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「『非常識合格法』は、ベテラン受験生ほど必要だと痛感」 中塚 均さん

「『非常識合格法』は、ベテラン受験生ほど必要だと痛感」 

司法書士を目指した理由

不動産登記の勉強を思いたったのは、今から12年ほど前に遡ります。当時、不動産の仲介業務に従事していましたが、ある取引で登記関係の書類に不備があり決済が流れたことがありました。原因は、登記の基礎知識不足から来る司法書士とのコミュニケーション齟齬でした。

そんな経験もあったことから、不動産登記の勉強をしてみようと思い、軽い気持ちで司法書士試験の受験用テキストを手に取りました。勉強を始めてみると、将来への不安も手伝って、合格を目指すようになりました。

仕事や家庭との両立について

当初は、某予備校の通学コースを申込みましたが、仕事を持ちながら、かつ遠距離通勤では通学は不可能でした。結果、2ヶ月程で挫折しました。それ以降は、苦手科目の通信教材を買って、細々と受験勉強を続けていきました。

受験期間の中には、転職後3年間のブランク、会社法等の大改正による1年間の中断が含まれ、試験日に仕事で受験できなかったことも1回ありました。受験回数としては、通算8回というベテラン受験生でした。直近は、記述式試験での足切り落ちや総合点落ちを経験しました。

受験勉強を始めたのは、40歳からですので、会社では責任のある役職、家庭では夫であり2児の父親という立場にあるため、受験勉強に専念するということは不可能でした。勉強時間は通勤時間と昼休み、そして休日でした。自分の部屋はないので、休日は図書館で勉強していました。受験勉強を始めた当初は、少なくとも模試等でコンスタントに25問を取れる水準を目指しました。このレベルには、2年程度で到達できましたが、あと2~3問(基準点レベル)上積みすることとそれを維持することに苦労しました。社会人の場合は、勉強時間が制限されているので、一定の理解までは到達する、それが先ほどの25問レベルだと思いますが、そこからが忘却との戦いとなって、時間がかかってしまうと思います。

受験に専念されている受験生であれば、直前期に短期に詰め込むということができますが、受験前に長期の休みを取って一挙に2~3問の上積みを図ることは出来ません。そのため、「社会人受験生は、不合格が確定した10月以降は直前期なのだ」という認識で準備をしました。

また、仕事と家庭でのストレスと勉強の両立も問題でした。どうしても、仕事で気になることを抱えていると、勉強に集中できません。そして、勉強できないことが、またストレスとなる、という悪循環になることもあります。勉強をすることが気分転換だ、あるいは一定の収入があるから精神的に追い詰められないのだ等、自分に言い聞かせながら、うまくストレスと付き合っていくしかないかな、と思います。

私の学習方法

年内は、クレアールの中上級者コースの通信講座で「択一完成講座」を休日に映像講義を早送りで視聴し、講義の範囲及びその周辺部分をテキスト等で見直しました。

これをもって、全科目を網羅的に学習するということを終了しました。

年明けからは、平日の通勤時間や休憩時間に、まとめ用のテキストや六法等で不安なところや不十分なところに前年度までに小さい付箋を貼ったところを繰り返すことに、大部分の時間を費やしました。休日は、付箋を付けたところの多い分野に関しては、その部分の基本書を読む、過去問を見ることによって、論点単発の知識ではなく、体系的な知識となるように意識しました。記述式に関しては、一定量の演習が必要ですが、机に向かって勉強する時間が休日しかないため、どうしても不足がちでした。ひな形を記憶した後は、クレアールの『記述式ハイパートレーニング』を通勤時間に読み、休日に不動産登記法、商業登記法を各1問程度できるかどうかでした。

以前は、問題を少しでも多く解いて記述式に慣れ、さまざまな論点に対応できることも目的として、解き散らかす姿勢でした。今年、今更ながらですが意識したことは、記述式問題に対する自分の解き方や手順を確立することに主眼を置きました。自分の解き方を確立すれば、無駄な時間を排除できますので、それを目的に記述式問題を解くようにしました。過去の模試の問題を中心に、最初は解くことはせず解説を見て、別紙や問題文の注意すべき点等を把握することに主眼を置き、その後どういう手順でやったらよいのかを検討しました。

直前期の学習法

4月以降の本当の直前期は、今までの弱点の反復だけでは穴があるような不安があって、「直前チェック講座」を通信で受講し、今年度出題可能性の高いと予想される部分を、改めてテキスト等で一通り見直しました。そして、付箋を付けた部分の見直しも、見直した都度、付箋に○×を付け、○が2回続いた部分は見直し対象から外し、見直しの回転速度を上げました。

最後に

クレアールの提唱する『非常識合格法』が、まさに正鵠を得ているし、ベテラン受験生ほど必要なことだと痛感しました。中上級者は、不安から様々な教材、多くの問題を解く等の誘惑に駆られ、結局、確実な知識を積み上げることが疎かになっています。時間のない社会人なら、より一層的を絞って確実な知識にすることに集中すべきです。

また、社会経験を積んでいることは、法律を理解することには役立つことは多いと思います。単に知識として暗記するよりも、より具体的に法律の意味するところが理解できる強みは持っているわけですから、体系的に長期記憶とすることが出来ると思います。

社会人としての優位性と勇気をもった割り切りで、私のように無駄に長期間要することなく、合格を勝ち取ってください。

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