Read Article

「『絶対に今年合格したい!』という気持ちで勝ち取った一発合格」岩渕 菜々さん

司法書士合格体験記

「絶対に今年合格したい!」という気持ちで勝ち取った一発合格

岩渕 菜々さん

 

司法書士を目指した理由

大学卒業後、就職したこともありましたが、毎回数か月で辞めてしまっていました。その後の数年間は無職でした。だんだん年齢的にもこのままではマズいと思い始めましたが、仕事をする気にもなれず、何か資格を取ろうと考えました。最初は他校で税理士試験の講座を受講しました。しかし簿記2級レベルで挫折してしまい、結局2か月で退学しました。この時はもう本当に自分は何をしてもダメなんだと落ち込みましたが、ある日ふと「学生時代に法律の勉強をしていた時は楽しかったな」と思い出しました。そして元から好きな分野でなら私でも頑張れるかもしれない、と思い司法書士資格取得を目指すことに決めました。

 

クレアールを選んだ理由

PCで司法書士試験や各予備校について情報収集をしていたところ、クレアールの『非常識合格法』という書籍を紹介した広告に出会いました。この『非常識合格法』を読んで、短期合格するにはこの予備校が良さそうだと思いました。その後講座案内のパンフレットを見て、カリキュラム等についての不明点を電話で問い合わせましたところ、とても親切丁寧なご対応だったのでクレアールに決めました。

 

クレアールで学習して良かった点

・カリキュラム

クレアールのカリキュラムは、必要最小限のインプットと、インプットで得た知識を使いこなすことができるようにするための各種のアウトプットにより構成されていて、とても効率的だと思います。また、法改正等があった分野は補講という形で講義を追加してくれる(申込不要・無料で自動的にマイページに追加されていました)、テキスト等で訂正があった部分の訂正表や本試験の受験案内書を郵送してくれる等、安心して受験勉強に専念することができます。

・講義

とても分かりやすく、無駄がない講義です。単元ごとの講義なので、勉強が進んだ段階で『この分野は理解不足だからもう一度受講したいな』と思った時にすぐに必要な情報にアクセスできる点も良かったです。また、直前期には苦手科目があっても講義を1から聞き直している時間はないので、復習講義がとても役立ちました。具体的には、私は直前期の答練から最後の模試までずっと民事訴訟法の点数が低かったのですが、これは体系的な理解がないことが原因だと思ったので、民事訴訟法の復習講義を第1回から最終回まで倍速で再生して受講しました。復習講義は1単元数分なので、時間に追われる直前期でも1科目丸々復習できました。試験直前の2週間で、普段通りの勉強もしつつ復習講義は民事訴訟法のみ3回受講しました。おかげで本試験の民事訴訟法択一は全て得点することができました。

・教材

インプットが必要最低限かつアウトプット用の教材が充実していたので、短期間で合格に必要な実力を身につけることができました。択一の過去問題集が教材に含まれているのも良かったです。択一対策としては、クレアールの講義・過去問・答練や模試の復習のみで充分だと思います。また記述式は、講義→基本的な問題集(講義テキスト→合格書式マニュアル対応問題集→記述式ハイパートレーニング)というように、自然と基礎から応用までが身についていくようなカリキュラムになっていました。(もちろん『自然と身につく』といっても、間違えた問題等は何度も繰り返し解いてきちんと復習することが前提です。)

・質問制度

メールで質問できるのでとても便利でした。また、いつもとても分かりやすいご回答でした。例えば、『テキスト○○ページにある○○の場合は○○になるということでしょうか?』との質問に対し、YESかNOだけではなく理由や趣旨を説明して下さるので、暗記ではなく理解することができました。

・答練

直前期には毎週答練がありました。私は講義の復習や過去問演習も満足にできていない状態でしたが、それでも本試験の数か月前から答練で実践的な問題にチャレンジしておいて良かったと思います。『午後の部での択一式と記述式合わせて3時間』に早いうちから慣れておくことは大切です。一度クレアールと決めたからにはクレアールのカリキュラムを信じて、答案提出締切日に遅れないように日々の勉強の計画を立てるように心がけました。満足な点数を取れないこともありましたが、その場合には復習をすることはもちろん、必ず原因を分析し、次回から同じ失敗をしなくて済むようにしました。

 

勉強方法について

・不動産登記法が分からない場合

最初に不動産登記法の講義を受けた時は、よく分からない部分が多かったです。最初の科目なのに理解できなくて、この先やっていけるのか不安になったこともありました。けれども今思えば、司法書士事務所等で働いていて実務もよく知っている受験生でなければ、不動産登記法の講義を始めて聞いて『うん、よく分かった!』と思える人はほとんどいないと思います。不動産登記法は初学者にはとても分かりづらい科目です。ですが勉強が進むにつれてだんだん分かってくることもありますし、他の科目の講義を受けてから初めて理解できる部分もあります。ですから最初は分からなくてもあまり気にせず、復習をしっかりすることをお勧めします。よく分からない状態で過去問題集等を解くのは正直苦痛でしたが、それでも解いて、暗記すべき事項は暗記するように心掛けました。地道な努力を続けていれば、いずれは点と点が線に繋がります。もっとも線に繋がるといっても、問題が解けるというだけで、私は最後まで不動産登記法を理解できたと言えるレベルには到達しませんでした。それでも、理解するのは実務についてからと割り切り、本試験で合格点が取れることを優先して勉強しました。講義、復習、過去問等の演習をクレアールのカリキュラム通りに行い、勉強方法も含めて分からなくなった時は質問制度を活用する、それが短期合格への近道だと思います。

