「クレアールの教材で愚直にただ繰り返し過去問を解き、知識を定着させ、繰り返しひな形を書き、試験の時はタイムアップの時まで、あきらめず全力を出し切ったことが一発合格につながった」Tさん

Tさん

目次

なぜ司法書士を目指したか

遅まきながら、大改正された民法を学び直したいと思っていたところ、どうせ勉強するなら、何かしら明確な目標があった方が勉強にも身が入るので、難しい試験だとはわかっていましたが、合格すれば仕事の幅も広げることができる司法書士試験合格を目標としました。

予備校選びのポイント

 まず、各予備校の受講料が高いのに驚きました。とりあえず受講料の件は置いておき、カリキュラムのみを比較していくと講義→過去問→答練→模試の流れで差異はなかったので一番受講料が低額だったクレアールに資料請求し、同封された『非常識合格法』の書籍も読み、自分の考えている勉強のイメージと合っていたので、クレアールでの受講を決めました。

クレアールで学習してよかった点

 他校の教材を見たことはないので、私の感覚となりますが、合格するために必要な知識だけを盛り込み、試験に必要のない知識はそぎ落とされているように感じました。  受験生の心理として、あれもこれも勉強しないと不安になりますが、クレアールの教材だけで合格する力をつけることができます。

クレアールのカリキュラムで有益または活用しやすかった点

 過去問の解説講義は、本当に役に立ちました。過去問を解くとき、解説を読んでも理解ができない場合、この解説講義を見て理解することができました。受講開始から司法書士試験まで一度も質問メールをする必要もありませんでした。ただ、贅沢を言えば、マイナー科目の過去問解説講義もあればよかったです(特に民事訴訟法)。

答案練習の効果的な活用方法

 教材の過去問20年分に出てこなかった問題も盛り込まれおり、それもひねったような問題はなく、条文に基づいた素直な問題が多かったので、不足している知識を補うのに役立ちました。

過去問題集の進め方

 次の項目に私の勉強方法及びスケジュールを記載します(私は自営業なので自分の自由になる時間を捻出することが比較的容易であることを考慮してください)。

1 受験しようと決めたのが2022年の10月下旬で試験まで約8か月しかありませんでしたので、カリキュラムを見て、次のように年内の勉強スケジュールを立てました。

① 記述式講座を含む、すべての講義を見終える。(理解するのではなく、どのような内容を勉強していくのか把握することに主眼を置く。すべて2倍速で視聴)。

② その日、見終えた講義の範囲の過去問を解く。(わからない場合は、すぐに解答解説を見て、択一六法で条文を確認する。まずは、司法書士試験の問題に慣れることを優先し、どんどん進んでいく。)

③ 合格書式マニュアル対応問題集を1周する。

年内のこの段階で不動産登記法と商業登記法の過去問は問題の意味すら分からず、わかるようになるのかと不安になりましたが、『非常識合格法』の書籍に「記述式を学習していけば理解できるようになるので心配ない」と書いてあったので、わからないことはあまり気にせず、とにかく先に進みました。

2 年明けから司法書士試験までの勉強は次のとおりです。

① 過去問の2周目から本試験の科目順に1日1年度分、1周20日かけて回す。(ABCの難易度に構わず、すべての問題を順に解いていきました。これが結果的に特定の問題に対しての苦手意識の克服に役立ったかもしれません。そして正解不正解に関係なく1問ごとに解説を読み、択一六法で条文を確認し、その近くの条文の知識も併せて確認しました。また、間違えた問題、わからなかった肢は、周回ごとに色の違う蛍光ペンでチェックをしておき、1周終わる度にチェックを入れた肢を含む問題を20年度分順に1周しました。)

② 記述式は、ハイパートレーニング→合格書式マニュアル対応問題集(ハイパートレーニングに無いひな形を抜き出して)→書式講座(ハイパートレーニング及び合格書式マニュアル対応問題集に無いひな形を抜き出して)の順に、過去問の1日のノルマが終わった後に、または過去問をやる前に不動産登記及び商業登記をそれぞれ2~3時間学習する。(覚えにくい登記の事由等は単語帳を使い、繰り返し書いて覚えました。)

