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「最後の最後まで諦めないで、この難関試験対策を楽しむべき」 一山 進さん

「最後の最後まで諦めないで、この難関試験対策を楽しむべき」

「合格できる」という確信を持って

合格した年の前年にやっと、こうやれば90パーセントの確率で試験を突破できるだろう、という自分なりの方法を見つけました。その年の試験には、間に合わないけれど翌年か翌々年には、合格できると確信を持ちました。基本書、問題集、過去問集合わせて25冊を6回繰り返せば受かるという確信です。過去に3回本試験を受け、過去12年分の過去問を6回やり、基本書を5回以上読み込み、条文、判例、先例も繰り返し読み込み、どうすれば受かるのか絶えず考えた結果です。

司法書士試験は、すごく脳のスタミナと体の健康と、本試験当日のコンデイションが要求されます。前年から「1日6キロ歩くこと」「腕立て伏せを200回」「朝6時半に起きること」「野菜、肉、果物などバランス良く摂取すること」「ストレスを溜めないこと」。そのため仕事を辞めました。

勉強を飽きずに続けられる工夫

いかに勉強を飽きずに続けられるのか、という工夫としてWebや新聞で最高裁の判例について考察したり、「楽天の合併交渉」「村上ファンド」「ホリエモン」「子会社と株式交換略式合併の意図するところ」「外資の配当増額」「取締役の選解任議決案の攻防」を追跡したりしました。

試験の幹は民法ですが、関連して憲法、刑法、商法、民事訴訟法、民事執行法、民事保全法、司法書士法、供託法、不動産登記法、商業登記法があります。他人に説明を分かり易くできる様になること。そのため、過去問を解くとき他の科目との関連、背景や意図するところを考えて次の本試験にどのように聞かれる可能性があるのか、法の不備はないのか、過剰な法整備では、とか考えました。

苦手は商法では、条文の読み込みを基本書と合わせて小説を読むように、1時間に120ページ以上読むスピードをつけるため、3日に1度はやることにしました。25冊を1か月で一順することを目標にしました。受験期間9カ月で、6回繰り返しました。

受験仲間は居なかったのですが、たくさんの人の受験合格体験記を繰り返して読み、自分にできることやってみたい、やれることはすべてやりました。仕事は、ストレス除去のためやめたのですが、貯金を取り崩すのもかなりのストレスで、辞めなくてもと反省することもありました。しかし、辞めたことで十分に過去問分析ができたし今回合格できるかもと思える少しの余裕を持てました。

司法書士資格との出会い

歯科医院を廃業して4年ほど仕事をしていなくて、父の職業の不動産業に興味を持ち、不動産会社の営業を4年ほどしていました。そのあと、建設会社で7年建築営業をしました。給与は歩合給のため、1000万を超えることもよくありました。不動産会社勤務の時、宅建の資格を取りました。その試験で、民法の問題が全く出来なかったのをいまでも覚えています。不動産会社勤務のとき司法書士と初めて話をし、国民生活を営む上で大切なことに関係する専門職で、難しい職業という認識を持ちました。「どうすればなれるのかな?」という素朴な疑問を持ちました。

建設会社に勤務の時、同僚の高校時代の親友が5年掛かりで司法書士になり、数年前に開業しているということで、私のお客様の身内で成年後見制度を利用することになり、紹介していただきました。同僚の友人と懇意に話をする機会を持ち試験の難易度、どの様にして合格できたのか質問をし、これからの進路について目処をたてることができました。

当司法書士の合格体験記以外にも、たくさんの合格者の体験記を繰り返して読み、自分ならどうすれば方法が一番馴染むのか考え、ためしにやってみました。ある人の体験記の中で、本試験が終わってその日のうちに自己採点し不合格ということを確信して、すぐ来年に向けて1日10時間以上勉強を始めて2回目の受験で合格する、ということが書かれてありました。精神的に「すごくタフだな」と感心して、今でも強く記憶に残っています。受験機関での勉強以外で14か月の受験期間ならば、2000時間を要して合格する人が多いみたいでした。

クレアールを選んだ理由

クレアールを選んだのは、車で講座開設の看板を見て、講義の民法のデモを見せていただき、講座の受講金額はもちろん、何よりも民法の講義をされていた先生の話し方、雰囲気、容姿、清潔さ、誠実さ、解りやすい解説がすごく気に入りました。他の受験機関の講座と比較することなく、講座受講の申し込みをしました。

担当の先生の講義は私のような法律の初心者にとても分かりやすく有意義な内容でした。

結局、講義は2回見た記憶があります。ファックスでの質問にも丁寧に答えていただいたことに感謝しています。

私の科目別学習方法(前編)

民法は、特に理解することを絶えず考えて基本書の隅まで検討を加えました。過去問、基本書、条文、問題集、判例を繰り返しやり、商法、不動産登記法、商業登記法、民事訴訟法、民事執行法、民事保全法さらに憲法、刑法、司法書士法の勉強時にも、民法に戻って考察を加えていました。

商法は、早く理解して新しい問題に対応し難い科目ですが、条文を他の科目より読み込んでいくことが何より肝要であることを、5年間で骨身に沁みて感じました。

不動産登記法及び商業登記法は、民法と商法という実体法の手続きを法律にしたものですから、実体法を習得できているならば簡単です。手続きということで通達、先例、判例の趣旨を理解し記憶することは必要ですが、4ヶ月位で合格可能点まで達すると思います。

