2019年司法書士合格者インタビュー 辰馬 健太さん

辰馬 健太さん(2019年司法書士試験合格)

辰馬 健太さん(2019年司法書士試験合格)

一発合格

参考 司法書士合格体験記「しっかり情報収集して、自分に一番合ったやり方で学習できたことが一発合格の秘訣」 辰馬 健太さんクレアール司法書士サイト

 

清水:それでは、合格者インタビューを始めさせていただきます。今日はよろしくお願いします。

辰馬:よろしくお願いします。

司法書士試験に合格するまでの過程

清水:最初に、司法書士試験に合格するまでの過程についてお伺いします。まず、世の中にいろいろな資格がある中、なぜ司法書士を目指そうとしたかをお聞かせください。併せて、差し支えない範囲で今までのお仕事や法律の学習経験についてもお伺いしたいと思います。

辰馬:一番大きかったことは、友人が司法書士をしていて、一緒に会った時に司法書士が向いているのではないかと言われたことがありました。それが最初のきっかけです。それから興味を持ちました。司法書士の仕事をよく知りませんでしたので、いろいろな本を読んでみました。それで面白そうだと思ったのと、確かに彼が言うとおり自分に向いているのではないかという思いがありました。司法書士の友人からは、「結構難しい試験なので最初は行政書士から始めるのがいいのではないか」と言われたのですが、「どうせならいきなり司法書士を」と思いました。それで、司法書士を目指そうと思いました。

それまでは本当に法律の学習経験はなく、大学も法学部ではなく文学部でしたので全く知りませんでした。仕事も英会話スクールで英語の教師をしていました。ですので、法律には全く縁がありませんでしたが、その友人の一言で始まったという感じです。

清水:では次に、今年の司法書士試験を振り返っていただきます。本試験当日をどのような気持ちで迎えたか、午前の部の問題を解いた後の感想、午後の部の問題を解いた後の感想、そして本試験を終えてどのように感じたかをお聞かせください。

辰馬:本試験当日はやはり緊張しました。実は、前々日の夜にほとんど眠れませんでした。でも、前々日なら次の日はよく眠れるからいいかなと思っていたら、前日もあまり眠れず、夜中の3時ぐらいまで目が覚めたような状態でした。やはり緊張していたのだと思います。ただ、勉強はやるべきことはやったという思いはありましたので、本試験当日は気合を入れて臨みました。やはり試験前と試験直前と試験が始まった直後は緊張をしていました。

私は模試等を解くときも、正しいものを選びなさい、間違ったものを選びなさいという問題では、間違えないように最初に○とか×とかを大きく問題番号のところに書くのですが、最初の3問ぐらいはそれも忘れていきなりマークしようとしていたぐらいです。3問目ぐらいでそれに気付いて、やはり緊張していると感じました。そこで少し一呼吸置いたというか、深呼吸をしました。それで少し気持ちが楽になって、午前の部の問題を解いていきました。

ただ、最後まで解いてもう一度見直しをした時に、普段ではしないようなミスも幾つか見つけたので、やはり最初は緊張して舞い上がっていたのかなと思います。それが午前の部です。ですので、手応え等もよく分からないような、できたようなできていないような、という感じでした。

午後の部はだいぶ落ち着きました。昼の休憩に少し昼寝というか、目をつぶるぐらいですがしまして、午後の部は最初から割と落ち着いて解くことができました。時間配分も自分の思ったとおりにできました。記述が少し難しいというか、やはり本試験は模試等とは違っていました。ですので手間取りましたが、それでも午後の部の方がどちらかといえば手応えはあったという感じです。

本試験を終えて、やはり模試とは全然違うという思いでした。でもやり切ったというか、自分のベストは出せたと思って1日が終わりました。

清水:今年の本試験は、択一式が特に難しかったと思いますが、解いていてどう感じられましたか。

辰馬:私の場合は1回目の受験でしたので、基準が分からない部分もありました。かえってそれが良かったのか、「こんなものだろう、やはり本番は難しいな」と思いながら解いていたような感じです。

