「フルタイムの勤務をしながら2回目の受験で司法書士試験合格を勝ち取った」T.Kさん

T.Kさん

目次

何故司法書士資格を目指したか

銀行で住宅ローン業務を担当しているため、司法書士が身近な存在でした。住宅ローンの資金交付を行う際には、司法書士にアドバイスをいただくこともあります。豊富な知識と実務経験をもって対応される先生方を見ているうちに、「自分もそのような仕事をしてみたい」と思うようになりました。

また、銀行も一定の年齢で定年退職となることを踏まえ、体力の続く限り働き続けることができる仕事にシフトした方が、残りの人生を有意義に過ごせると考えました。

何故クレアールを選んだか

クレアールで勉強していた友人から、価格もお手頃で教材もわかりやすいと聞き、クレアール本社へ直接説明を受けに行きました。そこで担当の方から、「働きながらでも合格している人は毎年いる」という話を聞き、強く勧められたことから、その場で申し込みました。自宅に発送予定の教材の一部を抜き取り、「今すぐ学習したいですよね」と手渡しされたのを今でも思い出します。とても感謝しています。

クレアールで学習して良かった点

基本となるテキストとその単元別講義が良かったです。初心者にもわかりやすく、この講義と過去問だけで基準点を超えることはそれほど難しくないと思います。また、私はフルタイムで勤務しながら学習していました。そのため、絶対に落としてはいけない知識の確実な習得に努め、些末な論点に振り回されないようにする必要がありました。クレアールは、その点においても十分配慮されていると思います。

クレアールのカリキュラムで有益または活用しやすかった点

私はクレアールで用意した学習計画表を基に、学習計画を立てたことはなく、届いた教材を手あたり次第さばいていきました。学習計画表には予定ではなく、終わった日を記入し、何周したか分かるようにしていました。適度に分散されてテキストが届くので、ストレスなく学習できました。

答案練習の効果的な活用方法

答練は届いたその日に終わらせていました。そして解説講義の配信を待って、復習してから答案を郵送していました。答練の採点が終わり、返送されたら、そこでもう一度復習し、さらに試験前には全ての答練を解き直しました。私の場合、安心保証プランを利用しての合格でしたので、答練が2年分あり、相当のボリュームがありました。

過去問題集の学習の進め方

学習を開始してすぐに過去問題集も並行して取り組みました。確実にマスターした問題は、次回以降時間を割かないよう印をつけ、マスターできなかった問題のみ、マスターするまで何周もしました。トータル10周くらいしていると思いますが、毎回全問題を解き直したわけではありません。

お試し受験について

私の場合、学習を開始して9か月目にお試し受験をしました。全く合格する自信もなく、「とりあえず雰囲気を知ろう」という目的しかありませんでした。その時はまだ、試験の出題形式についても全く把握してなく、午前の問題のページを開いたときに「そうか、司法書士試験は憲法が最初に来るんだ。」と気づいたくらいです。いろいろと気づきも多く、午前の部は時間に余裕があるが、午後の部は全く余裕がないということに気づいたのも大きかったです。午後の択一に2時間かけてしまい、終わってから喫茶店で戦略を練ったことを思い出します。午後の試験はスポーツに近いものがあると感じました。

安心保証プランについて

正直1回目で合格するような試験でないことはわかっていたため、勧められるままに安心保証プランを利用しました。案の定一回目は不合格となりましたが、不合格後に講座を契約し直す必要がないことは、相当精神的に楽でした。そして不合格後は、これが最後の1年であることを意識することにより、勉強に集中できました(自分はある意味貧乏性なのかもしれません)。安心保証プランも十分な講義と答練があり、最初にクレアールに支払った金額を考えると、相当なコストパフォーマンスがあると思います。

私の勉強方法

私の場合、平日は会社から帰宅して講義を視聴し、覚えなければならない部分は、自分の声でスマホに録音しました。そして通勤時間と昼間の休憩時間はその録音を聞いていました。最初のうちは、通勤時も講義を聞いていたのですが、覚えたことを繰り返し聞く必要がないと考えたからです。土日は、自宅か喫茶店かインターネットカフェで10時間以上は学習していました。喫茶店で学習するときは、携帯で講義を視聴していました。

