「今年合格することが出来たのは、択一式の精度を上げて記述式に時間を充てることが出来たこと」杉本 啓太さん

杉本 啓太さん

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何故司法書士資格を目指したのか

私は行政書士から法律の学習を始めたのですが、資格の取得を目指したのは成功体験を積んで自信を付けたかったこと、及び自身の将来を考えてのことです。

当時私は工場にて肉体労働をしていたのですが、年齢を重ねて体力が衰えた時にこの仕事を続けることが難しい事を感じておりました。

また学生時代から特に勉学について努力もしてこなかった為、この手の結果を出したこともなく、そのことがコンプレックスにもなっていました。

そこで一念発起して司法書士の資格を取ろうと決めました。

予備校選びのポイント(何故クレアールを選んだか)

私は4回目の受験で合格することが出来ました。

2回目までの受験は他所の予備校の講座を利用させてもらっていたのですが、2回目の受験でも初級講座を取っており、おそらくは「このことが理由で効率的な学習が出来なかった」と分析しました。

そこで「中上級向け・価格・教材」を軸に調べてみると、クレアールを発見することが出来、その圧倒的な価格の安さと充実した教材、さらに安心保証プランの存在により、私は直ぐにクレアールで受講しようと決めました。

クレアールで学習して良かった点(講師、教材、講義、答練等)

クレアールを選んで良かった点は「択一六法」「合格書式マニュアル」「記述式ハイパートレーニング」等の教材の存在です。

択一六法はコンパクトに纏められており、網羅性も高く、合格した年の択一対策は殆どこれのみを使っていました。

合格書式マニュアルは丁寧な解説付きで他のテキストを見ずとも、これのみでそれぞれのシチュエーションの学習や復習が出来るという効率的なものでした。

記述式ハイパートレーニングは本試験レベルの問題を内容としており、少しの判断ミスで大失点につながる絶妙な問題が多く、記述における自身の弱点を洗い出すことと自力を身に付けることに役立ちました。

クレアールのカリキュラム(単元別講義、解法マスター、復習講義等)で有益又は活用しやすかった点

私は択一六法を使いながらの「択一式合格論点マスター講義」を2~3回程回しました。解かるところは復習がてらに聞き流し、解からない所があればその部分を何度か聞いて覚えるというやり方をしておりました。

 講師の話も図を使っての説明が多く視聴時間が丁度よい長さでありながら解かりやすかったです。

また、倍速再生が出来ることも効率的で、うまく使えば時間を浮かせて他の学習も出来ると感じました。

答案練習の効果的な活用方法

まずは時間を計ることです。司法書士試験の午後の部は、はっきり言って時間との勝負です。学力が合格レベルに達していても時間配分を間違えれば不合格になる可能性が高まります。主に択一式で60分~70分、記述式で110分~120分を目標とすべきです。

また択一式は3肢検討なのか或いは全肢検討なのか、記述式についても不動産登記と商業登記のどちらから解くのか等、いろいろ試行錯誤をして自身にあったやり方を身に付けるべきです。模擬試験やその他の答案練習はこれらの方法論を試すのにもってこいのものです。

これらの成績が奮わなくても落ち込んではいけません。しかし、結果が出たらそのことを自信にして、そのやり方を軸にカスタマイズしていくことが肝要だと思います。

過去問題集の学習の進め方

実を言うと過去問は合格をした年にはマイナー科目以外は殆ど活用しておりません。しかし、学習初期の頃は講義が終わったら出来るだけ早い段階でその該当箇所を解くようには心がけていました。

理由はこの試験は膨大な試験範囲であり、その分忘れやすいため復習を兼ねて早く過去問をやるべきだと知ったからです。

復習の際に意識したことはまずは自身の苦手な部分を認識することです。

例えば間違えた問題についてはテキストに書き込んだり、スマートフォンに復習の予定を予め立てる等の方法で、自身の弱点を可視化することにより苦手な部分を集中的に補うことが出来ます。

学習を進めていくうえでのポイント、心構え

心構えとしては

① 自身の可処分時間の大半を勉強に注ぎ込むことに対する覚悟

② 強い目的意識を持つこと

③ 良い意味で根拠の無い自信を持つこと

④ 受かったら凄いということを意識すること

これらは長期間勉強するのに有効で、私自身これらに助けられました。

学習を進めていくうえでのポイントとしてはクレアールから提供される講座のカリキュラムになるべく食らいついて行くことです。

最初の頃は全てを理解できなくともカリキュラムを消化することを優先にした方が良いです。理由としては、司法書士試験は違う科目同士であっても知識が有機的に繋がってくることがしばしばあり、この有機的な知識の繋がりこそが長期記憶のコツの一つだと個人的に感じているからです。隅々まで理解できなくてもある程度理解しており、カリキュラムが押していたら迷わず進むべきです。

