「諦めずに勉強を続けたからこそ合格できた!」 遠藤 由香里さん

遠藤 由香里さん

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司法書士を目指したきっかけ

司法書士を目指したきっかけは、大学生のときに女性でも長く続けられて復職しやすい職業は何かと考えていた頃に大学の講義で司法書士の話を聞いたことです。初めは「何となく司法書士になろうかなあ」という感じで勉強を始めました。クレアールで学習を始める前は、別の予備校でしばらく勉強していました。クレアールでの学習は去年の司法書士試験後から始めました。前の予備校からどこか別の予備校に変えようかなと考えていたところ、クレアールではメールで受講の相談が出来たのでそこで相談して、受講料も他校に比べると安かったのでクレアールに決めました。司法書士の勉強はとにかく範囲が広くて、なかなか全体を通して記憶していくことが難しく何度も途中で勉強をサボっていました。一番長くて一年近くサボっていて、他にも1か月から数か月間勉強しないこともよくありました。

クレアールのカリキュラムで活用しやすかった点

クレアールでは全科目の講義が配信されるのが早いので自分のペースで講義を聴くスピードを変えたり、早い時期からマイナー科目も聴くことができるのが有り難かったです。答案練習も受講期間内ならいつでも提出できて、採点してもらえるのも自分のペースで出来るので良かったです。過去問やテキストもコンパクトにまとまっているので、見やすかったです。クレアールの講義とテキストは民法と不動産登記法、商法と商業登記法が一緒になっているので、実体法と手続法の流れを掴みやすかったです。

私は特に民訴・民執・民保・供託法に対して苦手意識が強く、長年勉強していても理解が浅かったので年明け前から民訴等の講義を視聴して基礎を固めることを意識しました。民訴等は複数の科目の知識があって初めて全体の流れを理解できるようになると思うので、一つ一つの分野を細かく掘り下げていくというより、全体を通して繰り返しテキストを読み込んで、司法書士試験に必要な範囲で理解していくように努めました。クレアールで学習する前は条文を読み込む勉強の仕方がほとんど出来ていなかったのですが、クレアールでは択一六法が使いやすくて登記六法だけでは分かりくいところも、択一六法では条文や過去問、関連事項などが分かりやすくまとまっていたので知識を固めやすかったです。

今年合格できた秘訣

今年合格したときの勉強方法と去年までの勉強方法で一番違うところは、すべての科目を並行して学習するようにしたことです。去年までは民法・不動産登記法をまとめてやって、そのあと商法・商業登記法、次に民訴・民執・民保・供託法、最後に刑法・憲法・司法書士法という順で学習していました。このやり方だと前にやっていた科目を次々忘れていってしまって、前の科目に戻るときの心理的抵抗が強くなっていました。そこで今年は、全科目を一通り一周やったあとは、一週間の勉強の中で全ての科目に触れることを意識しました。

記述の勉強はまずは合格書式マニュアルの申請書のひな形や合格書式マニュアル対応問題集などで基礎を固めました。年が明けてからは一日のうち初めの3時間を毎日不動産登記と商業登記の記述の勉強に充てました。クレアールの合格書式マニュアルは試験当日まで毎日繰り返し見て、ひな形を忘れないようにしました。記述式ハイパートレーニングと書式解法マスター答練、実力完成総合答練、記述過去問のうち毎日一問は解くようにしていました。特に記述式ハイパートレーニングは繰り返し解いて練習しました。書式解法マスター答練と実力完成総合答練は3回くらい繰り返しました。過去問は一周解いて復習するのと、直前期に解説のチェックをもう一周しました。

択一の勉強はまずは主要4科目を一通り講義とテキスト、過去問で学習し、その後は主要4科目の勉強時間を減らしてマイナー科目を中心に一通りやりました。そしてその後は月曜と火曜は民法・不動産登記法、水曜は商法・商業登記法、木曜は民訴等、金曜は憲法・刑法、土曜は知識の定着に不安のある科目、というようにしました。基本的にテキストの読み込み中心の勉強で、過去問は一周とAランクの問題をもう一周やったくらいです。テキスト全体の読み込みを繰り返し行うと理解が深まるし、混乱しやすい知識や複数の分野での規定の繋がりに気づきやすい反面、基本的な部分の暗記が意外と抜けてしまうことが多いので、そこは市販の基本問題集で補いました。

学習の進め方

直前期の5か月くらいは午後の部の問題を解く時間配分を意識しました。択一を1時間、不動産登記記述を1時間、商業登記記述を1時間で解くことを目指しました。私は択一問題でも記述問題でも考えすぎて時間がかかりすぎてしまうタイプだったので、とにかく考えすぎないようにして「択一は1問1分半しかかけられないんだ!」と、そうやって初めは常に時間を意識して択一問題を解くようにしました。不動産登記記述は答案構成を申請日ごとにある程度まとめて、登記の流れを把握してから答案を書き始めるようにしました。商業登記記述は答案構成用紙に全部をまとめていると答案用紙に解答を全部書ききる前に試験時間が終わってしまうことが多かったので、書けるところから書き出していくようにしました。午前の部は時間に追われることがないので、時間配分については難しい問題に長時間かけすぎないようにするくらいしか意識しませんでした。

試験前最後の10日間は全科目のテキストを一周しました。直前期は熱が出たり、眼精疲労が酷く、テキストを読むにも眩暈がする状態でしたが、メガネを外して横になりながらテキストを読み込みました。試験前日まで諦めずにテキストを読み込んだ甲斐あってか、前日に詰め込んだ知識で択一の肢を絞れた問題が2、3問ありました。最後の最後まで諦めずにいることが大切だと思います。

気分転換の方法

勉強の合間の休憩時間は、スマホを弄ってみたり音楽を聴いてみたり漫画を読んでみたりと気分転換の方法を色々と試してみたのですが、結局目と頭を休ませるためには10分くらい横になって目を瞑っているのが一番でした。起きて勉強を始めて夜に勉強を終えるまでは勉強のことだけに集中して、それ以外の時は頭を切り替えて勉強のことはあまり考えないようにしていました。寝る前に海外ドラマを見たり猫と遊んだりストレッチをして気分転換しました。

本試験当日

試験当日は集合時間の30分前には着いて択一六法で憲法の条文を読んでいました。午前の試験は落ち着いて解けたと思います。手ごたえも結構ありました。お昼は合格書式マニュアルをみて「ひな形」の最終チェックをしました。午後の部の試験は択一の問題が難しくて解くのに手間取って、1時間を5分くらいオーバーしてから記述の問題を解き始めました。後半の択一の問題を解いているときに解答番号が4の連続になり解答に自信もなかったので、これはどこか間違っているはずだから記述の問題が終わったらもう一回見直そうと考えました。商業登記記述を解く頃には試験時間が残り50分くらいになってしまっていて、焦りながらなんとか最後まで書ききったという感じです。結局択一の見直しをしている間もなく、試験時間が終わってしまったのですが、結果的にこれで良かったのです。

午後択一の問題を解き終わる頃に後半の解答番号が4の連続であるうえに、前半の問題では解答番号が2の連続になっていることに気付いて、これは「また来年も受験することになるかな」と思いながら記述を解きましたが、合格することが出来て良かったです。私の司法書士試験合格の勉強の道のりは長くダラダラしたものになってしまいましたが、それでも諦めずに続けたから合格することができたのかなと思います。

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