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「臨機応変な対応のおかげで、仕事・子育てとの両立に成功」 相田 優子さん

相田 優子さん

「仕事・子育てとの両立に成功」

司法書士を目指した理由

大学卒業後、雑誌の編集の仕事などをしていましたが、出産を機に退職。仕事を再開するつもりではいたものの、「果たしてこの仕事はあと何年続けられるだろうか」と考えたときに「資格でもあればなあ」と漠然と考えました。思い立ったその足で本屋へと向かい、「今後30年は働けて、年齢制限もなく、受験資格もなく、できれば会計系はパス...」と消去法で辿り着いたのが司法書士でした。中立的な立場の職業であること、縁の下の力持ち的な存在であることも惹かれたポイントでした。さらに、もともと法律に興味があったものの、法学部に進めなかったこともあって「あの時行けなかった法学部に行ったつもりで勉強してみよう」と、わずか一日で目指す道を決めたのでした。

オールインワン講座が決め手

早速、インターネットで資料請求をしました。予備校の知識もまるでなかったので、とりあえず検索の上位に引っかかった予備校のパンフレットを比較検討することに。けれど、どの予備校もコースが複雑で、初学者向けのパックに、本当に合格に必要なものがすべて含まれているのかがよくわからず、高まったばかりの勉強熱もダウン寸前でした。そんなときに目に留まったのが『非常識合格法』という言葉でした。半信半疑だったものの、取り寄せたパンフレットを見た瞬間「ここ、いいかも!」と、9割くらい心を決めました。コースがシンプルで、分かりやすかったのです。受講料に講義、答練、模試、教材、過去問題集がすべて含まれていたので、登記六法を購入したほかは、何も必要ありませんでした。

1年目、思うように時間が取れず

 クレアールの講義で最もよかったのは、効率がいいところです。私はまったくの初学者だったので、しばらくは専門用語や法律的な思考に慣れませんでした。けれど、わからないところは深入りしすぎないようにしました。これは正解だったと思います。「最初のうちはよくわからなかったけど、学習が進むにつれてすんなり理解できた」、ということがたくさんあったので、無駄に悩む時間を短縮することができました。また、民法と不動産登記法、会社法と商業登記法を同時に学んだので、常に登記を意識し、実体法と手続法を頭のなかでリンクさせる癖がついたと思います。

  とは言っても、1年目はなかなか前へ進みませんでした。講義は通信で始めたものの思うように時間が取れず、講義を途切れ途切れで見て、1講義を見終わるのに10日かかるときもあって...。またほぼ同時にフルタイムで仕事も始めたので、土曜日に講義をまとめて1.5倍速で見て、平日は通勤電車の中でテキストを読むか肢別問題に目を通すのがやっとで、夜は娘を寝かしつけながらたいてい私が先に寝ていました。講義も答練も遅れながらなんとか最後まで受けきったものの、過去問はきれいなまま本棚に並んでいました。

結果は、午前27問、午後27問。書式は大量の別紙にざわつく試験会場で、皆が何に驚いているのかもよくわからず終わりました。

2年目、ひたすら過去問を繰り返す

 1年目の結果は午前で足切りでしたが、肢別問題以外に過去問をやらず(正確にはできず、ですが)、講義と答練を受けただけにしては取れたと思いました。「あとは過去問を繰り返せば受かるんじゃないか」そんな風に考えました。いま思えば、この油断がよくなかったのです。

仕事をパートタイムに変え、仕事が終わってから保育園のお迎えの時間までの2時間半、近所の自習室でひたすら過去問を解きました。また、書式の「ひな型」を毎日5つずつくらい書いて覚えました。『合格書式マニュアル』の項目だけを見て申請書をすべて書き、少しでも間違えたら付箋を貼り、最後まで終わったら付箋のあるところを再度書くという方法です。完璧に書けたら付箋を外しますが、答練などで間違えたところにはまた付箋を貼ります。なかなか付箋が減りませんでしたが、このときに「ひな型」を徹底的に覚えたので後が楽でした。

 2年目は答練もスケジュール通りに受けることができ、模試の成績もぎりぎりAランクでした。そして迎えた2回目の本試験。「今年こそは...」という思いが強くて前日はなかなか眠れませんでした。午前の刑法まではそれなりに手ごたえを感じたものの、会社法に入ると、とたんに冷や汗が出てきました。自信をもって解ける問題が半分もないのです。条文を何度も読んでいたところなのに、「選任」だったか「選任および解任」だったか、「100分の1」だったか「100分の3」だったか、細かいところが思い出せず、焦れば焦るほどわからなくなりました。

