合格体験記『「絶対に合格する」という強い気持ちを持って、丁寧に勉強を続け、諦めないことで、司法書士試験は合格できると思います』K.Oさん

K.Oさん

目次

司法書士を目指した理由

私が初めて法律の勉強をしたのは、行政書士試験の勉強でした。その時は、「資格試験に挑戦してみよう」という感じでした。しかし勉強を続けていくうちに、「もっと法律の勉強をしてみたい」という気持ちになり、司法書士の資格を意識するようになりました。

そして、実際に私の周りで、相続に関する話を聞く機会が増えたこともあり、「司法書士になって、相続などのお手伝いが出来れば良い」との想いが強くなり、司法書士試験の勉強を始めることにしました。

司法書士試験の学習を開始し、迎えた初受験

1年目は、週に2~3回の通学講座で学びました。その頃は、仕事をしていたので、朝早起きをして、家事、出勤、その帰りに通学、帰りは終電近くになる生活で、心身ともに疲れてしまい、家で集中して勉強することが出来ませんでした。このままでは勉強を続けることすら出来ないのではないかと思い、仕事を辞めて初めての本試験に臨むことにしました。専業受験生になれば、その年の試験に間に合うのではないかという期待もあったのですが、専業受験生となって勉強を始めると、それまでの復習が全く出来ていない現状にショックを受け、このままでは、本試験を受けても合格圏内に入ることは絶対に無理で、本試験で時間内に問題を解くことすら出来ないことを痛感しました。そこで、まずは本試験で最後まで問題を解くことを目標に勉強しました。

そして、初めての本試験では、なんとか記述まで全ての問題に取り組むことが出来ました。結果は、午前択一が基準点を超えたものの、午後択一と記述は問題を解いただけという感じでした。しかし、時間内に記述まで書けたことが自信になり、本試験後から直ぐに翌年に向けて勉強を始めることが出来ました。

2年目の学習

2年目の勉強は、「必ず合格する」との想いで、テキスト、過去問を中心に、かなりハードなペースで頑張りました。勉強内容としては、択一は過去問を繰り返すことに時間をかけて、1日で全科目解いていました。記述は、基本的なひな形の問題を繰り返し、答練を多く受けました。なんとか5月の公開模試で合格判定をもらえるまでになりました。ただ、合格ラインまで到達したという実感はなく、ずっと自信もなくて「不合格になったらどうしよう」と不安な気持ちのままで2年目の本試験を迎えることになりました。結果は、午前択一、午後択一、記述ともに基準点は超えたのですが、総合点で及ばず、不合格でした。

3年目を迎えるにあたっての学習方法の見直し

本試験直後から、「試験前に感じていた不安の原因は何だったのか」、「今までの勉強方法を続けて、来年の試験に受かることが出来るのか」いろいろ考えました。そこで気付いたことは、正確な知識不足、勉強方法としては全科目に触れていないと不安になるからと毎日全科目の勉強をしていたこと、テキストを読むよりも過去問を解くことに時間をかけすぎていたため、過去問で触れなかったところが出題されると、全く解けないことなど、本試験後に多くの反省をすることが出来ました。そして今までの勉強方法の失敗を受け入れることが出来たこともあって、3年目の試験に向けて、「もう一度原点からやり直してみよう」。そのために予備校で、一から学んでみることに決めました。

そして、クレアールの択一六法を知り、私の正確な知識不足の原因は、今まで条文を読むことを避けて、「過去問からの知識だけで合格しよう」としていたところにあると、はっきり認識することが出来ました。

クレアールのカリキュラムに沿って学習を開始

そして、勉強の再スタート、講義の配信スケジュールに沿って一科目ずつ勉強、今までの過去問重視の勉強をやめて、動画の授業の後に、何度も択一六法を読みました。択一六法は、条文だけでなく、超訳、判例解釈、比較の表や過去問もあり、とても分かりやすく、苦手としていた条文を毎日読み続けることが出来ました。もちろん、今までと全く違う勉強方法に不安もありましたが、受講スケジュールを信じて、とにかく2年目のような失敗をしないことを心掛けました。

過去問の学習方法

択一六法を使ってのインプット中心の勉強にプラスして、隙間時間に1000問ノックWebテストを解いたことが、とても良かったと思います。それまでに、何度も過去問を解いていたので、迷う選択肢があっても組合せで判断することが出来ていたため、弱点をスルーしていたのですが、1000問ノックWebテストでは、一肢ごとに正誤の判断をし、解説を読むことで、不安定だった基礎知識をしっかり身に付けることが出来ました。苦手な問題は、携帯で画面撮影し、いつでも見られるようにしました。本試験当日の択一の確認は、1000問ノックWebテストを画面撮影したものだけでした。もちろん、過去問題集にも取り組みました、その時に助かったのが、基本4法過去問解説講義です、全てを視聴したのではなく、過去問題集で間違えたところや、解説を読んでも理解出来なかった問題だけを視聴しました。一問ずつ解説動画で確認でき、いつでも直ぐに分からないところの勉強ができて良かったです。

