「クレアールの教材を全てフル活用し、税理士兼社労士として働きながら繁忙期を乗り越えて掴んだ司法書士試験合格!」横須賀 雅司さん

横須賀 雅司さん

目次

なぜ司法書士を目指したか

 私は税理士・公認会計士・弁護士・不動産鑑定士・土地家屋調査士等が所属し、主に中小企業及び個人の顧客に対し「ワンストップサービス」を提供する士業グループ内において税理士兼社会保険労務士として活動しているが、数年前にグループ内の司法書士が脱退したため、不動産登記及び商業登記関係の業務が行えなくなってしまった。

そのため、当グループのワンストップサービスを維持したい、そして、私自身が顧客の様々な要望に対し資格者としてワンストップで対応したい。そのような想いから、司法書士を志すに至った。

なぜクレアールを選んだか

 居住地の関係で通学が難しかったことから、通信講座で効率的に学習できる予備校を探していたところ、クレアールの非常識合格法の理念や講義スタイルが自分に合っていると思ったため。

クレアールのカリキュラムで有益または活用しやすかった点

 なんと言っても、クレアールの特徴である実体法・手続法の一体講義が非常に有益だと思う。民法と不動産登記法、商法・会社法と商業登記法は密接に関連しており、一体講義として両者を読み比べながら学習を進めることで、合格に欠かせない正確な知識の定着がより早くなったように思う。

答案練習の効果的な活用方法

 答案練習の最も効果的な活用方法は、「時間を計って解答し、提出期限内にすべての答案を必ず提出する」ことだと思う。特に午後の部は時間が不足しがちなため、「制限時間内に問題を解く」練習を重ね、本試験で時間切れとならないよう早い段階から頭と体を慣らしておくことが非常に大事であると思う。また、提出期限内に答案を提出することは、自己管理の徹底及びモチベーションの維持という点で欠かせないと思う。

 特に、本試験と同じ試験時間で実施される模試は、時間配分の訓練に最適であるため、これを本試験だと思い、できれば本試験と同じ時間割で解くのが非常に重要だと思う。

過去問題集の学習の進め方

 過去問題集は一通りすべての講義の視聴を終えてから学習を開始した。各科目とも全問題を最低1周。更に正誤判断ができなかった選択肢があった問題や誤答した問題はそれ以上の回数解き直した。

 最初は一通り問題を解き、その結果によって問題集に印をつけて復習の参考にした。具体的には、すべての選択肢が正誤判断できた問題には○、正解したが正誤判断ができなかった肢があった問題には△及び当該判断できなかった肢の記号、誤答した問題には×及び判断できなかった肢の記号を書き込み、2回目以降は前回△、×だった問題を優先的に解き直し、またその時点での理解状況の記号を書き込むことを繰り返した。特に、正答率が高く、合否に大きく影響すると思われるA・Bランクの難易度の問題については、すべて○となるまで繰り返し解き直した。

こうすることで、得意な論点は周回が少なく効率的に、苦手な論点は周回を増やして手厚く取り組むというメリハリがついた学習ができたと思う。

学習スケジュール及び仕事との両立について

 所得税の確定申告シーズンである毎年2月中旬から3月中旬は税理士業務の最繁忙期であり、通常休日である土曜日が出勤になるほか、連日深夜勤務が続く状況である。私にとって、直前期前の答練が続くこの時期をどう乗り切るかが大きな課題であった。

 1年目、2年目はその両立をうまく行うことができず、疲れ果てて勉強しない日があったりしてせっかく覚えたことを忘れてしまう状況であった。

 その反省を踏まえ、3年目(合格年)は、最繁忙期の平日・土曜日は、毎日昼休みや就寝前等に1000本ノックWebテスト(現 CROSS STUDY)を解答したりして極力知識の維持に努め、日曜日・祝日に答練を用い集中的に解いた。また、年明け頃から最繁忙期直前の2月上旬まで、そして最繁忙期終了後の3月下旬以降は集中的に過去問の解き直しや復習を進め、7月第1週の本試験に向けて準備を整えていった。  

学習を進めていくうえでのポイント、心構え

 私はいわゆるフルタイムで働いている受験生で、自分の業務を行いながら試験勉強と両立させるのは今思えば非常にしんどかったが、とにかく「仕事のせいにはしない!」、そして「自分のペースを崩さない!」ことを常に胸に置き、地道に学習を進めたことが良い結果につながったのではないかと思う。

 また、最繁忙期でなくても、各月の下旬は会社・法人の決算申告業務で忙しくなるため、忙しい時は無理に勉強しないと決め、比較的仕事に余裕がある月の上旬~中旬に勉強時間を多く取ることを心がけた。とにかくメリハリを利かせて、自分のペースを崩さず学習することを常に心がけていた。これは、モチベーションの維持にも大いに役に立ったと思う。

1000問ノックWebテストの活用法

 私がクレアールの教材の中で最も多く利用したのは、1000問ノックWebテスト(現 CROSS STUDY)であった。過去問の各肢を一問一答形式にしたものであるが、最初は正誤判断を誤っていたものが、繰り返していくうちにだんだん正しく判断できるようになり、正答率が上がっていくのが楽しかった。前述したとおり、最繁忙期の平日は隙間時間にこれだけやっていたように思う。また、これは過去問そのものであるので、過去問題集に1000問ノックWebテストで見た肢が出てくると、自信を持って正誤判断することができたことも良かったと思う。