清水:問題は時間内に解き終わりましたか。

辰馬:全て時間内に、割と余裕を持って解き終わりました。模試で練習したとおりのペース配分でできました。

清水:差し支えなければ、本試験の得点をお聞かせ願えますか。

辰馬:午前が35問中29問正解。午後択一式が35問中26問正解。記述式は54.5点でした。

清水:記述式が素晴らしい得点ですね。

辰馬:そうですね。どちらかといえば記述式で点数を稼いだという印象です。

清水:それは、初めからそのような戦略でいこうと思われていたのですか。

辰馬:そうです。やはり1年目ということもありましたので。前述の司法書士の友人から、1年目は1年目の作戦というか、受かり方があるということを聞いていました。択一式は長年勉強されている方が有利だから基準点を少し超えるぐらいでもいいので、記述式で挽回するというか、点を稼ぐということを意識してやりました。

学校(予備校)選びのポイント、クレアールを選択した決め手

予備校選びのポイント

清水:分かりました。それでは続いて、予備校選びのポイント、クレアールを選択した決め手についてお伺いします。まず予備校選びのポイントですが、複数ある予備校の中からクレアールのどこが良いと思われたかをお聞かせください。併せて通学講座ではなく通信講座を選んだ理由をお聞かせください。

辰馬:やはり一番重視したことは、短期合格できるということです。最初にクレアールの非常識合格法の書籍を送っていただきましたが、それを読んだ時に、最短で必要なところを確実に押さえるというコンセプトに共感したことが一つです。それから、費用もいろいろなところを見ていると、金額の面でも手が出しやすいというか、大変ありがたいと思いました。ただ、安くても悪いものでは駄目だという思いもありましたので、実際にカリキュラムや教材、お試しの動画などを見て、これなら過不足なくきちんと合格できるレベルのものであると感じました。それで、あまり迷わずに決めました。

通信講座を選んだことについては、最初は仕事をしながらでしたので、自分の好きな時間帯に好きな分だけ学習できる通信がいいだろうと思っていました。ですので、通信も最初から選択肢としてありました。

クレアールを受講した感想

清水:では次に、クレアールを受講した感想についてお伺いします。見事に1回の試験で難関といわれる司法書士試験に合格なさったわけですが、クレアールで受講して良かったところをお聞かせください。

辰馬:コンセプトが短期合格ということで、それに沿った教材やカリキュラムの組み方をされていたという印象です。そこが一番良かったです。実際にテキスト等も、薄いのではないかという意見もあるかとは思いますが、私としては、薄くても合格できるのであれば、薄い方で自分がそれを確実に学習すればいいということではないかと。もちろんそれで合格するだけの内容がなければ駄目ですが。それが一番効率的、効果的にできた点です。

それから、記述式や択一式の学習もバランス良く、段階的にすることができました。あとは、過去問題集や「択一六法」など冊子のテキスト等も十分に最初から用意していただいていましたので、本当にカリキュラムどおりに進めていけば、最終的に合格ができる内容になっていました。ですので、勉強に専念できたというか、きちんと提出期限を守って進めれば合格に近づくという実感がありました。そこが良かったと思います。

清水:クレアールでは、民法と不動産登記法、商法と商業登記法を一体的に学習しますけれども、その点はいかがでしたか。

辰馬:最初に予備校をいろいろ検討していた時にそれを見ました。私も登記法を全く知りませんでしたので、民法と登記法がミックスされた形で、少しずつ登記というものが何かを実感できたことは大変ありがたかったです。やはり効率的・効果的に、非常にうまく考えられたテキストやカリキュラムだったという感じがしました。

通信講座のメリット

清水:次に、通信講座のメリットについて伺います。実際に通信講座で学習を進めていく中で、このようなことが良かった、この点は利便性が高かった、あるいは最もよく活用した点がありましたらお聞かせください。

辰馬:やはり仕事をしながらの勉強で、私の場合は仕事が昼からだったものですから、午前中にまとめて勉強できたのが良かったです。さらに言うと、2倍速やスピードを自由に調整できた点。あと、もう一つクレアールさんの良かった点としては、1単元の時間が割と短いところです。他の予備校さんは3時間ぐらいのものが一般的かと思いますが、60分や90分ぐらいの単元ごとの講義は細切れでも視聴できましたので、その点が大変助かったと思います。