記述式の学習方法

記述は、合格書式マニュアル対応問題集で基礎演習を繰り返し、記述式ハイパートレーニングで論点ごとに、じっくり解く練習ができました。そして、書式解法マスター答練で記述式問題に慣れることができ、記述の問題を間違えずに解けるようになりました。

そして、書式解法マスター講義では、初めて答案構成用紙を使っての解き方を学習することができました。それまでは、答案構成用紙を使うことによって、記述の時間が足りなくなると思って、問題用紙に書き込むだけでしたが、問題を解き進めている間に、書き込んだことを忘れていたり、時系列が分からなくなったりすることがありました。答案構成用紙を使うことに慣れてくると、読み落としなども減り、以前より間違えなくなりました。時間的にも短縮出来たと思います。その他、記述の勉強で大切だと思ったのは、答練や公開模試などを受けた後の復習です。間違えた論点やひな形などをノートに書き出し、日々の勉強の中に10分程ですが、間違いノートを確認する時間を作ることで、同じ間違いを防ぎ、そして、択一の知識習得にもつながったと思います。間違いノートを作るのは、時間もかかり大変でしたが、気になったことも書き留めておくことで、直前期にかかせない一冊となりました。本試験前日は、間違いノートの確認を中心に勉強しました。

答練の効果的な活用方法

司法書士試験合格を目指す上で、答練や公開模試を多く受験することで試験に慣れることはとても大切だと思います。でも、いくつ受けるか、答練や公開模試で何点取れるかだけでなく、択一も記述もどこの論点を間違えたのか、何故間違えたのか(読み間違えなどのケアレスミスなのか、条文や判例を知らなかったのか等)を見直すことで、自分の癖や弱点に気付くことが出来ました。

あとは、公開模試を受ける時は、本試験を想定して「朝起きる時間」、「何を食べるか」、「筆記用具の準備」や、「どんな服装で受けるか」まで、いろいろ試してみました。もちろん、模試の結果が良くなかった時にしたことはしないなど、人に話すと笑われそうなことですが、とにかく本試験で「どうすれば力が発揮できるか」を考えて受けていました。

今年の試験で合格できた秘訣

司法書士試験の勉強を続けていくことは、本当に辛く、心も体も疲れてしまいます。

2年目の失敗の原因の一つに、きつい勉強スケジュールを立てたことがありました。少しでもスケジュール通りにいかないと後で調整できないので、ただただスケジュールをこなしているだけで勉強をノルマ化していたと思います。

そのため、勉強時間に反して、知識が定着しませんでした。そして、ノルマ化した勉強で肉体的にも精神的にも疲れ切ってしまい、直前期に体調を崩してしまいました。その時は、「こんなに勉強しているのに、どうして自信が持てないのか」、「択一の正答率が伸びないのか」、目の前の結果に落ち込んで、全くその原因に気付かないまま、勉強方法を変えることもせずに、本試験当日を迎えました。3年目は、2年目の反省から、ノルマ化しない勉強を心掛け、勉強スケジュールにゆとりを作ることで、勉強が遅れた時の時間を確保し、スケジュール通りに進んでいる時は、その時間で気分転換したりすることで、焦らずに限られた勉強時間を集中して有効的に使うことが出来たと思います。家族からも今までと違い、「悲壮感がなく、前向きに勉強しているように見える」と言ってもらいました。きっとそれまでは、毎日毎日泣きそうな顔で勉強し、リビングを占領して家族にかなり気を遣わせていたのだと思います。

最後に

司法書士試験は、本当に難しく勉強を始めた頃は、科目数の多さに先が見えない気がしていました。司法書士試験は科目数との戦いだと聞いたことがありましたが、まさにその通りです。

でも、「絶対に合格する」という強い気持ちを持って、一つ一つ丁寧に勉強を続け、諦めないことで合格できる試験だと思います。そして、いつも合格した時をイメージすることで、前向きになれると思います。辛い試験勉強を続ける事は、本当に大変です、そんな辛い試験勉強を諦めずに続けている自分自身を肯定し、たまには体と心を休める時間も作って勉強を続けてください。

講座パンフレットや特別セミナーDVDなどを無料でお届けします。
講座についてのご相談を受け付けております。お気軽にお問合せください。
講座のお申し込み案内ページです。講座をお申し込みの方もこちらからどうぞ。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次