「クレアールの講師陣、講義、教材を信じて、決して諦めずに学習を継続すれば必ず合格できると思います」小野 雄史さん

小野 雄史さん

目次

なぜ司法書士を目指したか

50歳を過ぎた頃、第二の人生について真剣に考えるようになりました。定年後も社会に関わり、そして社会の人々の役に立てる仕事はないかと模索していたところ、司法書士の業務内容を知り「相続分野の業務で社会に貢献できる司法書士になりたい」と思い、目指すことにしました。

また司法書士試験には年齢制限もないことから、法律に関しては全く知識のない私でも「努力を続ければなんとか合格できるのでは」という想いもあり、挑戦しました。

なぜクレアールを選んだか

司法書士を目指すと決めたときに、独学という選択肢はなかったので、すぐに予備校の通信講座を調べましたが、通信講座といえどもあまりにも高額な受講料の予備校が多く、当時大学生の子どもを二人かかえている私には到底捻出できないと思っていたところクレアールを知りました。

他校と比較して圧倒的な受講料の安さですが、講義時間、テキスト等は十分な量であったこと、択一六法の評判が良かったことがクレアールを選んだ理由です。

さっそく、初学者対象合格ルート1.5年スタンダード秋コースに安心保証プランを付けて受講の申し込みをしました。

クレアールで学習してよかった点

やはりまず択一六法が逸材でした。勉強開始当初、法律知識のない私には条文を読んでも意味がまったくわかりませんでしたが、択一六法には条文の後に法律知識のない私にも理解できるよう、条文の解説が載っています。重要事項については、図表でわかりやすくまとめがされており、記憶の整理に役立ちました。 また択一六法をPDFで持ち歩くことができますので、仕事の休憩時間等に記憶の曖昧な箇所をすぐに確認することができました。

勉強当初、市販の六法を購入しましたが、まったく使用することなく、択一六法だけで充分に司法書士試験に対応できました。

講師の方々の声のトーンが私にはすごく耳に入ってきやすいものでした。ですから毎日MP3プレーヤーで講義を聴いていたのですが、聴き取りやすく記憶に残すことができたと思います。

そして、答練ですが、クレアールの答練は良問揃いで、過去問やその周辺知識から出題されており、繰り返し復習することで記憶の整理や周辺知識にも幅を広げることができる内容ですので、すごく役立ちました。 また、午後の部における時間配分のやり方を確立することにも役立ちました。

試験直前期には、過去問ではなく答練を5回ほど回し、択一六法と関連させて知識を整理し定着させていきました。

クレアールの答練はボリュームもあり、内容も充実していますので、他校の答練や模擬試験をわざわざ受講する必要はないと思いました。

過去問題集の学習の進め方

私は科目毎に講義を聴き終えてから、過去問を解き始めました。まずは講義の内容を理解し記憶してから、その確認として過去問にとりかかる方が良いと考えていたからですが、今考えるとこの方法は間違いだったように思います。

司法書士試験は、出題範囲が膨大なものとなりますので、講義だけで内容を100%記憶するのは不可能ですし、過去問を解かないと講義の内容がどのように試験で問われるのかわかりません。やはり、ある程度講義の受講が進んだら、できるだけ早い段階で過去問を解く方が、試験で問われる論点がわかり、覚えるべきポイントも明確になり、効率的な学習ができると思います。

過去問の学習開始当初は、問題で問われている論点もほとんどわからず、ただ単にクイズのように正誤にこだわり問題を解いているだけで、過去問をできるだけ多く回すことに主眼をおいて学習していました。 しかし、これでは当然司法書士試験に合格できるはずはなく学習開始から3年目頃からは、肢ごとに正誤を判断するとともに、その理由や論点を説明できるようにすることを目的に過去問学習に取り組むことにしました。 肢ごとに〇(解説できる)、△(解説が曖昧)、×(解説できない)の印をつけ、△と×には解説文の箇所へ択一六法の該当するページ数を記載し、すぐに択一六法で確認できるようにしました。

