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「ミュージシャンからの転身」越田 一希さん

司法書士合格体験記

越田 一希さん

① なぜ司法書士を目指したか

 高校が商業高校だったこともあり、ほんとにほんの少しだけ当時「商法」に触れる機会があり、法律を学んでみたいなと思うようになりました。その後ミュージシャンとしての活動をしていたのですが限界を感じ、専門家になれるタイプの資格を色々検討した結果、過去に興味をもった法律を学んでみたいと考えていたことを思い出し、検討の結果「縁の下の力持ち」的なイメージに魅力を感じた司法書士資格の取得を目指しました。また私は最終学歴が高校卒業ですので、合格率3%という難関資格取得は就職活動等様々な分野においての自己アピールにもなるだろうと考えました。

② 予備校選びのポイント(なぜクレアールを選んだか)

 ミュージシャンとしての活動を辞め、アルバイトとして以前からお世話になっていた会社に就職させて貰い、その後に独学での勉強を開始した1年目だったのですが、やはりというか予定通りというか全範囲の勉強が終わる前に試験日を迎えてしまい、初受験は結局お試し受験のような形となってしまいました。その反省を生かしスケジュール管理がしやすいように予備校を利用することをきめたのですが、「必要な内容を効率よく、しかもリーズナブルな価格で提供されている」と感じたというのがクレアールを選択した理由です。

③ クレアールで学習して良かった点

 なんといっても択一六法が秀逸だと思います。テキストや過去問・答練に追われ、どうしても条文にあたる機会が減っていくなかで、択一六法のみでも条文・テキスト・過去問のすべてに定期的に触れることができ、情報の集約もしやすいと感じました。

 またweb講義、pdfテキスト、pdf過去問、webテストなどスマホやタブレット等でいつでもどこでも学習ができる環境を、クレアールは他校と比較してもより力をいれておられるように感じたので、特に兼業受験生の方には非常にお勧めできるポイントだと思います。

④ クレアールのカリキュラムで有益または活用しやすかった点

 1単元1時間という単元別講義は兼業受験生であった当時の私には大きな助けになりました。仕事で時間がないときでも「眠たいけど1時間だけならなんとかできるだろう」と重い、体を動かし継続的に勉強を続けることができました。

⑤ 学習を進めていくうえでのポイント、心構え

 とにかく予備校を利用すると決めたのならその予備校が提供していること以外には手を出さないという事が重要だと思います。各予備校の講師を務めるのは司法書士受験のエキスパート達なので、内容の取捨選択や勉強方法は自分が選んだ予備校と講師を100%信頼すべきです。特に答練が始まりだすと見たことのない内容が盛り込まれた問題を見るようになり、「もっといろんな知識を仕入れなければならない」という思いに駆られますが、それをグッとこらえて、とにかく基礎を完璧に近づけられるよう心掛けていました。

⑥ 効果的な学習方法

 学習開始当初個人的には「不動産登記法」と「民事訴訟法等」がとくにやっかいだと感じました。ひとつひとつの内容につながりが感じられず、力技で暗記するということができる分量でもないので途方にくれましたが、手続法という分野は何度も繰り返していくことによって急に理解できるようになってくるので、わからなくても無駄に悩まず、とにかく先に進むということが重要だと思います。

 記述式に関しては「ひな形の暗記」と「解法の確立」だと思います。とにかく時間の足りない午後の試験で「申請内容は分かっているけどどう書くんだったかな?」なんて考えている時間はありません。申請する内容を決定した瞬間書き始められるようにひな形の暗記は早く始めておくべきだと思います。また、「依頼内容・問い・注意事項・不動産情報(会社情報)・別紙」等の読み進める順番や箇所、特に気を付けるべきポイントに対するチェックのつけ方、答案構成用紙を使うのか使わないのかといった解法を確立してどんな問題が出題されても、いつもどおりに解けるようにしておくというのが良いと思います。

⑦ 苦手科目の克服法

 苦手な科目は苦手じゃなくなるまでやるしかないので、「苦手科目をやった日や苦手科目の点数ノルマを達成したら○○をしてもよい」や、逆に「予定していたのにやらなかったり、点数ノルマ不達成だったら〇〇をしなければならない、○○をしてはいけない」みたいな自分ルールを作っていました。