全体的な学習方法

時期毎の学習

清水:では次に、全体的な学習方法について伺っていきます。まず時期ごとの学習です。司法書士試験の学習は、大きく分けると学習初期段階(基本講義中心の学習)、学習中盤期(基本講義が終わり、過去問の学習や初めて答練を受ける時期)、試験直前期(問題演習や自身が行ってきた学習をまとめる時期)に分かれます。その時期ごとにどのような点に注意して学習を進めたか、あるいはこのような工夫をしたということがあればお聞かせください。

辰馬:まず学習の初期段階は、インプット講座をどんどん早送りで聞いていました。一番心掛けたことは、全体像を早めに把握するということです。こちらを意識してやりました。ですので、多少分からないところがあったり、分からない語句が出てきても、司法書士の試験でどういうことが問われるのかを早めに知るということを、まず心掛けて行いました。ですので、過去問等も、先生がここまで終わったらこれを解いてくださいと言われたら、それを一応やるようにしました。

清水:講義の最後にお知らせしている参考過去問ですか。

辰馬:そうです。参考過去問です。ただ、これも最初はなかなか解けないというか、確かに何か聞いた語句は出てくるなという程度でしたが、あまり気にせずに、ただ言われたとおりのところは参照するように気を付けました。ただ参考過去問で本試験ではどういうことが問われるのかということがイメージできたので、自分で解くというよりも、まずは参考過去問を読むという感じで学習初期はやっていました。

学習中盤期は、インプット講座が全部終わった後にどうしようか、これからどういう方針でいこうかと考えて、過去問をやっていこうと思いました。確か清水先生だったと思いますが、過去問のやり方で、ただ解くのではなくて自分の理解度等の印を付けたりしておくと良いですよと言われました。ですので、それも自分なりに工夫をして、過去問のページの上のところ、問題の上のところに、解いた日付、正解したか間違えたかの○×、それから「ア」とか「イ」とか「ウ」とか、分からなかった肢を書いておくようにしました。

清水:余白の部分にそれらをメモしていたのですね。

辰馬:はい。余白の部分に。それで後から見たときに、自分がこの問題でまずできていたのか間違っていたのか、どの肢でつまずいたのかが分かるようにして、それを1周目、2周目、3周目と何度も繰り返しました。当然「ア」「イ」「ウ」とたくさん肢が書いてある問題は自分が苦手なので、そういうところは重点的に復習をしました。それで、全ての過去問を大体3周から多いものだと7周ぐらい。とにかく過去問を徹底的に。それは択一の対策として、とにかくこの過去問の内容が出たら絶対に取り切るという思いで勉強をしました。

答練等も最初は点数がぼろぼろでしたが、それはあまり気にせずに、自分がどういうところが分かっていないのかを知る情報源として答練を活用したという感じです。あとは、記述式でいうと、ひな形を最初は日課として例えば1日5つと決めて、自分でノートに書いて覚えるようにしました。それも最初はなかなか覚えられませんでしたし、答練等でも実際に自分で使うとなるときちんと出てこなかったりもしましたが、それを何度もやり直しました。ですので、過去問とひな形については、インプットが終わった段階から何度も繰り返して、試験の直前期までずっと続けました。

試験直前期は、答練や模試などでどのくらいこれまで学習した知識が定着しているかを測りました。忘れているところや苦手なところがあれば、過去問でその分野のところを復習しました。クレアールの過去問題集が分野別というかカテゴリー別に分けられていたので、そこに戻りました。それも解いたら、過去問題集の時と同じように日付や肢の苦手だったことを書いて、それを何度も繰り返しました。直前期もそのようにずっとやっていました。

学習時間、学習量

清水:分かりました。では次に、学習時間、学習量についてお伺いします。時期にもよると思いますが、前述の学習初期から中盤期、そして直前期にどのくらい学習していたかをお聞かせください。

