「クレアールのカリキュラムをフル活用し、過去問の反復学習で掴んだ合格」M・Nさん

M・Nさん

目次

1.司法書士を目指した理由

私が司法書士を目指そうと思ったのは、老後の生活設計を考えた時に、長生きした際のリスクに備えたいと思ったからです。公的年金制度には頼れないし、健康で身体が動くうちはできるだけ働いて収入を得たい、そして社会からもある程度必要とされていたい。そこで司法書士という仕事に着目しました。経済的にも精神的にも将来の自分を支える仕事として、理想的だと思ったからです。

2.予備校選びのポイント

司法書士試験を合格する為には、予備校の利用は必要不可欠だと思います。そして自分のライフスタイル、学習能力に合ったカリキュラムを提供してくれる予備校選びは本当に重要だと思います。

クレアールを選んだ理由は、受講した上級パーフェクトコースの内容が自分にとって必要なインプット、アウトプットが揃ったカリキュラムだったこと、特待生割引を利用することで受講料も他校と比べて格段に安価だったためです。

3.クレアールで学習して良かった点

Web学習システムを利用した受講でしたが、スマートフォンからもログインして利用することができたので、過去問1000問ノックWebテストなど会社の昼休み等の隙間時間に学習できた点も良かったです。

私が受講した上級パーフェクトコースに含まれていた「択一基準点攻略マスター講義」や「書式実戦解法マスター講義」等の各科目別の講義は1単元が1時間前後だったので、スケジュール管理や調整がやり易かったです。仕事や家事で疲労している時は無理せず1単元だけ受講して早目に就寝し、翌日や休日にカバーしていました。1日何も勉強しないと、その分後ろめたさがあって、気分的にゆっくり休めなかったりしたのですが、とりあえず1単元60分だけ頑張ることによって、その日の達成感を得ることができ、途中で諦めずに勉強を続けることができました。

また過去問解法マスター講義も全て視聴しました。A、Bとランク別になっていたのも良かったし、過去問題集の解説だけでは理解しきれていなかった論点を消化することができ、模擬試験等で同じ論点を違う角度から出題された時にも応用が効くと感じました。

4.記述式の答練の活用法

筆記試験(特に記述式)の答案練習は時間をきっちり計り、制限時間内に邪魔が入らない時間帯を選んで解くようにしていました。クレアールの答案練習でポイントが高い点は、問題と解答用紙をパソコンからダウンロードすることができたことです。本試験の直前期にはこれを活用して1度解いた記述式の問題をプリントアウトし、不動産登記法、商業登記法を各1問ずつ毎日解くようにしていました。

5.学習スケジュールの立て方

学習のスケジュールはクレアールのアウトプットのスケジュールに合わせられるように、答練等が始まる前までに受講可能なインプット講義を全て視聴完了している状態にしておきたかったので、全講義の受講回数の合計を答練等開始前の日数で割って1日に何単元受講すれば良いか計算して、実際に視聴した日にちを配信スケジュール表(通信講座 発送予定表&学習計画表)に記入して管理していました。ざっくり言うと年内はインプット中心で、年明けからはアウトプット中心の学習スケジュールを計画しました。

6.過去問の攻略法

本年度の受験に備えて特に学習に力を入れたのは過去問題集を解くことでした。詳しく説明すると、本試験の直前3ヶ月で平成の過去問を全科目3周させる計画を立てました。まず各科目別に過去問の総合計を出して、全科目の過去問を20日で1周できるように、1日にどの科目を何問ずつ解けば達成できるのか計算しました。計算方法は午前科目の科目別の過去問総合計を10日で、午後科目の科目別の過去問総合計を10日で割って、それぞれ割り出した問題数を1日ずつ交互に解いていき、合計20日で全科目1周できるようにしました。1週間のスケジュールを立てる際に1日は完全オフ日を設けていましたし、公開模擬試験を他校も含めて6回受けていたので、その日数とその公開模擬試験の復習に各1日を費やしたため、1周回すのに4週間ほど掛かっていました。

私は全科目の過去問題集を1周させるのに20日と設定しましたが、朝から夜遅くまでやって、やっと達成できた感じでした。1日約100問×問題5肢×解説5肢を問題文も解説分もしっかり読み込んで、解説に出てきた条文は六法で確認するようにしていたので1周目は本当にきつかったです。並べてある全科目の過去問題集を眺める度に、ポキッと心が完全に折れそうになりました。そこを卓上カレンダーに書き込んだ学習ノルマを1日1日とクリアして、赤丸を付けていくことによってモチベーションを何とか維持していました。学習の計画と目標(ノルマ)を視覚ではっきり確認していたことが、挫折を回避する手助けになっていたと思います。2周目も3周目も同じように20日で1周回していたので、少しずつスピードがアップして時間に余裕が出てきた分は記述式の勉強に使いました。(通常はだんだん日数を短くして回数を増やしていく場合が多いと聞きますが、私はこのペースのままがベストでした)。