結局、午前27問、午後29問で、またしても午前の足切りでした。

3年目、過去問→『択一六法』の繰り返す

 会社法の敗因は理解不足でした。条文を読んではいたものの、読み込んではいなかったのです。答練や過去問を解いてはいたものの、断片的な理解で満足していたのです。午前の点数が、とりあえず受けてみた1年目と同じだったことはショックでした。
  それでも、何とかあと1年頑張ることにしました。会社法と商業登記法を一からインプットしたいこと、『択一六法』の新しいものが全科目欲しいこと、書式は書き始めるまでの判断に時間がかかることを告げると、中上級者向けコースを私用にアレンジしてくれ、さらに奨学生として大幅に値下げしてくれました。

 過去問中心に進めることはこれまでと同じでしたが、ほぼ視覚だけしか使っていなかった2年目と違い、講義を受けることで耳からも情報を入れることができ、記憶を定着させやすくなりました。また、2年目は過去問を何回まわせるかということを意識しすぎて、知識が上滑りしてしまったという反省から、過去問を解いたあとは、必ず同じ範囲の『択一六法』に目を通すようにしました。過去問や答練で間違えたところや、講義で重要だと言われた論点などすべての情報を集約していたので、さっと目を通すだけで知識を整理することができてよかったです。1周目は狭い範囲(例えば「無権代理」)の「過去問→択一六法」、2週目は少し広い範囲(例えば「代理一般」)の「過去問→択一六法...」と少しずつ一度にする範囲を広げていきましたが、結局、1年を通して勉強方法は同じでした。
  春の公開模試では合格ラインに達し、答練でも上位に入れるようになってきました。それでも相変わらず会社法が苦手でした。比較の表を使って横断整理をし、重要な条文は何度も読み込んで、答練や過去問を繰り返したにもかかわらず、6月半ばになっても会社法だけは3~4問は落としていて...。

 でもあと2週間、ここまできたら開き直るしかありません。それまで漠然と「午前30問、午後30問」と思っていたのですが、「午前は足切りさえ超えればいい」と自分に言い聞かせました。「午前で足切りを超えて、午後で稼ぐ」という作戦です(ちなみに書式は、「申請順序」と「役員登記」だけは死守しようと思っていました)。最後の2週間、会社法は基本的な論点だけを繰り返し、あとはもう見ないことにしました。

 そして3回目の本試験。いきなり憲法で悩み、民法も会社法も昨年より難しく感じました。でも「自分だけじゃない、みんなも難しいはず」と割り切り、最後まで集中力を保つことができました。午後は、商業登記法の書式が予想外の新設分割であったことで一瞬頭が真っ白になりましたが、書き始めると手が覚えていてくれて、時間的にも余裕をもって書き上げることができました。「ひな型」を書き続けたことが、良い結果につながったと思います。

 作戦通り(?)午前は足切りプラス1問の28問でしたが、午後31問、書式53点でなんとか合格できました。合格発表まで確信が持てなかったので、番号を見たときは本当にホッとしました。

与えられた時間内で、いかに集中するか

 私の勉強時間は、決して長くありませんでした。平日2時間半、土曜日6時間(日曜日は子供と遊ぶ日でした)、それと通勤電車の中。少しでも時間を確保しようと夜遅くまで勉強したり朝早く起きたりもしてみましたが、いつもの勉強時間に眠くて集中できなかったのであっさり諦め、毎日きっちり8時間寝ていました。自分は、この時間内で勉強するものだと思っていたので、とくに焦りはありませんでした。逆に、短い時間だからこそ飽きずにいられたと思います。

最後に

3年目の最後の1ヶ月は、家族と職場の協力があって長時間勉強することができたのですが、周りが支えてくれてできた時間だと思うと「1分でも無駄にしたくない」と思い、自分でも驚くほど集中できました。
自分の力だけでは、合格は成し得なかったと思います。そして何といっても、マイペースで勉強する私を3年間温かく見守り励ましてくれた講師・スタッフの方々には、心から感謝しています。本当にありがとうございました。

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