令和2年司法書士合格者インタビュー 小野寺 俊助さん

小野寺 俊助さん(令和2年司法書士試験合格)

一発合格

参考 合格体験記「毎日必ず勉強することにより掴んだ一発合格」小野寺 俊助さん司法書士試験合格ならクレアール

清水:それでは、合格者インタビューを始めます。よろしくお願いします。

小野寺:よろしくお願いします。

 

司法書士試験に合格するまでの過程

清水:まず、司法書士試験に合格するまでの過程についてお聞きします。世の中にいろいろな資格がある中、なぜ司法書士を目指そうとしたか、お聞かせください。併せて差し支えない範囲で、今までのお仕事や法律の学習経験についても伺いたいと思います。なお、小野寺さんは宅建士、行政書士もクレアールで一発合格されていますが、最初から司法書士を目指そうと思っていたのか、それとも宅建士、行政書士、それぞれの資格を取得したので司法書士の資格に目が向いたのかということもお聞かせください。

小野寺:はい。今までの仕事や大学で法律の学習をしてきたかというと、そのようなわけではありません。

清水:大学は法学部ではなかったわけですね。

小野寺:法学部ではなく、文学部でした。ですから、法律の知識があったり仕事で法律関係に携わっていたかというと、全くそのようなわけではありません。

 ただ、元々不動産に少し興味があって、不動産といえば宅建というイメージがあったので、どうせ勉強するなら宅建士を取ってみようかなというのがきっかけではありました。まず宅建を御社で勉強して合格したので、今度はステップアップとして行政書士も取ってみようかなと…。そこもうまく合格したので次は司法書士かなと思いました。本当にステップアップ、ステップアップという形で司法書士まで来たという形です。

科目に関しては、宅建士や行政書士では重複している受験科目がありました。ただ、特に民法に関しては、私が勉強してきた学習は改正前の民法であり、私が司法書士試験の合格目標年度としていた受験の民法は改正後の民法での出題だったので、そこはもう一から学習するべきであると考えて、学習を始めました。

清水:宅建士や行政書士の学習の中で、民法以外でも司法書士試験と重複している科目もありますが、その時の学習経験は司法書士の学習で活かせた部分はありましたか。

小野寺:民法以外では、憲法や会社法が重複していました。今まで学習した知識が憲法はそのまま司法書士にも活かせたと思います。ただ、会社法は司法書士試験の学習では細かい知識が問われるので、役には立ったのですが、そのまま役に立ったかというと、決してそのようなわけではなかったです。

今年の司法書士試験を振り返って

清水:では次に、今年の司法書士試験を振り返っていただきます。まず、本試験当日をどのような気持ちで迎えたか、午前の部の問題を解いた後の感想、午後の部の問題を解いた後の感想、そして本試験を終えてどのように感じたかをお聞かせください。

小野寺:まず本試験当日は、全く前日から眠れずに朝を迎えました。

清水:全く眠れなかったのですか?

小野寺:はい、緊張で眠れなかったのだと思います。24時間、本当に全く眠れずに迎えました。寝ていなかったため、もうやることもなかったので、集合時間よりも結構早めに試験会場へ向かいました。コロナ禍での試験だったので、バタバタするかなという想像もあり実際に早めに行きましたところ、試験会場の大学の前には結構受験生が並んでいました。会場では検温があり、何かしらの手違いで「私が引っ掛かったら嫌だな」と思いました。平熱は家できちんと確認して向かったのですがピッと鳴ったら嫌だなと思いつつ、少しドキドキしながら通過して、特に呼び止められることもなく教室に向かうことができました。

 午前の部の問題を解いた感想ですが、午前に関しては結構解けたかなという手応えがありました。ただ、民法で絶対出題されないだろうと勝手に私が予想して手抜きをしていた部分、例えば、条件・期限、あとは改正民法の定型約款のあたりが出題されたので、解いていた時には「やばい」と思いました。

