「クレアールを選んだ最後の1年で一気にレベルが上がり、合格に達することができた」 堀川 雄史さん

堀川 雄史さん

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はじめに

平成27年度から受験し、今年30年度、4回目の受験でようやく合格することができ、平成最後の司法書士試験合格者となりました。

司法書士を目指した動機

司法書士を目指そうと思った当時、私はハイヤー・タクシーのドライバーをしていました。車の運転が趣味でもあり、好きな仕事ではあったのですが、自動運転化の波が怖かったことや、頑張っても収入がそこまで高くはならないこと、手足を怪我するだけで全く仕事にならないこと等の理由から、ずっとやって行きたい仕事とは思いませんでした。そこで、「手に職を!」と思い、国家資格に目を向けました。どうせならとことん難しい資格の方が価値があると思いながら調べていたところ、学生時代にも少し興味を持ったことのある司法書士の資格を見つけました。受験資格の無い文系最難関の試験であることに加えて、仕事の内容も自分に適していそうだと思えました。私は書籍等の誤植や漢字間違いに気付くのが人一倍得意ですし、細かい性格であるという自覚がありました。さらに、実家が不動産会社を経営しているので、その点でも強みがあると思い、司法書士を目指すことに決めました。

独学で合格を目指すも

前述の通り私は27年度から受験しましたが、クレアールに申し込みをしたのは29年度の試験が終わってからで、それまでは完全に独学でやっていました。一番最初に使っていたテキストは、民法・不動産登記法で1冊、商法・商業登記法で1冊、その他の全マイナー科目で1冊という、要点整理型のテキストでした。初学者なので、当然ながらそれを読んでいてもほとんど頭に入ってこず、全然学習が進みませんでした。そんな中で試験の雰囲気を見るために受けたのが27年度でした。本試験に落ちた後も相変わらず学習は進まず、かなりのスローペースで学習していた時に、ふと立ち寄った本屋でマンガ式のテキストに出会いました。マンガなので合格するのに十分な内容は当然盛り込まれていませんでしたが、それを読むことによって各科目のイメージが湧き、一気に学習が進むようになりました。それまで使っていた要点整理型のテキストが劇的に理解できるようになり、「これは行ける!」と思って受けた28年度でしたが、やはりそんなに甘い試験ではありませんでした。基準点すら超えることができず、不合格でした。妻から「予備校に行ったら?」と勧められましたが、勤務日の不定期な仕事のため通学が不可能だったことと、独学合格にこだわっていたことから、その選択はしませんでした。

28年度試験を受けた感想として、要点整理型のテキストだけで学習していても知識が不十分なのだろうと思ったので、29年度に向けて網羅型のテキストを買い直し、一から学習し直すことにしました。網羅型のテキストを2回通りぐらい通して読み、その後過去問集を徹底して、「今回こそは絶対に行ける!」という気持ちで臨んだ29年度でしたが、結果は択一式の基準点をギリギリで突破するのみで、記述式の基準点と合格総合点には遠く及びませんでした。今思えば、私はこの時初めて司法書士試験の難しさを実感した気がします。

クレアールを選んだ理由

平成29年度の試験を終えて、テキストに載っている「知識」だけに頼るのではなく、テキストで学習するうちに身につく「法的思考力」を最大限に活かして問題を解かなければ合格はできないことを知りました。妻から「そんなに難しくて独学で対応できないんだったら、やっぱり予備校探したら?」と再度言われ、今度は本当に予備校を探すことにしました。仕事の都合上学校に通うということができないことには変わりがなかったので、自由な時間に学習できる通信講座を探しました。そして選んだのが、1番受講料が安くて更に法的思考力の養成も重視しているクレアールです。

私の学生時代からの持論として、学習には一度に多数のテキストに手を出すのではなく1つのテキストを徹底してやり込むのがベストだというのがあったので、クレアールの通信講座を受講し始めてからは、講座のテキスト以外には全く手を出しませんでした。

クレアールでの学習の進め方(学習計画)について

クレアールのWeb通信講座は、視聴開始になる時期が講義ごとに違うだけであとは好きな時に好きな講義を視聴することができるので、どのように学習を進めて行くかは自分の選択になります。私が講座開始時に最初にしたことは、自分のコースで視聴可能な講義の総合計視聴時間を出し(最初に送られてくる講義一覧表に各講義の視聴時間が書かれています)、それを30年度の試験日までの日数(妻子がある身で全く勉強できない日もあるため、ある程度それも考慮に入れた日数です)で割りました。これによって、全ての講義を視聴し終えるのに必要な、1日あたりの学習時間を求めることができます。その結果は、7月末ぐらいからの計算で1日1時間半程度でしたので、これなら働きながらでも何とか終わらせられると思いました。