効果的な学習方法(科目別の学習方法、記述式対策の工夫等)

記述式に関しては申請書のひな形などのようにどうしても数をこなさなければ覚えることが出来ないものが多く、またどれが苦手なのか把握し続けることも一苦労です。そこで自身の苦手な部分をスマートフォンに画像保存またはテキストの該当箇所のページをメモしておき定期的に復習するようにしていました。これだけで記述式の形式的な暗記はかなり楽になりました。

苦手科目の克服法

私自身初学者の頃は会社法が苦手でとても苦労しました。まず私が会社法を克服するために何をしたかというと条文をよく読み込み、なるべく結論の理由を理解することです。

会社法はどうしても一般的に馴染みが薄くイメージが掴みにくいと思われますが、理由さえ理解できればこれを起点として記憶の網を広げていくことが可能です。

午後の部の効果的な時間の使い方

私個人としては記述式を極めるよりも択一式を極めた方が、合格可能性が高まると考えます。この試験は、記述式は6割を取れたらまず基準点を割らないので目標は7割にし、択一式の精度を上げて3肢検討を採用すべきです。この方法なら慣れれば択一式を安定して60分~70分で終わらせることが可能です。

これにより110分~120分で記述式を多少は落ち着いて解くことが出来ます。

記述式は慌て過ぎるととんでもないミスをしてしまいがちです。これを無くすため記述式に時間を浮かせることは必須だと感じます。

来年度の合格を目指す方へのアドバイス

ご自身に自信を持ってください。根拠など要りません。この自信が案外、原動力になったりします。

また合格できなくとも毎年成績が上がっているなら諦めるべきではありません。

一度このような大変な試験を目指したのでしたらそれ相応の目標や理由があるはずですし、相当な時間やお金を費やしてきたはずです。

しかし、合格できなければ意味がありません。ならば合格するしかないわけです。

私自身、少し不純かもしれませんが司法書士を目指したのは、その社会的な地位及び信用と努力と実力次第で自身の生活を豊かにできることに魅力を感じて挑戦しました。

4回目の受験ですので相当お金と時間がかかりました。しかし、諦める選択肢は私の中ではありませんでした。結果決して早い方ではありませんでしたが合格することが出来ました。勿論家族や友人等には色々と負担を掛けてはいましたが後悔はございません。迷惑をかけてしまった方々には合格してから恩返しをすれば良いからです。

これから合格を目指される方々も一度覚悟をしたなら合格を諦めずひたすら邁進してください。この試験は方向性を間違わなければ決して努力を裏切りません。そしてその方向性を間違わないためにもクレアールを始めとした予備校のプロの講師に師事を受けるべきです。

去年は不合格で今年は合格できた理由

私が今年合格することが出来たのは択一式の精度を上げて記述式の解答に時間を充てることが出来たことです。

去年は択一式の精度が悪いために直ぐに肢を切ることが出来ず、多くの問題を4肢或いは全肢検討をしてしまいました。結果は記述式の時間が足りなくて不合格。商業登記は裏面白紙、不動産登記に至っては時間を掛けた割に枠ズレをしてしまいボロボロでした。

私はこの結果を踏まえて自分に何が足りないのかを考えたところ、記述式に充てる時間が足りないと結論付けました。時間を浮かせる方法は大きく分けて二つあります。

一つ目が記述式の書くスピードを速めることや、答案構成の内容を簡易的にすること等の直接記述式に働きかける方法。

二つ目が択一式の精度を上げて3肢検討で時間を浮かせる方法です。

勿論私は両方を行ったのですが、より力を注いだのが択一式の精度を上げることです。理由は記述式の場合6割程度取れていれば合格点ではあること、択一式の方が得点することが楽であることの2点です。

具体的に何をしたかというと、まずは択一六法に記載されていない関連知識を書き込みました。要するにテキストを自分専用にカスタマイズする感じです。これにより択一六法だけで択一式対策を完結出来るようにしました。

個人的にはこのテキストの一本化というのは効率的に学習するために必須であり、全ての科目でこれを行いました。

また択一式の精度を上げるために全体の復習と苦手部分の復習の予定を立てました。

全体の復習に関しては毎日ノルマ(講義1単元~3単元分程のページ数)を設けて行い、苦手部分はその程度に従い3日~1か月の周期で復習を行いました。

記述式の対策は不動産登記については枠ズレ対策を、商業登記についてはひな形の暗記を中心に行っていました。

記述式ハイパートレーニングは10月頃から先に述べた対策と並行して行いました。記述式ハイパートレーニングは本試験レベルであり、判断ミスを誘発しやすい良い問題が多いです。これが解けるようになれば細かな部分はさて置き、大きな失点を押さえることが出来るはずです。

以上を行い、私は択一式午前を33問、午後は34問という高得点を、記述式は43点と当初の予定通り6割を取ることにより合格することが出来ました。

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