ただし、会社法と刑法はそれほど難しくないと感じたので、午前の部は「まあまあできたかな」と思いました。

清水:手応えがあったのですね。

小野寺:はい、ありました。午後の部は、択一式で民事訴訟法から始まりますが、結構楽だな、簡単だなと思ってスラスラ解いて供託法・司法書士法まで進みました。「結構今年は楽だな」と思っていたのですが、その次の不動産登記法から急に難しくなって、それで「えっ?」と思うと同時に、問題文自体もすごく長かったので「これはやばいな」と思って、それでかなりの時間を不動産登記法に割いてしまいました。

 その後は記述式も、計画どおりに時間配分ができずに終わってしまったという形でした。

試験終了後は、帰りに歩いている時に他の受験生の方が記述式の話をしていて「債務者の変更登記は必要らしいよ」みたいな話を聞き、「俺書いていない、ああ枠ズレをしてしまった」と思いました。その後に解答速報を見て、やはり債務者変更があったので私は「終わった」と思いました。それでもう、次の日から勉強をしていました。

清水:落ちたと思ったのですか?

小野寺:はい、もう落ちたと思ったので、受験勉強を開始していました。

清水:ちなみに、午後の部は、答案用紙を全部埋められましたか。また時間は足りましたか。

小野寺:やはり記述式の時間がどうしても足りなくて、一応埋められたのですが、ただ、不動産登記の説明を書かせる問題が2題あったかと思いますが、そのうちの1題は白紙解答で、あとは商業登記も後半に関しては本当に時間が足りなくて、書けることは書いたのですが、答案用紙は埋めきれず、結構スカスカの感じで終わってしまいました。

清水:差し支えなければ、本試験の得点を教えて頂けますか。

小野寺:得点は216.5点でした。

清水:得点の内訳を教えて頂けますか。

小野寺:午前が87点、午後の択一が84点で記述式は45.5点でした。

清水:大きな穴がなく、得点できましたね。

クレアールを選択した決め手

予備校選びのポイント

清水:では次に、予備校選びのポイント、クレアールを選択した決め手について伺います。まず予備校選びのポイントですが、複数ある予備校の中からクレアールのどこが良いと思われたか、お聞かせください。併せて、通学講座ではなく通信講座を選んだ理由をお聞かせください。

小野寺:御社を選んだ理由としては3つあります。

 1点目は受講料が安かったという理由です。ただ、どうしても「安いということは、どこか手抜きをしているのではないか」みたいなイメージがあると思うのですが、パンフレットを見ましたところ、特に手抜きの感じはしなかったですし、「すごくしっかりしているからいいな」と感じたのが一つ目の理由です。

2点目は、合格お祝い金制度があったことです。合格お祝い金制度があることによって「目標年度で絶対合格するぞ」という意識がすごく高まるので、それで選んだというのが二つ目の理由です。

3点目は、疑問に対して繰り返し質問できるという制度があったからです。私は結構、疑問があるとすぐ質問してしまう性格なので、実際に何百回と質問をして、担当者の方泣かせだと思われていたとは思うのですが、すごく迅速に、かつ丁寧な回答を頂けて質問ですごくお世話になりましたし、助かりました。

その3つが主な理由です。

クレアールを受講した感想

清水:分かりました。では次に、クレアールで受講した感想を伺います。見事に1回の試験で難関といわれる司法書士試験に合格なさったわけですが、クレアールで受講して良かったところをお聞かせください。

小野寺:まずテキストに関しては、分厚いとそれだけでやる気をなくしたり、冊数が多いと本当にやる気をなくすと思うのですが、御社のテキストはコンパクトで、冊数もそこまで多くはなくて、サイズも大きいというわけではないので持ち運びが簡単で、そこがとても良かったです。カリキュラムは、1回の講義がだいたい1時間ぐらいだと思うのですが…

清水:単元別講義ですね。

小野寺:はい、そうです。私は集中力があまりない人間なので、1時間という講義時間が結構はまりました。大学みたいに2~3時間の講義だとやる気をなくすタイプなので、時間的にもすごくぴったり合っていて、すごく良かったです。また倍速で聴けるシステムにもなっていたので、そこは良かったと思います。常に2倍速で聴いていました。

清水:クレアールでは民法と不動産登記法、それから商法・会社法と商業登記法を一体として学習するカリキュラムになっていますが、その点はどう感じましたか。

小野寺:やはり重複しているところは2回学習しても時間の無駄かなと思うので、民法と不動産登記法、商法・会社法と商業登記法を一体として学習するのは本当にすごく良かったと思います。

