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『択一六法は試験勉強のための心強い相棒』 亀井 聖さん

『択一六法は試験勉強のための心強い相棒』

 亀井 聖さん

≪司法書士を目指した理由≫

大学時代に就職活動をするにあたり、やりたいことがなかった私は就職サイトの中から興味をひかれた会社を選び就職しました。しかし、自分が「これをやりたい」と思い選んだわけではなく、すでに提示されている中からこの先何十年と勤め続ける仕事を選ぶということにこれでいいのかなという思いは抱いていました。同時に、会計士を目指し勉強をしている友人がいたことから自分もなにか専門的な仕事をするための資格を取得して働きたいという漠然とした考えも持っていました。

 就職をしてからは目の前の仕事にがむしゃらに取り組む一方で、このままこの会社にいるのかという疑問は抱き続けていました。そこで以前から持っていた資格取得に向けて勉強をするという思いから、書店に行ってさまざまな本を見ている時に知ったのが「司法書士」という資格でした。大学時代に宅建を取得した際に法律をほんの少しだけ学んだ経験があったことから、これを勉強しようと即決でした。その後詳細な仕事を調べていくうちにますます司法書士への思いは強くなり、結果2年半で仕事を辞め勉強をするという道を選択しました。

≪クレアールを選んだ理由≫

 クレアールは受講料が格段にリーズナブルであったことから迷わず選択しました。仕事を辞めた身としては、この金額で合格に必要な講義や答練を受けることができる点が非常に感動しました。同時に講義の質も満足のいくもので決して安かろう悪かろうではありませんでした。

≪クレアールの良かったところ≫

 なによりも「択一六法」という素晴らしいテキストがあることだと思います。私が合格できたのはこの択一六法があったからといっても過言ではありません。コンパクトですが重要ポイントは網羅されており、本試験のために必要な判例も記載されているため試験勉強の開始時期から本試験直前までお世話になりっぱなしでした。

 特に私は、民法・会社法・不動産登記法で択一六法をフル活用していました。択一六法は条文を易しい言葉で表現しなおしてくれていたり、暗記すべき重要箇所はわかりやすく表にまとめてくれていたり、過去問をちりばめてくれたりと一冊を読み込むことで知識が整理され理解が深まります。司法書士の試験勉強をするまで六法など開いたことすらありませんでしたが択一六法のおかげで条文にすんなりと入っていけましたし、勉強を重ねていく中でも読み込んでいくうちに再発見があったりとよくこのようなテキストを作り上げてくれたと今でも感謝しています。

 ≪私の学習方法≫

 私は最終合格するまでに4年間(4回受験)を要することになりました。振り返ってみると良いところも悪いところもあります。3回目までの受験の主な敗因はアルバイトに没頭しすぎて勉強時間を確保できなかったことや、答練の見慣れない問題に気をとられ基本的な部分をおろそかにしたことなどが大きいです。私の合格までの科目別学習方法が少しでも参考になれば幸いです。

 【民法】

 なによりも重要科目です。

 まずは講義を受けた後に択一六法を読み、その後過去問で復習しました。
過去問は1年目と2年目あわせて6回ほど回しました。過去問レベルの問題が解けないと本試験で戦うレベルに到達できないため過去問を肢のひとつから理解できるように心がけました。答練が始まってからは間違えた問題はもちろんのこと、正解していた問題も解説を読み択一六法で復習しました。

 3年目までは答練の見慣れない問題を解けるようにすることにとらわれて、条文をおろそかにしていました。そのため本試験では民法の点数が伸びず結果不合格につながっていました。そのため4年目は徹底的に条文を重視し、見慣れない問題は割り切ってあまり気にせず例年以上に択一六法をひたすら読み込みました。

それと同時に登記六法を使用し目ぼしい判例もまめにチェックするようにしました。判例は読んだ直後は頭に残っていますが違う分野を学習すると案外すぐに忘れてしまいました。そのため登記六法で読んだ判例で本試験でも問われそうだなと思った判例にはマル印をつけて、その後またその条文を確認した際にはそのマル印をつけた判例をその都度確認しました。その作業を繰りかえすことで判例の知識も格段に定着していきました。

1日10時間勉強するとして民法に5時間確保するなど、こんなに時間をとって大丈夫かなと自分自身不安に思うこともありましたが、本試験での失敗した経験があったことから気にせず続けました。その結果条文に対する理解が深まり、判例の知識も定着したことから本試験では自信をもって解くことができました。