⑧今年の試験で合格できた秘訣

 昨年度まではとにかく過去問を活用する機会が少なかったことが問題だったと思います。実際テキストには過去問の出題の答えにあたる部分が載っているのですが、実際に問題として直面したときに問われている内容が理解できるか?思い出しにくい論点はどこなのか?どんな勘違いをしやすいか?どうゆうケアレスミスを自分はしてしまうのか?等というのは実際に問題を「解く」という経緯を経ていないと理解できないと思います。

 そこで今年度はテキスト学習→その範囲の肢別過去問等の学習という勉強サイクルの中で、間違った問題には付箋を貼っておき、次回の問題演習の際はまず付箋が貼ってある問題からやり、正解したらチェックをつけ「5回正解するまで付箋を外さない」というやり方をとりました。定期的に苦手問題の確認及び周辺知識の確認をすることによって記憶の定着を図ることができ、また問題を間違える量が多くなると後々かなりめんどくさい事になるので、問題演習が丁寧になるといった副産物もありました(笑)

⑧ 時期ごとの学習方法

 個人的には時期ごとの学習方法も学習時間もほぼ変わりはありませんでした。最初から最後まで一貫してテキストやって過去問+答練・模試。間違った問題はテキストや条文で確認してチェックしておくということの反復でした。ただし直前期にはクレアールの直前講座を受講し、短期間で重要論点をちょくちょく確認するといった事はしていました。

⑨ 仕事や家事との両立をどのように行ったか

 私は今年度試験の半年程前に勤め先が廃業してしまい専業受験生となったのですが、それ以前の2年半のあいだは兼業受験生でした。とにかく兼業受験生は学習時間を作り出すのが大変なので、出勤等の移動時間や寝る時に「講義音声」や「自分で録音したボイスメモ」「条文朗読」などを聞いたり、食事中にテキストを確認したりしていました。

 また仕事から帰ってきて「少し休憩してから勉強」と思うとなかなか学習が開始できなかったりするので、とにかく「手が空いたら勉強する、疲れていて集中できなければその時に休憩すればいい」というスタイルをとりました。勉強はスタートするときにパワーが必要ではあるけれど、始めてさえしまえば疲れていても眠くてもそれなりになんとかなるということがわかりました。

⑩ 来年度の合格を目指す方へのアドバイス

 「中途半端な学習で運よく受かる」という事はこの試験においてはおそらくありえないと思いますので、合格を目指すのであればそれなりの犠牲が必要です。ですのでご自身が今まで日々の楽しみにしておられることや趣味の時間、家族とのんびりする時間等々と引き換えにする価値があるのかどうかまず考えてみてください。その価値をいまいち見いだせないのであれば受験を辞めるなり他の資格を検討するなりしてみても良いと思います。司法書士にならなくてもできることいろいろありますから。

 しかし、それら以上の価値があると考えて学習を開始し、実際にそのとおりに学習を継続することができるならば十分合格できる試験だと思います。

 少なくとも私はそれ以上の価値があるものと考えましたし、それから3年たって筆記試験に合格できた今でもそう思っています。

⑪ モチベーション維持の方法

 こんなこと言っていいのかどーかわかりませんが、私の場合のモチベーション維持は「負の感情」でした(笑)。この試験は合格率3%台という難関で国家資格を付与される法律家登用試験であるので、かなり高学歴の方・現状それなりの役職についておられる方のスキルアップのため・司法試験の流れで受験される方などがたくさんいます。正直そーいった方たちに対して「この資格がなくてもだいじょうぶでしょ?」という思いが強く、「自分が生きていくために必要なこの資格を取得する邪魔をしないでくれ」と思っていました。実際今年合格できなければかなり厳しい状況になることがわかっていたので、既に自分にあった学習の仕方を理解しているそれらの方たちに「合格するための道を空けてもらう」には、より頑張らなければならないという思いがモチベーション維持につながりました。

 

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