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「落ち着いて自分のわかる問題を確実に解くことが合格の近道」 大浦 美季さん

 

落ち着いて自分のわかる問題を確実に解くことが合格の近道

大浦 美季さん

なぜ司法書士を目指したか

司法書士を目指そうと思ったのは、金融機関に就職してから5年目の春先のことでした。当時私は結婚を考えており、いずれ転居するため仕事を辞めなければならないので、転職に対する不安がありました。

そんな中、学生時代の友人が結婚を機に地元に戻ってきました。その人は看護士の資格を持っていて、転居しても、また子供ができたときでも、転職・復職には困らないことを話してくれました。

そこで、私も何か専門的な知識を身につけて、転居や出産、育児を気にせず働いていけるようになりたいと思ったのが司法書士を目指すきっかけです。また、大学時代は法律を学んでおり、法律の知識を活かした仕事をしたいという思いは以前からありました。仕事を辞めざるを得なくなったことで、思いきって勉強を始められたのだと思います。

クレアールを選んだ理由

大学時代の友人で司法書士になった人が二人いたので、連絡を取り、仕事内容や勉強方法などを聞きました。二人とも通信講座を利用していたのですが、そのうちの一人がクレアールを、もう一人は他の通信講座を利用していました。

最終的に合格しているのだから、二人が利用した通信講座の中から選べば大丈夫だろうと思い、値段が良心的なクレアールに決めました。また、安心保証プランも魅力的で、これもクレアールを選んだ理由の一つになります。

クレアールで学習して良かった点

①安心保証プラン

私にとって一番ありがたかったのは、安心保証プランで2年間継続して学習ができたことです。
試験一回目は、入籍・転居と結婚式の準備の時期が試験と重なってしまい、直前期に学習時間を確保することができませんでした。当初から2年計画で試験に臨んでいたとはいえ、こんなに勉強時間が確保できないことは想定外でした。

プライベートが落ち着いて、学習を再開したのが10月の初めだったのですが、追加でお金を払うことなく同じ講義、テキストを使って学習できたのは経済的にも助かるし、二回目ということもあって理解の深まり方が違いました。

すでに学習をしていらっしゃる方はわかると思いますが、司法書士試験は基本的には1年勉強するだけでは足りないくらい、膨大な知識の習得、深い理解が求められています。その中で追加の費用が必要なく、2年間学習できるのはとても大きいと思います。

②教材、講義等

テキストも講義も要旨を捉えていて、マイナーな出題範囲などは思いきって省略している印象です。そのおかげで各分野の全体像が掴みやすく、私は会社法や不動産登記法は初学だったのですが、抵抗感なく取り組むことができました。初学者に優しい内容になっているため、講義・テキストだけ取り組めば試験範囲を完全に網羅できる、というものではおそらくないのですが、講義で該当する過去問が提示されていること、また細かい知識は択一六法に記されており、しっかりと試験のための知識も補完される形になっています。

また、直前期は過去問・模試などにより様々な知識が入り込み、頭が混乱する時期があるのですが、この時にテキストや講義を見返すとその分野の要旨に立ち戻ることができるので、理解を深めることができました。講義は音声ダウンロードもできるので、移動中や寝る前にも聞くことができてとても便利でした。一通り学習を終えた後は、苦手な分野を何度も聞き直しました。講師の方が分かりやすく説明して下さるのでとても聞きやすく、モチベーションの上がらない日はとりあえず講義を聞いていました。倍速で聞くこともできるので、学習の進度に応じて速さを変えられるのもよかったです。

クレアールのカリキュラムで有益、活用しやすかった点

他の通信講座では民法と不動産登記法は別単元になっていると思われるのですが、クレアールでは民法の中に不動産登記法を織り交ぜて学習を進めるため、私は理解しやすかったです。

答案練習の効果的な活用方法

答練、模試は学習のペースメーカーになりました。また、クレアールを受講している他の人との順位が出てくるので、長い受験期間でも中だるみせず、緊張感を保つ効果もあったと思います。

学習スケジュールについて

① 4月まではテキスト・講義で内容理解+過去問分析

司法書士試験に受かった友人から、「司法書士はいかに暗記するかが大切だから、直前の3か月でひたすら暗記しなさい」とアドバイスを受けていました。なので4月までは主に各分野の全体像をつかんだり、その制度が何のために存在するか等をテキストや講義を通して理解を深めることに注力していました。原則を理解することによって暗記する際に自分なりの意味づけができ、定着しやすいと考えたからです。
例えば会社法の機関で、それぞれの機関がなんの役割を担っているのか考えると各役員の任期や選任方法などが覚えやすかったりします。公開会社、非公開会社で異なる事項も、そもそも公開会社は会社の所有と経営が分離した大規模な会社だから…などとイメージを付けていくと思い出しやすくなります。ひたすら直前期の暗記ための下準備をしていました。

