司法書士試験に合格するのは簡単?難易度や勉強法について

「司法試験と比較して難易度が低い」と言われることがあるものの、実際には司法試験と司法書士試験を比較すること自体が難しく、どちらも決して簡単には合格できません。その難易度や試験内容について詳しく見ていきつつ、合格のためにはどのような勉強方法が効果的なのかについてもご紹介します。

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司法書士試験は簡単「ではない」

例年、司法書士試験の合格率は4~5%です。合格率だけ見ても、司法書士試験が決して簡単なものではないことが分かると思います。試験内容は後程詳しく述べますが、出題科目が11科目と多く、出題範囲もかなり広いことも、司法書士試験が難関資格試験の一つと言われる要因であると言えます。

裁判官・検察官・弁護士になるための試験である「司法試験と比較すれば簡単」といった誤った認識による発言が耳に入ることもあり、誤解されがちですよね。しかし、司法試験から司法書士試験に切り替えて、すぐに上手くいった、という声はあまりありません。

また、暗記が得意である、勉強が好きであるという人でも、きちんとした対策を取らなければ合格は容易でないのも事実です。しかし逆に言えば、きちんと対策を講じ、効率的な勉強方法を身につけさえすれば合格への道も必ず見えてくるということでもあります。特に社会人として仕事と並行しながらこの試験に挑戦する場合には、十分な勉強時間の確保がネックになってきます。予備校の利用や、通うのが難しい場合には通信講座なども視野に入れた対策が必須と言えるでしょう。

司法書士試験の難易度

2011年まで、司法書士試験の合格率は3%程度でした。つまり、100人受験者がいたら合格者は3人という割合です。ほんの一握りの人しか合格できない、かなり難易度の高い試験であると言えるでしょう。近年では合格率は多少上がったとはいえ、それでもまだ4~5%台となかなか厳しい数字です。

司法書士試験は、受験資格に学歴や受験できる年齢に制限がないため、誰でも試験を受けられるようになっています。だからと言って受験倍率が上がり合格率が下がっているというわけではありません。司法書士試験には、相対的に基準点というものがあります。午前の部の択一式試験、午後の部の択一式試験、午後の部の記述式試験に各々基準点が設定されています。すべての試験でこの基準点に満たない点数の場合は自動的に不合格となり、さらにすべて基準点をクリアーしても、総合点を下回ってしまうと不合格となってしまうのです。全て基準点を突破し、その合計点数が合格の最低点数を0.5点でも上回れば合格となります。概ね最低合格点は受験者数の上位4~5%程度になることが多い為、受験者数の増減に関係なく、上位4~5%が合格者となる試験です。

司法書士試験の内容と特徴

司法書士試験の内容と、その特徴について見ていきましょう。試験では主に法律に関する知識を問う11科目が出題されます。この中でも特に出題される問題数が多いものが主要4科目と呼ばれており、民法、商法(会社法)、不動産登記法、商業登記法がこれに当たります。この中でも特に民法は出題数が多く、他の法律の基礎になる知識でもあるため、しっかりと学習しておくことが大切です。試験対策としてメインになるのは、基本的にはこの4つの科目であると言えます。試験は一日を通して行われ、午前の部と午後の部に分かれています。午前の部では択一式の筆記試験を4科目、午後の部では同様に択一式の筆記試験を7科目と、不動産登記法と商業登記法に関する記述式問題を行います。筆記試験の後に筆記試験合格者には口述試験があり、会話能力や司法書士としての適性を主に試されます。

司法書士試験はテキストと過去問の往復が重要

簡単には合格できない試験である司法書士試験ですが、しっかりと対策を取り勉強を続けていけば合格は決して不可能ではありません。ただし、無暗に自己流の勉強方法で学習をすすめてしまうと、合格から遠ざかってしまうこともあります。試験範囲は広く、様々な法律についての知識を身につけなければなりません。こういったタイプの試験では特に、過去問を解くことが重要になってきます。過去問を解くことで、どのようなパターンで問題が出題されるのか、頻出事項や重要事項は何かといった傾向が見えてきます。また、過去問を解くことで自分が得意な科目、反対に苦手な科目も分かってきます。試験自体と、自分自身の得意不得意の傾向が分かると、対策が立てやすくなります。過去問でできなかったところをテキストで学習し、また過去問に戻って知識が定着できているか確認する、というのを繰り返しで行うと良いでしょう。テキストと過去問の往復を何度も行うことで、試験の形式に慣れ、繰り返しにより知識の定着が図れます。

まとめ

司法書士試験は、決して簡単に合格できる試験ではありません。試験範囲は広く、合格のためにはかなりの勉強量が必要になるでしょう。基準点という、いわゆる足切りのシステムがあることから、受験者数が少なければ合格率が上がるわけではないとてもシビアな試験であることが分かります。合格のためには、テキストと過去問を往復して知識の定着をはかりつつ傾向と対策ができるような勉強方法がおすすめです。効率的に勉強して、合格を目指しましょう。

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