「地道にコツコツ、自分のできることを精一杯やれば、必ず合格は見えてくる」K.Nさん

K.Nさん

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なぜ司法書士試験を目指したか

 私が司法書士を目指すきっかけとなったのは、私が大学在学中に両親から資格の勉強を薦められたことでした。将来が描けていない当時の私にとって、「資格を取得」することが社会人としてとてもプラスになるように感じました。私は、数ある資格の中から法律の勉強に興味を持ち、受験資格が特に定められておらず、独立開業ができ、仕事内容が登記、成年後見、簡裁代理等多岐にわたる司法書士にとても魅力を感じるようになりました。予備校が開催している実務家による公開講座などにも出席して、最終的に勉強を始めることにしました。

 その後、専業で3年ほど勉強したものの合格することができず、私は、一旦司法書士事務所に勤めることで先に経験を積むことにしました。そこでの司法書士業務は、自分が思い描いていた以上にとても魅力的でした。私は、将来司法書士になるという気持ちをさらに強くしました。

予備校選びのポイント

 私は、クレアールの講座を受講する以前に他校でインプット講座を受講した経験がありますが、そのとき使用していた基本書がとても分厚く、復習ではほとんど使用することがありませんでした。あいまいな知識を整理、確認するためには何度もテキストを手にとって開くという作業が必要ですが、それができていませんでした。その反省に立ち、私は、再び予備校を選ぶ際、各予備校が使っている基本書やテキストが自分に合っているかどうかが1番重要だと考え、最終的にクレアールの講座を受講することに決めました。実際、クレアールの講座で使用するテキストや択一六法は、応用学習期、直前期において大変お世話になりました。
 このように、予備校を選ぶ際には、自分の学習スタイルをイメージしてそれぞれの予備校の教材を見て選んでみてはいかがでしょうか。

クレアールの良かった点

 クレアールの講座において、まずお勧めするのがテキスト(基本書)と択一六法です。テキストはとてもコンパクトに作られていて、難しい論点が省かれており、初めて勉強する者にとってとても読みやすくなっています。また、ページの端にメモ欄があるため、直接テキストに書き込みをすることができ、自分だけのテキストを作ることができます。他にも、会社法と商業登記法を1冊にまとめて編集してあるため、それぞれの科目の関係性、相互理解をより深めることができました。

 このテキストに応用論点を加えた択一六法は、条文、重要先例、重要過去問の肢、まとめの表などが記載されており、これ一冊(単元ごと)に確認したいすべての情報が載っています。それでいて内容がとてもコンパクトであり、私がクレアールで一番お勧めできることの一つです。試験直前期においては、この択一六法使って素早く確認作業を行うことができました。

 その他、クレアールの良かった点として、答練・模試の解説文が非常に丁寧である点が挙げられます。通常の解説文の他に、問題の趣旨や誤りやすいポイント、復習のポイントも記載されているため、どこまで復習しなければならないかをはっきりすることができ、とても効率的に復習を進めることができました。

クレアールのカリキュラムで有益、活用しやすかった点

 クレアールのカリキュラムは、択一ベーシック講座(現ターゲット論点攻略講座)で全科目の基本を学び、練習問題を挟みながら発展論点の講座を全科目やるようになっています。繰り返しの学習を意識したカリキュラムになっていて、こつこつ、徐々に知識の量を増やしていくように工夫されています。初学者にとってとても学習しやすく、また中・上級者にとっても復習しやすいカリキュラムになっていると思います。
 また、クレアールでは、中上級者向けの講座として、択一・記述合格論点マスター講義が用意されています。私は、2年目のシーズンに、1年目の本試験で得点を伸ばせなかった科目を選択して受講しました。間違えやすいポイントや知識を覚える際の理由付けなどを重点的に講義されており、とても知識の習得に役立ちました。

学習のポイント、心構え

 インプット講座終了後の勉強法においては、「①問題を解く→②間違えたところを確認→③周辺知識の確認」という作業の繰り返しが基本となります。この当たり前の作業をいかに根気強く続けられるかが合否の分かれ目だと感じています。公開模試等でなかなかよい結果が出なかったりすると、違う勉強をしたりしてしまいがちですが、諦めずに続けることです。これが結果的に正確な知識の習得につながり、合格への近道になると考えます。

