実務家インタビュー 司法書士 堀 明子先生

実務で活躍している司法書士に、「司法書士の魅力」について迫ってみました!

堀明子

「気負わない等身大の頑張りが、主婦業との両立を可能に。」

堀明子司法書士事務所 代表

司法書士  堀 明子先生

平成18年 司法書士試験合格
平成20年 司法書士事務所開業

 

—— それでは実務家インタビューを始めたいと思います。まず始めに、堀さんが司法書士を目指したきっかけをお聞かせ頂けますか。

 結婚してから家族でいろいろな話をしている時に、今後、契約や様々な権利関係が発生するのではないかと気付きました。その際に、主人から「時間があるのならば、契約や権利関係が発生する時に、世の中がどのように法律で動いているのか、その際にどう動いていけばよいのかという事を勉強して欲しい」と言われました。何の勉強をするか考えていた当初は、弁護士の資格について調べましたが、私は短大卒だったので、受験資格を得るためには大学に編入しなくてはならないし、それだと時間がかかってしまう。そこで、資格の本で弁護士の次のページに紹介されていた司法書士を見つけました。その本には、受験資格はなく、「コツコツと努力すれば必ず受かる資格」と書いてあったので、それが決め手となって司法書士を目指しました。

—— 堀さんは入学後、朝から晩まで勉強していましたね。

 今まで法律の勉強をしたこともなく、まして弁護士や司法書士になろうと思ったこともなかったので、結構頑張りました(笑)。

—— そうやって勉強されて、堀さんは見事合格されましたが、司法書士の資格を取得したメリットはどこにありますか。

 世の中は知らないとだまされたり、知らないと損をすることはたくさんあります。そういった面で法律を知っていないともったいないと思うこともあったので、資格を取得したことで、これを活かせる体制ができたと思っています。

—— では、合格後から開業に至るまでの経緯をお聞かせいただけますか。

 合格した後、すぐにバリバリ働きたいと考えてはいなかったので、週に5日勤務するのは嫌だと思っていました。結構いろいろな事務所を探しましたが、なかなかピンとくるところがなくて…。そんな時にクレアールの先輩合格者との繋がりで、「今いる事務所から独立するので後任を探している」という連絡があり、その事務所に行く前にホームページなどで調べてみると、先生が私と同じ銀行員出身であることや、掲載されている写真を見た感じも含め、良い印象を持ちました。また、週3日勤務でも良いということもあり、主人に相談した上で面接に行ったらとても良い先生だったので、すぐに決めました。

—— その事務所では、どのくらい勤務されたんですか。

 その先生のところで1 年ぐらい働いたのですが、その後病気になってしまい、週に3日通うのも厳しい状況になってしまいました。

—— その後、今の事務所を開業されたのですね。

 そうです。本当は一度療養したいと思っていましたが、司法書士の登録をしていたため、既に私に付いていたお客さんもいました。療養するために登録を外してしまうとお客さんにも迷惑をかけてしまうので、続けて行こうと決め、独立を決意しました。

—— 今度は、独立後の業務内容についてお聞きしたいのですが、現在の仕事の比率を教えていただけますか。

 自分では「これはやらない」とか「専門はこれ」などあまり限定はしていないのですが、事務所がある東京都中央区という場所柄なのか商業登記が多いです。
また債務整理も多いです。私自身が銀行に勤務していたこともあり、同じ金融関係ということで債務整理に強いという面もあります。あと一般の裁判もやりますし、不動産登記も依頼があればもちろんやります。現状での比率は商業登記と債務整理が4:4、不動産登記が1.5で、一般裁判が0.5という感じです。

—— 司法書士としてのやりがいはどんな時に感じますか。

 お客さんが信頼してくれる時です。例えば登記であれば、誰がやっても同じなのですが、ホームページを見て会いに来ていただき、「ぜひ堀さんに」と言ってもらえた時は、一番やりがいを感じます。

—— 堀さんは主婦であり、司法書士として独立しているわけですが、両立の秘訣はどこにありますか。

 あまり気負わないことだと思います。主婦もある意味仕事だと思うし、司法書士はもちろん対価が発生するので、絶対に手を抜けない仕事です。私の場合は、両方あるので、良い意味でバランスが取れているのかも知れません。司法書士だけだったら仕事にのめり込んでしまって不安定になることがあるかも知れませんし、主婦というオフになる時間があるのがかえって良いと思っています。

—— 主婦業との両立が難しいと考えるのかどうかは、本人次第と言うわけですね。それでは、今後の展望をお聞かせいただけますか。

 「これくらい稼がなくてはならない」と考えるよりは、もっと「お客さんのためになるだろう」と思うことをしっかりやっていけば、お客さんは付いてくると思います。事務所の大きさも等身大で、徐々に大きくしていければ良いと思いますし、仮に成り立たなくなったら、それだけの人間だったのだと思うので、あまり気負わずに仕事を続けていくことが大切だと思っています。

—— 今後の業務の方向性という面ではどの様にお考えですか。

 業務として、商業登記は以前役所でも仕事をしていたので、すごく強みを持っていますから、ずっと続けていきたいと思います。また、債務整理もこういう時代なのでニーズはすごくあり、私自身の銀行にいた金融の知識も活かせるので、こちらのほうにも力を入れていきたいと思っています。本当に等身大で頑張っていくという気持ちです。

—— 最後に、これから司法書士を目指そうと思っている方、あるいは今受験勉強をして、合格を目指している方へ先輩司法書士として、メッセージをいただけますでしょうか。

 私はクレアールで勉強できて本当に良かったと思っています。というのは、受験仲間ができて、皆で相談できる環境があって、自分ひとりで勉強をしていると自分が間違った方向へ行ってしまっているというのを気付かないことがあるのですけれども、ゼミで話し合うことで自分の考え方をチェックできました。他人を蹴落として自分だけ受かるというのではなく、みんなで切磋琢磨してお互いに伸びていくというのがいいと思います。あとは、やはり基本をおろそかにしない。
基本ができたら、それを試す答練を受けて本当に記憶しているのか、基礎が出来ているのかを確認し、また答練を受ける。仲間が出来て、基本が出来て、基礎の確認と応用力をつけるために答練を受ける。これを繰り返す。そして合格した後は、そのクレアールの仲間達と、独立した後も情報交換ができるので、とても有意義です。司法書士は、まだ知名度が低いかもしれませんが、世の中から非常に期待されている仕事だと思いますので、ぜひ司法書士になることを楽しみにして、勉強を続けて合格して欲しいと思います。

—— 司法書士を目指して良かったですか。

 はい。世の中は結構何でも法律で動いていて、いろいろな官公庁もすべて法律で動いていますので、法律を知っていて損なことは1 つもないです。万が一、勉強をやめる状況になってしまったとしても、勉強していた時期というのは決して無駄にはならないと思います。法律の知識は、実生活ですごく役に立つと思うので、そういう意味で本当にいつまでも勉強できるのだと実感しています。合格したから言うのではなく、本当に勉強を始めて良かったと思います。ぜひ、皆さんも頑張って勉強を続けていってください。

—— 本日はお忙しいところありがとうございました。堀先生のますますのご活
躍を期待しております。

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