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「やりたいことを我慢せず、効率良い勉強で実現した短期合格」 藤井 美穂さん

異業種から司法書士へ

10代は、音大を目指してピアノ漬けの毎日。
20代は、テレビのキャスター・リポータとして、全国行脚。
さて、この先は・・・。私の転機は、10年ごとに訪れるようです。

20代の終わり、地方局でニュース番組を担当していたころ、士業の先生方と仕事をする機会がありました。皆さん、キラキラしていてとても素敵だったのですが、中でも、60歳から社会保険労務士を目指し、見事合格してバリバリ活躍している女性の先生にお会いしたとき、これまでにない衝撃を受けました。一番勉強するはずの10代のほとんどをピアノに捧げ、付属校だったため大学受験も経験せず、試験勉強とは無縁だった私。でも、私にもなにかできるかも知れない!
法律の入口として行政書士を受け、合格率の低い年に合格できたことで、自信が付きました。次の資格として社労士も考えましたが、年金・保険より不動産に興味があったので、司法書士にトライしてみることにしました。

予備校選び

クレアールを選んだ理由は、三つあります。

一つ目は、受講料が安いこと。受けるからには受かるつもりでしたが、未知の資格にそこまでの大金をはたく勇気はありませんでした。

二つ目は、『非常識合格法』がとても理にかなっていると思ったからです。仕事を続けながらの受験のため、合格に本当に必要なことだけを、効率よく勉強したいと考えていました。
そして三つ目は、スタッフの方の対応。突然の問合せにも関わらず、丁寧にご説明をしてくださり、「択一は、正答率50%以上の問題が解ければいいんです」と、具体的な数字を提示していただいて、とても説得力がありました。

いよいよ勉強開始...私のやり方

教材を一通り見て、私に合う勉強方法がパッと閃きました。この方法は、2年ちょっとの期間、まったく変えていません。そして、ほとんどの科目に共通する方法です。

基本書は、『択一六法』(いわゆるコンメンタール)に決めました。クレアールの『択一六法』は、本当にすばらしい教材だと思います。
まず、教材が届いたら講義を1・5倍速で観て、講師が強調した部分は『択一六法』にしるしをつけ、補足された部分は書き込みます。観終わると、講義で扱った範囲のテキストを15分くらいでさっと読み、テキストに書かれている知識で『択一六法』にない部分を、余白に書き写します。もうこれ以降、テキストを読むことはしません。そして、勉強した部分の『択一六法』と過去問を時間の許す限り繰り返します。凡庸な頭なので覚えるそばから忘れますが、忘れる暇がないほど高速で何度も何度もインプット・アウトプットの繰り返しです。反復ツールを『択一六法』に絞ることで、高速回転が可能になります。初めから深く理解しようとは思わないことです。わからないところは飛ばしてしまって、とにかく回数にこだわって繰り返しているうちに、知識が何層にも重なって定着していきます。不動産登記法は、『択一六法』を数回読んだだけでは過去問がまったく解けず、くじけそうになりましたが、何度も重ねるうちに一番好きな科目になりました。

[科目ごとの学習法]

〈午前の部〉

憲法...択一六法のみ
     2か月に1回くらいざっと読む程度

民法...択一六法・判例六法の重要判例
     最重要科目なので、毎日必ず学習する

刑法...判例六法の重要判例
刑法だけは、択一六法を使っていない

会社法...択一六法のみ
      条文が多く大変だが、逆に条文さえしっかりやっていれば得点源にできる

〈午後の部〉

民訴等・供託法・司法書士法...択一六法のみ

不動産登記法...択一六法・判例集
           択一六法は一冊丸覚えする気持ちで

商業登記法...択一六法をざっと
         会社法の条文と書式をやることで、大部分をカバーできる
あとは、会社以外の登記の手続きを確認

※択一六法には、講義・答練で得た知識のすべてを集約

書式...『合格書式マニュアル』・市販の問題集5冊ほど(いろいろな問題に触れたかったため)
不登法・商登法とも、早く正確に問題を解くための自分なりの手順を早いうちに編み出すことが重要

 