繰り返し続けていくと、同じ肢にそれぞれ印がつくようになり、自分が理解していない論点が明確になってきました。そこからは、△と×の肢だけ解くようにし、苦手な論点のみを集中して学習するようにしました。 仕事をしながらの学習でしたので、とにかく学習時間が不足していましたが、このように過去問の肢を絞って勉強したことにより過去問に充てる時間を少なくし、余った時間を記述の学習に充てることができるようになりました。また、平成15年以降の過去問だけではなく、平成元年以降の過去問にも取り組む時間を確保することができました。

過去問全体は合格するまでの5年半で10回程度しか回していませんが、△×の印をつけた肢については30回以上回しました。回しているうちに△と×もどんどん減っていきますので、合格した年には、すべての科目の過去問を学習するのに1日あれば十分学習できる状態になっていました。

過去問を解くには膨大な時間を費やしますので、仕事をしながら学習している方は何回か過去問を回した後は、すべての過去問を解くのではなく、問題や肢を絞りこみ効率的に学習することが重要だと思います。

学習スケジュールをどのように立てて学習を進めたか

学習初期は、クレアールから送られてきたスケジュール表に従い講義の受講を進めました。講義を一通り受講した後は、スケジュールは全く立てていません。

学習を開始してからの2年半はMP3プレーヤーに1.5倍速で録音した講義音声を更に2倍速で再生し、通勤時間の3時間で一日6~8講義を毎日聴き約1.5か月で全講義を1回転させること、休日は過去問のみを解くことにしていました。この頃、記述式はまったくの手付かずの状態でした。

3年目頃からは、全講義を1.5か月で1回転させることを継続しましたが、過去問は論点や説明できない肢に絞って学習することにより、過去問に充てる時間を短くすることができましたので、その分を記述式や平成15年以前の過去問の学習に充てることができるようになりました。

ただ休日だけ机に向かっての学習となりますと、記憶が飛んでしまうことが多く、なんとか平日も仕事から帰って机に向かって勉強する時間を作ろうと試みましたが、仕事でクタクタになっており、全く集中できなかったのですぐにやめてしまいました。

そこで、合格する1年前からは、出勤する前に机に向かって学習する時間を確保するようにしました。朝6時には家を出なければならないため、毎朝3時半に起床し、約2時間勉強してから出勤するようにしました。すると記憶が飛ぶ前に復習するというパターンで学習できるようになり、記憶が定着していきました。

毎日睡眠時間が4時間程度しか取れないため、非常に体力的にきつかったのですが、「次こそは必ず合格する」という強い意志を持って1年間継続することができました。

効果的な学習方法

私には過去問を解くことが最も効果的でした。ただ単に解くだけではなく、論点や自分で説明ができない肢については、すぐに択一六法に戻り、その都度確認して記憶を徐々に定着させていく方法がもっとも効果があったと思います。また択一六法に戻った際にその条文の周辺知識や関連知識と併せて確認することにより、点ではなく面で試験に必要な知識を埋めていくことができました。

この方法により、4年目の試験で初めて択一式の基準点を突破することができましたが、記述式で基準点に届かず、不合格となりました。この時点で記述式の学習が十分にできていませんでしたので、当然ではあるのですが、それでもすごく悔しい思いをしました。

記述式についてはひな形を覚えることから開始しましたが、すべては覚えることができないため、クレアールの記述式ハイパートレーニングだけでなく、記述式の過去問題集を別途購入し、それらに出てくるひな形に絞って優先的に覚えることにして、その他のひな形はその後に余裕があれば覚えていくことにしました。

記述式は、ひな形は当然覚えなければならないのですが、それを覚えただけでは本試験では全く歯が立ちません。問題文で問われている論点をしっかり理解し、それを見落とさないこと、そして答案構成用紙に自分流でいかに早く正確にまとめることができるかが重要になると思います。