通信講座のメリット・有効な活用方法

 通信講座は、私のように仕事の繁閑に応じてある程度自由にペース配分ができるのが、予備校のスケジュールに拘束されがちな通学講座と比べた大きなメリットであると強く感じている。

 講義動画の再生スピードを調整できる点も個人的には大きなメリットだと思う。私は、講義動画はすべて1.5倍で再生し、書き取りしたいところで一時停止したり、聞き逃したところだけ戻して再度視聴したりと、なるべく短時間でカリキュラムを進める方針で受講していたが、逆に遅くすることもできるので、各受験生それぞれに応じた視聴スタイルを取ることができるのは通学講座では得られない利点であろうと思う。

苦手問題の克服法

 受験勉強を通じて、私が最初から最後まで苦労したのは、いわゆる知識問題への対応であった。 判例の趣旨を問う問題は、直接その知識が無くても、他の知識や場合によっては常識から答えを導き出すことができたが、知識問題についての対応がなかなかうまくいかず、過去2回の受験でも大きな失点の原因となっていた。しかも、元々知識問題の割合が多い登記法等の手続法科目のみならず、近年は民法等の実体法科目でも条文そのものの知識を問う問題が増加しており、合格に向けて知識問題への対応は絶対に欠かせないと感じていた。 過去2年の反省を踏まえ、3年目は過去問と択一六法、必要に応じてテキストを併用し、とにかく知識問題に対応できる知識を少しでも多く身に付けることを念頭に学習を進めていった。過去問の繰り返しの中で、やはり知識問題に△や×が付くことが多く、これまでの知識の習得が中途半端であったことを痛感させられたが、このやり方で粘り強く解き進めていったことで、合格へ向けた知識の蓄積につなげることができたのではないかと思う。  

午後の部の効果的な時間の使い方

 午後の部に関しては、各受験生によって最初の問題から解く、記述式から解く等様々な解き方があるようであるが、私は受験勉強の始めから終わりまで、全て最初の問題から順番に解く方法を堅持した。

 私は1回目の受験勉強時の模試で午後の部の時間が足りなくなったことで、午後の部の時間が不足しがちであったことに気付いたのだが、その後心がけたのは、とにかく択一式に時間をかけすぎないことで、それを意識した解答方法の構築に努めた。

 よく、択一式は最低70分以内で解くと聞くが、私としては60分程度で一通りすべて解答することを常に心がけた。具体的には、その場で自信をもって解答できない問題は、自分の中での制限時間(大体2~3分程度)が来たら仮で解答をマークして△印を付し、もし時間が余ったら再度検討する方法を取った。

記述式問題の時間配分や答案構成用紙の効果的な使い方

 記述式問題については、問題文の前提を読み落とし、申請すべき登記が漏れてしまうことが最大の失点要因となるため、それを防ぐための答案構成用紙の記載方法が非常に重要だと考える。 その中でも特に重要なのは、問題文にある各論点の答案構成用紙の記載位置及び省略するための記号を共通化することだと思う。

 最低限のひな形の習得ももちろん必要であるが、問題演習のたびに答案構成の記載が変わってしまうと、他の問題を解く時だけでなく、復習の際にも支障が生じてしまうため、講義で講師が書く答案構成用紙を参考に、とにかく答案構成用紙の共通化の訓練を最も重視して記述式の学習に臨んだ。

今年の司法書士試験に合格できた秘訣

 私が合格できなかった過去2回の受験のことを振り返ると、1回目は試験の丁度1年前から勉強を開始し、法学部卒ながら民法等の分野から長く離れていたため、初学者コースの講義とテキストを中心に学習を進め、結果的に答練・模試では一度も合格ラインに達しない状況で、本試験では午前の部・午後の部の択一式とも基準点に1問不足での不合格であった。

 2回目はクレアールの安心保証プランを利用し、択一六法を中心とした学習を進めた。1回目に比べれば答練・模試の点数は上がったが、それでも合格ラインに達することは少なく、結果的に本試験では午後の部の択一式は基準点丁度、午前の部は1問不足で不合格であった。 その時、業務はもちろん、子供が当時3歳、1歳と小さく、今後子育ても忙しくなると思い諦めることも考えたが、記述式の手応えがあったため、択一式を克服すれば合格できるのではと考え、もう1回だけチャレンジすることにした。

 そして、過去2回の受験で最も失敗したことは、「教材を全て活用しなかった」ことに尽きた。1回目はテキストばかり、2回目は択一六法ばかりやっており、過去問題集の学習は正直不足していたと言わざるを得なかった。

 その反省を踏まえ、3回目は上級コースの講義のほか、過去問題集を中心に択一六法及びテキストを併用する方法で学習を進めた。その結果、答練・模試も合格ラインを超えることが多くなり、本試験の合格にもつながったのではないかと思う。

来年度の合格を目指す方へのアドバイス

 私が最も伝えたいのは、「本試験での手応えは当てにならない」ということである。特に2回目は個人的には手応えはあったが、結果的には基準点を下回っていた。逆に、3回目は時間にも追われ、問題文に付けた△マークも多く、手応えとしては正直きつかったが、結果的には午前の部・午後の部の択一式とも正答数が30問を上回り、合格できた。

 その理由を考えると、3回目は知識がついていたからこそ逆に考え過ぎてしまい、正誤判断に迷いが生じてしまったのではないかと思っている。したがって、その場での「できた・できなかった」という手応えはどうしても生じてしまうと思うが、それを気にしすぎず、最後まで自分のペースで問題を解き切ることが大事なのではないかと思う。

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