「合格されている方はいるのだから、いつか自分の努力も実るはず」と信じて勉強を継続して、ようやく合格にたどり着くことができました。」T.Iさん

T.Iさん

目次

1 何故司法書士資格を目指したか

 私が司法書士を目指したのは、司法書士の仕事が地域の身近な法律家であるということを知ったことがきっかけでした。大学では、法学部で法律を学んでいましたが、新卒で就職をしたときの世の中は就職氷河期にあり、仕事内容よりもまずは就職をすることを最優先にして仕事を選んだところがありました。しかし、長く仕事をしていく中で、せっかく学んだ法律の知識をより深く学んで、その知識を活かして「専門家として身近な方々の困りごとや様々な手続のお手伝いなどができる仕事をしたい」とようやく自分のやりたかった仕事について考えて目標が見えてきた中で、様々な仕事を調べていくと司法書士という職業が最も自分自身がやりたかった仕事であると思ったため、資格の取得を目指しました。

2 予備校選びのポイント

 フルタイムの仕事と子育てをしながらの勉強のため、勉強ができる時間が少なく、カリキュラムが多いと挫折しそうであったため、必要な内容だけをコンパクトにまとめてあり、また、1000問ノックWebテストなど場所や時間に関係なく、移動時間や待ち時間など隙間時間も活用できる勉強の進めやすさからクレアールを選びました。

3 クレアールで学習してよかった点

 クレアールを受講する前は、市販のテキストで独学をしており、1年目、2年目と択一式の基準点は突破するも記述式が及ばず、記述式について独学での勉強に限界を感じておりましたが、クレアールで書式ひな形マスター等の記述式対策の講義を受講したことにより、

記述式への不安がかなり少なくなりました。まず合格書式マニュアルが、ひな形だけではなく解説の部分が多く、理解をしながら覚えていくことで、これまでただ暗記に頼っていた部分が、理解をした上で暗記をすることで飛躍的に覚えられる内容が増えました。また講義では、関連するひな形、間違えやすいポイント等、講師の先生の説明がとてもわかりやすく、自分だけではなかなか習得が難しかった部分を習得することができました。暗記できていると思っていたところも、間違える例などを聞くと、気づかずに間違えたまま覚えている部分があり、独学ではなかなかできないところが多々ありました。

4 答案練習の効果的な活用法

 答案練習は、特に午後の部の解答スピードを上げることを意識して取り組みました。これまでも、模試などでは時間内に解けていても、試験当日になると緊張などから時間が足りなくなることがありました。そこで、答案練習では午後の部を3時間ではなく、択一式50分、不動産登記記述式50分、商業登記記述式50分と時間設定をし、それぞれ時間内に解くことを目標にして取り組みました。当初はとても時間が足りませんでしたが、徐々にその時間設定内で解けるようになってきて、本試験でも択一式は50分ほどで解くことができました。記述式は、やはりいつもより時間がかかってしまいましたが、何度も50分で解いてきたことを思い出して、多少時間がオーバーしても落ち着いて解くことができました。

 また、記述式については、間違えた箇所を合格書式マニュアルに書き込んでいきました。この作業により、自分の苦手なひな形などもよくわかるようになってきて、直前期まで間違えた箇所も併せて何度も合格書式マニュアルを繰り返し読み込みました。

5 過去問の学習の進め方

過去問については、独学での知識もあったため、当初より科目ごとに5周ほど回しました。クレアールで学習に取り組んだ1年目の試験では、総合点が及ばずに合格できませんでした。2年目になった際は、過去問の正解の肢を覚えてしまっている問題などもあったので、苦手な部分を書き込んだ過去問を中心に復習し、1000問ノックWebテストと市販の一問一答方式のテキストを中心に学習をしました。1000問ノックWebテストは、隙間時間などに繰り返して行い、科目・内容ごとの正解数を書いていくメモを携帯に挟んで一緒に持ち歩いてメモをとっていき、最後は正解できていないところだけを解くという方法を繰り返しました。

