「司法試験予備試験の勉強を並行することで、司法書士試験への思いを再確認し合格!」大内 佑翼さん

大内 佑翼さん

目次

なぜ司法書士資格を目指したか

私が司法書士を目指したのは大学4年生の夏です。就活シーズンであったにも関わらず、就活をせずダラダラと過ごしていたときに、大学で1番仲の良い友達が内定をもらったのがきっかけでした。私が法学部法律学科に在籍していたので、法律関係の仕事に就きたいと思ったこと、合格すればすぐに司法書士として働けることの2点が魅力的だと感じ、司法書士を目指すことにしました。

なぜクレアールを選んだか

1番は価格です。大手の他社のお値段ですと、大学生の自分にとっては厳しいものがあったので、その点で惹かれました。次に、質です。クレアールは、「非常識合格法」というメソッドを掲げています。これによって、本当に必要な部分だけをピックアップして講義を進めてもらえるので、この予備校についていけば安心だと思い、クレアールを選びました。

クレアールで学習してよかった点

大きく3つあります。1つ目は、講義の内容が分かりやすく、講義時間が短くまとまっていることです。クレアールの講師たちは、全員クセがなく、解説が丁寧で分かりやすいため、すんなりと頭に内容が入ってきました。そして、講義時間も1コマ1時間(注:現在は30分)を超えることがあまりないので、自分のペースで無理なく学習を続けることができました。

2つ目は、教材の質の高さです。初めは、他社と比べて値段が安い分、どこかにその理由があるのではないかと不安でしたが、全くそんなことはなく、テキスト・択一六法・ひな形集(合格書式マニュアル)など、どの教材もシンプルかつ分かりやすいもので驚きました。
特に、択一六法の完成度は圧倒的で、これを何周もすれば間違いなく択一式で高得点を取れると思います。条文ベースの教材なので、問題文に出てくる条文の内容がスッと頭に入ってくる点、超訳のおかげでよくわからない部分も丁寧に解説が書かれている点、必要な判例も記載されているため判例知識も得られる点、以上の3点から、択一六法の完成度が高いと言えると思います。

3つ目は、スタッフの方の対応が親切・丁寧であることです。学習に関する質問は利用したことがなかったのですが、答練の提出や教材の発送について問い合わせをすると、その日のうちか翌日には返事が来て、かつ丁寧に対応していただけました。

これらの学習に必要な教材や講師の質の高さに加えて、受験生一人一人への対応のきめ細やかさが、クレアールで学習して良かった点になります。

CROSS STUDYの進め方

私は、基本的に1日何問ずつ解く、週何回演習するとは決めずに、隙間時間に使うようにしていました。
学習初期や中期は上記の通り、車やバスや電車などの移動時間にCROSS STUDYを使い、直前期は本試験までの日数から逆算して、全範囲(間違えた問題の復習を含む)を終えられるように学習計画を立てました。
復習の際に意識したことは、前回間違ったときと同じような間違いをしていないかということです。前回と同じような間違え方をすると、本試験でも同様の思考回路に陥って間違えると思うので、「前回はこう考えて間違えた。だが、この問題はこういう理屈でこうである。」という思考プロセスを確立するようにしました。
どうしても覚えられなかったり、本試験で出そうもない問題であったりした場合は、捨てたり丸暗記したりもしました。

CROSS STUDYで最も重宝した機能は、重要度の設定です。私は、前述の通り、直前期に間違えた問題の復習をしていましたが、問題を解き終わった際に答えられなかったもの、答えられたが理由がわからなかったものは重要度を星5にして、もう一度復習するようにしました。とても便利な機能だと思います。

CROSS STUDYを学習に取り入れることで、紙の過去問題集は使わなくなりました。特に、本試験が迫っているときは、いちいち分厚い過去問題集を開き、別の紙を用意して答えを書くというプロセスに煩わしさを感じたり、既に何回も解いて紙の過去問題集に対する新鮮さが失われたりしていたので、CROSS STUDYに移行しました。結果として、素早く手軽に間違えた問題を復習できたので、効率がよかったと思います。

学習スケジュールをどのように立てて、学習を進めたか

学習スケジュールについては、他の受験生を見ると、「1日何時間勉強する」と決めたり、「今日は何の科目と何の科目を勉強する」と決めたりする方が多いイメージですが、私はそれが肌に合わなかったので、「週に何時間勉強をする」としか決めませんでした。
「週に何時間勉強をする」としか決めなかったので、やる気が出ずにあまり勉強ができない日があっても、別の日で補うように努めればいい話ですし、最近あの科目をやっていないなと思ったらすぐにその科目に着手できる柔軟さがあっていいと思います。
結局は、本試験でより多くの点数を取れるようにすればいいので、自分の肌に合ったスケジューリングを心がけるようにしました。

効果的な学習方法

法律科目全体について言えることは「とにかく先へ進め」です。特に、学習初期のインプット段階において、講義を1回聞いて完璧に理解・暗記することは不可能なので、忘れてしまっても先に進む、多少理解できないところがあっても先に進む、これが大事だと思います。そして、インプット段階で単元に一区切りついたら、すぐに過去問に着手することも大切です。これをすることで講義で学習したことが本試験ではどのような問われ方をするのかを知ることができ、さらに、講義で聞いた内容を問題形式で問われることで、より深く理解でき、印象に残ります。

続きまして、科目別に重要だと思ったポイントをお伝えします。全ての科目をお伝えすると長くなりすぎるので、出題数が最も多い民法、学習初期段階で苦労する不動産登記法、学習しにくいとよく言われる会社法について触れたいと思います。

