「クレアールのカリキュラムを信じて勉強すれば大丈夫。そして大切なことは、何があっても、絶対に自分からは諦めないこと。」加川 衛さん

加川 衛さん

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なぜ司法書士を目指したのか

私は大学で法律を勉強していましたが、法律とは無関係の仕事に就きました。しかし卒業後も「いつかもう一度勉強したいな」とぼんやり考えていました。そしてコロナウイルスの流行が始まり時間の余裕が増えたため、折角なら将来のことも考えて法律の資格を取りたいと思い、「扱える業務の範囲が広く一生の仕事に出来る」という点に魅力を感じて司法書士を目指しました。

なぜクレアールを選んだのか

クレアールに最も魅力を感じた点は充実した答案練習です。テキストを読んで講義を聴くだけの勉強が性に合わず、問題を解きながら覚える勉強が好きな私にとって、過去問以外にも問題を解く機会が多く用意されたクレアールのカリキュラムは最適だと思いました。また長年の指導実績と合格実績があり、クレアールの勉強に集中すれば合格できるという安心感がありました。それでいて他校と比較して費用面での負担が軽く、合格お祝い金の特典があったことも大きかったです。

クレアールで学習して良かった点

 仕事をしながらの勉強だったため、自分のペースで勉強を進められる点が良かったです。講義動画は1回当たりの時間が短く集中力を切らさず視聴することが出来ました。答練では法改正を反映した問題や過去問にはない問題を解くことが出来たため、いい刺激になりました。また本試験を想定した答練を週1回、約2か月間続けて解いたおかげで、本試験を解く力を身につけつつ、気持ちを緩めることなく緊張感を持って大切な直前期を過ごすことが出来ました。受験のプロが作ったカリキュラムで勉強できることは本当にアドバンテージになるなと思いました。

教材について

 教材はどれも内容がコンパクトにまとめられており読みやすく復習もしやすかったです。中でも択一六法がお気に入りでした。条文だけでなく暗記事項も表でまとめられているため覚えることを絞ることができ、メリハリをつけて勉強することが出来ました。

勉強の進め方

(択一式について)

クレアールで勉強を始める前に1年ほど他校の講座を使って勉強していたので一通り勉強は済んでいましたが、本試験を受験したことがなく基礎がしっかりできているか不安だったため、復習も兼ねて講義を視聴しながら過去問や択一式解法マスター答練を解きました。講義を全科目視聴し終えてからは過去問を解くことをメインとして、不明な点があった場合は択一六法で確認する、またはメールで質問するという流れで勉強しました。何度も間違える問題はチェックをつけて繰り返し解き、似ているが結論が異なる問題は解説ページの余白にまとめて比較整理して、目にする回数を増やしたり声に出して読んでみたりして覚えるように心がけました。完璧に覚えたつもりでもしばらくすると忘れているということが多々あったので、1度チェックをつけた問題は定期的に見直すようにしました。

過去問は全科目少なくとも10周解きましたが、実力完成総合答練が始まってからはチェックを付けた問題を解くだけにとどめました。本試験の1か月前に答練も模試も終わるので、それから全科目もう1周または2周しました。問題文を見ただけで答えがパッと頭に浮かぶ位まで出来るようになれば、解くスピードはかなり上がります。そのためにも何度も繰り返し問題を解くことが効果的で、制限時間を設けて解くなど常に本番を意識して取り組むと良いと思います。

(記述式について)

 まずは合格書式マニュアルと対応問題集を使ってひな形を覚えることに力を入れました。同時に記述式ハイパートレーニングを使って問題を解き進めるイメージを作りました。択一式にも言えることですが、インプットとアウトプットは出来るだけ同時に行うことをお勧めします。  合格書式マニュアルをただ眺めるだけでなく、実際に書いてみたり声に出して読んでみたりすることをお勧めします。目次を見てひな形を思い浮かべるというやり方も良いです。何も考えなくても自然と手が動くという状態まで仕上げることが最終目標です。

 ある程度ひな形を覚えて問題が解けるようになったら、解けなくても良いので過去問に目を通して下さい。本試験の問題は問題文が長く添付資料も多いのでそれらの中から必要な情報を抜き出し答案を作成するには時間を要します。私自身記述式に対する苦手意識をなくすまでに苦労しました。そのため早いうちに過去問のボリュームに慣れ、出題パターンを知ることが有効だと思います。

その上で問題の解き進め方や答案構成用紙の使い方を色々と試してみることをお勧めします。例えば不動産登記であれば、登記事項証明書などの添付資料や添付情報一覧図を確認してから事実関係や聴取内容を読んだ方が問われる論点を絞ることが出来るため頭に入りやすくなるなど、手順を工夫すると解きやすくなることもあります。

自分にとってやりやすい解法を早い段階で見つけ、実力完成総合答練に取り組みながら修正を加えるという流れが理想的です。

(勉強方法の反省点)

