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「『あと1点』の悔しさをバネに、働きながら2回目の受験で司法書士試験上位合格をつかみ取りました」N.Tさん

N・Tさん

目次

まずお伝えしたいこと

クレアールの教材はコンパクトですし、カバーされていない論点も多くあります。それでも、粘り強く反復学習をしていけば、十分に合格レベルに到達できます。

司法書士を目指した理由

私はとある自治体の公務員で、畑違いの部署を転々としてきました。そのような中で、ある時チームのメンバーが欠ける事態が発生しました。元々忙しい部署だったのですが、忙しさに拍車がかかりました。そこで「転職」が頭をよぎったのですが、これまで一貫したキャリアを築いてこなかった自分には、転職市場で戦えるだけの武器が見出せませんでした。そこで、資格を取ろうと思ったのが始まりです。

目指す資格を定めるにあたって、自分の過去を振り返ると、不動産関係の業務をしたときに登記の処理に苦労した経験が思い出されました。そこで、複雑な権利関係の登記をスムーズに処理し、円滑な取引に貢献したいと思うようになりました。また、法学部卒という点で、民法等の知識でのアドバンテージもあると思い、司法書士を目指すことに決めました。

予備校選び

私がクレアールを選んだのは、合格実績が一定数ありながらも、受講料が比較的安価だったからです。元々仕事が忙しかったので、長期間の学習を継続できる自信がなかったということもあり、安価に抑えたいという気持ちが強かったです。また、毎日の勉強に割ける時間も限られていたので、「合格ルート2年セーフティコース」を選択することにしました。

勉強開始から2年後まで

勉強を開始してから元々の目標年度である2年後までの間は、「合格ルート2年セーフティコース」のカリキュラムに従って、講義→過去問演習を繰り返していました。とはいえ、仕事が忙しかったこともあり、1日平均の勉強時間は1時間半程度しかありませんでした(今振り返ると、もっと時間を割けたようにも思いますが、当時はまだ司法書士に対する本気度が低かったのだと思います。)。

この時に感じたクレアールの良さとしては、1回の講義が1時間程度(注:現在配信中の講義は1回30分程度となっております。)とコンパクトにまとまっていたことです。倍速再生機能も備わっていたので、1日の短い学習時間の中でも講義を消化することができました。クレアールの講義がコンパクトであるがゆえに、過去問では講義で全く触れられていない論点も出てきたりするのですが、そうした論点は都度ネットで調べることで、知識を補うようにしました(クレアールで触れられていない論点は出題頻度が低いので、過去問で出てくるたびに自分で基本的なことを調べる程度で事足ります。)。

また、司法書士試験では、記述式の対策も必要となりますが、記述式対策としては、「合格書式マニュアル対応問題集」は非常に重宝しました。これはごく基本的なひな形をまとめた問題集であり、1問を短時間でこなすことができるので、何度も周回することができ、これにより、基本的な記述式のひな形をマスターすることができました。

目標年度の直前期

目標年度の直前期(3月~)になると、クレアールから答練や模試が送られてくるようになります。これらの提出期限はタイトに設定されていたので、私は土日にまとまった時間をとってこなすようにしていました。正直、答練や模試の順位を見ると合格レベルには達しておらず、心が折れそうになりました。しかし、択一式や記述式を解くスピードが回を重ねるごとに上がり、自らの成長もまた実感できていたので、本試験までには合格レベルまで持っていこうと思い、とにかく期限までに答案を提出するようにしました。

また、直前期では答練・模試以外に役立った教材として、「記述式ハイパートレーニング」が挙げられます。これは記述式過去問をアレンジした問題をまとめた教材になりますが、この教材を周回することで、本試験レベルの記述式問題にも臆することなく、時間内に答案を書き上げられるだけの自信がつきました。

目標年度の本試験と敗北

模試や答練では結局合格レベルには達することができないまま、目標年度の本試験を迎えました。当日の感触としては、択一式はまあまあの出来(午前27問、午後31問)、記述式は正確さはさておき、とりあえず全部書いた、といった感じでした。

クレアールの採点サービスでは、合格ラインやや上といった感じだったので、期待を持ちつつ合格発表を迎えたのですが、結果は不合格…

成績通知を見ると、総合点で合格点に1点足らずでした。

合格への期待感があった分、あと少しのところで合格を逃したことには、とてつもない悔しさを覚え、来年こそは何としても合格するという決意をしました。

再始動

あと1点で合格に手が届かなかったという悔しさをバネに、次こそは合格するという決意を固めた私は、日頃の勉強に対する向き合い方を変えました。

従来、平均1時間半しか勉強時間を取ってこなかったのですが、帰宅後ダラダラしている時間を勉強時間に充て、平均2時間半を勉強に充てることにしました。また、土日はこれまでに解いてきた模試や答練をもう一度やり直すこととし、特に午後の部はスピードと正確性を両立させる訓練を積むようにしました。

ですが、クレアールのカリキュラムで合格まであと一歩のところまで到達できたのもまた事実でしたので、他社の講座に切り替えるということはせず、これまでの教材の復習に、クレアールの中上級者向け講座を付け足すという形での勉強を行うことにしました。

