「『得意』と思えるものを頑張って作ったことが合格につながった」 木下 智義さん

木下 智義さん

目次

司法書士を目指した理由

自分は小さい会社を経営していますが、会社を経営していると商業登記に接する機会があり、登記の世界に以前から興味がありました。
また、自分のスキルアップを考えたとき、バラエティに富んだ「得意分野」を持つことは武器になると考え、新しい世界であるこの分野にトライしてみようと思うようになりました。

クレアールを選んだ理由

そのようなきっかけでしたが、本業があるために通学は難しく、「ならば通信講座で」と探していると、「非常識合格法」といったキーワードが目に入ってきました。

中身を読んでみると、どうやら覚える量は少なくて済むようですし、テキストも薄いということで、専業での学習が難しく、机に向かうのが苦手な私には大変魅力的に感じました。

クレアールの良かった点

自分の学習は、通勤等の移動時間にダウンロードした講義音声を聞くのがメインでした。
クレアールの講座は1単元が比較的短く、また1.5倍速音声データもあり、自分にはマッチしていました。

カリキュラムの良いところ

単元が論点別に細かく分けてあったので、復習する際には講義を探しやすく便利でした。

答練の効果的な活用法

学習が講義音声中心であったため、どうしてもインプットに偏っていましたが、答練によって理解が不十分であった点や、出題される論点を再確認できたと思います。

また記述式はパズルを解いているかのようで好きでしたから、記述式の答練は毎回楽しみでした。

苦手科目の克服法

私は択一式は全般的に苦手でした。
司法書士試験は覚えることがとても多い難関資格です。
特に条文は重要でありながら、独特の言い回しがその難しさを倍加させています。
そこで、私は無理矢理「実例」を作るようにしていました。例えば、「Bは、Aが無権代理人だったという事実を知らなかったことに過失がある」に対しては、Aが「え、説明したよね?」とBに言うシーンを思い浮かべます。すると、「Bは損害賠償請求ができるか?」に対して「言われたのに忘れている…取消はできても損害賠償請求までは認めづらいよね」となります(実際にこのシーンが適切がどうかはわかりませんが、自分の理解のためにちょうどいいニュアンスを探していました)。

また、会社法の株主提案権のように似たような数字がたくさんあるものについては、自分なりにまとめて表を作っていました。表を作る過程で共通項が見えてくることもあり、理解が深まったと考えています。

得意分野

試験直後の択一式の自己採点で「ああ、こりゃダメだな」と不合格を確信していましたが、ご存知の通り午後は難問揃いで基準点も低くなり命拾い(?)しました。
しかしそれでも午前・午後ともに択一は基準点+1問でしたから、「まあダメだろうけど、記述式を採点してもらえるだけ良いか」とここでも不合格を確信。
実は基準点+2問というのは、昨年度の択一式と同じ成績です。自分としては1年学習して同じ成績だったのはかなりガックリときました。
その後、「確信」を「確定」に変えるために法務省のホームページで合格発表をチェックした時の、自分の番号があった驚きは相当なものです。
記述式の点数が良かった(実際、択一式1700位台、記述式8位(58点)でした)わけですが、「択一が苦手でも記述で挽回できる」ということは証明?できたと思います。
私と同じように択一式が伸び悩んでいる方も、記述式を磨いていくというのは大変意味があることだと思います。

本試験午後の部の過ごし方

記述式問題は、頭の中で事実関係を検討しながら解答を導き出すため、まとまった時間集中状態を継続する必要があります。
私は受験3回で合格しましたが、初回の試験では午後択一→記述の順に解いていきました。当然記述を解いている時間帯は周りの方も同様に記述を解いていて、問題用紙をめくる「ガサガサ」という音に集中を乱されてしまいました。
そこで2回目以降は真っ先に記述式を解くようにしていました。そのおかげもあり、記述式に悔いを残すことはありませんでした。お勧めです。

記述式対策

大抵の問題には「ひっかけ」が潜んでいます。その罠を回避するように歩くことで、自然と「ストーリー」ができていくように感じています。
もっとも、回避したと思った先で別の罠にまんまと引っかかることも多いのですが、そう言う時は笑って「やられたー」と出題者との勝負を楽しむようにしていました。

仕事との両立

スキマ時間の活用、これに尽きると思います。私は家に帰ると子供がいるので全く集中できませんし、子供が寝付く頃には私も「おねむ」です(笑)。ですから、移動の時間を有効活用するしかありません。イヤホンをノイズキャンセリングのものにしたり、外で風が強くてもちゃんと聞こえるものにしたり、…と投資?は惜しみませんでした。

あとは学習が仕事の息抜きになるよう、「移動中は仕事を忘れてお勉強」と頭のスイッチを切り替えるように心がけたのも良かったかもしれません。

合格の秘訣

既に述べた通り、記述式が得意だと思っていたことで、択一式については「ある程度できれば勝負になる」と思うことができ、プレッシャーが軽減されました。(さすがに基準点+2問で大丈夫とは思っていませんでしたが)

択一式でも得意だと思える分野(私の場合は不動産登記法でした)があったので、午前の科目に集中できたように感じています。
いずれにせよ「得意」と思えるものを一つ頑張って作ることで、その先の学習でのプレッシャーは減り、次の得意分野を作りやすくなっていくと思います。まんべんなく全体の理解を深めていくより、「狭いけど得意」という分野を1つずつ増やしていくのが良いかもしれません。それは科目単位でなくても「根抵当権はバッチリ」「募集株式ならなんでも来い」というのでも良いと思います。

最後に

とにかく勉強を楽しむことです。
仮に本試験直前であっても「ほえー、知らんかったー、なるほどねー」と思えることは、「まだわからないこと多すぎる。やばい」と思うよりもずっと定着しやすいでしょう。

以上、きっかけ・勉強法・得点分布、いずれも「非常識」かもしれませんが、ご参考になれば幸いです。

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