私の場合、愚直に単元別講義を何度も学習し、過去問、解法マスター、合格書式マニュアル、記述式ハイパートレーニングを繰り返すことがベースでした。答練や模試が届くと、何故かワクワクしました。いつもと違うことができる点と、自分がどれだけ成長したか確認できる点が楽しかったのだと思います。択一六法は、全科目1周しかしていません。知識の整理にはとても役に立ちますし、択一の上乗せで逃げ切りまで考えている場合は、3周以上すべきだと思います。古川先生の講義は、何かを伝えたあとに「それはなぜかと言うと~」と続くことが多く、難しい論点でもわかりやすく説明してくれます。私が一周しかできなかったのは、単純に時間が足りなくなったからです。

記述式の勉強方法

この試験は、非常に短い時間で申請書を何通も仕上げなければなりません。そのため、何度も時間を計る形でのアウトプットの訓練を行わなければなりません。私は書式講義や合格書式マニュアルは早い段階で終わらせ、記述式ハイパートレーニングや書式解法マスター答練を3周しました。合格書式マニュアルは、常に手の届くところに置き、アウトプットの訓練の際には、六法のようにその都度確認しました。

本試験午後の部の時間の使いかた

やはり、午後の部の時間の使い方が勝負の分かれ道になると思います。私は最初のページから順に解きました。順番を変える方もいますが、どうしてもそれが良いとは思えなかったからです。その人の性格もあると思います。前から順にやった方が落ち着くという方は、無理して変更しない方が良いと思います。時間は極めてタイトですが、択一が終わった時点で、猛スピードでマークミスの確認をしました。これをしないと試験終了から結果発表までの3か月の間、不安になると思ったからです。驚いたことに私は合格した年の午後の部の第一問をマークミスしていました。競馬場でも一度もマークミスをしたことが無いのに、やはりあせりがあったのでしょう。択一を60分で終わらせるつもりで臨みましたが、結局70分かかってしまいました。記述は不動産登記が60分かかり、商業登記が苦しくなりました。商業登記記述の最後の問題はまともに解く時間がなかったのですが、令和4年の商業登記の記述式の問題は正答率がかなり低かったらしく、それに救われました。模擬試験でも択一60分、記述不動産登記60分、記述商業登記60分で訓練していましたが、本番はそうはいきませんでした。

本試験結果の推移について

お試し受験では、択一午前が基準点より9点(3問分)高く、択一午後は基準点より3点(1問分)低いという結果で足切りになりました。ただし、9か月目でこの点数であれば、「学習方法は間違っていない」と確信を持てました。

1回目(お試し除く)は、正直力不足を感じたままの受験となりました。特に記述が追い付いていませんでした。結果は択一午前が基準点より9点(3問分)高く、択一午後も基準点より9点(3問分)高い点数を取り、記述が採点されました。記述は両科目とも一桁台の点数で足切りとなりました。「記述を一から勉強し直さなければならない」と痛感しました。

2回目(お試し除く)は、択一午前が基準点より12点(4問分)高く、択一午後は基準点より9点(3問分)高い点数でした。記述は不動産登記で30点、商業登記で16点という結果で、合格となりました。

令和4年の不動産登記記述は、いつもの年より断然易しく感じました。そのため、枠ズレが致命傷となったはずです。しかし、基本ができていれば落とさなかったと思われますし、クレアールの書式の教材や答練をしっかり復習していれば、満点が取れたと思います。

ちなみに私は、枠ズレを恐れ、直前期に不動産登記の答練で相続がらみのものを全てやり直しました。この試験の記述式での枠ズレはとても残酷に採点されます。しかしクレアールの記述式ハイパートレーニング、答練を何度も繰り返し学習すれば、対応できます。

仕事との両立

私の場合、これが一番のテーマとなりました。時間が足りないと感じたからです。仕事を辞めて専念すれば、相当学習のストレスはなくなったと思います。ただ、仕事を辞めるということは、考える以上に勇気が要ります。結局決断できないまま、試験日を迎えてしまいました。フルタイム勤務で合格を勝ち取るためには、無駄を省き効率良く学習しなければなりません。そのような意味では、私にはクレアールが一番合っていたのだと思います。

最後に

講師の皆様、メールによる質問に回答してくださった担当者にはとても感謝しています。来年以降受験される皆様は、クレアールを信じて、最後まで諦めず頑張ってほしいです。択一六法まできっちり学習し、択一式で逃げ切り点を取ることをお勧めします。やはり、この試験は記述に不確定要素が多いため、記述は基準点超えを目指すというスタンスの方が楽だからです。

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