「1回の試験で合格できた秘訣は過去問を何度も解いたことにつきる」宮根 久美子さん

1回の試験で合格できた秘訣は過去問を何度も解いたことにつきる

宮根 久美子さん

 

目次

1.司法書士を目指した動機

司法書士の資格取得を目指した動機は、ずばり、老後に不安を感じたからです。現在弁護士一人の法律事務所に事務員として働いており、弁護士が事務所を閉鎖したら、自動的に職を失い路頭に迷うことになる為、「手に職を」ということで資格取得を決意しました。

独学での受験が理想でしたが、書店で自分にあうテキストが見つけられなかったため断念。働いているので通学という選択肢はなく、消極法ながら通信教育を利用する事を決定し、通信講座を探しました。数社から資料を取り寄せして、その中で「合格ルート1.5年スタンダートコース」と「合格ルート超短期コース」の2通りのみのコース料金提示、そして低額なクレアールに決めました。他社と比べてとても安かったので不安はありましたが、口コミの評判が良かったのとなるべくコンパクトな量のテキストで勉強したいという私の希望に叶っていた為です。また社会人が働きながら司法書士試験に合格できるという点も決め手の一つとなりました。

追い込まれないと真剣に取り組めない、飽きやすい性分から頑張れる期間は1年間だろうということで「合格ルート超短期コース」を受講。6月に申込み、7月からスタート。届いた段ボール一杯のテキストを前に、標準コースではなく超短期コースであることを実感し、一つ一つこなしていくしかないと覚悟を決めて深呼吸、目標は年内に全ての科目の視聴を終えることとし視聴を開始しました。

 

2.基本講義の学習開始

主に1.5倍速で学習しました。講義を聞きながらテキストに書き込みをし(書き込みをする時、講義は一時停止)講義が終わったら自分なりにポイントを無地A5のルーズリーフにまとめる。区切りの良いところで、まとめて過去問を解く。この繰り返しで全科目を学習しました。講義が終わる都度参考過去問が肢単位で紹介されますが、性格上ついつい他の肢が気になってしまい、問題の肢を全部読んでしまうので肢単位の過去問は参照せず、1問単位で解ける、きりのいいところまで学習してから、過去問を解くというスタイルにしたところ、スムーズに進んだ気がします。

年内に全科目の視聴を終え、年明けからは過去問題集をベースにしました。過去問を解き、テキストを参照し、講義を再視聴するという作業を繰り返し、初期に作成した無地A5のルーズリーフに過去問重要ポイントを書き足していきました。

 

3.記述式の学習法

記述式は、合格書式マニュアル・対応問題集を繰り返し参照し、4月からは記述式ハイパートレーニングを毎日各1問解きました。付箋に何度も間違えたり、覚えられないポイントを書いて壁に貼り、隙間時間に読みました。5月頃から確認のため参考にする資料はA5ルーズリーフと壁に貼ったものとなりました。

 

4.クレアールで学習して良かった点

(1)クレアールで良かった点は、音源のみを速度を選んでダウンロードできたこと。動画を視聴できる端末を持っていない私には役立ちました。1.5倍速でダウンロードし、通勤電車の中、買い物に行く時と移動時間では必ず聞いていました。

(2)択一六法が使いやすかったこと。市販の六法は買いましたが、主に使用したのは択一六法でした。

(3)メールで質問することができたこと。今考えると、基本中の基本の事でも質問していました。わかりやすく、まさに聞きたかったや、欲しかった回答があり、心強かったです。情報が混乱して訳がわからなくなった時に、質問をするために文章をまとめている過程で理解することもありました。

(4)学習ナビで勉強の進め方をガイドしてくれるのでお勧めの方法を参考にしつつ、1時間程度の集中できる時間の講義を自分のペースで自分に合った手順にアレンジして進めることができたのが良かったです。

 

5.私の学習方法(学習初期から中期)

勉強時間は、勤務地最寄り駅でコーヒーを飲みながら毎朝1時間。勤務後は2月までは土日は休養日とし、平日2.3時間程度。3月からは土日も8時間程度費やし、休む時は集中が途切れた時としました。6月からは眠くなって問題を何度も読まないと理解できない状態になったらコーヒーの飲める駅前の店に行き、過去問を解くことにしました。何回かコーヒーショップに行きましたが、眠くなったら店に行くと決めると不思議なことに眠くならずに目標達成まで勉強することができるようになりました。