通信講座のメリット

清水:分かりました。では次に、通信講座のメリットについて伺います。実際に通信講座で学習を進めていく中で、こんなところが良かった、この点は利便性が高かった、そして、もっともよく活用した点がありましたらお聞かせください。

小野寺:通信講座で一番のメリットは、繰り返し講義を聴けるというところだと思います。1回ではなかなか分からないところもあるので、それが何度も聴けるというのが最大の通信講座のメリットだと私は思いました。

全体的な学習方法

時期ごとの学習について

清水:次に、全体的な学習方法について伺っていきます。まず、時期ごとの学習ですが、司法書士試験の学習は大きく分けると学習初期段階(基本講義中心の学習時期)、学習中盤期(基本講義が終わり、過去問の学習や初めて答練を受ける時期)、試験直前期(問題演習や自身が行ってきた学習をまとめる時期)に分かれます。その時期ごとに、どのような点に注意して学習を進めたか、あるいはこのような工夫をしたということがあればお聞かせください。

小野寺:初期段階は、取りあえずよく分からなくても、講義を流すではないですけれども、どんどん進めていく学習をしました。それによって大まかな全体像がつかめると思うので、それだけでいいかなと思いました。

 その後は答練や模試を通じて、未出題の問題対策といったものを中心に勉強しました。

直前期はもう最終チェック段階なので少し不安なところを中心にやっていたのですが、そこばかりをやっていると今度は今までできていたところが結構できなかったりしたので…。例えば、過去問のB・Cランク問題を中心にやっていたら基本的なレベルのAランク問題を落としていたことがありました。

清水:基本的なところが抜けてしまっていたのですね。

小野寺:はい、そうですね、理解していたのに抜けてしまっているということがあったので、そこは注意しました。

学習時間、学習量について

清水:では次に、学習時間・学習量についてです。時期にもよると思いますが、前述の学習初期から中盤期、そして直前期にどのぐらい学習していたかをお聞かせください。

小野寺:学習初期は講義でだいたい1時間ぐらい、講義を受けた箇所に該当する清水先生が講義の最後で案内してくれる参考過去問を解いたり、あるいは講義の復習でだいたい2時間ぐらい私はかけていました。特に復習をメインに時間をかけて、トータルで言えば3時間ぐらいでした。

清水:1単元につき、全部で3時間ぐらいかけていたのですね。

小野寺:はい、講義と復習で1日3時間ぐらい学習していました。基本講義の視聴が終わった後の中盤期から直前期の時は、トータルの3時間というのはあまり変わらなかったですが、択一対策に1時間で記述対策に2時間というような配分で勉強をしていました。

清水:直前期でも学習時間はそれほど変わらず3時間ぐらいだったのですね。

小野寺:はい、それほど変わらず3時間でした。

クレアールの初学者カリキュラムの活用方法

清水:次に、クレアールの初学者カリキュラムの活用方法についてお伺いします。初学者コースは基本講義から始まり、最終的には直前期の答練や模試といったアウトプットで終了します。まず基本講義を進めていくときの学習方法や心構えをお聞かせいただきたいと思います。先ほどの話と少し重複しますが…。

小野寺:全体の学習としましては、先ほど話しましたとおり、基本講義を受けて、その後に参考過去問で過去問を解き、復習をするという繰り返しです。記述式の学習に関しては初期段階から不安があったので、初期段階から合格書式マニュアル対応問題集を使ってひな形を中心とする学習をしていました。

清水:あとは、先ほどおっしゃっていたように、「分からないところがあっても先に進んで、全体を見渡す」ということを強く意識していたということですね。

小野寺:はい、そうです。

クレアールの通信講座で学習を開始した直後の感想

清水:では続いて、クレアールの通信講座で学習を開始した直後の感想について伺います。
司法書士は難関資格の一つであるため、民法、不動産登記法、会社法等の早い段階で挫折してしまう方もいらっしゃいます。学習を開始して辛かったこと、工夫したことがあればお聞かせください。また、辛かったことがある場合は、どのようにして乗り越えて学習を続けていたかをお聞かせください。

