「事前に考えていた時間配分どおりに本試験で問題を解けたことが一発合格の秘訣」 中辻 博基さん

中辻 博基さん

目次

1.司法書士資格を目指した理由

私が司法書士資格の取得を目指したのは、大学の講義で法学について学んだことで法律について興味を持ち、自己啓発の意味も込めて行政書士試験に挑戦したところ合格したことで、将来法律に関する職業に就きたいと考えたからです。
司法書士試験は受験資格がなく、行政書士試験と重複する科目が多かったため受験を決めました。
また、司法書士は独立開業がしやすいという点にも惹かれました。

2.クレアールを選んだ理由

司法書士試験の過去問について調べたところ独学での合格は難しいと感じ、自分のペースで学習を進められる通信教育が自分には合っていると考え、通信教育の予備校に資料請求をし、カリキュラムの中身、テキストの分量や見易さ、価格などを比較しその中から最も良さそうと感じたクレアールを選びました。安心保証プランがあったことも決め手の一つでした。

3. 学習スケジュールをどのように立てて、学習を進めたか

2019年7月の試験の合格を目標に2018年の3月に勉強を始めました。
司法書士試験は勉強する範囲が11科目と多く、やみくもに勉強していては合格できないと考えたため、最初にきちんとした学習スケジュールを立てることにしました。

行政書士試験を受けた経験から、合格するためにはインプット以上にアウトプットが重要だと考えたため、2018年の10月までにすべての講義を視聴できるように、3月から5月まで民法・不動産登記法、6月から8月まで会社法・商業登記法、9月に民事訴訟法・民事執行法・民事保全法、10月に憲法・刑法・供託法・司法書士法の勉強をしました。

講義の視聴をしたすぐ後に○×テスト、穴埋めテスト、過去問題集でどれだけ知識が身に付いているのか確認しました。初めて過去問題集を学習したときは問題に正解したかどうかよりも解答に至るまでのプロセスを重視しました。間違えた問題、正解したが解答理由が誤っているもの、あやしいものはノートに問題の番号を書いておき、その科目の勉強が終わった後に改めて解き直しました。

また、記述式に苦戦する人が多いと聞いていたため、4月、5月の早い段階から合格書式マニュアルでひな形の勉強を始めました。
11月に入り、すべての科目の講義の受講が一通り終了し、どの程度知識が身に付いているのか確認するために過去問題集を解き直し、インプットしきれていない部分を再度勉強し直しました。

2019年になると本格的に記述式の勉強に入りました。本試験では記述式の解答の時間配分が重要と聞いていたため、一つの問題にどのくらい時間がかかるのかを計りながら勉強しました。答案練習は、本試験の感覚をつかむために服装、筆記用具を本試験の時に使用しようと考えていたものを使用し、解答しました。

また、記述式の勉強と並行して択一六法で条文の確認をしました。
4月〜6月の直前期は、過去問題集、記述式問題集でアウトプット中心の勉強を行いました。
その際に、細かい法令、規則の確認をしました。

4. 学習を進めていくうえでのポイント

司法書士試験は勉強範囲が非常に広いため、初めの方に学んだことを忘れてしまうということが多々あり、学習を開始してから半年ほどは合格できる気がしませんでした。
しかし、根気よく何度もテキスト・条文を読み込むことで少しずつ理解することが出来るようになりました。
司法書士試験は非常に難易度の高い試験ですが、努力さえすれば誰でも受かるタイプの試験だと思うので、しっかりとしたスケジュールを立て、難しくても途中で投げ出さずに何度も繰り返し学習することが大切だと思います。

また、11科目あるため、得意な科目、苦手な科目がどうしても出てしまいます。
私は、民事訴訟法・民事執行法・民事保全法・供託法が非常に苦手で、何度勉強してもすぐに忘れてしまいました。その原因を自分が経験したことがなく流れをイメージできないからだと考えたため、一つの単元ごとに勉強するのではなく、流れを意識してテキストを始めから最後までとりあえず何度も軽く攫うことで手続の流れのイメージがつかめるようになり、知識が身に付くようになりました。
苦手な科目の勉強は、一つの単元ごとの勉強も大切ですが、手続のイメージをつかむことが知識の理解につながるポイントだと思いました。

