「最後まで絶対にあきらめず、時間ギリギリまで力を出し切ること」 諸岡 耕司さん

司法書士を目指した理由

司法書士を目指した理由は、ただ単純に「法律を知っている人が一番強いな・・・」と感じたからです。法律を知っていれば、困っている人を助ける事も出来ると思い、思い切って司法書士を目指してみようと思いました。

クレアールを選んだ理由

書店で過去問を立ち読みしたのですが、これは難し過ぎると感じ、やはり通信で講座を受講しないといけないなと思い、6校くらい資料請求しました。それと同時に、会社の退職の準備も進めました。自分の性格では、「仕事をしながら勉強するなんてとても無理だ」と思ったので、約6年勤めた会社を退職してから勉強を始めました。

学校選びは、講義サンプルDVDの内容と受講料でクレアールの格安だった「合格コース」に決めました。

クレアールの教材類について

会社を退職出来たのが7月末なので、8月から100枚以上あるDVDを年内に全部観るというプランを立てて、毎日必死に勉強しました。

クレアールのテキストは薄かったので、最初に挫折せずに済みました。最初から分厚いテキストだったら、確実に途中で挫折していたと思います。今思えば、重要なポイントでした。

年内で、基礎講座のDVDを全て終わらせて、年明けには「書式講座」などを申し込みました。『合格書式マニュアル』と『合格書式マニュアル対応問題集』『ハイパートレーニング書式問題集』いう問題集が付いていたのですが、書式は3年間この問題集をメインに勉強をしました。サイズがコンパクトで問題数も繰り返して解くにはちょうど良く、非常にありがたかったです。

私の勉強方法

1年目は、講義DVDを観て過去問を解くだけで精一杯でした。無職である事の罪悪感の中での勉強は、精神的に極限まで追い詰められました。色々な意味で、一番辛かったのが1年目でした。テキストや過去問も、繰り返せば繰り返すほど「気づき」や「新たな発見」があり、「いつまで繰り返せば完璧に分かるようになるのだろう・・・」と思ったりもしました。不動産登記法も、最初は過去問なんて全く解けませんでした。分からずに悔しくて、気持ちだけが焦り、本当に苦しかったです。「1年で合格してやる」という強い意志があったので、テレビも一切観ませんでした。辛い時は、クレアールの合格体験記を読んで、気持ちを奮い立たせていました。

試験前3ヶ月頃からは、自分を限界まで追い込んで勉強していました。民法は大好きな科目でしたが、それ以外は全くダメでした。特に、問題数が多い民法、会社法、不動産登記法、商業登記法に時間をかけて勉強していました。なので、民訴系や供託法、憲法、刑法はほぼ勉強が出来ていなかったです。会社法も全然頭に入っていませんでした。

本試験2週間前には、ストレスで帯状疱疹にもなりました。初めての受験という事で、クレアールにつまらない質問を何度もメールしてしまいました。クレアールのスタッフの方々は、どんな質問に対しても真剣に、機械的ではなく人間味のある言葉で返信をしてくれました。本試験前にも、「受験生のみなさんへ」というメッセージが書かれた用紙(良い紙質のもの)が届きました。とても勇気が出て、何度も読み返して本試験会場にも持って行きました。今でも部屋に貼ってあります。

本試験の日が迫るにつれて神経がピリピリし、本試験2日前から一睡も出来ずに本試験日を迎えました。結果は、話にならないくらいの点数でした。結局、お試し受験みたいな感じになりました。

【2年目の学習】

2年目は、特に講座は受講しませんでした。とにかく、過去問を繰り返しました。過去問を繰り返す事で、1年目では分からなかった部分も分かるようになってきました。1年目では、六法はほぼ使用しなかったのですが、条文も民法と会社法はチェックするようにしました。他の科目は、条文までチェックする余裕がありませんでした。苦手だった会社法も、条文の読み込みが足りないだけでしたので、とにかく条文を読み込みました。過去問は、解ければ解けるほど楽しさを感じる事もありました。

2年目からは、情報の一元化を意識しました。全科目を2冊にまとめた市販の本を購入し、書き込んだり紙に書いて貼り付けたりしました。貼り付ければ貼り付けるほど分厚くなり、最後には自分オリジナルの宝物になっていました。書式に関しては、1年目で使用した『合格書式マニュアル』を、年明けから毎日2問ずつ解きました。自分は、書式が自分は一番好きでした。1年目では全く分からなかったのですが、書式は基本的な書き方さえ覚えれば、あとは択一の知識が重要だと思いました。

「今年こそは・・・」と思い、2年目の本試験を迎えたのですが(前日は一睡も出来ませんでした・・・)、結果は午前の科目が基準点にも届きませんでした。

【3年目の学習】

3年目は、自分の不得意な科目を重点的に勉強するように心がけました。憲法、刑法、民訴系、供託法といったマイナー科目についても、手を抜かずに勉強しました。3年目までは、条文しか載っていない六法しか使用していなかったのですが、判例六法も購入し、民法、会社法、刑法、民事訴訟法は判例と条文をチェックし、一度確認した条文と判例は3色ボールペンやマーカーでチェックしていきました。不動産登記法と商業登記法も、条文を全てチェックしました。1年目からやっていた事なのですが、テキストや過去問の解説文を読んだ時は、大事な部分や頭に入っていない部分は、自分が読んだという証拠を残すためにマーカーで塗ったり、3色ボールペンで線を引いていました。マーカーなら黄色を基本に、否定的な文は青色、頭に入って無い部分は黄色のマーカーの上からオレンジのマーカーで塗る・・・というように、色分けして使っていました。3色ボールペンで書き込んだりする時も、青は否定的な文に、緑は判例など・・・いうように色分けしていました。

