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「『とにかく何か書く、最後まで粘る』ことが大切」 齋藤 創さん

司法書士合格体験記

齋藤 創さん

何故司法書士資格を目指したか

私は大学卒業後、医薬品開発関連の会社に就職しました。しかし入社から半年足らずで体調を崩してしまい、療養を余儀なくされました。今まで積み上げてきたものの崩れていく音が聞こえてくるようでした。将来に対する不安から途方に暮れていた頃、親友であり司法書士の先輩でもある方から「司法書士になって、一緒に事務所を開こうよ!」と声をかけていただいたのが勉強を始めたきっかけです。

何故クレアールを選んだか

私がクレアールを選んだ理由は3つあります。1つ目は、「非常識合格法」にとても共感できたからです。司法書士試験は出題範囲が膨大で短時間で全てを完璧にすることは不可能と言っていいくらいです。しかしながら試験である以上、出題には傾向があります。おのずと合格に必要となる知識はある程度絞られてきます。そこを徹底的に勉強して確実に切れる肢は切る。この勉強スタイルで間違い無いと思いました。細かい所の深追いはぐっと我慢です。

2つ目は受講料の安さです。定職についていなかった私には大きな問題です。ただ、人生を大きく左右する試験ですから、金額だけで判断するわけにはいきません。他校のテキストや講義のサンプルもかなり調べました。決め手は「択一六法」でした。この教材は、合格に必要な情報を充分に網羅しており、かつ検索性に優れています。私は、分からないことがあった時に調べやすい教材が欲しかったのですが、択一六法はまさにそれでした。

3つ目は、私に声をかけてくれた友人も当時クレアールの受講生で後に合格した方だったからです。身近な人の合格はクレアールに対する信頼を確かなものにしてくれました。

・学習1年目 〜司法書士試験を甘く見ていた…〜
私が勉強を始めたのは2013年の冬でした。理系出身で法律に全く無縁であった私には「債権?債務?なんだそれ?」という状態からのスタートです。国語辞典を片手にテキストを読んでいました。結局、マイナー科目まで手が回らないまま受験日を迎えてしまいました。もちろん、午前・午後ともに足切点以下でした。試験会場からの帰り道に「今までの勉強法じゃ、合格して、一緒に事務所を開くなんて到底無理だ、本腰を入れて勉強しないと。」と決意を新たにしました。

学習2年目 〜コツコツ、計画的に〜

択一に関して

私はインプットとアウトプットを同時に行いました。アウトプットと言っても、1周目は解くというよりも過去問題集の問題文と解説を読んで、どのような問われ方をするのかとか、何がポイントなのかということを確認する感じでした。クレアールの過去問題集は解説がとても詳しく書いてあるので読み物としても使えると思います。2周目以降は問題として解いていましたが、肢ごとに正解できたかどうかチェックをつけていました。間違えやすい所には傾向があるようで、×が連続して付いてしまうのです。直前期にはそこを重点的に確認しました。

記述式に関して

記述の問題を解く上で重要なことは、①択一の知識、②ひな形の暗記、③答案構成力だと思います。

②についてですが、合格書式マニュアルの講義はとても身になりました。ひな形集は市販されているものも多いのですが、あれだけ膨大な量を一字一句間違えずに自分一人で覚えるのには限界があります。申請によって文言が微妙に違うものなどはどうしても見落としてしまいますが、そこがきちんとフォローされているので、正確に覚えることができました。

③についてですが、答案構成の方法は人それぞれやり方があると思います。私は講義の中で先生が示された方法と、他校の市販テキストの方法で、それぞれから良いなと思った部分を組み合わせました。実物があると分かりやすいのですが、不動産登記については時系列に事実関係をまとめて、自分流の登記記録を構成用紙に作ってから解答する、商業登記については株主総会と取締役会を軸に時系列に事実関係をまとめて、役員については別に表を作ってから解答していました。過去問を解く際は、この答案構成を短時間で見やすく漏れのないものにまとめていくかの研究をしました。記述の勉強=答案構成の研究と言っても過言ではないと思います。結局、試験当日までに「これだ!」というものにはたどり着けなかったのですが、日々進化していくものなのでしょうね。また答案構成の研究は問題文とじっくりと向き合うことができるので、択一の知識の定着にも役立ったと思います。「択一と記述は車の両輪である」とよく言われますが、まさにその通りだと思います。

