「『今年で絶対に最後にする!』という覚悟が令和4年度司法書士試験合格につながった」多田 沙貴さん

多田 沙貴さん

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何故司法書士資格を目指したか

きっかけは、大学卒業後の進路に悩む中で、法律に携わる仕事はないかと調べていた際に司法書士という資格を知ったことでした。在学中に一度挑戦したものの、失敗。結局、司法書士試験は諦めて一般企業へ就職しましたが、結婚・退職を経て、再度自分の人生を考えたときに、女性でも長く働くことができ、「専門的な法律の知識を活かせる司法書士になりたい!」と思い、再び挑戦することにしました。

何故クレアールを選んだか

当初は独学で勉強していたものの、仕事や子育てで思うように勉強ができず、また法律の改正にも対応しきれなかったため、予備校の通信講座を受講することに決めました。クレアールは、金額、講義時間が長すぎない、『択一六法』の評判の良さ、答練の量など、今の環境でもこなせそうな内容であったため、ここにしようと決めました。

クレアールで学習して良かった点

一番は、『択一六法』が使いやすかったという点です。重要なことがコンパクトにまとまっていました。分厚く細かい知識が詰め込まれたテキストは沢山ありますが、テキストを読むことが苦手な私でも、『択一六法』は暗記項目や表によって分かりやすく説明されていたため、「ここに載っていることは確実に理解して覚えるようにしよう」と思うことができました。

また、PDFでも教材を確認することができるので、テキストを持ち歩かなくても、「あれ何だったかな?」と気になった時にすぐ確認することができます。直前期は外出先の待ち時間等で、スマホから記述のひな形を眺めたりしていました。

クレアールのカリキュラムで有益又は活用しやすかった点

基本4法過去問解説講義は、年度・問題番号が細かく分けられて配信されていたので、過去問演習中に気になった際は、その問題のみの解説を聞くことができ、非常に便利でした。また、1000問ノックWebテストは、一問一答形式で簡単に取り組めるので、学習の当初から知識の点検として使っていました。私の場合、本試験の前日にも、確認しておきたい科目のWebテストを高速で一気に解いていき、全ての分野に触れることで安心感を持つことができました。

答案練習の効果的な活用方法

答案練習は、本当に役立ちました。過去問は今までに何度か解いたことがあり、ある程度見たことのある問題であるのに対し、答練の問題は、知っている知識が新たな視点から問われたり、全く知らない問題に遭遇したりするので、本試験の問題を解く練習になりました。

答練の活用方法ですが、1回目に解いた際は、解説をしっかり読み、少しでも気になったところ・答えがあやふやだったところはテキストに戻り、一肢一肢を丁寧に復習するようにしました。その後時間を空けて2回目に挑戦した際は、できるだけスピーディーに解くことを心掛け、本試験の1週間程前には、間違えた問題のみを解いていく、というように使いました。

また、きちんと決められた時間内に解くこと、答案の提出期限は必ず守るようにしていました。

過去問題集の学習の仕方

過去問は、一通り講義を聞き終えた科目から、知識の確認として取り組みました。これまでも過去問は何度か解いていましたが、時間に追われて単調に取り組んでいたような形になっていました。そのため、今回は時間がかかっても、間違えた問題は逐一『択一六法』をあたって、線を引くなり付箋を貼るなりしてチェックをするようにしました。時間をかけたので、あまり回数をこなすことはできませんでしたが、その分テキストの付箋から、「ここで間違えたな」といったことや、「この間チェックしたけど何故間違えたのかな」といったことを派生的に思い出すようになり、知識の定着に役立ったように思います。

また、過去問は他の受験生も皆対策していてできて当たり前でなければならないと思ったので、直前期まで(答練や模試などで過去問演習の時間は限られますが…)取り組むようにしました。

学習を進めていくうえでの心構え

心掛けていたことは、講義や答練のスケジュールをきちんと守るということです。

独学で勉強を再開した当時は、日々の生活に追われ、思うように進まないストレスから何度も勉強から離れていましたが、1年ほど勉強を中断した時、「このままではいけない」という気持ちから、きちんと予備校の授業を受けて「一からやり直そう、これが最後だ」と思い、覚悟を決めて受講しました。

