合格体験記『諦めない気持ちが合格に繋がった』飯島 千尋さん

飯島 千尋さん

目次

☆司法書士資格取得を目指した理由

資格取得を目指したきっかけは大学在学中に知り合いの司法書士から仕事の話を聞いたことでした。独立開業がしやすく地元で長く活動できる可能性のある司法書士という資格は、将来地元に貢献したいと考えている私にとって大変魅力的でした。大学卒業後、家業の不動産業を継いだこともあり、仕事の幅を広げたいと考えたことも理由の一つです。

☆クレアールを選んだ理由

通学制の予備校は、私が住んでいる場所から最短で片道1時間30分はかかる距離にありました。最低でも週に3日は通わなければならないことを考慮すると通学は効率が悪いので、通信制を検討することにしました。どこがいいかとネットで検索していると他の予備校より受講料が低額で抑えられ、かつサポートも充実していそうなクレアールさんがヒットしました。テキスト、過去問題集、記述式問題集や講義動画に加えて、答練や模試もついてくるのにこの値段で提供されていることには驚きました。私は以前初学者対象コースを受講していました。初学者でも基礎の基礎から丁寧に解説してくれるということからこちらでお願いすることにしました。

☆クレアールで学習して良かった点、有益だった点

〇わかりやすく見やすい教材

皆さんがおっしゃる通り、択一六法は神教材の一つです。条文を確認するのと同時に関連する論点、判例や先例などを学習できるので短時間で多くの知識を吸収することが出来ました。過去問題集は年度別に分かれているのではなく、無権代理は無権代理、抵当権の処分は抵当権の処分というように分野毎に収録されているのも使いやすかったです。過去問で出てきた条文を択一六法で確認することで、本試験で問われる問題の多くをカバーできました。

〇効率よく学習できる講義動画

講義動画の速さは何段階かに分けられ最速だと倍速にできるので、ある程度学習が進み慣れてくると倍速にして聞いていました。通学だとできない自分のペースに合わせて講義が受けられる点は効率的でした。答練の解説を除き1本の講義動画は約60分、倍速にすると30分で聞き終えることができます。また、配信されている分は一気に聞くことが出来るので頑張りたい時は一気に何本も講義を受けることが出来ます。聞き逃しても何度でも受けられるので安心です。

講義内容は初学者コースであれば丁寧に一から解説してくれ、上級コースであれば受験生が躓きやすい部分や出やすい部分、少し応用的な問題も分かりやすく解説してくれるので特に躓くことなく学習を進められました。

〇充実のアウトプット

勉強にアウトプットは欠かせませんが、クレアールさんは答練や模試などのアウトプットも充実していました。これらの模試は予備校によっては別途受験料が取られますが、私の受講したコースはそれも込みの料金でした。今まで勉強してきた知識の確認だけでなく本番の出題形式に慣れ、時間配分を計算したりなど答練は良いリハーサルになりました。

☆答案練習の効果的な活用方法

〇記述式対策

講師の方々がおっしゃる通り、答案練習はただ覚えたことが記憶されているかの確認だけでなく、本試験を想定して行うとより効果的です。特に午後の部は時間との戦いになるので、時間配分には注意しました。

答練は自分にとって最適な答案作成の方法を見つけるのにも役に立ちました。問題を解く際には択一式から順番に解いていくのが通常と考えていましたが、記述式から順番に解いていく方法が私にとっては効率が良いと分かり、最終的には記述式の商業登記から解く方法を取りました。択一式から解き始めると周りの受験生のページをめくる音に焦ってしまう傾向があったので、記述式から始めることは私にとっては最適な方法でした。記述式は不動産登記に苦手意識があったため、わからないと焦ってしまうと思い、商業登記から解くことにしました。答案構成用紙もある程度練習をしなければ使いこなせないので、同じ問題を何度も解いて自分なりの方法を確立しました。私は今年3回目の試験で合格することができましたが、昨年までは答案構成用紙は黒ボールペン一色で書いていました。色分けしている時間がもったいないと感じていたのが理由ですが、実際色分けした方が見やすくなったことでむしろ時短になることが分かりました。クレアールさんでは答練が複数用意されているので、色々な方法を試してみるのをお勧めします。

〇学習進度の目安

答練は各科目のインプットが終わるくらいの段階が提出の時期として設定されています。ここで自分の学習の進み具合をチェックすることが出来ました。提出時期を守ることが出来るように勉強をしていくことで大幅な遅れを防ぐことができました。また、答練を提出すると個人成績表が返却されます。自分の順位が数字としてはっきり出るので良ければモチベーションの維持に繋がりましたし、悪ければ早めに改善策を考えることが出来ました。問題によって難易度も分かれているので、復習する際の目安にもなりました。私は難易度がCランクの多くの受験生が間違えた問題は一度サラっと見る程度に止めていました。一方Bランク以上の過半数の受験生が正解した問題は何回見ても正解できるまで頭に叩き込みました。