CROSS STUDYの活用

私は、合格まであと一歩届かなかった要因として、択一式の完成度、特に午前の部の完成度が低いことが挙げられると考えました。

そこで、今後の勉強を行うにあたっては択一式の過去問演習に重点を置くようにしました。ここで威力を発揮したのが、この年(注:2023年8月)リリースされた「CROSS STUDY」でした。

CROSS STUDYは、スマホやパソコンで利用できる択一式の肢別問題集で、ランダム出題機能や、ユーザータグ機能が備わっています。これまで、過去問は冊子でしか演習ができなかったので、家の机でまとまった時間をとってでしか過去問演習ができなかったのですが、CROSS STUDYの登場により、通勤時間や外出中でも過去問演習ができるようになりました。

私は、科目を問わずランダムで出題されるよう設定し、1日200問を目標として演習を行うようにしました。また、間違えた問題・自信のない問題にはユーザータグを設定し、2週間おきにタグ設定された問題を復習するという形で、勉強を進めるようにしました。

この勉強法の利点としては、前後の問題の影響を受けることなく、問われている肢の知識を瞬時に取り出す訓練ができるという点にあります。従来の冊子型の問題集ですと、同じ科目の、しかも同じ単元の問題が前後に並んでいるため、どうしても前に解いた問題の知識が頭に残った状態で後の問題を解くようになります。しかし、CROSS STUDYでランダム出題機能を使うと、前に解いた問題は全く別の科目の問題となることが多いため、前に解いた問題による影響が排除された状態で、目の前の問題と向き合うことができるようになりました。

このCROSS STUDYがリリースされたことにより、とりわけ択一式の過去問演習を行う環境は劇的に改善され、本試験までの間、一定のペースで、質の高い過去問演習を継続することができるようになりました。「なんでもう1年早くリリースしてくれなかったのか!」と思った回数は計り知れません。

本試験のリベンジ

このように勉強を継続していると、いつの間にか本試験の直前期が訪れていました。前年同様に答練や模試も期限内に出すようにしていましたが、前年と異なり、安定して合格レベルの順位を維持できるようになっていたため、大きな不安はなく本試験に臨むことができました。

ここで、本試験の当日に私がとった午後の部の対策についてお話させていただければと思います。

前年は問題順のとおり、択一式→記述式不動産登記→記述式商業登記の順で解いていたのですが、模試や答練を重ねる中で、次の①から③までの傾向に気が付きました(あくまで私個人の傾向です)。

①択一式を解くスピードは、柔軟に変えられる。早く解こうと思えば解けるし、正確性は落ちることは落ちるが、致命的になるレベルではない。

②記述式商業登記は添付書面など書く量が多いので時間はかかるが、時間をかければ高得点が取れる。

③記述式不動産登記は点数にばらつきが出る。落ち着いて、枠ずれを起こさないようにしないと致命傷を負う。

そのため、今回の本試験では、記述式商業登記→記述式不動産登記→択一式の順で解くようにしました。

まずは、記述式商業登記に時間をかけ、記述式の基準点を割らないようにする。
次に、記述式不動産登記を、落ち着いて解く。
最後に、残った時間をフルに使って択一式を解くという考え方です。

当日もこの方法で解き、予定通り択一式の最後まで解き切ることができました。

合格発表・歓喜の瞬間

本試験から合格発表までの3か月間は、果てしなく長く感じました。記述式再現答案の採点等では、合格ラインを突破する水準だと出ていたのですが、特に記述式は無我夢中で書いたので、再現答案と実際の答案とで全く違ったことを書いていたりしないか、など次々と不安がわいてきました。ですが、そうこうしていると合格発表の日はやってきます。

合格発表は平日の夕方なので、私は仕事終わりに法務局の掲示板まで見に行くことにしました。途中恐怖で足が震えているのが分かりました。

ですが、自分の番号を見つけたときには、これまでの努力が報われた気がして、全ての緊張から解放された感じがしました。

それから数日経ち、法務局から成績通知が送られてきました。前年は1点足らずで涙を飲んだのですが、今回は総合点309点で合格ラインから42点も上の点数でした。

総括

司法書士試験では色々な予備校が講座を提供し、それぞれに売りがあります。その中でクレアールは、「コスパの良さ」を売りにする予備校なのだと思っています。そのため、講義や教材はコンパクトにまとまっている反面、意図して省略している論点というのも存在します。省略されてしまった論点に過去問で出くわすと、「クレアールで大丈夫なのだろうか…?」と不安になることもあります。ですが、私の場合、目標年度は合格まであと一歩、その翌年は好成績で合格です。目標年度で合格できなかったのも、仕事の忙しさを言い訳に、勉強量の確保を怠ったためです。

つまりは、クレアールの講座でも十分な勉強量を確保すれば、悠々と合格ラインを突破できるだけの実力を身につけることができます。クレアール受講生の皆さま、自信をもって本試験に臨んでください!

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