「司法書士『今年、絶対合格する!』という強い気持ちで勝ち取った合格」 A . さん(女性)

A . さん(女性)

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司法書士を目指した理由

私は法律事務所に勤務していました。法律事務所で働くうち、弁護士の補助として間接的に人の役に立つのではなく、自分自身も直接誰かの役に立ちたいという思いが強くなり、司法書士を目指すようになりました。

クレアールを選んだ理由

クレアールを選んだ理由は、ズバリ費用が安かったからです。
受講料、テキスト代、過去問題集、択一六法、答練や模試の費用…すべて含んでこの値段は破格でした。また、追加請求がないというのも大きな安心材料でした。

 …と最初は価格につられてクレアールに申し込みましたが、2年目以降もクレアールを選んだのは、答練の質が良いと感じたからです。クレアールの答練は、①過去問と未出の問題のバランスが良く、②ただ暗記して解くというよりは、よく考えて解くような問題が多い、と感じました。おかげで本試験でも答練との差を感じることはそれほど多くなかったように思います。

クレアールで学習して良かった点

択一六法があったことです。
司法書士試験は「条文が大事」だとよく言われますが、これまで法律を勉強したことがなかった私にとっては、(恥ずかしながら)そもそも条文が読めず、チンプンカンプンでした。択一六法は、条文の解釈・要件・関連判例がまとまっていて、分かりやすかったです。(いきなり登記六法に手を出していたら、条文アレルギーになっていたことでしょう!)

また他の条文との比較表も多く掲載されているので、「この条文とこの条文の違いはここにあるんだ」ということが記憶しやすかったです。

クレアールのカリキュラムで有益・活用しやすかった点

 クレアールは、自分の学習進度・苦手分野・確保できる勉強時間予定数などに応じてコースを選べる点が良いと思います。たくさんコースがあって選択するのも一苦労(?)ですが、スタッフの方が電話などで相談に応じてくれたので、自分に一番合ったコースを選択することができました。

学習方法

 私が学習する際に、意識していたことは以下の点です。

<択一対策>

(1)考えて解くクセをつける

 特に民法では、過去問を解くときに毎回「考える」ということを意識していました。
過去問を繰り返し解くと、答えを暗記してしまって、つい考え方をはしょってしまいがちです。私は平成26年度の本試験で、「過去問を〇回、やったから大丈夫!」と自信を持って臨みましたが、結果は民法がボロボロ…。結局、「過去問を何度繰り返しても、ちゃんと考える癖をつけてないと本番で応用を利かせるのは難しい」ということに気づきました。

 「①問題を読む→②答えを暗記しているので、すぐに〇×が分かる→③後から理由づけを考える(たまに③を省略)」という悪循環を断ち、初学のころに立ち返って「①問題を読む→②要件・判例にあてはめる→③答えを出す」というステップを意識して行いました。こうすることで、答練で初見の問題でも臆せずに解くことができるようになり、点数も安定したように思います。

(2)暗記すべきところはしっかり暗記する

 民法の要件や、不動産登記法・商業登記法など午後の科目は覚えることがいっぱいで正直しんどいですが、私はしっかり暗記できるかどうかが勝負のポイントだと思っています。
私は暗記すべきところは、口に出したり、暗記ペンを駆使したりしてなんとか覚えるように努めていました。完璧に暗記したと思っても、一晩寝て、翌日きれいさっぱり忘れたこともあります。けれどもその日のうちにまた暗記します。繰り返し反復練習・・・ならぬ反復暗記をすることで、次第に体に染みついてきます。
今年の本試験で、緊張して頭が真っ白になったり、時間配分がうまくいかずに焦ったりする時間帯がありました。苦しいときに助けてくれたのは、繰り返し暗記していた知識です。きちんと暗記した知識のおかげで、「①迷いがなくなる→②素早く正解肢にたどり着ける」という循環を生み出すことができます。また正確な知識があれば、直接正解肢にたどりつかなくても、消去法で肢を切るときの手助けになります。

(3)答練で不正解だった肢・迷った肢を潰していく

 答練や過去問を反復するうち、知識が混乱してくることがあります。
過去問を解いているときは特に疑問に思わなかったことでも、答練で出題されると「これで良かったっけ?」と疑問に思うことがありました。そうしたときは、なぜ自分が迷ったのか理由を余白に書いておいたり、疑問に思った部分に「?」マークを付けたりしました。後で解説冊子を読んだ時に、自分はどう考えて間違ったのか、何と何を混同しているのかをきちんと把握するようにしました。
また「絶対こうだ!」と思っていたのに、間違ったところは要注意です。読み間違いなのか、知識が他の何かと混ざっているのか、きちんと記憶が定着していないのか…間違えた理由を分析することが大事だと思います。「知識」の部分は、本番までに正しい知識を身に着ければ良いです。けれどもケアレスミスは本番もやってしまう可能性があります。ケアレスミスは「惜しい!」と思ってそのまま放置するのではなく、本試験ではなるべく防げるよう、見直しを増やしたりして自分なりに対策を立てることが重要かと思います。