☆仕事との両立

私は自営業者として不動産業を営んでいます。休日は週に2日取れるときもありますが、なんやかんや予定が入り完全に休める日が少ないのが現状です。受験期間は時間を作りながら勉強していました。

〇勉強を習慣にする

毎日少しずつでも勉強しているとそのうちに勉強しないと落ち着かなくなったり、不安に感じるようになりました。この時点で勉強が習慣になったのだと思います。短期で合格できた人であっても1年くらいは勉強を継続しなければなりません。勉強が習慣になると勉強することを辛く感じることが減ったので、ここまで継続できたのかなと思います。司法書士試験はとにかく勉強を継続していけば合格できる試験だと思うので、忙しくてもやる気が出なくてもとにかく毎日勉強することが重要に感じます。

〇隙間時間は1000問ノックWebテスト

誰かとの待ち合わせや行列に並ぶ際などちょっとした隙間時間が出てきますが、この時間に1000問ノックWebテストが役に立ちました。兼業受験生の多くがこういった隙間時間も無駄なく使っている印象があり、私も活用していました。1000問ノックWebテストも単元毎に分かれているので、勉強したい部分を選択できるのが便利でした。

私はお風呂の時間も勉強に使っていました。市販(100円均一のショップにも売られています)の防水加工がされている暗記帳やメモ用紙に苦手な部分を書き込んで湯船に浸かりながら暗唱するのが日課でした。お風呂はリラックスしながら勉強でき、雑音も入らないので集中して勉強ができました。

☆失敗談

私は受験回数に関しては3回ですが、クレアールさんには6年ほどお世話になっていました。私が合格までこの年数を要したのは時間が足りなかった以上に、最初から独自の方法で勉強を進めてしまったことが大きな原因なのではないかと考えています。

クレアールさんでは学習の進め方の案内が講義の始まる前に用意されており、過去問の進め方や答練の使い方など効率の良い学習方法を提示してくれています。私は最初の2年ほどはそのやり方に従わず、自分の思う方法で勉強を進めてしまいました。その結果合格までに時間を要することになってしまいました。学習を効果的に進めるために工夫することは必要になってきますが、初学者であるのに最初から独自の方法を取るのはリスクがあるように感じます。学習を始める段階では受験のプロである講師の方に従った方が無難ですし、それが短期合格に繋がると思います。

☆本試験について

私は司法書士試験に3度目の受験で合格しました。受験の申請は4回しましたが、最初の1回は受験せずに終わりました。

〇コロナ禍での受験

コロナ禍での受験はとにかく熱を出してはいけないので体調管理に気を使いました。発熱が確認されれば受験すらできないので、直前期も無理をしすぎず睡眠はしっかり取るようにしました。2回目の受験である令和2年度の試験は受けるかどうか最後まで悩みましたが、結果受験することにしました。1回目の受験では午後の基準点を超えることができず、2回目でやっと基準点を上回る点数を取り、あと9点で合格というところまできました。悔しい思いはしましたが、ここで少し自信がついたので受験を諦めなくて良かったと感じています。そして今回の令和3年度の試験、合格点を6.5点上回るギリギリの点数ではありましたが合格することが出来ました。

試験会場でも検温、こまめな手指の除菌や終始マスクを着用するなどコロナ対策はしっかりされていました。机は人との間隔が広く取られているかなと期待していましたが、思ったより隣の受験生との間隔が狭く気を使いました。会場によって様々ですが、換気や空調の関係で位置によっては寒く感じる場合があるので何か羽織るものがあるといいかもしれません。

いつまでこの状況が続くかわかりませんが、受験資格を得るためにも直前期の体調管理はしっかり行う必要があると思います。

〇とんでもないミスに気づいても諦めない

今回の本試験の不動産登記記述式の2問目で最大の失敗をやらかしました。所有権の登記に関しては解答を要求されていないにもかかわらず、所有権に関する登記もしっかり書いて解答欄を埋めてしまいました。気づいたのはその欄を埋めたすぐ後で相当焦りました。しかも不動産登記で苦戦してしまったため、ここまでに相当な時間を使っていました。それでも諦めずに全て書き直し、その後の択一もギリギリで解き終わりました。もしこの時諦めていたら合格は確実にありませんでした。

☆最後に

本試験では何が起こるかわかりません。緊張のあまり思ってもいないミスをしてしまったり、難しい問題に焦ってしまったり、前日ほとんど眠れなかったりすることなどもあると思います。それでも試験終了の合図があるまで諦めないことが合格に繋がります。継続していればいつかは報われると信じて勉強してきた結果、合格することが出来ました。上記の体験談が少しでも司法書士受験生や私のように受験生活が長期にわたっている人の励みになればと思います。

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