小野寺:私は勉強自体が結構好きなので、辛いということはあまりなかったのですが、ただ、途中で「今日は面倒くさいな」みたいな時はありました。ただ、目標年度で不合格になってしまってまた1年勉強するよりも、「今頑張らなくてはいけない」と考えて、それで頑張りました。

清水:合格体験記を拝見しましたが、「毎日学習することを心掛けていた」と書かれていました。それはどのような考えに基づいていたのですか。

小野寺:毎日学習することを一回やめてしまうと、だらだら、そのままやらなくなってしまうことも考えられなくはなかったので、それであれば例えば風邪をひいてこの日はできないと思っても、5分だけでもいいのでテキストを広げてきちんと勉強していました。

清水:学習するという習慣づけが大事だということですね。

小野寺:はい。そうです。

具体的な学習計画の立て方と実行方法

清水:分かりました。では次に、具体的な学習計画の立て方と実行方法について伺います。クレアールのカリキュラムで学習を進めていく上で、具体的にどのように学習計画を立てて実行したか、学習計画を立てる際の注意点をお聞かせください。

小野寺:具体的な学習計画を立てたかというと、私は全く立てていません。ただ、先ほどと少し重複するかもしれませんが、本当に1日1単元進めるというスケジュールで進めていたので、そこだけは意識しました。あとは、私の場合、学習を始めたのが早くて初めての司法書士試験までは約2年半あったので、それほど焦るということもありませんでした。

清水:日程的に試験まで余裕があったので、細かいスケジュールを立てるというよりも、毎日1単元進めるという目標を立てて実行したということですね。

小野寺:はい、そうです。

お試し受験について

清水:次に、お試し受験について伺います。クレアールでは合格目標年度の前年に司法書士試験のお試し受験を勧めています。お試し受験を受けて、どのような感想あるいは手応えがあったか、そしてお試し受験がその後の学習にどのようにプラスになったか、お聞かせください。

小野寺:お試し受験をしましたが、ほとんどできませんでした。択一も半分ぐらいの得点でしたし、記述に関してはほとんど白紙でした。お試し受験ではあったので、そこまでがっくりするということはなかったのですが、「このままの状態で来年も受けたらまずいな」という意識はありました。特に記述に関してはほとんど書けなかったので、「記述を中心にもっと頑張らなくてはいけないな」ということは感じました。

 あとは憲法、刑法、民事訴訟法等のマイナー科目もあまり得点が取れなかったので、メインの4科目だけではなく、マイナー科目もきっちりやらなければ合格できないということも感じました。

清水:目標年度の本試験に向けてどうしなければならないのか、ということが見えたということですね。

小野寺:はい。そうです。

具体的な学習方法

学習に際して自分が工夫したところについて

清水:分かりました。次に、具体的な学習方法や学習に際して自分が工夫したところについて伺っていきます。まず教材の利用方法についてですが、司法書士試験は出題される科目が多く、クレアールではいろいろな復習教材をご用意しています。学習を進めていく上で、どの時期にどのような教材を利用したか、お聞かせください。また、教材PDFデータの活用の有無や活用方法もお聞かせください。

小野寺:初期段階から直前期までは一貫して過去問題集と合格書式マニュアル対応問題集などを外に出かける時にもカバンに入れて持ち歩いていましたので、すごく使用したと言えます。

 PDFに関しても、使用させていただきました。どのような時に使用したかというと、例えば会社法の株主提案権などのように数字がたくさん出てくるようなところは暗記するところですから、そのような箇所に関してはダウンロードして常に手元に置いておいて、すぐに確認できるような形で活用させていただきました。

清水:表になっているページですね。

小野寺:はい、表です。

清水:ちなみに択一六法はご利用されましたか。

小野寺:択一六法は正直、私はそこまで使用しませんでした。

清水:テキスト、過去問題集、合格書式マニュアルシリーズがメインだったのですね。

小野寺:はい。私は過去問題集をメインに使いました。

過去問の学習方法について

清水:では次に、過去問の学習方法について伺います。司法書士試験の学習では、ご存じのとおり過去問の攻略が合否に直結します。過去問をどのように学習したか、お聞かせください。併せて、○×テスト、1,000問ノックWEBテストの利用の有無や活用方法もお聞かせください。