過去問を解いて、こんな事は教わってないとテキストを見るとぐりぐりと赤線が引いてあり、「この赤線は自分で引いたのか?」と愕然とし記憶力のなさを嘆いたり、記述式においては1周してまた1問目から始めると全く記憶がなくて新鮮な気持ちで問題を解くという我ながら信じられないことの連続で、あせりつつも、「加齢により仕方なし、こつこつ続ける他道はなし」と言い聞かせながら続けました。年内はインプット中心としたので順調に進みました。年が明けてアウトプット中心となり気持ちが途切れそうになった事もありましたが、上手い具合に答練の問題が届き、あきらめずに決意新たに続けることができたと思います。

 

6.直前期の学習方法

実力完成総合答練は講師がいう通り時間を計ることがとても重要です。初めて解いた時は全然時間が足りなくて驚きました。問題を解く順番については1問目から文章を全部読まないと先に進めない性格から、1問目から順に全文を読み、解きました。午後の部の時間配分は択一を1時間以内に終わるように、見直す時間はないので文章を丁寧にかつ素早く勘違いのないよう解読するため一行一行鉛筆を滑らせながら読みました。答練の記述式において本試験と同様の用紙を使い練習できたことはとても役に立ちました。今まで使っていたボールペンが非常に疲れ、インクだまが起きやすく答案が汚れてしまうこと、太字すぎて答案用紙に書ききれない、書き直すときにスペースがないということに気づき、細字の疲れにくそうなボールペンを購入しました。午前の部は制限時間内に解き終わり、見直す時間もありました。しかし、午後の部は、全部書ききることができないうちに時間切れとなり、時間になったら止めて、採点をしていました。答練や模試は、時間内にどれだけ出来たか確認するのは当然として、制限時間後も解答を見る前に熟考した方がいいと思います。時間をかけて考えると制限時間内で思いついた解答とは別の解答が思い浮かび知識があやふやであることが確認でき、修正することができます。正解を知ってから確認するよりも、正解を知らずに見直し、勘違いしてしまう知識の確認をすることの方が本番に活かせると思います。

また公開模擬試験にも参加した事も良い経験となりました。私の通常の朝ごはんは甘いコーヒー牛乳なのですが、それでは午前中を乗り切れない事。お昼ご飯を食べるとジーパンだと苦しくなってしまうこと。老眼鏡を忘れたこと。よって本試験当日に乗らなければいけない電車の時間から逆算してお昼までお腹が空かないように頑張って朝ごはんを食べる。ウエストのゆったりとしたスカートにする。忘れ物をしない。等の本試験に臨むにあたり実力を発揮するために必要な知識以外の準備もできたと思います。

 

7.合格の秘訣

本試験では午後択一式で聞かれている意味すら理解できなかった問題があった事、不動産登記記述式で「何番所有権登記名義人住所変更」という基本的事項すら間違えて「何番所有権変更」と書いたことを電車の中で気づきうなだれて帰りました。が、結果は合格。

1回の試験で合格できた秘訣は過去問を何度も解いたことにつきたと思います。最終的に民法は完璧に解けるようにしました。試験終了後合格発表前までは、他に色々な参考書を読んで判例・先例の知識をもっと増やしておくべきではなかったのかと思いました。合格発表後に思うことは、正答率50%以上の問題を解くための学習に徹することが合格への近道という方針が大正解。出題範囲は広く、論点も多くあります。その中で司法書士試験の合否に関係する知識に特化した学習ができた。テキストに載っていない知識であれば不正解となっても合否に影響しないと信じて筆記試験合格に必要な過去問をマスターする。過去問を繰り返し解き、「これは○、これは×」と確実に言える肢を作ったことが合格に結びついたのだと思いました。

クレアールで自分のペースで勉強し、必要充分な知識を得ることができたのだと思います。また随時必要なサポートを受ける事ができるのでやる気を失うことなく、諦めることなく本試験までたどり着くことができたのだと感謝の気持ちです。

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