「基本4法過去問解説講義は控えめに言っても最高!」村松 俊一さん

村松 俊一さん

目次

何故司法書士を目指したのか

司法書士は、平均寿命が伸びて定年という言葉が意味を為さなくなってきている現代社会において、生涯を通じて現役で活躍できる職業であるからです。私の知り合いには、80才を超えても現役の司法書士として仕事をしている方もいます。さらに、司法書士は、人および社会に対して役に立てる事を実感できる職業でもあるからです。世の中には様々な仕事がありますが、社会生活の中で重要な役割を持つ登記に関する業務に独占的に関わることが出来る点が魅力的であると考え、司法書士を目指しました。

クレアールを選んだ理由

私が司法書士試験の受験を決意したのが34才の時で、年齢や金銭的な事情から学習に専念する事が不可能でしたので、仕事をしながら独学で勉強を始めました。市販のテキストを買い、休日に受ける事ができる他校の答練と模試を受講し、5年間独学を続けました。しかし、独学での勉強に限界を感じ、どうにかしないといけないと思い、インターネットで司法書士試験のスクールのことを調べていると、クレアールを見つけました。50年を超える指導実績があり、財布にも優しいクレアールは非常に魅力的に見えたので、選びました。

クレアールで学習して良かった点

カリキュラムがしっかりしていてペースメーカーになってくれた点と、繰り返し学習ができるように講義がコンパクトにまとめられていた点です。他のスクールのカリキュラムを調べたことがあるのですが、講義のコマ数が多く学習を進めるのが困難であるように見えました。司法書士試験は範囲が広く、講義を視聴すること自体がかなりの負担になってしまうのですが、クレアールのポイントを絞った講義は、仕事をしながらでも受講しやすかったです。私が受講した択一式合格論点マスター講義は、1コマ約1時間(約30分~60分)で終わるので、勉強を計画的に進めることができました。

クレアールのカリキュラムについて

筆記試験に合格してからよくわかったのですが、司法書士試験に合格するには、過去問に出てきた論点の基礎を徹底的に繰り返して深く理解することと、全範囲を必ず学習することの2点が絶対に必要です。その点、クレアールの講義や答練は、全範囲の頻出事項について、これでもかというくらい基礎を繰り返して示してくれるので、カリキュラムの日程表通りに進めれば自然と実力がついてくると思います。私は3年間クレアールにお世話になりましたが、合格した年はしっかり講義を聴き、答練を解き、解説講義は覚えてしまうくらい繰り返し聴きました。クレアールの講座のカリキュラムを1年目から真剣にやっていれば、もう1年早く合格できたかもしれないと少し後悔しています。

通信講座の活用方法

クレアールの講座は通学して勉強するというスタイルではなく、全部のカリキュラムが通信学習です。このことは、兼業受験生の私にとっては非常に学習がしやすかったです。通信講座だと教材をため込んでしまって何にもやらない危険が付きまといますが、教材と講義を買っているという感覚で、時間があるときに勉強すればよいと思っていました。通学講座だと講義や答練の日程が指定されてしまい、仕事と両立するのは不可能であったので、通信講座でよかったなと思っています。とはいっても、答練や模試の答案の提出期限はありました。私は一度も答練等の答案の提出をしたことがなかったので、この点は大いに反省しています。

学習法について

主要4科目(民法、不動産登記法、商法・会社法、商業登記法)

上記の科目は司法書士試験の最重要科目であるので、テキストを早い段階で通読し、理解が浅くてもよいので何が何でも全範囲に目を通すことが大事だと思います。私は市販のテキストと択一六法を並行して読んでいました。特に択一六法は条文と論点解説と過去問の確認がすべてできるので、テキストと共に読むことで理解が深まったと思います。また、択一六法を単独で読むのは辛かったので、古川先生の講義と共に読んでいました。古川先生はアナウンサーのような美声と滑舌なので非常に聴きやすかったですし、感情が入った講義を視聴するのは一人で黙々と択一六法を読むのとは違って、学習が捗りました。覚えなければならない知識が大量にあり、かつ難解である法律の学習には、講義によって耳で学習する方法は効率が良いと思います。また、イメージがしづらく学習が大変な会社法や不動産登記法の総論部分などは、講義を聴くことにより理解を深めることができますので、講義は絶対に何回も聴くべきだと思います。

主要4科目以外(マイナー科目)

マイナー科目は、主要4科目ほど勉強しない受験生が多いと思いますが、これらの科目こそが司法書士試験突破のカギだと思っています。なるべく早めにテキスト等を通読して択一式合格論点マスター講義を聴くことが大事だと思います。特に民事訴訟法・民事執行法・民事保全法は、ほぼ条文通りの出題であるため、択一六法が役に立ちます。さらにこれらの科目は講義の回数が少ないので、講義を何回も聴き直すことが可能です。択一式合格論点マスター講義を繰り返し聴いた今年の択一式試験の、マイナー科目の点数はほぼ満点だったので、択一式合格論点マスター講義の効果を実感しています。

記述式の試験対策について

クレアールの合格書式マニュアルに載っているひな形を唱えながら書き、毎日必ず記述式問題を1問解いていました。仕事で疲れていても毎日30分は学習していました。合格書式マニュアル対応問題集や答練等のすべての問題に加えて、市販の問題集も解きました。記述式ハイパートレーニングと過去問は難しいので、1月から解き始めました。