5.記述式対策

司法書士試験の特徴として、記述式問題が不動産登記・商業登記の各1問ずつあることが挙げられます。初めて勉強した際はその方式に戸惑い、問題の解き方、解答の書き方が全く分かりませんでした。また、本試験では午後の3時間で択一式35問と記述式2問を解かなければならないため、記述式問題を最後まで書ききれない人も大勢いるということを知りました。

合格するためには記述式対策が必要不可欠であると分かり、まず解答の書き方に慣れるため、書式のひな形を何度もノートに書いて練習しました。その際に解答の記載にかかる時間を計り、問題を解くのにかけてもよい時間を割り出しました。また、文字を多く書くため腕が疲れてくるのでいくつかのボールペンを用意し、最も腕が疲れづらいボールペンを探しました。

次に問題の解き方の練習ですが、自分の場合は本試験で記述式にかける時間は1問に付き55分と決めていたため、問題を検討するためにかけられる時間は不動産登記の場合30〜35分、商業登記の場合25〜30分であり、時間が足りなくなる可能性がより高い商業登記の勉強を重点的に行いました。答案練習等で商業登記の問題を解くと、最初に予定していた時間を超えてしまうことがあり、自分が多く時間を取られている論点はどこなのか時間を計って調べてみると、役員変更の登記と組織再編の登記に苦戦していることが分かったため、合格体験記などで合格者が実践していた役員変更、組織再編の際の解答の下書きを見せてもらい、その中から自分に合っていそうな人の解き方を真似して答案練習をしました。

自分独自の解き方も大事ですが、本試験合格者の解答方法を参考にすることも、記述式を苦手としている人には良いと思います。

6. クレアールで学習して良かった点

クレアールで学習して良かった点は、やはり通信教育のため自分のペースで勉強できたことです。朝早くに起きた時、夜あまり寝付けない時、電車に乗っている時など少しの空いた時間でも映像を見て勉強できるため、あまり勉強時間が取れない会社や大学との兼業受験生でも勉強しやすいことがクレアールの魅力だと思います。映像を倍速で見ることが出来るところも、反復学習の際に役立ちました。
合格書式マニュアルには、簡単なひな形であっても漏れなく載っているため記述式のイメージをつかむのに役立ちました。
また、テキストの内容も非常にまとまっており、図表が多く、重要な箇所が色刷りのため直前期の勉強が非常にやりやすかったです。
他の予備校よりも勉強にかかる費用が安く済むことも魅力でした。

7.今年の試験で一発合格できた秘訣

今年の試験で一発合格できた理由は、事前に時間配分をしっかりと考えていたことが大きいと思います。
私は、次のような時間配分をあらかじめ立てておき、実際の本試験でもほぼ予定どおりに問題を解くことが出来ました。

〈予定〉
択一式・午前:1時間30分
見直し:30分

休憩中:不動産登記法・商業登記法の条文確認

択一式・午後:50分
記述式・不動産登記:55分
記述式・商業登記:55分
見直し:20分

本試験の会場には、時間が足りずに解答をあきらめて記述式の問題を白紙のまま提出した方が多くいました。焦りからイージーミスをしてしまった方も多くいたと思います。

午後は時間との戦いでもあるので、焦ってイージーミスなどをしないようにしっかりと試験のシミュレーションをしておいたほうが良いと思います。

8.モチベーション維持・気分転換の方法

最後にモチベーション維持・気分転換の方法ですが、私は元々小説を読むのが好きなのですが、司法書士試験の勉強はテキスト・条文の読み込みが重要であるため、「普段小説を読んでいた時間に勉強するために試験に合格するまでは小説を読まない」と最初に決めていました。試験勉強を始めて2か月ほどは勉強が進んでいましたが、次第に友人との会話などで小説の話が出るたびにストレスを感じ勉強に身が入らなくなっていきました。

そこで、日曜日の夜に一週間の予定を立て、週に二日ほど小説を読んでリラックスする時間を作りました。それによって、勉強をする時間に集中して勉強することが出来るようになりました。
気分が乗らない時に無理矢理勉強してもなかなか知識が定着しないため、試験勉強中は常に張りつめているよりも、オンとオフをはっきりさせるほうが良いと思います。

また、机に長時間向かっていると腰や足が疲れてくるため、外に出て15分ほどジョギングをしてみると体の緊張が解け、リラックスして勉強することが出来るようになりました。

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