 直前期までは割と勉強時間に余裕があったため送られてきた教材だけでは物足りず、他校が出版している問題集や古い過去問を解いていました。しかし直前期になるとそれらに手が回らなくなり、結局は曖昧で使えない知識となってしまったなと思います。一時的に時間の余裕ができたからと言っていたずらにクレアールの教材以外に手を付けないほうが良いと思います。追加で購入するのであれば記述式の過去問題集に留めておくことをお勧めします。

答練や模試の活用法

 実力完成総合答練は本試験と同じ試験時間で設定されているので、回を重ねていくうちに時間内に問題を解き終わるためのスピードを身につけることが出来ました。特に午後の部は3時間と試験時間が長い上に問題のボリュームも多いため、集中力を切らさず問題を解き切るには練習が必要です。そのため毎回本試験のつもりで取り組むことが大切です。

 答練と模試で大切なことは結果に一喜一憂しないことです。良くも悪くも本番ではありません。あくまで自分の課題を見つけることが目的であり、同じ問題が本試験で出た場合に解けるようにしっかり復習することが大切です。勉強のリズムを整えるためにも提出期限は出来るだけ守ることをお勧めします。

お試し受験について

 過去問は科目別でしか解いたことがなく模擬試験を受験したこともなかったため、お試し受験の時に初めて試験形式で問題を解きました。時間配分について午前の部はあまり気にせず、午後の部は択一式を1時間、記述式を各1時間ずつで解きました。

 午前の部はある程度学習が進んでいたため、最初は緊張したもののすぐに落ち着いて解き進めることができました。しかし午後の部では、択一式は知識が曖昧で根拠をもって正答を出せない問題が多く、記述式は不動産登記で枠ズレを起こし、商業登記に至っては全く解答欄が埋まりませんでした。結果午前の部96点、午後の部(択一式)75点、(記述式)20点でした。基準点を突破できたことで自信がつきつつ、午後の部に課題があることが明確になり、1年後に向けて有意義な経験になったと思います。

 午後の部はたとえ学習が進んでいなくとも、択一式と記述式2問を、1時間を目安に区切って解くことをお勧めします。お試し受験については、本試験の会場、雰囲気の中で1年後と同じペースで問題を解くことに意味があると思います。

本試験について

 私は本試験の前夜、人生初めて一睡もできないというアクシデントに遭遇しました。想像以上に緊張してしまい、早い時間に布団に入ったにも関わらず、ずっと頭が冴えていました。そのせいか枕の違和感が妙に気になって、それが新たなストレスになり、余計に寝付けなくなりました。

普段から睡眠時間をしっかり確保していたため睡眠不足という状態をあまり経験したことがなく、かなり焦りました。自分は大切な時に力を発揮できずに終わってしまうのかと落ち込みそうになりましたが、3年間頑張ってきてここで諦めて逃げ出すのは嫌だと思い、直ぐに気持ちを切り替えました。100%の力が発揮できなかったとしても今出せる全力を出し切ろう、眠れなかったせいで力が発揮出来なかったなんて試験が終わった後に情けないことは言いたくないと思いました。

結果として午前の部93点、午後の部(択一式)93点、(記述式)41.5点でした。答練や模試で練習を積んだおかげで、アクシデントにも対応出来たのだと思います。

前泊する方はたとえ荷物になっても、念のため普段使っている枕をホテルに持参することを強くお勧めします。大事な試験を目前に控えると、普段と違う環境に体が敏感に反応する恐れがあります。そのためホテルに宿泊する際はなるべく普段と同じスケジュールで普段通りの食事をとり、風呂に入り布団に入ることを心がけて下さい。

不安に思った方は他校が実施する会場受験の模擬試験を体験することもお勧めします。本試験の時と同じホテルに泊まり、試験を前日に控えてもしっかり睡眠がとれるか確認してみましょう。お試し受験とはプレッシャーが全く違いますから、なるべく本試験直前の模擬試験の際に試すと良いと思います。

 今振り返ると、この出来事は完全に私の準備不足でした。アクシデントを想定することも対処法を準備することも怠ったことが原因であり、大いに反省すべきだと思いました。問題が解けるようになることだけが受験勉強ではないことを痛感しました。

ただし最も大切なことは、何があっても、絶対に自分からは諦めないことです。私が一番皆さんに伝えたいことです。何かお役に立てれば幸いです。

最後に

 筆記試験の合格発表で自分の受験番号を見つけたときは思わず涙が浮かんできました。しかし何かの間違いではないかとなかなか信じられなかったです。後日届いた口述試験の受験票に書かれた「令和5年度司法書士試験筆記試験に合格しましたので、通知します。」という一文を見て、やっと実感が湧いてきました。

受験生活を振り返ると、充実した時間だったと思います。しんどいと思うこともありましたが、司法書士を目指して勉強した日々の全てが私の宝物です。合格の報告をしたときに家族や友人、職場の同僚その他多くの方々が喜んでくれたことがとても嬉しく、改めて頑張ってきて良かったと思いました。同時に自分が合格できたのは多くの方々の支えあってのことだと強く感じました。これからは司法書士として社会に貢献することで恩返しが出来ればと思います。

そして数多くある予備校の中からクレアールを選んで本当に良かったです。クレアールを信じて勉強を続ければ必ず合格できます。皆様のご健闘をお祈りしております。

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