7.今までの本試験を振り返って

働きながら司法書士の勉強をスタートさせて6回目の挑戦でやっと合格できました。「自分自身もう2年早い合格が目標でしたし、合格できたはずなのに」と悔しい思いがあります。振り返って見ると、1回目の本試験は独特と言われる試験会場の雰囲気を経験できれば良いかなと緊張感ゼロの受験でした。2回目は択一の基準点は超えることができましたが上乗せ点はほぼ無く、記述式はボロボロでした。3回目は記述式がよく書けていた(はず)なのに択一の基準点にかかってしまい、涙しました。本命の4回目は筆記試験の合格発表までドキドキしながら待つも記述式であと4点足りず、涙を枯らしました。奮起して臨んだ5回目。自信を持って本試験会場に向かったはずが、緊張でガチガチ。まさかの択一(午前)で足切りに…。涙も出ませんでした。悔しくて本試験の翌々日にはクレアールのリベンジ合格者対象講座の「上級パーフェクトコース」を申し込んでいました。

8.今年の司法書士試験の合格の秘訣

ここで自分は合格する為に何をしなければいけないか真剣に考えました。(もう少し早く考えるべきでしたが…。)今まで自分が避けてやってこなかったこと、それは何か。過去問でした。こんなにも長く司法書士の勉強をしてきたのにも関わらず5回目の受験までに、過去問題集を全科目一周解いた回数は5回以下かもしれません。理由(言い訳)を簡単に言ってしまうと、時間が取れなかったことです。フルタイムで仕事をしながら家事をして、確保できる勉強時間は1日に2、3時間でした。睡魔と闘いながらの2、3時間で過去問全科目に手を付けるのは、私にはなかなか難しいものがありました。本試験前に1週間休みを取ったとしても、過去問題集の全科目を一周させるのは無理がありました。過去問題集の分厚さにも問題があると思います。視覚からやる気を削ぎ落とすパワーが絶大でした。しかし、そんなことは理由にならない、やるべき事をせずに、やった気になっていた自分の甘さを反省しました。

そして今回の本試験の受験対策では今までしてこなかったことをしました。それは上記のように、本試験の直前3ヶ月で平成の過去問を全科目3周させることでした。それを実現させる為に本試験の6か月前に仕事を辞めました。仕事をしながら短期で合格されている方もたくさんいらっしゃると思いますが、自分の年齢では体力的に難しいし、これが最後の挑戦と思い決断しました。

この過去問題集を全科目2周回し終わったあたりから、司法書士試験の全ての科目がつながった感覚がありました。何故この科目が司法書士試験に出題されるのか、各科目一つ一つの関連性が見えてきた感じでした。全科目を短期間で一気に学習、復習したからだと思います。何故もう少し早く決断できなかったのか多少後悔はありますが、今は最後まで諦めずに頑張って合格することができた達成感の方が強いです。私と同じように複数回受験して悔しい思いをしている方も沢山いるかもしれません。諦めずに頑張って下さい。今まで避けてやってこなかったことや苦手なことに自分としての課題があるかもしれません。そこから目をそらさずに向き合って、対策を立てることが大切かと思います。

9.最後に

最後になりますが、私が受講した「上級パーフェクトコース」は本当に良かったです。特待生割引を利用した場合のコストパフォーマンスは素晴らしいと思います。合格まであと一歩と感じている方に是非お勧めします。アウトプットの答練、特に記述式の問題は沢山解くことができました。一つ一つの論点を潰していくような感じでした。記述式の問題をできるだけ解きたいと思っていたので、助かりました。

そして全科目の過去問題集が付いていること、更に直近の単年度の択一の過去問題集も付いていることはポイントが高いと思います。本年度受験した方で来年も受験をするならば、本年度の問題の復習は欠かせないと思います。直近の過去問を振り返るのは気が引けます。自分自身もそうでした。でも本試験で間違えた問題をしっかり見直すことによって、現在の自分の課題を探ることができると思います。条文知識があれば解けていたとか、正解できたはずなのに問題文を読み間違えていただけとか、過去問と同じような内容を問われていたのに正解できなかったとか、何故間違えてしまったかを知り、対策を立てるのに有効だと思います。

WEB学習(講義等)の視聴も倍速機能が有り、勉強時間の効率UPに役立ちました。各先生方の講義もそれぞれ特徴があり、分かり易かったです。科目毎の勉強方法のアドバイス、特に重要な条文は必ず六法で確認するようにしつこく、しつこく仰っていたのが印象に残っています。先生から指示のあった条文を六法でしっかり確認したおかげか、文章の引っ掛け問題に躓くことがだいぶ減ったと思います。今まで避けてやってこずに、今回から始めた学習の1つでもありました。

司法書士試験の勉強は範囲がとても広いので、先生方のアドバイス通り暗記で乗り切るところは深追いせず丸覚え、大事な条文は面倒でもしっかり六法で確認するなど、素直に耳を傾けるのも大切だと思いました。

最後の最後に、先生方をはじめ応援してくれた家族、友人に本当に心から感謝しています。ありがとうございました。

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