小野寺:私は過去問がAランク・Bランク・Cランクと分かれていますが、特にランクは関係なく最初から解いていきました。もちろん間違えるところはたくさんあるのですが、そこに関しては、なぜ間違えたかということを解説を読んで考えて、それでも理解できないときはすぐに質問して解決しました。直前期は、先ほどの繰り返しになってしまうかもしれませんが、B・Cランク問題を中心に解いて正誤を確認しました。

清水:過去問は何回転くらい学習されましたか。

小野寺:トータルですと通しで5~6回転くらいですね。あとは間違えたところを繰り返し解きました。

清水:〇×テストや1,000問ノックWEBテストはご利用されましたか。

小野寺:最初は解いていましたが、途中からは過去問題集中心に学習していたので、〇×テストや1,000問ノックWEBテストは利用しなくなりました。

記述式の学習方法について

清水:次に、記述式の学習方法について伺います。初学者にとっては、記述式の学習に不安を持つ方がそれなりにいらっしゃいます。記述式の学習を進めていく上で注意したこと、工夫したことをお聞かせください。また、答案構成用紙をどのように使用したか、不動産登記、商業登記、それぞれお聞かせください。

小野寺:これに関しては結構、それこそ非常識な解き方かもしれませんが、私はほぼ答案構成用紙は利用しませんでした。ただ、人物関係は結構はっきりさせておかなければいけないと感じたので、例えば不動産登記であれば図は書きました。

清水:問題用紙に直接人物などを書き込んでいたのですか。

小野寺:そうです。多少図を書いて、そこで登場する人物の関係はしっかりさせていました。商業登記に関しては、役員の任期もしっかりとした図は本当に全く書かずにやっていたのですが、ただ、人物に関してはしっかりしたいということもあって、私は、取締役に関しては青で囲ってというように、人物関係がわかるようにしていました。

清水:問題用紙の登記記録のところにメモしていたのですか。

小野寺:はい、そうです。登記記録は青で囲って、代表取締役は赤、それ以外の役員は緑というように囲って、それでこの人物はこの役員なのだということを明確にしていました。

 あとは特に数字のところですが、例えば発行済株式総数とか、定款に役員の任期とか事業年度とか、そのようなものがあるかと思いますが、そこに関してはマーカーでチェックを入れてすぐに見返せるようにしました。そこは気を付けたというか、意識してやったところです。

清水:基本的に答案構成用紙は使わずに、問題文にメモしていくようなスタイルで解いていたということですね。

小野寺:はい。答案構成用紙については、登録免許税の計算だけにしか使わなかったです。

清水:それはいろいろな方法を試した中で、最終的にその方法が自分に合っていたということでたどり着いたのですか。

小野寺:答案構成は、面倒くさいというのがあったかもしれません。

清水:最初からそのようなスタイルでしたか。

小野寺:ほぼ最初からです。最初だけは少し答案構成をやっていたのですが、途中からやらなくなってしまいました。

清水:だいたい頭の中で考えていたのですね。

小野寺:はい。頭の中で、自分の記憶を信じるではありませんが(笑)。

清水:それから、「記述式の勉強では、とにかくひな形を書いて覚えた」と合格体験記で書かれていましたね。

小野寺:合格書式マニュアル対応問題集などを使って、学習初期からもう書いて、書いて、書きまくるみたいなスタイルで私はやっていたので、それは一貫して受験の終わりまでやっていました。書いたノートは10冊ぐらいになりました。

学習を効率良く進めていく上で工夫したことについて

清水:では次に、学習を効率よく進めていく上で工夫したことについて伺います。学習を効率よく進めるために、1日、1週間をどのように過ごしていらっしゃったか、そしてクレアールの通信講座をどこでどのように学習したか、音声学習の利用の有無や、復習講義の利用の有無および活用方法をお聞かせください。

小野寺:場所に関してはメインは自宅で勉強していましたが、仕事に行く時は電車通勤なので、電車の中では常に勉強していました。音声学習に関しては、音声だけというのは使っていません。復習講義は利用しました。次の講義に入る前に前回の復習講義を聴いて、そこから次の講義に入りました。