学習方法

 私は、択一六法をメインのテキストにしてこれに書き込みをし、自分がなかなか覚えられない部分や横断整理が必要な部分はパソコンのエクセルを使って表を作ったりしていました。表を作るという作業は時間がかかりますが、その分知識の曖昧な部分があぶりだされるので、とても効果的だと思います。
 過去問の学習についてですが、過去問は何回解いたかよりも、定期的に解くことの方がとても重要だと思います。「もう過去問は○回解いたから大丈夫だ」と感じて過去問の勉強をやめてしまうと、また時間が経てば必ず忘れてしまいます。したがって、直前期においても過去問は必ず定期的に解くことをお勧めします。

 それから、直前期の勉強方法ですが、私は1日最低3科目は勉強するように心がけていました。1日1科目しか勉強しないとなると、その科目を次に勉強するときには1週間以上間が開きます。これは私の感覚ですが、1週間以上の間隔が空くとかなりの知識を忘れる感じがしました。本当は、すべての科目を毎日勉強することがベストですが、それはなかなか難しいので、1単元の勉強が一日で10分や20分くらいになっても構わないので、必ず1日複数の科目を勉強することをお勧めします。

苦手科目の克服法

 私の場合は、会社法、商業登記法、民事訴訟法が苦手で、初めは問題をたくさんこなすことで苦手科目を克服しようと考えていましたが、思うように得点が伸びませんでした。そこで私は、そもそも基本的な考え方がしっかり構築できていないのではないかと考え、視聴済みのインプット講座のDVDを再度視聴するなどして、基本に立ち返って丁寧に復習することにしました。これが功を奏し、得点が安定するようになり、苦手意識もだんだんなくなっていきました。

昨年までの失敗の原因及び今年合格できた秘訣

 近年の司法書士試験は、「基本的知識をいかに正確に答えられるか」が合否の分かれ目と言われていますが、昨年までの私は、その言葉の意味自体は理解していたものの、たくさんの問題を解くことに力をいれ、それだけで満足をしてしまい、本当の意味での基本的知識の習得をおろそかにしていたように感じます。そこで、今年は「なぜ自分はその問題を間違えたのか、再びその問題が出題されたとき確実に正解を導けるのか」という意識を常に持ち、間違えた問題や肢を大切にして復習をしました。また、周辺の知識などで、ふと「あれはどうだったかな?」と思った時には、すぐ確認するということも習慣付けるようにしました。ちょっとしたことのようですが、合格する秘訣は、そういうところにあるのではないでしょうか。

仕事との両立

 私は、司法書士事務所の補助者として働きながら勉強を続けました。司法書士試験は仕事との両立はなかなか難しいといわれる試験ですが、私自身、既婚で妻と2歳、0歳児の子供と同居している中で簡単に仕事をやめることは出来ない状況でした。そんな限られた時間のなかで、私はまず、周りの人の協力を得ながら可能な限り自分で勉強時間を作る努力をしました。家事をできるだけ妻にお願いし、休日の子供の面倒も両親にお願いするなどしました。そして、「仕事をやっている人は専業で勉強している人より不利だ」「仕事がきつくて勉強できない」という意識を無くすようにしました。ネガティブな気持ちを持っても何もプラスにはならないし、人と比べるのでなく、今の自分が最大限頑張れているかどうかが一番大事だからです。この2点が仕事との両立に重要なことではないでしょうか。

来年度の合格を目指す方へのアドバイス

 司法書士試験は、難関の試験とされています。勉強の途中、モチベーションの維持や勉強方法、自分の能力等に対して不安を覚えることも少なくないと思います。しかし、やることはごくシンプルで、「基本的な知識の正確な習得」と「過去問」、これに尽きます。これは裏返していえば、短期合格においてそれ以外の勉強は切り捨てるということを意味します。私自身、合格をするために何か特別なことをしたつもりはありません。地道にコツコツ、自分のできることを精一杯やれば必ず合格は見えてくると思います。クレアールの先生方の言葉を信じ、是非合格をつかみ取ってください。

通信教育について

 私は、DVDによる通信教育を自宅で受講しました。一緒に合格をめざす仲間が一人もいませんでしたが、私はこの状況をポジティブに考えるようにしていました。人との接触が少ないため、体調管理をしっかりしていれば病気になることはありません。また、講義も自分の好きなときに視聴することができ、答練も自分の準備が整ったと思う時に解くことができます。
 通信教育は、スケジュールの管理が難しいという点から通学より劣ると思われがちです。しかし、自分のものにしてしまえば大きな可能性を秘めていると思います。

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