私は、問題演習といえば過去問のみでしたので、不安はありました。そこで、1年目に他校で安く購入してあった答練10回分を眠らせてあった事を4月頃に思い出し、初めて解きました。過去問と同じような問題でも、過去問とは違う問題の書き方、解説の書き方が理解を深めました。それまでは、過去問さえ完璧にやっていれば良いだろうと思っていたのですが、やはり過去問以外の問題演習もやるべきだと思います。記述に関しては、1年目から勉強方法は変えていません。『合格式書式マニュアル』を中心に、1年目から解いてきた問題ばかりを繰り返していました。

本試験日が近づくと、やはり焦りました。過去問を解いていても、本試験1週間前で新たに発見することも出てきたりしました。焦りすぎてもダメだと思い、本試験直前ほど気分転換を心がけました。本試験の前日は、あえて飲んでやりました。「緊張して眠れないなら飲んでやれ」と思い、タブーである試験前日の飲酒を実行しました。緊張は和らいだのですが、思った以上に眠れませんでした。でも、1時間くらいは眠れたと思います。

試験当日

試験当日の朝は、過去最高の体調の良さでした。会場へ車で向かう間は、とにかく気分を高めようと思い、辛い時によく聴いていた音楽を聴きながら、自分の中での勢いを高めました。試験会場に着いた時に、1年目や2年目にはなかった自信を自分の中で感じました。

午前の択一の試験が終わり、自分の中で達成感を味わいながら昼食を食べました。食べ過ぎて気分が悪くならないように、パン1個にしました。「これはイケるんじゃないか・・・」と思っていたのですが、午後の試験でかなり焦りました。

まず、午後の試験開始前に記述の解答用紙をチェックしたのですが、結構記載量があるなと思い、択一を解くスピードをとにかく上げようと判断しました。しかし、択一の問題も初めて見るような問題が結構あり、焦ってしまいました。でも、あまり1つの問題で悩み過ぎずスピードを重視して、択一は70分で解き終わりました。周りで記述を解いている人はいない感じだったので、余裕をかまして丁寧に不動産登記法の記述を解いていたら、時間をかけすぎた事に気づき、焦って商業登記法を解き始めたのですが、結構時間がかかりそうな問題で、ラスト30分の状況で心が折れそうになりました。諦めるか諦めないかの分岐点でした。歯を食いしばりました。とにかく、諦めずに頭を回転させて、時間ギリギリまでとにかく書き続けるように頑張りました。

前日ほぼ寝ていないという疲れもあり、頭の回転を停止させて諦めるという、悪魔の囁きみたいなものが頭の中でよぎり続けましたが、クレアールの合格体験記の中での言葉「とにかく、絶対に最後まであきらめない」という言葉を頭の中で繰り返し、時間ギリギリまで力を出し切りました。でも6~7割くらいしか書けませんでした。

試験終了後は、「今年もダメだったか・・・」と感じて放心状態でした。1年目や2年目の本試験終了後は、開放感で一杯だったのですが、3年目の本試験終了後の気分は、すごく重かったです。本試験2日後に自己採点をしました。午前の択一の点数は良かったのですが、午後の択一では不動産登記法と商業登記法で、本当に簡単なミスを多発してしまっていました。冷静に解いたら、間違えるハズのないような簡単な問題を、たくさん間違えていました。何日か後に択一の基準点が発表され、基準点プラス15点を採れていたのですが、単純なミスが多かった事で自分の中では完全に諦めていました。でも、なんとか合格することが出来ていました。

3年間の受験勉強を振り返って

3年間の勉強期間を通して、僕がやってきた勉強方法は、過去問演習をメインに分からない部分をテキストや六法で確認する。3年目では、過去問以外の問題演習もやりました。過去問以外の問題演習にのめり込まない事も大事だと思います。過去問と同じような問題を、違う角度から問うている程度の問題を多少するだけで十分だと思います。民法に関しては、過去問演習と同時進行で判例六法の判例を全部チェックしました。今後出そうな判例は、過去問などにも書き込み、繰り返しチェックしていました。問題数の少ない憲法や刑法ほど、テキストを何度も繰り返して読みました。苦手だった民訴系は、市販の問題集を解き、条文もいつも確認していました。苦手な科目ほど、力を入れる事が出来るので、最後には得意な科目になると思います。

あとは、あまりテキストや問題集を無駄に買わないほうがいいです。僕は必要最小限の教材しか持っていませんでした。無駄に買っても、繰り返す余裕が無いなら意味が無いと思ったからです。どうしても分からない事も出てきましたが、あまり気にせず前に進むようにしていました。

最後に

2年目まではあまり点数が伸びずに、何度もあきらめようかと思いました。でも、3年目で急激に点数が伸びました。本気で勉強を続けていれば、いつか結果が出るものだと思います。

とにかく、最後まで諦めずに突き進みましょう!

 

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