民法の学習ポイント

まず、民法です。民法は、とにかく範囲が広いです。ですから、前述の「とにかく先へ進め」がより当てはまる科目であるといえます。インプット講義をなるべく早く進めて、単元ごとに区切りがついたら過去問に着手。これが大切だと思います。
加えて、民法は似ている分野がいくつかあるので、これらを比較して覚えることをオススメします。例えば、地上権と永小作権と地役権、債権者代位権と詐害行為取消権、遺贈と死因贈与などが挙げられます。これらを比較することで、相互の理解を深め、知識の繋がりができ、記憶喚起に役に立ちます。

不動産登記法の学習ポイント

次に、不動産登記法です。不動産登記法は、具体例がイメージしづらい科目だと思います。そこで、実際の印鑑証明書や登記事項証明書、登記申請書のイメージ(見本)をインターネットで検索し、調べてみると良いと思います。自分は今何について学習しているのかが明確になるからです。
こうして、具体例をイメージしつつ、記述式のひな形の学習も同時に進めることが効果的だと思います。ひな形は最終的には覚えなければならないのですから、不動産登記法のインプット段階で触れておくことで、インプットを終えてからひな形を見るよりアドバンテージを得られますし、ひな形にどのように択一式の知識が反映されるかが分かり、学習が捗るからです。

会社法の学習ポイント

最後に、会社法です。会社法は、あまり馴染みがない分野であるにも関わらず、商業登記法と合わせると民法と同じかそれ以上に範囲が広くて、条文や知識が細かい厄介な科目です。
会社法のオススメの勉強法は、図や表を用いることと、とにかく問題を多く解くことです。
会社法の条文を六法で見てほしいのですが、眩暈がすると思います笑。これを正攻法で全て見ていくことは、効率も悪いですし、モチベーションも維持できないと思います。そこで、積極的に図や表を用いて視覚から情報を取り入れるようにすると、記憶に残りやすいですし、理解もしやすいです。
問題を多く解くのはなぜかというと、苦手意識を取り払うためです。なぜ、会社法に苦手意識があるのかを考えると、条文が多く、知識が細かく、範囲が広いが故に、勉強を避けてしまい、会社法に触れる機会が少ないからだと思います。そこで、問題を多く解くことで、このような苦手意識を払拭し、自分でも解けると思うことが大切です。そして、多くの問題を解いていくと、実は会社法で問われる論点はある程度決まっていて、さらに、近年の本試験の傾向を見ると、会社法は易化していることがわかります。以上から、問題を多く解くことが大切であると思います。

解く順番と制限時間内に解くコツ

私は、午後の部は択一式→記述式商業登記→記述式不動産登記の順番で解きました。理由としては、これまでの答練や模試から、記述式は不動産登記よりも商業登記の方が得点を取れる自信があったこと、商業登記は書く量が多く時間がどうしても必要になること、去年の受験で記述式を先に解いたら午後の択一式の基準点があと1問足りなくて涙を飲んだことが挙げられます。

制限時間内に解くコツは、択一式を早く正確に解けるようになることです。そのためのテクニックとしては、問題文が短い肢から検討する、正誤の判断について絶対の自信がない肢はスルーする、軸肢を基準にして選択肢の組み合わせから次に検討する肢を判断することです。ただ、これらはあくまで受験テクニックの話なので、普段から本試験を想定したインプット及びアウトプットを徹底することが重要だと思います。
記述式を制限時間内に解くコツとしては、ひな形は手が勝手に動くレベルになるまで叩き込む、自分なりの表や図のまとめ方・略字の使用をあらかじめ決めておいて、本番で迷うことなく淡々と処理できるようになることだと思います。

挫折を感じたときにどうやって立ち直ったか

私は、令和4年度がお試し受験で、令和5年度の本試験が初めての本気で合格を狙う試験でした。結果として、択一式が午前32問、午後24問で午後の基準点に1問足りず、記述式が採点されないまま不合格でした。
「午後の択一式があと1問取れていれば、もしかしたら合格していたかもしれない」というモヤモヤを抱えたまま、しばらく司法書士試験へのモチベーションが失われてしまいました。合格するために必死に勉強してきたのに、記述式すら採点されず、自分の不甲斐なさにやる気が削がれました。

そこで、私は、合格した後の自分を想像したり、いろいろな働き方をされる司法書士の先生の動画をYouTubeで見たりして、英気を養うことにしました。また、司法書士試験の勉強をしているうちにふつふつと弁護士等の法曹資格の取得(司法試験・司法試験予備試験の学習)にも興味が湧いている自分に気が付きました。

そこで、思い切って司法試験予備試験の勉強を開始することにしました。これは結果として非常に良かったと思います。予備試験の勉強を通じて、司法書士試験と共通する科目(憲法・民法・刑法・商法(会社法)・民事訴訟法)について、司法書士試験とは別の角度から学習することで、とても良い刺激になりましたし、予備試験の勉強をした後に、「じゃあ司法書士試験の勉強もしよう」と思うことができたからです。
私は、このようにして、司法書士試験への思いを再確認することができました。

令和7年度以降の合格を目指すクレアール司法書士講座受講生へのメッセージ

今までこの合格体験記に書いた通り、クレアールを信じてひたすら勉強を続けていけば、必ず合格へと辿り着きます!受験勉強をしていると辛いこと、悔しいこと、不安になることがたくさんあると思います。しかし、最後までやり切った暁には、それらを凌駕するほどの喜びが待っています!
この合格体験記が少しでも多くの受講生の皆さんの参考になれば幸いです。皆さんの御健闘を心からお祈りしています!

講座パンフレットや特別セミナーDVDなどを無料でお届けします。
講座についてのご相談を受け付けております。お気軽にお問合せください。
講座のお申し込み案内ページです。講座をお申し込みの方もこちらからどうぞ。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次