記述式の学習の際、書式解法マスター講義は何回も繰り返し視聴しました。なぜなら、講師の解法を何回も見ることができるだけでなく、清水講師と浅沼講師の、問題を解く際の思考方法をも知ることができるからです。そのおかげで、記述式の問題を見たときにどのような手順で問題を処理すべきかが瞬時に頭に浮かぶようになり、流れ作業のように記述式問題に解答することができるようになりました。それからすべての記述式問題を繰り返し解き、迷いなく解けるまで何回も繰り返しました。

答練の活用方法

 答練は問題演習用として主に利用しました。答案用紙を提出して採点してもらうことは一回もしなかったのですが、ひたすら演習して知識の習得と確認に使いました。特に科目ごとの択一式解法マスター答練が良かったです。真に基礎の基礎を問う問題ばかりであったことに加え、過去問の存在しない法改正論点も出題してくれるので、非常に重宝しました。この択一式解法マスター答練は、全部の肢が重要事項なので何回も復習しました。択一式解法マスター答練ののちに実力完成総合答練が実施されるのですが、この実力完成総合答練も何回も復習しました。特に、いわゆるマイナー科目に関しては、過去問の数が少なく演習量が少なくなりがちなので、全ての答練の各科目の問題をまとめて問題演習していました。たとえば、午前の部の科目の択一式を出題する1、3、5、7回の答練の憲法、刑法の問題のみをまとめて全部解くといったやり方です。このやり方で、全ての答練の問題を何回も繰り返しました。1回の答練に数問しかない科目は、全ての答練の問題を解いてもそこまで時間をかけずに解き終わると思います。ちなみに、問題を見たときにきちんとした理由が浮かんで正解した問題は飛ばすようにして、復習の効率化も図っていました。

過去問学習について

 実は、今年の本試験に合格できた一番の理由は過去問学習だと思っています。テキストの読み込みや答練の復習は皆やっているので受験生の実力差が表れにくいと思うのですが、過去問の反復学習は受験生の実力差が明確に出るのではないかと思います。実際、私はクレアールで受講し始めた1,2年目は過去問の学習に力を入れておらず、択一式試験で基準点落ちしてしまい、記述式の採点まで辿り着けませんでした。そこで、今年は半ばやけくそになって過去問の演習を繰り返し、カリキュラムに含まれている基本4法過去問解説講義を利用させてもらったところ、「この講義、最高!」と気付き、それ以降はクレアールの講座の中で一番活用させていただきました。基本4法過去問解説講義は、1肢毎に平成15年度(商法・会社法は平成18年度)以降の択一式の過去問の解説を、問題文の音読と共にしてくれます。さらに肢ごとの解説は、条文や判例とともに基礎事項を飛ばさずに言ってくれるのです。過去問題集の解説を読むのは非常にだるく、時間がかかるのですが、清水先生の音声による解説は理由付けがしっかりしていて、非常に記憶に残りやすくわかりやすかったです。さらに、過去問で似たような論点が繰り返し出題されていたとしても解説が省略されていないので、自然と繰り返し学習することができる上、周辺論点の確認もすることができます。私は講義音声(MP3)をダウンロードして通勤時間に聴いていました。そのおかげで、今年は初めて択一式の基準点を超えたばかりか、合格することができたので、過去問の威力はすごいなと思いました。クレアールの過去問題集の初め(はしがき)に書かれている過去問学習の重要性は真理だと思いました。残念なのは、主要4科目のみしか過去問解説講義がない点で、マイナー科目の過去問演習は従来通り、過去問題集をひたすら解くしかないことです。これは仕方ないと割り切りました。

直前期の学習

 合格には直前期の集中的な学習が必須だと思います。特に働きながら学習している方は有給等を取得し、2か月程度は「これでもか」と追い込むくらい、勉強に専念した方が良いです。直前期に復習したことは頭に残るので、本試験までは何とか記憶に留めるようにすべきだと思います。ちなみに、私は択一式合格論点マスター講義の視聴と過去問、答練の問題の演習を試験の前日まで繰り返しました。本当はテキストの通読もしたかったのですが、漠然とした不安からテキストを読むことが手に付かなくなり、講義を聴きながら択一六法を読むことと問題演習を行うことしかできませんでした。テキストの読み込みができなかったのは痛手でしたが、せめて今まで解いた問題だけは出来るようにしておこうと、復習のみを試験前日までやり続けました。皆様も直前期だけは勉強漬けの生活をして下さい。過去問が夢に出て来るぐらいやれば上出来だと思います。

時間配分

 司法書士試験は時間配分が合否を決する試験です。特に午後の部の試験では時間配分を間違えるとまず不合格になってしまうので、普段の学習の中で高速で問題を処理する方法を確立し、早く解く訓練をすべきだと思います。私は、答練等では、択一式を50分、不動産登記記述式を70分、商業登記記述式を60分で解くようにしていました。よく言われるように、迷ったら問題を飛ばすといったテクニックも使いました。結局何が何でも早く問題を解くように、普段から心がけることが大事です。

最後に

 私は、計8回司法書士試験を受け、クレアールの講座を受講するようになってから3回目で合格することができました。複数回受験をした身から言わせてもらうと、とにかく過去問学習を繰り返すことが合格には絶対必要だということです。過去問だけでは合格することができない等と色々と言われているようですが、過去問すらできなければ絶対に合格はありえないと思います。幸い、クレアールの基本4法過去問解説講義は控えめに言っても最高なので、クレアールを信じて学習してください。

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