・苦手科目、苦手分野の克服法

これは地道な努力につきると思います。講義、復習、過去問。過去問を解いて間違えた知識や曖昧だった知識は必ず自分がメインで使っているテキストに戻って確認し、必要に応じてテキストに書き込みました。

・計画

長期的な計画は予備校の標準スケジュールにできる限り遅れをとらないようにしました。
また、長期的な計画の他に、1日の終わりに明日何をするか、1週間の終わりに来週何をするかを考えてスマートフォンのアプリにメモをする等の短期的な計画も立てるようにしました。計画通りにいかないことも多々ありましたが、自分が立てた計画(目標)をどのくらい達成できたかを把握し、達成できなかった場合にはその原因と改善策を考えるようにしました。なお、計画を立てるのに時間を使いすぎてしまっては本末転倒なので、翌日の計画は数分以内、翌週の計画は5分以内位で立てられる程度の計画にしていました。

・移動中等の隙間時間に勉強

特に首都圏でお仕事をされている方は、通勤時は電車も混雑していてテキスト等を広げて勉強することはできない場合も多いと思います。私は専業受験生でしたが、プライベートの予定が多かったので、予定のある日はせめて目的地に着くまでの電車の中では勉強しようと決めていました。電車が比較的空いている時間帯であれば暗記すべき事項(根抵当権の元本確定事由等)をまとめたルーズリーフ等を何枚か持参し、目的地に着くまでにこの範囲だけは覚えようと何度も読み返しました。また、混雑している時間に電車に乗るときは、スマートフォンのアプリを活用しました。無料アプリでも、択一の一問一答形式(解説付き)や条文アプリ等かなりの種類があり、役立ちました。電車以外にも、やる気はあるのに時間はないという時は、たとえ数分であっても勉強できるタイミングがあればするようにしていました。数分であってもいくつかの知識を覚えることはできるし、その数分を1年間積み重ねればかなりのものになります。

・直前期の勉強について

一通り講義を受講し終わった後の直前期には、過去問・答練や今まで解いた問題の解き直し等をしようと計画していました。4月はほぼ計画通りに調子よく勉強していましたが、5月半ばに突然勉強するのが嫌で嫌で仕方なくなってしまいました。4日間何もせず過ごし、その後なんとか少しずつ勉強できるようになりましたが、結局本試験前日までずっと『もう勉強したくない』と思いながら『でもあと○日で本試験だからそれまでは何とか頑張ろう』と嫌々ながら勉強していました。直前期くらいは1日6~7時間は勉強しなければ…と思っていましたが、どうしてもやる気になれず、直前期にしようと計画していた復習等は半分くらいしかできませんでした。それでもできる時には勉強して、やる気が起きなくて長時間は勉強できない分、何を最優先すべきかを考えて勉強しました。具体的には択一は過去問と答練で間違えた基本知識の復習、記述式は今まで答練等で間違えた問題を解き直しました。もちろん本試験は答練の問題ではなく今まで解いたことのない問題が出るので、特に記述式はもっと新作問題を解いた方がいいのではないかとも思いました。しかし、基本的なひな形さえ完璧には暗記できていない状態だったので、とにかく今まで解いた基本的な問題だけは絶対に解けるように、本試験で分からない問題が出たら基本から考えて解答すれば合格最低点は取れる、と信じて手を広げずに復習に専念しました。本試験の記述式はかなり難しい問題が出ることも多いですが、基本的知識さえしっかりしていれば、あとは問題文の指示に従って解答すれば合格最低点は取れます。直前期には各予備校が色々魅力的な講座を開講していますが、受講したい講座を全て受講してどの講座の復習も中途半端になってしまうのでは受講する意味がありません。十分な復習時間を確保できる範囲での受講をお勧めします。

本試験当日について

何の根拠もありませんが、何となく自分は本番に強いタイプだという自信があり、今までも試験で緊張した等という経験はありませんでした。

本試験前日も緊張して眠れない等ということもなく、当日も『明日から勉強しなくてすむ♪』と思いながら試験会場へ向かいました。午前択一は得意科目が多かったこともあり、見直しをしながら『これは運が良ければ満点だな♪』なんていう呑気なことを考えていたくらいです(実際には満点からは遠い点数でした)。

