「仕事をしながら毎年レベルアップしていき、令和4年度司法書士試験に合格できました」T.Mさん

T.Mさん

目次

司法書士を目指した理由

元々、法律を学ぶことの楽しさを他試験で覚えた後に、高齢化社会が進展する我が国において、年々増加している空き家問題解消への登記実務を通じた貢献等、数々の社会問題への関わりを通じて活躍し、社会にとって本当に身近で役に立つ法律事務の専門家となりたいという思いを抱きました。思い返せば、相続登記の義務化や共有制度の見直しといった今般の法改正を迎える現在にあって、当時のきっかけは偶然でありながらも、時流にかなったものであり、司法書士を志すことができたことを改めて良かったと思っています。

クレアールを選んだ理由

まず、学習スタイルがとても合っていたことです。自身は社会人であり、仕事をしながらの勉強となるため、机に向かった学習時間が限られてしまうという環境下で、インターネットを通じてストリーミング動画を受講する「映像配信」と、講義音声をダウンロードできる「講義音声DL」に、板書ノートや答練問題・資料を必要に応じてダウンロードしプリントアウトをする「資料DL」がWeb通信の標準学習形態となっているスタイルが非常に便利でした。通勤時間や外出先ではスマートフォンや音声プレーヤーで映像・音声学習ができ、倍速視聴も活用することで学習の効率化も図れました。また、リーズナブルな受講料もさることながら、受講前にWeb特待生試験で成績に応じた割引が受けられるチャンスも設定されており、学習モチベーションの維持・向上に役立ちました。更には、合格お祝い金制度があることも、直前期のラストスパートでのひと押しとなったように思います。

クレアールで学習して良かった点

学習カリキュラムや教材がオールインワンパッケージで必要な全てがしっかりと含まれており、緻密にスケジューリングされていたのが非常に有り難かったです。以前の独学の際に、手持ちの教材で十分であるのかが不安になってあれこれ手を出しては結局それぞれが中途半端になってしまうことや、つい仕事が忙しくなると学習の間隔が空きすぎてしまい、直前期になって焦るものの結局本試験までに予定していた学習が全くやり切れないという失敗を経た自身にとって、クレアールの講座はまさに自身に足りない部分を補ってくれました。

それこそ、受講後一番初めに送っていただけるコース案内や、答練・模試の開始時に案内いただける提出時期の目安をまとめた表は、そのまま自身の学習計画表として学習の進捗管理に活用できましたし、仕事が忙しい時期に思ったように学習が進まなかったときでも、どのように計画を立て直すかを検討する助けにもなってくれていました。

合格までの経緯

元々、ほぼ独学で学習しながらなかなか基準点クリアすらできていなかったところ、民法(債権法等)改正への不安から2020年目標の中上級パーフェクトコースを受講しました。すると、2020年のコロナ禍で、仕事や移動時間が減ったことで図らずもできた時間や、本試験日が例年の7月から9月に延期されて更に復習時間を確保できたことも後押しとなってか、同年の本試験で初めて午前の部の基準点をクリアできました。これを契機に、更に上級1.5年セーフティコースを受講したところ、2021年には択一式と記述式それぞれで基準点をクリアし、あとは合格点を超えるのみといういわゆる総合点落ちのところまで到達しました。ここで、2022年向け対策についてもセーフティコースのおかげで2021年向けインプットと直前期カリキュラムが標準装備されていたものの、過去問対策と継続的問題演習による実戦力養成を図るべく、過去問攻略パーフェクトコースを追加受講し、過去問知識の精度向上を図りました。ちなみに、セーフティコース受講期間内の法改正情報なども継続してご提供いただけたことで、手持ちの愛着のある教材を改正対応させつつ継続使用できたことは、学習意欲の維持向上に役立ちました。そして、ついに2022年の試験で合格に至ることができました。

過去問や模試、答練の効果的な活用法

クレアールのリベンジ合格戦略の1つである、過去の本試験より分析し、苦手科目は作らずに、正答率50%以上の問題を確実に取れば合格できるという考え方のもとに、過去問を繰り返し解きました。その際、過去問の解答を覚えてしまうといった機械的な作業とならないように、適宜基本4法過去問解説講義なども活用しながら、問われている知識や重要事項を意識するようにし、問われ方が変わっても対応できることを目指しました。答練や模試は過去問知識の定着や、更なる応用力を試す格好の機会であり、間違えた問題については単に知識が不足していたのか、あるいは知識はあったが問われ方に対応できなかったのか等の分析を行い、どのようにすれば次回以降同じ誤りを防げるかを考え抜きました。加えて答練や模試では、提出した答案の返却の際、択一では問題ごとの正答率、択一・記述共に平均点や自身の順位や合格基準点が示されるため、合格点と自身の得点の乖離が把握でき、現状分析やいかにしてその差を埋めていくかという意識付けに大変役立ちました。そのあらわれか、2022年の全国公開模試と本試験の結果がほぼ近く、普段から合格点を意識してアウトプットのトレーニングをしていたおかげであったと思っています。