6 学習スケジュールについて

 独学していた当初は、多くの内容をギリギリの日程で学習スケジュールを組んでいました。ただ、仕事や子どものことで予想していなかった予定などが入り、大幅に遅れていくことが多々ありました。司法書士試験は、科目や範囲が多く、限られた時間で学習を進めていくことがとても難しい試験だと思います。いかに必要な部分だけを限られた時間で確実に習得していけるかが課題となってくるため、余裕を持ったスケジュールを設定していくことが重要だと思います。大幅に遅れていた時は、不安だけが残り、気持ちに余裕がありませんでした。内容も含めて少し余裕を持ったスケジュールを組むことで、本試験でも自信を持って臨むことができたと思います。

7 仕事、家事、育児等との両立について

 仕事や家事、育児等との両立が、最も大きな課題でした。子どもとの時間をできるだけ削らずに勉強をしたいと思っていましたが、なかなかうまくいかず、ただ睡眠時間を削るような勉強をしていたので、3回目の受験で合格できなかったときは、「これ以上勉強は続けられない」と思い、一度は諦めようと思いました。ただ、そんな中でも「せっかくここまで勉強をしてきたのだから」と子どもが応援してくれ、4回目でなんとか合格することができました。少ない時間で学習を進めるためには、広く学習するのではなく、基本的な部分を確実に覚えていくことを意識して、健康管理も行いながら、効率的に学習することに重点を置きました。学習を進めていくと不安になり、どうしても色々な書籍等に手を広げたくなっていたのですが、結局答案練習の結果を見ると、基本的な部分で落としていることがわかり、最後の年は基本事項を徹底して繰り返しました。

 また勉強は、朝早く起きて子供が起きるまでの時間を中心に、休日も基本的には同じペースで進めました。答案練習も一日で午前の部と午後の部のすべてを解くことが難しいときも多かったので、午前の部と午後の部で日を分け、午後の部は択一式と記述式の時間をすべて短く設定して解いていました。結果として午後の部に関しては、この学習を繰り返したことで早く解けるようになり、連続して午後の部の択一式と記述式を解いた際は時間が余るようになっていったので良かったと思います。

8 苦手科目の克服法

 不動産登記法、商業登記法、商法・会社法を当初から苦手としておりました。不動産登記法、商業登記法については、記述式が伸びれば択一式も理解しやすくなり理解が深まっていったため、択一式の勉強でも関連するひな形を見るようにしていきました。そして、記述式で間違ったところも、択一式の過去問題集に戻ったりして繰り返すことで、最終的にはこの2科目が安定して点数を取れる科目となりました。  

 商法・会社法については、一番苦労した科目ですが、講義中のパワーポイントの図や重要事項をまず覚えていき、大枠を理解したところで細かい部分を覚えていくことで、少しずつ克服することができました。また過去問だけでなく、答案練習の問題も繰り返して解き、苦手な箇所を少なくしていくようにしました。直前期には、集中して暗記部分を覚えられるように、講義のパワーポイントに書き込みをしたものを隙間時間に何度も見て覚えました。

9 試験当日について

 3年目の試験の際は、答案練習などでも自分自身手応えは感じてきていたのですが、3年目を最後にしようと気負っていたため、特に苦しい試験となりました。午前の部では、試験開始当初から緊張で頭が真っ白になり、午後の部は午前中の気持ちを引きずってしまいました。

 4年目の試験では、前年の失敗から、朝は試験会場に向かいながら好きな音楽を聴いてできるだけリラックスし、当日持っていくテキストや直前に見るものも最低限にして準備をしました。また、お昼休憩に食べるものや過ごし方も早くから決め、当日をイメージしてできる限りベストな状態で臨めるようにしました。午後の部の試験開始直前には、何度も繰り返し学習して書き込んだ合格書式マニュアルを見ていると「これだけやったのだから大丈夫」と落ち着くことができました。自分用に仕上がったテキストが、直前期の復習にも役立ち、不安を払拭できるものとなりました。

10 来年度の合格を目指す方へ

 私自身、色々な方の合格体験記を読み、合格された方の学習の進め方などを多く取り入れてきました。自分で勉強をしているときに「このペースで大丈夫なのか」と不安になったときや、どうしても克服できない苦手分野をどうしようかと悩んだときなどに合格体験記の中から学習方法を探したりしました。合格体験記を読みながらも「自分がこれを書く日が果たしてくるのだろうか」と途方に暮れることもありましたが、「合格されている方はいるのだから、いつか自分の努力も実るはず」と信じて勉強を継続してようやく合格にたどり着くことができました。私が学習を進める上で助けていただいた合格体験記のように、私の体験記が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

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