午後は記述式に自信がなかったことと、択一も苦手科目が多かったことから、事前に時間配分を決めて、時間内に終わらなそうであれば適当な数字にマークしてとにかく次へ進むと決めていました。もちろん答練や模試でもそのように分からない問題は考え過ぎず次に進むようにしていたのですが、いざ本番になると、二択で迷った時に『ここでどちらを選ぶかによって今後の人生が変わってしまうかもしれない』と思って怖くなり、適当にマークすることができず考え過ぎて時間がどんどん過ぎていきました。結局択一の不動産登記法で時間を使い過ぎてしまい、午後択一で唯一の得意科目だった商業登記法は問題文を斜め読みして適当にマークするしかなくなってしまいました(おかげで商業登記法の点数は酷かったです)。そして択一を何とか全てマークし、次に不動産登記法の記述式の問題を解きましたが、最初の問題が全く分からず、ここでもかなり時間を使ってしまいました。結局かなり迷いましたが、不動産登記法の基本(名義変更の登記を先にすべき場合)と問題文の指示にだけは反しないような解答を書きました。今までに見たことのないタイプの問題だったこともあり、自分の解答には全く自信がありませんでしたが、結果的には合っていました。やはり手を広げずに基礎だけはしっかりやっておいて良かったと思いました。時間配分については、模試等で何度も練習したにも関わらず本番で失敗してしまったのは、模試等では二択で迷っても『どうせ模試だし間違えても復習すればいいや』という気持ちが心のどこかにあったからだと思います。『どうせ模試』ではなく、本番だと思って本番と同じ気持ちで臨むべきだったと反省しました。

終わりに

両親や友人達が喜んでくれて、先生方にはおめでとう!と言ってもらえて、合格という目標を達成できて自信を持てるようになり、1年数か月頑張ってきて本当に良かったです。

そして正直もうあの受験勉強をしなくて良いのが凄く嬉しいです(これからも研修や仕事で勉強し続けなければいけないことは承知の上ですが、受験勉強の大変さは独特のものだと思います)。
今受験勉強をされている方々も、辛いことも多いと思います。

私は直前期にスランプになってしまい、好きで始めたはずの法律の勉強が嫌で嫌で仕方なくなりました。それまでの勉強時間が長い方ではなかった分、直前期だけはもっと頑張ろうと決めていたのに、過去問題集に触ることすら苦痛で仕方なくなってしまいました。直前期にしようと計画していた復習の半分も終わらず、焦る気持ちだけは大きくなるのにやる気は出なくて本当に辛かったです。それでも、本試験さえ終わればラクになれると思って、できる時には頑張って勉強しました。
ところが本試験で予想外の失敗(時間配分)をしてしまい、何で本番に限ってこんなことになるんだろうと、本試験当日と翌日は疲れていたにも関わらずあまりのショックでほとんど眠れませんでした。

その後分析会を受講して、合格の可能性もあると分かり少しは安心しましたが、本試験終了後発表までの3か月間は不安な気持ちで勉強も手につきませんでした。直前期も辛かったけれど、それでもなんとかあともう少しだけ頑張っておけばこんな思いをしなくて済んだのにと3か月間ものすごく後悔しました。結果的に合格していたので良かったですが、逆の結果だった場合には悔やんでも悔やみきれなかったと思います。

どうしてもやる気が起きない時は休んでいいと思います。息抜きは大切です。でも今勉強されている方々には、もしあと少しだけなら頑張れるという時は5分でも、択一の過去問1問でも良いので勉強して、私のように本試験後3か月間後悔し続けるようにはならないようにしてほしいです。

この試験に苦労なくして合格する人はほぼいないでしょう。短期合格者の中でも本当の天才はごく僅かだと思います。少なくとも私は普通の人より頭が良いわけでも、他の受験生より努力したと自信を持って言えるわけでもありません。ただ、『絶対に今年合格したい!』と思う気持ちは他の受験生に負けていなかったと思います。もちろん精神論だけで合格できる試験ではありませんが、合格することを常に想い続けることは大事なことだと思います。

これから司法書士試験を目指そうかどうか迷っている方にもし私が相談をされたとしたら、ハッキリ言ってあんなに辛い思いをした受験勉強を安易に人に勧めるなんてとてもできません。

私は直前期から発表直前まで、こんな資格目指さなければ良かったと何度も後悔しました。
それでも、覚悟と信念を持って受験勉強を始めると決心した方は、絶対に本試験終了までは諦めないで下さい。仮に望む結果が出なかったとしても、約1年間努力し続けたことは無駄にはなりません。私は本試験直後は不合格だと思っていましたが、それまで何をしても長続きしなかった自分が1年数か月も努力できたことだけは良かったと思えました。もしあの辛かった直前期に諦めて本試験を受けなかったとしたら、後悔しか残りませんでした。もちろん合格もありませんでした。

今『もう今年は無理かもしれない』『諦めたい』『自由に遊びたい』『1人で家で勉強するより家族や友達ともっと会いたい』『辛い』と思いながらこの体験記を読んでいる方がもしいたら、「私と同じです!」。ということは今ここで諦めさえしなければ本試験の結果も私と同じではないでしょうか?

一生懸命努力されている受験生の方々の本試験合格を心よりお祈りしています。

 

Return Top