学習の軸を予備校に切り替えたことで、講義や答練の日程が決められているので、この時期までにはこれを終わらせておかなければならない、と気持ちにメリハリがついて、効率が良くなります。計画通りに進まないことも多々ありますが、やるべきことが明確になっていることで、最低限勉強のスケジュールに遅れないようにと最後までやりきることができました。

学習スケジュールをどのように立てて、学習を進めたか

講座の受講を開始したのが1月だったので、時間にもゆとりを持てるように、中上級コースに安心保証プランをつけて1年半の勉強計画を立てました。

学習初期:講義を1.5~1.75倍速で聞き、レジュメの復習や過去問演習を少しずつ行いました。

学習中期:『択一六法』を丁寧に確認しました。前述した通り、私はテキストを読むことが苦手で、すぐに手応えを感じやすい過去問演習に走ってしまいがちでした。しかし、問題を解いていても知識の曖昧さや不安定さを痛感していたため、やはり基礎を大事にしようと思い、『択一六法』に書いてあることは全て覚える気持ちで、読み込むようにしました。

直前期(4~6月):答練を期日内にこなすこと、過去問を3回繰り返すことを目標にしました。結果的に過去問は2回しか繰り返せませんでしたが、答練は丁寧に取り組めたと思います。他社の模試も1社だけ受講しました。なかなか時間が取れず、1回の答練も途中で分けてしかできなかったり(時間は計っていました)、夜は子どもの就寝後10時から3時間の答練を解いたりという感じでしたが、提出期限があったおかげで何とかこなすことができました。

記述式問題の解き方

記述式問題は、とにかく自分の解き方を確立することが大事だと思います。

午後の試験は時間が限られている中、私は択一式で常に70分程かかっていたので、記述式は時間との勝負でした。

私の場合は、例えば不動産登記だと、まず問題文を確認し、重要な箇所(これも自分で決めておく)に線を引く、問題は全部で何問あり、答案用紙に何ヶ所書く欄があるか…など、事実関係を読む前に見ておきたいことを答案構成用紙に書いてから、内容に入っていくようにしました。商業登記も同様に、依頼人である会社の状態を答案構成用紙にメモしてから、内容を見るようにしていました。解き方が決まった後は、択一で時間がかかってしまっても、トータルで時間が足りず書き切れなかった、ということはなかったように思います。

その他にも、答練等で解いた記述式問題は、少し時間を空けてから2回目を解き、その答案用紙をコピーしてノートに貼り付けていました。隙間時間にノートを確認して、なぜ再び間違えたのかを考えることで、一度解いた問題はもう間違えないようにと気を付けていました。

今年の司法書士試験に合格できた秘訣

今までと違う点は、予備校を選択して勉強スケジュールを管理していただいた点、テキストの読み込みなどインプットを丁寧に行った点、そして「今年で絶対に最後にする!」という強い覚悟で臨んだ点だと思います。

私は、退職後の勉強再開から2回目の受験で合格することができました。しかし実際は、勉強再開から5年ほど経っています。出産や、短時間勤務ですが仕事を始め、主人は出張でほぼ家に不在、といった環境の中で、モチベーションが続かず、何度も勉強を中断しました。仕事や子育てをしている方であれば、やはり強い覚悟が無ければ勉強を続けるのは困難だと思います。そのためにも、私はお金を出してでも、予備校を選択してカリキュラム通りに勉強するといった手助けを受けることはとても大事だと思います。やはり一人では限界があります。予備校だけでなく、周囲の方々の協力も得ることができれば一番です。私の場合、直前期の6月は、土日は主人の実家や義兄夫婦が子どもを見てくれていたので、大変助かりました。

最後に

これから勉強を始める方や、既に勉強中の方は、日々の勉強生活の中で不安や焦り等を感じられていると思います。それらを失くすことはできませんが、体調や精神を壊さないように、自分のペースで突き進んでいただければと思います。やるべきことはしっかりとこなしながらも、問題を解く気力が無いときはテキストを読んでみたり、解説講義を聴いてみたりと、少しずつでも進んでいけば勉強の習慣もついていきます。そして試験の直前期は今までよりももうひと踏ん張りして集中して勉強に向かうことができれば、本試験ではベストが尽くせる筈です。皆様のご健闘を祈っています。

最後に、クレアールの皆様、そして協力・応援してくれた家族・親戚一同には本当に感謝しています。この場を借りてお礼を申し上げます。本当に、有難うございました。

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