時期ごとの学習法

学習経験者の場合、まず年内は、少なくとも主要4科目である民法・不動産登記法、商法(会社法)・商業登記法のひと通りの知識を一巡しておくことをお勧めします。その際、過去問や択一式解法マスター答練等を通じて、知識が曖昧となりやすい分野や頻出であるのに解きづらい分野や苦手に感じる分野を把握しておくと、弱点補強がしやすくなります。ここでのポイントは、特に択一について講義(択一式合格論点マスター講義や択一基準点攻略マスター講義)受講等のインプットを行ったら、できるだけすぐに過去問等でのアウトプットを行うことです。なぜなら、インプットだけだと分かった気になっている状態に過ぎないため、実際に問題を解ける程度に自身の理解が達しているかを確認する必要があるからです。なお、記述については、合格書式マニュアルと合格書式マニュアル対応問題集によってひな形の精度を高め、記述式ハイパートレーニングで複合的な論点への基本的な対応力を養うことが大切かと思います。

次に年明けから3月末までは、マイナー科目の知識の一巡と並行して、主要4科目の知識の更なる定着やこれまでに把握した弱点の補強を図り、直前期に無理なく追い込めるだけの態勢を整えました。ここでのポイントとしては、特に択一は主要4科目について既に年内に学習が一巡しているので、覚えている部分は軽めに確認し、引っ掛かる部分や苦手意識のある部分は必要に応じてインプットに立ち戻るなど、メリハリを付けることです。なお、記述については、書式解法マスター講義や書式攻略完成講義を通じて、頻出論点や過去問での具体的な問われ方へのより実践的な対応力を磨くことが大切かと思います。

そしていよいよ4月からの直前期。本試験に近いレベルの答練や模試を通じて、時間内でいかに得点を最大化するかという視点で訓練を重ねました。この時期は、これまでに培った知識を解答技術と共に使いこなせるように体得していく中で、3月までの学習よりも復習のスパンが短くなり、各科目の回転数が増えやすくなります。自身の経験からすると、答練と模試で択一について本試験6回分のため、実質的には全科目の知識を6周ほど概観し、記述も含めて主要な論点はひと通り確認できていたかと思います。なお、答練や模試を受講の際、その都度の得点の良し悪しに一喜一憂せず、むしろ本試験までにあらゆる失敗を疑似体験できる機会と捉えて取り組んだことも、結果的に奏功したと感じます。ここでのポイントは、自身の合格点との距離感をできるだけ明確にイメージすることです。というのも、本試験レベルの問題では、未出の知識や他の受験生も解けない内容の出題は避けられない一方で、それらまでをフォローしようとすれば時間が足りず、更にそれまで積み上げてきた確かな基礎までもが劣化するおそれがあることから、問題毎に取捨選択のポリシーを明確にする必要があるためです。

苦手科目の克服方法

自身は不動産登記法、商業登記法が比較的苦手であったのですが、どちらも趣旨で判断しようとするあまり、先例を知っていればわかるはずの問題を悩み過ぎた挙句、結局最後の二択で間違うことや、記述答案の精度が十分でないことがありました。このため、択一基準点攻略マスター講義や基本4法過去問解説講義で知識の定着を促進すると共に、合格書式マニュアルの読み込みと繰り返しによって記述答案の精度向上を目指しました。

本試験当日

午前は比較的時間に余裕がある分、できる限り多くの選択肢を検討し、読み飛ばしや読み違いによるイージーミスの最小化を意識しました。そのおかげか、初見の問題や未出分野の問題にも、「他で取れているのだし、応用問題として手持ちの知識を駆使して可能な限り対応してみよう」と落ち着いて取り組めました。一方の午後はとにかく時間がないことから、各問の解答時間をあらかじめ定め、それをしっかりと守っていくことを意識しました。すると、択一がいつも以上にスムーズに進み、過去最速ペースの40分で択一がひと通り解けました。おかげで、20分ほどを記述の問題検討や解答に充てることができたおかげで、不動産登記も手堅く得点ができ、商業登記の合同会社というサプライズ出題にも何とか点をもぎ取ろうと食らいつけたように思います。

気分転換・モチベーション維持の方法

新聞やニュースを見聞きする中で司法書士に関連する内容があることに気付けたことや、相続登記の義務化といった制度改正の動向などを知ることで、実際に学んだ内容が社会で活用できることを実感できたことは、一見すると単純作業になりがちな勉強の合間の気分転換になりました。また、年内学習、年明けから直前期前、直前期という概ね3か月程度の期間ごとの合間に数日間のリフレッシュ休暇を敢えて設け、学習期間の長期化による息切れを防ぐようにしたのも、モチベーション維持に役立ちました。

来年度の合格を目指す方へのアドバイス

受験経験者の方であれば、まずはご自身の試験結果と向き合い、自身にあと何が必要なのかを分析されることをお勧めします。その際、悔しさや負の感情が伴うこともあると思いますが、合格した今、悔しさや負の感情こそが、本試験までの不安や逃げたくなる気持ちに打ち克つ原動力であったと実感しています。

その上で、具体的にどのような学習をして、その合格に必要なものを得るのかを計画し、実行しながら必要に応じて適宜にその見直しをしつつ、継続してください。

私が合格した年の本験後に感じた、不思議な感覚があります。それは、受かったかどうかは分からないけれど、これまでにやってきたことはそれなりに出せたと思うし、少なくともこれで受からなかったならば、今はどうしたら良かったのかはわからない、という感覚です。 端的に言えば、それは、「ひとまずやり切った」という感覚だったのかも知れません。

これをお読みくださっているあなたが来年、もしかするとそのような感覚と共に合格体験記を執筆されているかも知れません。そうであれば嬉しいな、と願いつつ、この体験記を終えたいと思います。どうもありがとうございました。

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