【商法、会社法】

 会社法は条文数のボリュームがかなりある上に言い回しもわかりづらく初学の頃は悩みのタネでした。しかし択一六法が大活躍してくれました。講義を受けた後に択一六法で条文をひたすら読み込みました。択一六法では超訳で条文を易しく言い直してくれているので頭に入ってきやすかったですし、関連条文があがっているので知識が整理されました。過去問は一切手をつけませんでした。答練の問題を復習し、条文を読み込むことが重要だと思います。

 近年では商法から1問の出題が恒例となっています。まさに条文を読んでいるかどうかが決め手です。私は6月に入ってから少しずつ条文を暗記しました。それで十分だと思います。

【不動産登記法】

 試験勉強を始めたころはサッパリ理解できませんでしたが、多少理解がおくれていても過去問を強引に解くことで理解が深まっていきました。

 本試験では過去問と同じような問題も多数みられますので、まずは過去問をマスターするのが良いと思います。記述を学習するようになると知識がつながってさらに理解が深まります。

 先例は答練で問われたものを中心に暗記しました。なかにはもの珍しい先例もありますが自らマニアックな先例を探すようなことはしないで答練で問われたものくらいで十分だと思います。

【商業登記法】

 3年目までは正直あまり勉強時間をとっていませんでした。…ですがそれでは知識にムラがありすぎました。記述を学習すると記述で問われる範囲は択一の問題も解けるようになりますが、商業登記法ならではの範囲で正解率を落としていました。

 印鑑・商号・未成年などの範囲は忍耐強くひたすら暗記しました。択一六法を読みこみました。持分会社や有限会社も耐えて暗記しました。午後の択一は時間との戦いですので、一瞬で正解を導くことだけに割り切って暗記するのが早いと思います。
役員や募集株式は記述を学習することで自然と解けるようになります。

【マイナー科目】

 基本的には過去問と条文を行ったり来たりしました。そして判例や先例は択一六法に記載されているものは全て暗記するようにしました。問題演習はあまり手を広げず過去問と答練の復習でよいと思います。

【記述】

 まずはひな形の暗記からです。コピー用紙の裏にクレアールのひな形集を見ながらひとつひとつ無心で書き写しました。またひな形集にはマーカーで色づけをしました。最初は何通りもあるひな形を覚えることができるのか不安でしたが、なかなか頭に入ってこないひな形も色づけをすることで共通点が見えてきてある程度パターンで覚えていけました。不動産登記法でいうと、登記の原因は「赤」、申請人は「青」、添付書類は「緑」といった具合に頭だけでなく視覚でも覚えるようにしていました。

 ひな形が一通り頭に入ったら次は問題演習です。書式については短時間でさまざまな問題を解くより、地道に一日一問ずつでも継続して解いていくほうがよいと思います。ひな形が体に入っていて、それを問題の事例にあわせて即座に出してこれることが合格の最低条件だと思いますのでこれは一朝一夕では身に付きません。最初の頃はひな形の間違い、事例の読み間違い、回答の順序違いなど得点が伸びづらいとは思いますが忍耐強く問題演習をこなすことで間違いなく結果はついてきます。

 ≪最後に≫

合格を掴み取るために必要なのはやはりなにより諦めない気持ちだと思います。
私は4回の受験をしましたが3回目の受験を失敗したときは本当に心が折れかけました。司法書士を志したことから、試験勉強に費やした時間まで全てを後悔しましたし自分の不甲斐なさを憎みました。

 ですがそれでも前述した司法書士を目指した理由に立ち返って、もう一度がんばってみようと自分を奮い立たせました。そのぶん4年目は例年以上に本気でしたし全てをぶつけることができたのでそれが良い結果につながったのだと思います。

 自分ができる全ての力を出し切ったとしても必ず良い結果が出るとは限らないかもしれません。ですがそれでも諦めずに挑戦して欲しいです。苦しい時期を過ごした分合格の喜びはきっと想像を超えると思います。

合格を目指して勉強を始めてから勉強以外でたくさんのことを学ぶことができました。だから今では合格までに4年間かかったことを少しも後悔していません。むしろ自分の人生にとってとても意味のある時間だったと思います。

 最後となりましたが、どんな時も応援し続けてくれた家族、友人、クレアールのスタッフの方々にお礼を申し上げます。ありがとうございました。

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