清水:前回の単元の記憶を喚起してから、次の単元を受講するということですか。

小野寺:そうです。おっしゃるとおりです。

苦手科目、苦手分野の克服法

清水:次に、苦手科目・苦手分野の克服法について伺います。学習を進めていくと、例えば民法の何々の分野が分かりにくくて辛かった、会社法のイメージがつかみにくかった、記述式の何々に戸惑いがあったなど、苦労したことがあったかと思います。このような、いわゆる苦手となりそうな分野、あるいはご自身が苦手と感じた科目・分野をどのように克服したかお聞かせください。

小野寺:克服したというよりも、苦手な分野は捨てたところがあります。例えば、推論問題です。推論問題はお試し受験の憲法で出たのですが、ここ最近の傾向を見たときに推論問題というのはそこまで出ていないので、そこに時間をかけるぐらいだったら他に時間をかけた方が点は取れるかなと思い、スタート段階から推論問題に関しては手をつけなかったというか、過去問でも解かなかったですし、克服するというよりも捨てました。

清水:今年は結果的に1問も出なかったので、その作戦は見事に当たったということですね。

小野寺:はい、作戦が当たって良かったです。あとは、不動産登記の工場財団の登記、商業登記の外国会社や有限会社といったところも傾向的にあまり出題されていなかったので、本当に触りぐらいの学習でとどめて、深くは学習しませんでした。克服したというのとは少し違いますが…。

清水:ご自身で、「最近ここは出題されていないな」とか、「今年は出題される可能性は低いだろうな」と判断したところは思い切って捨てて、その分の時間を他のもっと重要なところにかけようとお考えになったわけですね。

小野寺:はい、そうです。ただ、共同抵当権の同時配当や異時配当とか、年度的に今年は出題されるかなと思って出題されると思った論点はひたすら計算して勉強したのですが、出題されませんでした(苦笑)。

清水:出題間隔なども考慮されていたのですか。

小野寺:そうです。勝手に4年周期で出題されるとか、これは今年は絶対出題されると予想したものは力を入れて学習しましたが、あまり当たりませんでした(苦笑)。

答練や模試について

清水:分かりました。では次に、答練・模試について伺います。初学者は答練で思うように問題が解けないこともあれば、得点が伸びないと答練の問題を解かなくなって、答案を提出しなくなってしまう方がいらっしゃいます。答練を解くときの心構え、注意したこと、工夫したことや、返却された答案や個人成績表の活用方法をお聞かせください。

小野寺:答案に関しては、全て第一次答案提出期限が決められていましたので、全て第一次答案提出期限を順守して提出しました。この提出期限に提出することは毎回心掛けていました。そして答案が採点されて個人成績表が返却されると思いますが、復習に関しては、解説講義がアップされていましたので、解説講義を見ながら、間違えたところを中心に復習していました。

 記述式に関しては模範解答がありましたので、そのとおりに解答できるようになるまで何回も復習しました。

個人成績表の結果に関しては、私は、全く一喜一憂はしませんでした。今はこの順位なのだとか、この得点なのだという程度にしか、見ませんでした。

清水:それぞれの問題の正答率も載っていたと思いますが、正答率も気にしませんでしたか。

小野寺:はい、正答率もあまり気にせず、復習しました。

午後の問題の解き方について

清水:次に、午後の部の問題の解き方について伺います。午後の部は択一式問題35問と記述式問題2問を解かなければならないので、必然的に時間との勝負という要素があります。午後の部の択一式問題をどのように解いたのか、時間配分はどのように考えていたのか、そして今年の本試験ではどのような時間配分で問題を解いたのか、お聞かせください。

小野寺:時間配分に関しては、択一で1時間、記述で2時間と考えていました。しかし、先ほどの話の繰り返しになってしまいますが、最初はすごく簡単だなと思って解いていて記述式に2時間以上かけられると思っていたのですが、登記法の択一で思ったよりも時間がかかってしまい、択一の問題を解き終えるのに1時間20分かかってしまいました。そのため実際に記述の問題にはもう1時間40分しか残っていなくて、本当に時間は足りなかったです。

