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「群を抜く受講料の安さと、絶妙な講座の組み合わせが決め手」 大西 節男さん

大西 節男さん

「群を抜く受講料の安さと、絶妙な講座の組み合わせが決め手」

旧司法試験受験生からの転身

 私は、保険会社に15年間勤めた後退職し、旧司法試験の勉強を始め、9回受験(択一6回合格)しましたが、論文不合格でこれを断念しました。同時に再就職活動を始め、運よく47歳で外資系保険会社に入社させていただくことができました。

若くて明るく優秀な人がそろった楽しい職場でしたが、やはり故郷で独立開業という夢が捨てがたく、司法書士試験受験のために退社させていただきました。わずか3ヵ月で退社を申し出た私に、怒るどころか今後の私の生活等を考えて、そのまま働きながら勉強できるような勤務条件まで提示して慰留して下さった上司には、本当に感謝の気持ちで一杯です。

クレアールを選んだ理由

  それまで知らなかったクレアールを選んだのは、受講料の安さと講座体系がシンプルで必要かつ十分な(過剰過ぎない)内容を持っていたからです。

  まず、クレアールの受講料の安さは群を抜いていたと記憶していますし、その上、特待生試験の結果でさらに割り引いていただき、経済的に大変助かりました。次に、基本講座、択一・書式対策の講座、答練、知識整理講座の組み合わせは絶妙で、その一つ一つがその時点でどういう目的で設けられているのかが明確で、自分で一から学習計画を立てる必要はありませんでした。
   今思うと、クレアールを選んだ時点で、合格に大きく近づいていたような気がします。

これから勉強を始める方への提言

  ここからは、これから司法書士の受験勉強を始める方への、私の経験を踏まえた3つの提言です。

(1)目標設定について

   まず書式は、ギリギリでいいから、確実に基準点を超えることを目指すべきです。言い換えれば、高得点を目指した書式の勉強のやりすぎで、択一の勉強時間をロスしないということです。私のイメージは、70点満点中、商登で30点・不登で10点という感じでした。

   次に択一は、書式が基準点ギリギリ突破でも、全体の合計点の基準点を超えられるよう、少し余裕をもった点数を目指すべきです。少し頑張って、午前32問・午後30問を目標にしてはどうでしょうか。

   以上から、勉強の中心はあくまで択一対策の方に置くべきと考えます。そして、直前期(6月以降)の追い込みで一気に合格圏内に突入するというイメージを持つことが大切だと思います。

(2)書式対策について

   最低限のルールを理解したら、初学者向けの簡単なものからでいいので、すぐに問題を解き始め、慣れてきたらできる範囲で多くの問題を繰り返し解くことが必要です。もっとも、よく体験記に書かれているように「1月からは毎日1問(あるいは2問)を解く」のは、私はやりすぎだと思います。書式の場合は書くのに結構な時間がかかるので、そのために択一の勉強時間を削るのは前述の「目標」に反する反面、択一知識に比べ、書式の知識等は量的に少ない上、定着が早く持続性が高いので、そんなに解かなくても支障はないからです。ただ、直前期(6月以降)の択一知識の総まとめの時間を削らないで済むよう、5月末までには、度には問題演習を済ませて「あとは、書式に関する情報を集約したひな型集(これは非常に有用でしたから強くお勧めします)を2~3回転させたら済む」程おくべきでしょう。

   本試験での解く順番については、各人の得手不得手にもよりますが、一般的には商登→不登の順で解くのがいいように思います。不登は枠(申請順)をはずすとすべての得点がなくなる危険があるのに対し、商登ではそのような大崩れの危険が低いから、安全性の高い商登から解いて確実に得点すべきだからです(もっとも、私が合格した年の本試験では、上記の考えから商登から解き始めたものの、苦手意識の強い会社分割の問題だったので、回答を少し書き始めた時点で(10分近くかかった後)、不登に戻ってこれを先に解くことに急遽変更しました。結局はこの判断のおかげで合格できたようです)。

   いずれにしても、本試験では問題の指示や注意事項を読み落としたり読み違えたりしないよう、マーカーを使う等答練を利用して自分にあった方法を確立しておいて下さい。

(3)択一試験対策について

   暗記試験という特質から、普段の勉強は、直前期(6月以降、試験開始の合図があるまで)に見直すべき材料の選別・作成のためにあると考えるべきだと思います。それまでの積み重ねで、できるだけ多くの事項の記憶を定着させることを前提に、覚えられない事項、覚えにくい事項、(内容を理解していようがいまいが)直前に詰め込めば済む事項等で、かつ基本的・重要なものを厳選しておき、直前期に一気につぶすのです。

   そのために、過去問や答練等で正答したか否かにかかわらず、確実に正誤の判断ができなかった「肢」や、その時点ではその判断が一応できたが時間が経つと曖昧になりそうな「肢」などに印をつけておきます。そういう「肢」の判定が的確にできるのは、その問題を解いているときですから、答練問題であれば、私は答練中に印をつけていました。当然、問題を繰り返し解いている間にその印は減っていくし、また入れ替わることもあります。こうして、自分の弱点として「厳選」された「肢」のみを、直前期に集中してつぶしていくことになります(直前期までは「問題」単位で解くのに対し、直前期は印のついた「肢」のみを印がなくなるまで解くことに注意して下さい)。

 

 

    また、本試験で書式問題を落ち着いて解くためには、午後の択一をできるだけ早く解き終える必要があります。答練等を利用して自分にとって最適な時間配分を見つけて下さい。

間違いノートの作成

    是非お勧めしたいのが、間違いノートの作成です。旧司法試験でもこれで択一の成績が安定したので、司法書士試験の勉強においても作成し効果をあげました。不登法、商登法、会社法を中心に書式を含め、過去問や答練でよく間違えたり、覚えにくい事項やひな型等が出てくるたびに、科目ごとにルーズリーフに順不同で記入していきます。作り始めるのは、ある程度各科目の理解が進んでからにしましょう(たとえば、10月に勉強を始めたとして、本格的な答練が始まる翌年3月あたりからで十分です)。
私の場合、2年2ヶ月の勉強期間でしたが、このノートの総ページ数は20ページほどでした。これを、直前期の答練や模試を受ける前などに何度も読み込みます。そして、本試験会場で目を通す一番重要なツールはこのノートです。

   前述の直前期における印のついた肢つぶしと、このノートの内容を完全に頭に入れることで、自分の弱点の多くを消すことができます。

 最後に

    いろいろと偉そうなことを書いてきましたが、実際の私は、憲法、民法、刑法、民訴法をほとんど勉強する必要がなく、ほぼ専業受験生だったにもかかわらず合格まで2年余りもかかってしまいました。さらに本試験は自己採点で書式の基準点を超えられずに不合格と思い込んで、8月下旬に勉強を再開し、手持ちの書式の問題集と初めて買った書式の過去問集をそれぞれ1回まわしたところで合格を知り驚いた、という始末で散々でした。それだけにかえって喜びは大きかったです。

    これからは、今まで私を信じて変わらずに応援し続けてくれた人たちへの感謝を忘れずに、体が動く限り少しでも社会に貢献していければと思っています。

    この試験の受験勉強はある意味「作業」に近く決して楽しいものではありませんが、司法書士になろうと決心されたのであればこれを耐え抜いて、私のように「もたつくことなく」一気に合格を果たして下さい。私のこのつたない文章が、その一助になれば幸いです。頑張って下さい。
   

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