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「授業・答練の良さを実感し、最後までクレアールを信じて」 佐藤 敦さん

「授業・答練の良さを実感し、最後までクレアールを信じて」

佐藤 敦さん

はじめに

私は、地方(福島県いわき市)に在住しながら、答練パック等を受講し、今回6回目で合格できました。受験生活中は、仕事を辞め、家計は妻に養って貰いました。家事育児をしながら受験と両立していましたが、仕事をせず受験に専念でき恵まれた環境でした。特別な能力も無いこんな私でも合格できたのは、クレアールを信じ諦めずに続けられたからでした。その体験記として、6年の軌跡と、私なりの勉強のコツを中心に書きたいと思います。

困っている人のためになる仕事をしたい

私は大学機械科卒業後、地元のオーディオ機器製造メーカーに勤務し、メカの製造技術者としてCD・MDメカの組立量産化や中国生産展開を担当していました。9年勤務の後、過労気味で体調を崩し退社、休養の後、受験生活がスタートしました。

司法書士を目指すきっかけとなったのは、自身の交通事故被害の経験からでした。相手方保険会社に損害賠償を請求する際、何も分からず困っていた私は、ある行政書士の先生にお世話になり書士業の存在を知りました。その仕事に魅力を感じ、「法律を使って、困っている人のためになる仕事がしたい」と思いました。まず行政書士の資格を取得した後、より広く深い勉強が必要と思い司法書士を目指しました。登記とは無関係のきっかけでした。

次につながる勉強を

当初は、石の上にも3年という言葉の通り3年計画でしたが、勉強不足で歯が立ちませんでした。そこで、合格を長い人生の中の通過点と捉え、(その年限りの詰込み型の勉強では無く)、次につながる勉強を心掛けました。過程が大切であり、勉強は決して無駄にはならないと考えました。そして、『井戸を掘るなら水の湧くまで掘る』と覚悟を決めました。しかしながら、決心とは裏腹に、いつ合格できるのか・・・との不安もありました。伸び悩んだ時は、自分の器を大きくする必要がありました。方法は読書でした。例えば、「法律を読む学ぶ技術」(吉田利宏著ダイヤモンド社)等でした。

不安を感じている方の参考になればと思い、恥ずかしながら、以下に成績推移を書きました。

今回合格できた年の感覚的な目安は3つ(1)すらすら解ける(2)上位に安定(3)(既知の論点の反復で)復習がつまらなく感じてくる。でした。

成績推移(本試験)

受験年度午前択一午後択一書式その年の様子
1年目 10問7問0ペースに着いていけず落ちこぼれる
2年目10問14問0
3年目22問23問0一通りのインプットまで3年かかった
4年目31問20問約6割アウトプットと書式の訓練
5年目33問26問約6割答練30位前後、模試判定B
6年目 29問30問23点答練上位安定、模試判定A

時間の大切さと体調管理

勉強を始めた時、双子の娘はまだ1歳でした。朝保育園に預けてから夕方迎えに行く迄が主な勉強時間でした。育児を通じ貴重な子育て体験ができました。掃除洗濯炊事は、解説講義の音声データを倍速で聴きながらこなしました。家事育児が気の紛れになり、かえって時間の大切さを実感できました。

風呂には防水ラミネ-トをした憲法問題、トイレには民訴テキストと六法を置いてコマ切れ時間を有効活用しました。

また、集中力を持って勉強を続けるには体調管理が重要でした。毎朝のラジオ体操と、昼食後15分の昼寝をしました。人間は1日に2回眠くなる生物であると言われ、15分机上に伏して脳を休ませ午後に備えます。また、脳の働きが活発な朝の時間帯に勉強をするように心掛けました。

学習する上で気をつけたこと

・理解と反復

学習も食事と同じように、噛まずに飲み込むと消化不良となります。まず良く理解した上で分類して飲み込むように心掛けました。すぐ忘れますが反復して定着させます。

人間の脳は反復されない事を忘れる様にできており、繰り返し入って来た情報だけを大切な事と認識して記憶するからです。

・本質をつく勉強

答えだけを覚えるのでは無く、原理原則、制度趣旨、保護法益、背景を合わせて理解すると応用力がつきます。

・暗記

どうしても暗記が必要な事もあります。そこは覚える個数を明確にして、出てくる度に暗唱します。例えば民法(192条)即時取得の要件なら9つ(1)動産を(2)無権利者から(3)取引行為によって(4)平穏(5)公然(6)善意(7)無過失で(8)占有取得(9)取引行為自体は有効要す。といった具合です。又、語呂合わせを(おまじないの様に)使う事もあります。漏れ無く早く対応する為です。例えば不登法の添付書類なら、原識許印住相承代資(ゲンシキキョインジュウソウショウダイシ)、商登法の添付書類なら、募集株式は申検同保(払)計(モウケンドウホケイ)、予約権の登記事項は数目金額条条(期)(スウモクキンガクジョウジョウ)といった具合です。

・いいとこ取り

先輩方の合格体験記等で良い方法があれば自分なりにアレンジして取り入れました。書式の図式化もその一つでした。

・最後は条文

条文からいかに関連知識を連想できるか。条文を幹として関連知識を整理するイメ-ジです。

目的を持って学習に取り組む

やるべき事は決まっており、それをいかにやるかが問題であるように思います。

・年内の大切さ

年内6ヶ月は本試験の徹底復習、改正対策、弱点補強を主にやりました。又、年明けからの答練は過去問の理解が前提なので、ある程度解いておくべきです。

・過去問

アウトプットの訓練としては年度別に解きました。重要性は言うまでもありません。

・答練・模試

3つの目的をもってやりました。

  1. 予想論点の把握
  2. 場慣れ
  3. 自分のレベルを客観的に知る

3について、受験生約30000人の上位900人を意識しました。そこで、模試はクレア-ルだけでなく、母数の多い大手他校のものも受け、自分のレベルを把握しました。答練・模試は不具合を見つける場でした。弱点は、まだ得点余地のある点だとプラスに考え、克服に努めました。私の場合午後択一が課題でした。

・書式

数をこなし、無難に書き上げる訓練が必要に思います。尻切れにならずにまとめ上げる感覚です。そして不登法なら「目的、原因、申請人」、商登法なら「登記すべき事項、代理すべきでない事項」は外さない事です。

感謝の気持ち

私一人だけの力では到底達成できませんでした。全ての面で広い心で支えてくれた妻、温かく見守り・支え・信じてくれた両親・妻の両親、辛い時でも笑顔をくれた双子の娘達(もう小学2年生(7歳)になりました)、遠くから応援してくれた妹弟達、気合を送ってくれた義姉家族、法律を学ぶ楽しさを教えてくれた素晴らしいクレアールの先生方、温かく声をかけて下さったスタッフの方々、心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

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