<記述対策>

(1)自分の中で解法手順を確立させる

 不動産登記法、商業登記法それぞれで、自分の中で解法手順を考えて答練ごとに実践しました。例えば募集株式の発行だったら、①公開会社か非公開会社か→②取締役会設置会社かどうか→③発行済株式総数は、発行可能株式総数の枠内に収まるか等、自分の中でチェック手順を決めておきました。チェック手順を決めて置くことで、見落としが少なくなり、登記できる事項・できない事項の判別がつき、大幅に点数を落とすことがなくなりました。 

(2)ひな型をしっかり暗記する

 自分自身の失敗談ですが、答練で、登記の目的に「○番賃借権の△番抵当権に優先『する』同意」と記載すべきところ、「○番賃借権の△番抵当権に優先『させる』同意」と記載して、減点対象になったことがあります。これは私がひな型の文言をきちんと暗記せず、問題文のリードの表現につられてしまったからです。
「細かい!」と思うようなことでも、最後の0.5点〜1点勝負では大きくモノを言います。
また自己採点していたのではなかなか気づきにくい部分もあるかと思います。私は「①答練で問題を解く→②採点結果を見る→③間違えた部分をもう一度やり直す・ひな型を暗記する」というステップを繰り返しました。

学習を進めていく上でのポイント・心構え

 学習を進めていく上での心構えとして一番大事なのが、「今年、絶対合格する!」という強い気持ちだと思います。
私の知っている限り、先輩や同期の合格者の中で、「適当」「そこそこ」にやって合格したという人は聞いたことがありません。みんな何かを犠牲にして、文字通り「必死」で勉強してきた人ばかりでした。合格レベルにいる受験生もきっとそうだと思います。そういう人たちと本試験で戦うには、やはり自分も強い気持ちをもって、日々の勉強に真剣に取り組むことが大事だと思います。

 私も今年は「今年で最後にする!最後は合格してみせる!」という気持ちでした。「来年もあるからまあいいや」というのでは、私は今年の合格は難しかったと思います。モチベーションを保つのが難しい時期もありましたが、逆に「ここで踏ん張らないと一生後悔する!」と思い、勉強を続けました。期限を区切れば頑張れます。次はみなさんの番です。あと少し!頑張って下さい!!

最後に・・・

(1)みなさんは試験前日、眠れるタイプですか?眠れないタイプですか?
私は眠れないタイプです。眠れない理由の半分は緊張、もう半分は戦闘態勢のスイッチが入ってしまい興奮してしまうからです。そのため、私は前夜もパラパラとテキストをめくったり、普段と変わらず暗記したりして過ごすことが多いです。人は1日〜2日寝なくても何とかなります。また「自分は試験前日に眠れないのが普通」だと思っているから、むしろ平常心を保てます。(ただ、集中力は低下している可能性があるので、本試験は慎重に解きました。)
自分が試験前にどんな状態になるのか把握することは大事だと思います。それに合わせて対策を講じておくのも必要かなと思います。

(2)「本番、何があっても動じない。個数問題が増えようと、傾向が変わろうと、条件はみんな一緒。」私は繰り返し自分に言い聞かせてきました。
本試験は何が起こるか分かりません。でもそれにいちいち動揺していては、解ける問題も落としてしまいます。雑念を振り払えるくらい集中できればそれに越したことはないのですが、途中でくじけそうになったとき、いつも通りいかないときこそ、意識して「動じない」「平常心」(既に平常心を意識している点で平常心ではないのですが)が大切だと思います。

(3)ケアレスミスはもったいないです。知識を身に着けて1問正解する力を身に着けるには相応の時間が必要ですが、ケアレスミスをなくして1問正解するのはすぐできます。
マークシートも自分ではきちんとマークしたつもりでも、(おそらくマークミスで)自分の思った点数にならないこともあります。答練や模試でそのような失敗をしたときほど、しっかり対策を立てて本試験に臨んでください。

最後になりましたが、クレアール司法書士講座の講師の先生方、大山様はじめスタッフの皆様、気長に応援してくれた家族や友人に、この場を借りて心から御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

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