記述試験では、不動産登記法と商業登記法があり、早めに記述の勉強をしなくてはと焦らなくても、しっかり実体法を理解し記憶することが合格への最短距離だと確信しています。これは、テレビで紹介されたことのある竹下貴浩先生の説でもあります。私の場合、商法、商業登記法が鬼門だったので回り道かと思いましたが、日本経済新聞社の『日経の読み方』、勝間和代著の『決算書の暗号を解け』、東京大学株式投資クラブAgents著の『東大生が本気で考えた!勝ち抜くための株の本』、ネットスクール福島三千代の『7daysサクッとうかる日商3級商業簿記テキスト』、EDINET,ブルームバークニュース、ウオール・ストーリト・ジャーナルニュース、ヤフーニュース、グーグルニュース、ロイターニュースなども精読しました。みなさんも、是非自分だけの合格最短への道を見つけて頂きたいと思います。

勉強を楽しめる環境を作る

試験当日、16時1分前まで点数配分を考え、択一を見直そうか記述の推敲をしようかを考え、終了5秒前に商業登記法の択一のマークシートの変更をして本試験を終わりました。最後の最後まで諦めないで、勉強を楽しめる環境を自分なりに作って、この難関の試験対策を楽しんで欲しいです。

51歳で合格をWebでチェックして、興奮して「嘘ではないか」と何度もチェックし直して、しばらく時間が経過した今も信じられない思いになることがあります。受かるまで勉強するつもりでいたけれども、資格試験なので早く受かるのに越したことはないです。

今は、開業準備をしながらアルトサクスフォン、テニスの練習、ゴルフ旅行、ショッピング、飲み会そして車も買い替えて試験後の息抜きを満喫しています。

私の科目別学習方法(後編)

さて話は戻って、民事訴訟法、民事執行法、民事保全法は、基本書、条文を過去問をしながら読み込み、判例もチェックして民法、商法の背景と各科目の連携、今後の択一、記述での出題可能性とこれから派生する論点を自分なりに考え、過去問分析の向上に努めていただきたいたいと考えます。

憲法、刑法は過去問を主に基本書、条文、判例を繰りかえせば6問中5問は確実に取れると思います。

供託法は、過去問をしながら条文、基本書、先例をすれば苦もなく3問中3問確実に取れます。

不動産登記法については、先例、通達の趣旨を踏まえ過去問を通じ、基本書の隅々までやらないといけないと思います。開業すれば、当然ルーテイーンにすることなので、そういう意識で取り組めば、楽しく学習するこが可能です。

商業登記法も同様に、開業後を意識すれば単調と当初感じる条文の読み込みも、日経新聞の情報の会社交換、分割、合併さらに当時であればサントリーとキリンホールデイングとの合併交渉の決裂、中国でのリオ・テイエント社贈収賄事件と鉄鉱石のシェア確保というより独占の利益のための合併交渉、アサヒの中国企業への資本参加、円高による国内製造業の国内空洞化とタイ、ベトナム、マレーシアへの進出などに想いを巡らせて条文、基本書に接すれば楽しくなるでしょう。

司法書士法は、条文、基本書、過去問をすれば確実に取れます。そして口述試験でも問われる科目です。

一般社団法人及び一般財団法人に関する法律も、基本書を主にして過去問数は少ないのですが、検討して手を抜かずにやれば確実に得点出来るので小数点の戦いになる可能性がある時、力を発揮するのでやってほしい科目です。年代別に過去問を、択一・記述と時間配分を気にしながら本試験での不安定な精神状況、寝不足、焦り、逃げ出したい、受験放棄したい衝動に苛まれながら受験することを思うと。

本試験について

午前科目は、時間的に40分は余ると思いますが、憲法の1問目で15分ぐらい考えたくなることもあることを推測すると、35問早めに最後まで時間のかかる問題を飛ばしながら1時間で片づけて余裕で見直すと、どうしても2つの選択肢のどちらか分からなくて、神頼みになることがあります。そんな不測の事態を考え合わせて対処するべきです。午前は35問中30問正解することを目標にして時間配分、得点しやすいところから解くことが必要です。

午後の科目は、択一問題を45分で飛ばしながらやり、記述の不動産登記法を午後の試験開始後1時間45分までに解答して、商業登記法記述の問題文、司法書士の聴取記録もしっかり読み込んで、お手洗いに行ってこの問題の論点、間違わそうとしている試験作成委員のポイントを考えてトイレから帰って、すぐに商業登記の記述の解答作成に取り掛かりましょう。15時30分に午後の部の解答がそれなりに出来上がって、そのあと余裕で択一の飛ばした問題のところ、神頼みのところ、記述の推敲をしていくようにしましょう。16時にすごい達成感、不安感、何とも言えない充実感を味わえること間違いなしです。

最後に

1年間あるいは5年間この資格試験への対処は、たとえ司法書士の開業に至らなくて他の分野に進むことになっても、すごい自信になることは確実です。最後に、皆様のご健闘をお祈りします。なるべく早く適切な時期に、この試験を突破してください。

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