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「仕事と家庭を受験の味方にしたプラス志向の学習」小関 弾さん

「仕事と家庭を受験の味方にしたプラス志向の学習」

小関 弾さん

ブランクを経て司法書士に再チャレンジ

この資格を取得するために、仕事や家事をこなしながら勉強に取り組んでいる人も少なくないと思います。自分もその一人です。受験生というよりは、夫であり父親でありビジネスマンであると思います。
資格を得ようと考えたのは、妻の父親が司法書士として開業していたからです。結婚を期にこの資格の勉強を本格的に始めました。すぐに受験しましたが、準備が間に合っていないことやなかなか難しい試験であることから、初回ではなんともならない結果でした。その後第一子が誕生して生活の維持を中心にせねばならず、翌年も翌々年も仕事に精を出し続け、受験はしませんでした。再度受験に取り組むのは、現在勤めている会社で一定程度の安定を得たことや、第二子の誕生を控えてからになりました。

必要な情報を最適な形で提供してくれるクレアール

私は士業とはまったく関係のない、いわゆる営業会社である中小企業に勤めており、そこで企画・営業・経理・管理・システム構築といったさまざまな業務を行っています。昨今の景気は多くの中小企業にとって必ずしも良い風向きとはいえません。いかにして営業売上を伸ばし、いかにして利益を出していくか、ギリギリの状況下で自ら考え、絶えず行動してゆかねばなりません。
そんな効率重視のビジネス的観点からして、私がクレアールを選んだことは必然的なことでした。また、仕事中心の生活であるため時間的制約が大きく、一般的な受験生になれない自分にとってはクレアールの『非常識』な方法論が極めて常識的なことに見えました。もちろん他校や独学で進めていくこととも比較しましたが、大量の微細な論点に埋め尽くされた教材を読み続ける時間も、やみくもに独学していく余裕もありません。私は大学の法学部出身であり、以前に取得した資格の勉強経験もあり、初学者ではありません。この試験にとって特有の必要な情報を必要な量だけ最適な形で提供してくれるクレアールのコースは、自分にとって唯一無二の方法でした。
クレアールを選んだことの適切さは、少数精鋭の講師陣の講義を聴くにつけ、なおいっそうの確信となりました。一人一人が一つ一つの科目分野に全責任を負って進めている気概と熱意がよく伝わってくるものでした。なぜここにこれだけの質の高い講師を集めているのか、今思うととても運がよかったのかとも思います。
さらにスタッフの中にも右から左への事務処理的対応ではなく、親身に提案を持ちかけてくれる方もおり、その後のモチベーションの向上や重要なきっかけのもとになったこともありました。

過去問と答練の活用法

勉強の内容は、参加させていただいたゼミで戸谷講師に言われたとおり、択一の過去問を解き続けることが中心でした。こういったゼミには後にも先にも一回だけしか参加しませんでしたが、このたった一回がとても大きな自信を持つきっかけとなりました。それまでも過去問を解くことは当然でしたが、「仕事を続けて合格する人はごく少ない」「仕事中心の勉強スタイルでは過去問をやることしか出来ないだろう」といったアドバイスが、自分にとっては過去問「だけ」やっていれば合格してしまう人に「なれる」かもしれないと、曲解のような自信を得てしまいました。その自信だけを頼りに、過去問をひたすら繰り返す勉強を続けていました。
基礎的な学習は初回の受験に臨んだ際だけ、登記法やマイナー科目に関連した講義のみを選びました。基本のテキストも同様で、初回受験の際にしか目を通していません。
答練は週単位の勉強サイクルのペースメーカー的役割や、実践の時間配分の訓練、書式の練習といったスキルの向上を主な目的として受けていました。実際のところ、答練の成績は気にすることができないほど芳しくないものでしたが、本試験では時間配分がベストの状態で受けることが出来ました。
講義については、試験直前に行われた択一対策のためのエッセンス的講義がとても役に立ちました。ここでいただいたテキストを、自分でまとめたノートと一緒にして勉強の中心的役割としていました。

仕事をしながら勉強時間を作る方法

勉強時間は、仕事と家庭が中心の生活ではなかなか自由に作り出せません。時間を決める方法でのノルマを課すことは非現実的でした。そこで、週単位で過去問を解く「量」を決め、なにがなんでもその量的ノルマをこなすようにしました。通勤時間を勉強にあてることはもちろん、無理にでも定時に退社する曜日を設けて学校へ向かい、帰宅後にも日付をまたいで過去問を解き続けてノルマをクリアするようにしました。
しかし、直前期に至るまで勉強時間が十分に取れたとはいい難いですし、私の性格もそれほど長く継続して集中できるほどでもありませんでした。試験結果についても、択一は「あれほど」やったはずですが基準点ギリギリという平凡なものでした。特に、改正のため過去問だけではなかなか対応しきれない商法関連についてはまったく出来ていませんでした。これは勉強時間の少なかったことが原因ではなく、どちらかというと解くべき択一の素材が不足していたことによるものではないかと思います。至るべくして至った結果です。
勉強場所については学校であればよいものの、騒がしいファーストフード店や、もっと騒がしい子供のいる自宅、すぐに眠くなる電車の中、集中できない会社の空き会議室など、移動の無駄を省くためとはいえ、あまりに様々でした。
結果的に三年のブランクのあと、再度受験をしてから二回目、通算三回目で合格させていただくことができました。二回目と三回目は継続して受験したとはいえ、その間にも会社での仕事は続いており、決して継続的な受験勉強が出来ていたとは思えません。むしろリセットされている状態で臨んでいたようなものでした。

仕事も家庭も受験生の私にとってプラスの存在だった

今年合格させていただいたことは、勉強の面からすると受験スキルやいずれかの科目に格別長けていたからではなく、出来ることを落とさず平凡におしなべてやり遂げられたことの結果だと思います。特に今回の試験の内容では、そのことが大きく結果に反映されたのだと思います。
また、決して私一人の努力で合格できたというものでもありません。ややもすると、仕事も家庭も受験にとっては障害と捉えられるかもしれませんが、それは大きな間違いだと思います。会社はモチベーションの維持を旨としてより効率的な思考をさせてくれる上、生活の基盤となる一定の安定した収入を得させてくれます。顧客先ではより多くのことを教えてもらい、刺激を与え続けてくれます。妻は多くの家事をこなして食生活を通して健康管理もしてくれます。子供たちは私が暗くなりがちなときも否応なしの笑顔をぶつけてきます。これらは自分にとってプラスにばかりなるものです。そして、私が責任を負っていかねばならないものです。この状態から責任を放棄してもっぱらの受験生になるくらいなら、受験そのものを選択していなかったかもしれません。

最後に

大事なのは家族が平穏無事に暮らしていけるようにしなければならないということと、社会の中で責任を持って仕事をしていかねばならないということ自体です。それらのことを達するための方法の選択として、この資格は十分ですが不可欠ではないと思います。しかしそう思っていられるのは、受験をするという選択の瞬間までであり、合格するべく勉強している最中は不可欠と思い込み、合格できるものと信じ続けていました。また、周囲の応援してくださった人は、私以上に私のことを信じてくれていました。私は周囲の人とともに合格させていただいたのだと思っております。
初めてクレアールへ相談した時にスタッフの方がおっしゃった言葉は今でも忘れていません。「合格すると決めて、そう信じていないと合格しません。」

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