③ 答練・模試については時間を計って一度解き、過去問の1日のノルマが終わった後に1回目から順番にもう一度回していく。(この頃になると過去問の1日のノルマを終えるのが大分早くなっていました。また、答練が始まって、午後の部の時間配分の大切さに気付き、過去問の5周目以降の午後科目は、1問ごとにタイマーを2分にセットして時間を常に意識して解くようにし、択一式は1時間10分まで、不動産登記記述式50分、商業登記記述式1時間の時間配分を目標としました。

とにかく、①~②をひたすら繰り返し、試験日までに過去問7周、記述式は14周やりました。最初の頃は、わからない問題が多く、択一式のノルマをこなすのに14時間くらいかかっていましたが、5月を過ぎる頃には8時間ぐらいで終わるようになりました。

択一式の70問でなぜ8時間もかかるのかと思うかもしれませんが、わからない問題だけでなく、わかっている問題でも、1問ごとに解説を読み、択一六法で条文を確認し、その近くの条文の知識も併せて確認するという作業をとにかくしつこく繰り返したからです。

私はインプット・アウトプットの勉強を分けてすると頭に入らないので、インプットとアウトプットを同時にする、このような勉強方法を取りました。

テキストは最初の講義動画を見るときに1回だけ使い、1000問ノックを利用する時間はなかったです。

勉強で苦労した点

 過去問の4周目に入る頃までは、不動産登記法の択一式問題がわからなくて何度も挫折しそうになりました。そして、会社法の択一六法の分厚さ、習得しなければならない量の多さ、細かさに本当にもう勉強をやめようと何度も思いました。ただ、受験をすると決めたときに合格・不合格にかかわらず受験は今回1回のみと決めていましたので、悔いが残らないように気力を振り絞ってやり遂げることができました。

一発合格できた秘訣

 試験当日、午前(択一式)は時間的に余裕もあり、自分なりに結構できたとの手応えがあり、午後の択一式も順調に解いていけたのですが、時間を見ると1時間20分近くかかっており、少し焦って記述式に突入しました。不動産登記は、ひな形を書いたことのない譲渡担保が問題になっており、択一式過去問の知識を頼りに何とか書きましたが、かなり時間を食いました。次の大問も一枠をいったん書いたものをすべて二重線で訂正して書き直したりして、大問2問が終わった時点で残り40分を切っていましたので不動産登記の小問は飛ばし、商業登記に突入しました。しかし商業登記も別紙が多くて1問目を書き終えた時点で残り10分少々、このまま2問目にいっても書き始めるまでにタイムアップになると思い、不動産登記に戻り、小問を埋め、商業登記の答案の表面を埋めたところで試験終了、商業登記の答案の裏面は白紙でした。

 試験後、解答速報が出た時点で択一式を自己採点すると午前90点、午後93点。記述式は、必死すぎて何を書いたか思い出せず、解答速報を見ても、全然違うことを書いたような気がして、半分も取れていないだろうなと思いましたので合格はないと自己判断しました。しかし、本当に全力を出し切ったので、まったく悔しいという感情もわかず、受験票もあっさりと捨ててしまい、周りには試験はダメだったと報告をして、合格発表の日までは、試験期間中できなかったことをして、本当に楽しく過ごしました。

 筆記試験合格発表の日、不合格だからネットで見ても一緒だろうと思いましたが一応見てみると、捨てた受験票の番号が目に飛び込んできたので、「あれっ?」と思い、それから口述試験の受験票が届くまでは、何かの間違いではないかと喜びより不安な気持ちの方が大きかったのを覚えています。

その後、無事に口述試験の受験票も届き、成績通知書も届きました。結果は午前(択一式)93点、午後択一式87点、記述式34.5点の総合214.5点でした。(択一式は自己採点の点数と違っていました。)

 一発合格できた秘訣はわかりません。私は、クレアールの教材で愚直にただ繰り返し過去問を解き、知識を定着させ、繰り返しひな形を書き、試験の時はタイムアップの時まで、あきらめず全力を出し切っただけです。   最後になりますが、私はこれまでの合格者の皆さんの合格体験記を勉強や試験対策の参考にさせていただきました。私の体験談がこれから司法書士試験の合格を目指す皆さんに少しでも参考になれば光栄です。

講座パンフレットや特別セミナーDVDなどを無料でお届けします。
講座についてのご相談を受け付けております。お気軽にお問合せください。
講座のお申し込み案内ページです。講座をお申し込みの方もこちらからどうぞ。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次