上記学習方法に加え、進行していたのは過去問を解くことです。過去問を何度も解くことで、今自分がどの分野が苦手なのか知ることができ、また過去にどのようなことが問われているのか傾向をみることで、よく問われる分野・あまり聞かれない分野に対する学習のメリハリをつけられるようになります。学習計画の指針となってくれるのが過去問だと私は考えます。

②4月から残り3か月はひたすら暗記+模試で本番の時間の使い方を調整

直前期はとにかく知識を詰め込みました。この時期に使ったのは択一六法と、講義やテキストを自分なりにまとめたノートです。
択一六法には、条文とそれにまつわる判例、過去問、関連事項の横断整理などが書かれているので、理解したことをひたすら覚え込むのに最適でした。

また、模試・答練を何度も行うことで、自分なりの問題を解くときの順番、時間配分を知ることができます。解く順番、かける時間は人によって全然違います。自分の最適な方法をこの時期に見つけておくと、本番に慌てずにすみます。

参考になるかはわかりませんが、私の解き方を記しておきます。

午前は、民法を最後にやりました。民法はボリュームがあるので、他に解くべきものがない状態で取り掛かりたかったからです。午前は比較的時間に余裕があるのですが、あえて100分前後で解き切るように時間配分しました。時間を余らせて見直す方法もあるかとは思いますが、私の場合は解答の選択肢を変更するとほぼ間違えてしまっていたので、一問一問にかける時間を長くしました。

午後は時間が本当に足りません。とにかく時間配分を守るように心がけました。択一は不動産登記法を最後に解くようにしました。理由は午前の民法と一緒で、ボリュームのある科目だからです。択一は長く時間をとっても70分までに終わらせ、記述の時間を確保するようにしました。記述は不動産登記、商業登記をそれぞれ60分以内に解くように心がけました。模試で確立した時間配分は変えないほうが良いと思います。自分の実力を発揮するためには、今までやってきた通りの手順で問題を解いていった方が落ち着くからです。

4月まで暗記をするつもりで学習を進めていなかったので、模試や答練のほとんどはいい結果ではなかったです。ただ、4月頃の模試は午前午後ともに22点~24点付近だったものが、5月には24点~27点付近、6月には27点~29点付近と、少しずつ実力がついていったので焦りはありませんでした。模試の結果に一喜一憂せず、模試をやる目的を明確にすることが大事だと思います。

記述対策について

まずはひな形を暗記するところから始めました。テキスト・講義の学習が進むにつれ、似ていて紛らわしい登記も自分なりの区別の方法が分かってきました。また、不動産登記法、商業登記法の過去問を解く際にひな形をそばに置き、わからなかった肢は該当するひな形をみながら理解を深めました。

実際の試験対策は模試や答練で行っていました。問題文を読むときにどこを注意しなければならないのかは、実戦形式でなければわからない部分です。模試・答練のたびに自分がつまずいた箇所については間違えないためにどうするか反省を行い、自分が見落としがちな事項を箇条書きにしておいて試験直前に確認していました。

今年の試験で合格できた秘訣

試験本番は、とにかく諦めずに試験終了まで頑張り抜くことが大事だと思います。そのためには、自分の力を発揮することだけに集中した方が良いと思いました。今年の試験は、午後の択一試験の基準点が過去最低でした。問題の文量がかなり多かったことに加え、内容も難しかった事が原因だと思います。 司法書士試験は年に一度なので失敗は許されないのですが、そのことを意識しすぎると、今年のような難問の多い年だと余計に焦ったりして本来の力を発揮できない可能性があります。自分のわからない問題ばかり出たとしても、落ち着いて自分のわかる問題を確実に解くことが合格の近道だと思います。自分が知らない問題は周りもわからないはずなので…。

ちなみに、私は試験前日・前々日眠れませんでした。当日の朝は朝食はしっかり食べましたが、緊張で吐きそうになっていました。コンディションとしては最高というわけではなかったのですが、気合で最後まで集中できましたし、ケアレスミスもほぼなかったです。こんな状態でも実力は発揮できたので、1日2日眠れなくても何とかなると思って試験に臨んで大丈夫です(もちろん、眠れるならそれに越したことはないのですが)。

最後に

受験勉強期間はとても長いのに、試験は年に一度、たった5時間で終わってしまいます。不安にかられ、マイナーな出題分野に手を出してみたり、新たに問題集・参考書を買いたくなるときもあると思います。補助的に参考文献を増やすことに反対はしませんが、クレアールの教材は試験の頻出部分をしっかりと押さえてくれているので、これを主軸にすることが合格への近道だと思います。

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