私の講座の進め方は、メイン講義である「択一・記述合格論点マスター講義」(現・択一式合格論点マスター講義)(以下「メイン講義」)を視聴開始になった科目の順番で順次視聴して行くのですが、最初の科目である民法が終わったら、翌日からは次の科目である不動産登記法のメイン講義(1単元1時間)と民法の「Aランク過去問解法マスター」(以下「過去問マスターA」、1単元30分)を併せてやり、合計1時間半、時間に余裕があれば追加で過去問マスターAをしたり、過去問マスターAの代わりにメイン講義を視聴したりして時間の貯金を作っておきました。「Bランク過去問解法マスター」は、過去問マスターAが全科目終わってから再復習として視聴しました。そしてメイン講義が全科目終わった後は「書式ひな形マスター」を全部視聴し、その後「択一基準点攻略マスター講義」で復習しました。Web通信講座については私が視聴したのは以上の講義と答練、模試の解説講義だけで、書式講義、書式実戦トレーニングは視聴せず、1000問ノックも利用しませんでした。最初はこれらももちろん実施する予定にしていましたが、後になって答練と模試の利用方法その他後半の学習方針を変えたので、時間が足りなくなったからです。結果的に私がとった答練と模試の利用方法は、問題を解き終えたら、解説講義を視聴するのと同時進行で間違いノートを作るというものです。科目別に分けて正誤判断を間違えた肢の知識を箇条書きにします。これによって、テキストに載っていない知識、覚えられていない知識、覚えたつもりで理解できていなかった知識を全て洗い出すと同時に、自分の弱点だけをまとめたオリジナルのテキストが出来上がります。私はこれを2週間に1回程度見直して復習し、本試験前日や当日の直前チェックにも使いました。

通信講座の活用法

その他に私が実践した特徴的なものとしては、「〜から◯年以内」「〜の◯週間前までに」といった期間・期限や各議会の決議要件等、何度も繰り返し確認して覚えるのが有効な暗記知識は、スマホのメモアプリにまとめて、ふとした隙間時間に見ることができるようにしていました。それから、表でまとめて横断整理するのが有効なもの(自分が覚え難いもののみ)は、テキストに載っている既成の表を使うのではなく自分で必要な項目だけ取り出したものを作り、これもスマホで写真を撮っていつでも見られるようにしました。そして、今回の合格に最も不可欠だったと感じるが、講義音声です。メイン講義の1.5倍速の音声ファイルをスマホにダウンロードして、通勤中や車の運転中(29年の11月から司法書士の補助者として働き始めました)にいつも聴いていました。メイン講義の古川先生は、音声だけで聴いてもきちんと理解できる喋り方をしてくださっているので、この時間を含めると毎日3〜4時間、働きながら学習することができていました。司法書士業界に入って何人かの先生に受験時代の勉強法を聞きましたが、多くの先生が音声で聴くというやり方をされていたそうなので、やはり広くお勧めできる方法なのだろうと思います。

本試験の10日程前からは、多くの方がやっていることなのかどうかわかりませんが、私にとっては特徴的な学習法をとりました。それは、速読の練習です。1日の中で机に向かうことのできる1時間半〜2時間で、択一六法のどれかを1冊読み終えるのです。これも、時間をページ数で割って、何秒で1ページを読み終えなければならないかを計算しておきます。時間内に読み終えることを最優先し、可能な限り中身も理解しながら読むようにすることで、集中力がつきます。文章を読む上での集中力がこの試験において重要であることは、言うまでもありません。

最後に

以上が、私がとってきた学習方法です。クレアールの最大の利点は、何と言っても圧倒的な受講料の安さだと思いますが、教材や講義のボリュームと質がこれだけあってのこの安さは、本当にすごいと思います。私が1番驚いたのは、本試験の記述式答案添削サービスで、クレアールに採点してもらった点数と実際の点数との誤差が0.5点しか無かったことです。採点基準が非公表な中でこれ程正確な添削ができるのは、それだけノウハウもあるということだと思います。約4年間の受験期間の中で私がクレアールを受講したのは最後の1年間だけでしたが、最終的にはこの1年間のおかげで一気にレベルが上がり、合格に達することができたと思っています。クレアールを選んだ私の選択は正しかったと思います。

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