清水:午後の部の問題を解く順番は、択一式の第1問から解いたのですか。

小野寺:はい、第1問の民事訴訟法から順番に解きました。

清水:合格体験記にも書かれていましたが、記述式の答案用紙の埋め方を少しお話ししていただけますか。

小野寺:はい。私の場合は本当に、書けるところから書くという方法をとっていて、「確実に取れる部分だけは点を取ろう」という戦略でやりました。

 不動産登記で言えば、登記の目的、登記原因、あとは登録免許税に関しては先に埋めて、登記事項や添付書類といったところは結構検討に時間がかかったり書く項目も多いので、後回しにするという形式で答案用紙に書きました。

商業登記に関しても同じです。登記事項と登録免許税に関しては先に埋めて、登記事項と添付書類に関しては後回しに書くという形式で答案用紙に書きました。

清水:あと、問題文をよく読むということを注意していたとおっしゃっていましたね。

小野寺:そうですね。商業登記では令和2年度の問題で、登録免許税の内訳を書きなさいというところと、書かなくてもいいというところがあったかと思うのですが。

清水:問1では記載が必要で、問2では記載は不要でした。

小野寺:はい。そこを見逃してしまったら、やはり減点されると思います。私は本試験ではきちんと書けましたが、模試や答練ではよく問題文の指示を見ていなかった時もあったので、その辺は模試や答練での問題演習が役に立ちました。模試や答練では問題文の読み飛ばしで×になったことがあったので、問題文はきちんと読まないといけないことがわかりました。

清水:知識とは関係のないところでミスをしてしまうともったいないですから、問題文は日頃からよく読むように注意していたということですね。

小野寺:はい。そうです。

モチベーションの維持について

清水:分かりました。では次に、モチベーションの維持について伺います。司法書士試験だけではなく、一般的にも難関資格、1年を超える学習期間が必要な資格試験の学習を継続していくことは、心身ともにきつい点が多々あります。学習を進めていく中で、もし挫折しそうになったことがあればどう乗り越えたか、あるいは、こんな工夫や気分転換を図ったということがあればお聞かせください。

小野寺:私の場合は1日の大半を勉強に費やしたといったことがなかったので、そこまできついと感じたことはありませんでした。気分転換で漫画を読んだり、YouTubeを見たり、バラエティー番組を見たりして、気分転換や休憩することはしていました。あと、コロナ禍前であれば知人と会ってお茶したり、勉強以外での気分転換をしていました。

これから学習する人、現在学習を始めている方へのアドバイス

清水:では、これから学習する人、現在学習を始めている方へのアドバイスをお願いしたいと思います。まず、一発合格の秘訣は何ですか。

小野寺:もう、運に尽きると思います。本試験直後はもう落ちたと思っていたので、すごく運が良かったと思います。あとはコロナ禍で本試験の日程がずれたというのも、今思えば、私にとってはそこも合格できた理由なのかなと思っています。

清水:少しご謙遜なされているところもあるとは思いますが、先ほども話が出ていました出題可能性が低そうなところは学習対象から外して、重要なところに時間をかけて学習したという点も合格につながったのかもしれませんね。

小野寺:確かにそうですね。それも、あるかもしれません。

清水:あとは、とにかく毎日学習するといった基本姿勢も一発合格の要素かもしれませんね。

小野寺:そうですね。それも含めて神様が見てくれて、合格に導いてくれたのかなと思っています。

清水:運も味方をしてくれたということですね。

小野寺:はい、運も味方をしてくれました(笑)。

清水:では、これからの抱負を聞かせてください。

小野寺:直近で言えば、認定司法書士の研修を受講して、認定司法書士の試験も一発合格できるように頑張りたいと思っています。

令和3年度司法書士試験合格を目指す方へのメッセージ

清水:最後に、令和3年度司法書士試験合格を目指す方へのメッセージや伝えたいことをお聞かせください。

小野寺:令和3年もコロナ禍での試験だと思うので、まずコロナに感染しないように気を付けていただきたいと思います。いくら頑張ってもコロナに感染してしまったら受験ができないと思うので、そこだけは注意していただきたいと思います。あとは、クレアールを信じて学習して、頑張ってほしいと思っています。

清水:分かりました。これで合格者インタビューを終わります。本日は貴重な体験談をお聞かせいただきありがとうございました。

小野寺:ありがとうございました。

清水:これからのご活躍を期待しております。