上記と過去問の繰り返しで、1年と少しの期間で合格ラインに持っていくことができ、1回で合格する望みも出ていましたが、さすがに本試験!そう甘くはなく。択一は午前32問・午後30問も、不登法書式の新形式に対応できず、1.5点足りなくて書式足切り。一発合格の夢が叶わず悔しかったですが、本当に力があればどんな問題でも解けたはずですし、私の実力がまだ受かってはいけないレベルだったのだとすぐに気持ちを切り替えました。

2回目の本試験

1年目の不合格で、本試験には魔物が住んでいることを思い知りました。好きだった不動産登記法書式で、まさか0点を取るとは。サプライズはあるものと覚悟していないと、試験そのものに負けてしまいます。
そこで、2年目の試験では、「何が来てもびっくりしないぞ!」と心に決めて臨みましたが、2回目は2回目なりの試練がありました。それは、プレッシャーです。「今年は合格できるはず」という思いが極度の緊張につながり、午前科目の説明を聞いているときから手の震えが止まりませんでした。当然、思考力も落ちます。あとから冷静に考えてみたら、「なぜ間違ったのだろう?」と自分でも不思議なところでミスをしているのです。
また、書式もちょっとした表現に悩まされ、商業登記法では論点を意識していながら問題文の指示を読み誤り、大幅に減点される答案を作ってしまいました。結局、2年目は択一午前31問・午後31問、書式48点で合格できましたが、あれほど準備をして臨んだつもりが、危ない橋を渡った気分です。
2回の受験で私が思ったのは、きちんとした勉強で合格ライン以上にいれば、どこかで失敗しても他で挽回できる余地があるということです。皆不安ですし、ミスをします。思いきり勉強した後は、本試験は何かが起こって当然、くらいの気持ちで臨んでほしいと思います。

受験期間のスタンス

私は、受験するにあたり、やりたいことをあまり制限したほうではないと思います。ボ~っとテレビを観たり、外食やショッピング・旅行にもけっこう行っていました。
仕事も、会社員の方と比べたらずいぶん時間はある方でしたが、レギュラー番組を4本抱えていましたし、2年2か月の受験期間の間に海外を含め40回以上取材で地方に行っていました。ですから、仕事をしていても大丈夫ですし、あまりストイックに考えすぎず、上手に息抜きもしながら自分のペースで頑張ればいいと思います。
私の場合、勉強時間よりも気持ちの切り替えが大変でした。勉強に後ろ髪をひかれながらカメラの前に立ち、超ハイテンションで「これ見てくださいよ!すごいですよ!!」とやるのは、なかなかしんどい事です。でも、20代に全力で取り組んだ「しゃべり」の仕事ですから、勉強が大変だからと言っておざなりにはしたくなかったし、時間がないという焦りが集中力につながったと思っています。

合格に不可欠な2つのこと

合格するために大切なことは、大きく分けて2つだけだと思います。それは、強いやる気と正しいやり方です。やる気は、生半可なものではいけません。くじけても自信をなくしても、とにかく合格を信じて前に進むことです。
やり方は、合格者の誰もがきっと思っていること...合格に必要な知識だけを正確に取り入れること。余計なことをやらないこと。
私も、2回目の受験の直前でスランプに陥りそうな時期がありました。もっともっとと欲が出て、細かすぎる知識まで取り込んでしまったのです。「知識があればある程いいのではないかと思うのは、試験に限っては大変危険だ」ということが、今になるとわかります。
具体例を出すと、言い切るような表現の肢にあたった時、「原則は確かにそうなのだけど、厳密には違う」と考えて余計なところで迷ってしまう等。相手がどこまでの知識を求めているのか、勉強する段階で優先順位をきちんと認識し、細かすぎる知識はあえて入れない勇気も必要なのではないでしょうか。

おしまいに

私は、勉強するにあたり、クレアール一筋でした。答練もクレアール以外一切受けませんでした。市販の教材を買ってみたり、2年目は他校の模試を受けてみたりもしましたが、合格の為に本当に必要だったかと言えば、そうではなかったと思います。クレアールと出会えたことで、やりたいことを我慢せず、無理なく2回で合格できたと、感謝の気持ちでいっぱいです。こちらの成績・状況を把握して、的確なアドバイスをくださった事務局のスタッフの皆さま。いつも気にかけて励ましてくれた友人たち。そして、精神的に支えになってくれた家族。本当にありがとうございました。
最後に、受験生の皆さんに一言。"大丈夫、絶対にできます!自分を信じてがんばってください!!"

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