直前期の勉強

私にとっての直前期は4月からでした。一通りの学習を終え過去問ベースのアウトプットから、答練や応用問題演習にシフトしていきました。この時期になってくると勉強を始めた頃にやっていた民法の当たり前の知識が曖昧になってきます。そこで、再度基礎知識を確認するために1年目に購入していた市販の基本書を活用しました。答練についてはクレアールのものと、他校のオープンのものを2回受けました。考え方は多々あるかと思いますが、私は数多くあたるよりも、1つ1つの答練を大切にしたほうがいいのではないかと思います。お金もかかりますし…模試の解きっぱなしはすごくもったいないです。自信をもって切れなかった肢についてはまず解説を読みましたが、必ず択一六法でも確認するようにしていました。基本書を振り返ると、ほぼ間違いなくラインが引いてあったり、メモが残してあったりします。条文知識問題でも、問われ方が違うと答えられないというのはよくあるので、この作業を通して多面的な理解が進んだと思います。

苦手科目の克服について

私は会社法が特に苦手でした。条文は多いし複雑だし、読んでいるだけではなかなか覚えられませんでした。その上、今回の試験では大きな改正があり…なので機関設計については図にまとめ、株式の発行については表に、印鑑証明書の添付の要否についてはフローチャートにまとめました。民法と違い実生活に置き換えにくい分野ですが、絵として覚えてしまうことで乗り切ることができました。機関設計は綺麗な六角形になったりと、別の意味で面白い発見があったりしました。また、積極的に会社関連の新聞やニュースを見るよう心がけていました。今まで読み飛ばしていたような記事も少し知識があると目が止まります。そこで分からなかったことは調べてみる。こうして会社合併や株式の仕組みについて興味が持てるようになり、苦手意識が薄くなったと思います。

今年の試験について

結果論ですが、「とにかく何か書く、最後まで粘る」ことがものすごく大切だと痛感しました。択一は余裕があったのですが、恥ずかしい話、記述は基準点(足切り点)ギリギリでした。よく分からなくて、空欄で出そうかとも思ったのですが、「悔しいからなんか書いておこう」と思い、自信はなかったのですが書きました。そこを書いてなかったら、確実に落ちていました。マークシートはどこか塗らなければ不正解として扱われますが、記述も同じだと思います。空欄で出すくらいなら、いっそ間違っていたとしても書いたほうがいいと思います。時間配分についてですが、午前は30分ほど時間が余りました。午後は択一に65分、不動産登記記述に60分、商業登記記述に55分かけました。過去問題集を解いていて感じるかと思いますが、記述は年々問題文が長くなってきており、いかに択一を早く解くかがポイントなのだと思います。

モチベーション維持の秘訣

試験勉強をする中で結果への不安が常に心のどこかにありました。不安を抱えない受験生はたぶんいないと思います。ただ、この不安があったからこそモチベーションを維持できました。不安を少しでも解消するには勉強するしかありませんので。不安な気持ちの持って行く先が肝心なのかと思います。

最後に

来年度の合格を目指す皆様、司法書士試験は確かに難しい試験です。ただ、特別な才能やセンスが必要かと言われれば、そうではないと思います。強いて言うならば、毎日コツコツと勉強を続けられるかどうかです。焦らず続けてみてください。そして、常に勉強法を見直し、効率の良いやり方を研究してください。そうすれば単調な勉強も少し楽しくなりますよ!クレアールの先生方、分かりやすい講義を提供してくださってありがとうございました。また、経済的・精神的に支えてくれた両親、そして私を司法書士の世界へ導いてくれた友人に心から感謝いたします。これからは実務という新しいステージで頑張ります。

 

 

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