そこで、問題文には下線を引きながら読むことで見落としを防止し、重要な箇所にはマーカーで色をつけていくようにしました。

また答案構成用紙は、試行錯誤の末、まずは問題文の登記記録を時系列に書き、そこへ問題文で起こったことを追記していくようにし、一目でどの順序で登記事項が生じているかわかるようにしました。このようにしたことで、特に不動産登記は枠ズレや登記漏れを防ぐことができるようになりました。

そのあとは答練・模試の記述式問題や過去問を時間内に解けるよう、ひたすら繰り返し問題を解く学習を行いました。

苦手科目の克服方法

私は不動産登記法と商業登記法を苦手としており、いくら学習しても覚えることができませんでしたが、記述式の学習をするようになり、自然と理解できるようになりました。

ですので、学習初期段階で不動産登記法や商業登記法がなかなか理解できなくても心配はいらないと思いますし、択一式の過去問を解くときに、その問題の場合の添付情報は何が必要だったか等、申請書のひな形や解説に目を通すことでだんだんと理解が深まると思います。

モチベーションの維持の秘訣

長い間、学習を続けてくると、必ずモチベーションが下がる時期があります。

私もなぜか勉強しても頭の中へ入ってこなかったり、このままの勉強方法で本当に合格できるか不安になったりして集中できず、モチベーションが落ちることが何度もありました。

そういう時は、その日は勉強を止めて合格体験記をよく読んでいました。クレアールで合格した先輩の方々がどのような気持ちで勉強を続けて合格を勝ち取ったかをあらためて読むことで自分もここで負けるわけにはいかないという気持ちが湧いてきて、モチベーションを持ち直すことができました。

今年の司法書士試験に合格できた秘訣

私は、お試し受験を除くと5回目の試験で合格することができました。3回目までは基準点を突破したことは一度もありませんでした。4回目で初めて択一式の基準点は突破できましたが、記述式で基準点に届かず不合格となりました。正直なところ4回目の試験までは、自分には合格はできないだろうという気持ちがどこかにありました。

しかし、4回目で択一式だけではありますが基準点を突破することができ、合格点に13点足りないところまでくることができましたので、5回目で合格してやるという強い気持ちが生まれました。

昨年までは、どちらかというと質より量を重視して学習していましたが、今年は質を重視し、弱点を徹底的に繰り返し学習するようにしました。

それと合格するための得点配分を午前31問、午後31問、記述は基準点(概ね35点)と決めました。択一式で得点を稼げば、記述式は基準点ギリギリでも合格できるという計算です。

これにより、あまり記述式に神経質になることなく学習が進めることができ、答練では択一式については午前の部、午後の部ともに30問を上回る正解を得られるようになってきました。記述式についても、答練では35~40点程度の得点を得られるようになりました。

本試験の対策としては、午後の部の時間配分です。択一式問題について、昨年までは、1問目の民事訴訟法から解いて最後に商業登記法で終わる順で解いていましたが、今年は時間配分を考え、まず不動産登記法を25分で解き、その後商業登記法、民事訴訟法・民事執行法・民事保全法、供託法、司法書士法を25分で解き計50分で択一式を終えることにしました。

私にとって苦手の不動産登記法を25分で解くために実行したことは、正解の肢を見付けたらその肢に関連する肢以外の問題は一切読まないということです。最初は不安だったのですが、私にはこのようにするしか記述式の解答時間を捻出する方法がなかったので、答練で試し検証した結果、毎回全ての問題を読んでいたとしても正解数はほとんど変わらないことがわかりましたので、徹底してそれを実行しました。

本試験においてもこの方法が功を奏し、午後の部の択一は50分で終えることができ31問の正解を得ることができました。

来年以降の合格を目指す方へ

自分が合格してみて、クレアールの講義内容・時間、テキスト、択一六法、各種問題集は司法書士試験に合格するために十分なものであったと思いました。

受験勉強を続けていると不安になることもあると思いますが、クレアールの講師陣、講義、教材を信じて決して諦めずに学習を継続すれば、必ず合格できると思います。

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