辰馬:まず、学習の初期段階は仕事をしていましたので、午前中は3~4時間ぐらい、朝起きてから仕事に行くまで勉強をしました。それから、仕事から帰ってきて寝るまでの間の1~2時間ぐらい。仕事の休憩時間等にも少し自分なりにまとめたものを見たりはしましたので、平日は5時間ぐらいです。休日は、午前と午後と寝る前で8時間ぐらいです。私が勉強を始めたのは試験の前年の8月からなのですが、仕事を辞めたのが2月頃でしたので、それまでは大体そのペースを崩しませんでした。あまり丸一日休日を取るということもなく、大体毎日平日5時間、休日8時間を繰り返しました。

2月に仕事を辞めてからは、1日10~12時間ぐらいはやったかと思います。逆に直前期は少し減らしたというか、復習中心とあまり根を詰め過ぎないようにしました。それでも8~10時間ぐらいはやっていたかと思います。

クレアールの初学者カリキュラムの活用方法

清水:次に、クレアールの初学者カリキュラムの活用方法について伺います。初学者コースは基本講義(インプット)から始まり、最終的には直前期の答練・模試といったアウトプットで終了します。基本講義を進めていくときの学習方法や心構え、直前期の答練や模試の利用方法や注意点をお聞かせいただきたいと思います。

辰馬:まず、基本講義に関して言うと、先ほど言ったように全体像を早くつかむということ。あとは、先生の言われたことを忠実に守る、素直に聞くということを心掛けてやりました。私は前の職業が教師でしたので、生徒を見ていると、やはり素直に言われたことをきちんとやる生徒が一番成績が伸びたという印象がありました。ですので、それを私も真似をしてやりました。あまり深入りしないでくださいとか、ここは絶対覚えてくださいと言われたことを忠実に守るようにしました。

直前期の答練や模試に関していうと、本番の練習という位置づけです。朝起きるところから始まって、時間配分やどういう順序で解くか、お昼ご飯は何を食べて、トイレに何回行くか、何時に行くか。そういうことも含めて、本番でできるだけ実力を発揮するにはどうしたら良いかということを決めます。ですので、最初のうちは答練の結果はあまり気にせずに、模試に関してもあまり気にしないようにしました。ただ、だんだん学習が進んでいくと点数が取れるようになってきたので、良かったところは自信にしながら、ただあまり一喜一憂しないように。むしろ、間違えた方が本試験に活かせると前向きに捉えるようにしました。そのような形で勉強をしました。

清水:答練で間違えた部分は「自分の弱点の診断書」と合格体験記に書かれていましたが、まさにそのようなことですね。

辰馬:本当にそうですね。やはりひな形なども、あやふやな部分が浮き彫りになったと思います。択一でも、自分では分かっているつもりだったものが分かっていなかったということを知ることができたので、良かったと思います。

クレアールの通信講座で学習を開始した直後の感想

清水:分かりました。では次に、クレアールの通信講座で学習を開始した直後の感想についてお伺いします。司法書士は難関資格の一つであるため、民法、不登法、会社法等の早い段階で挫折してしまう方もいらっしゃいます。学習を開始して辛かったこと、工夫したことがあればお聞かせください。また、辛かった時があった場合は、どのようにして乗り越えて学習を続けていったかをお聞かせください。

辰馬:最初は民法から勉強を始めました。法律は初めて勉強したのですが、新鮮というか、楽しい気持ちで勉強することができました。ただ、不登法に入ってくると全然なじみがありません。あとは民法でしたら、先生がこの過去問を解いてくださいと言ったときも何とか大体見たら分かるという感じだったのですが、不登法の過去問になると本当に全く分からないというか、何を言っているのかも分かりませんでした。最初はそこの部分で、これは大丈夫なのかと思ったことはありました。ただ、最初に全体像を捉えて、そのうち分かってくるだろうと。あまり根拠はありませんでしたが、楽観的に捉えて勉強を続けていきました。

会社法も条文等に当たるとすごく長かったり、括弧書きの中にたくさん例外規定等が入っていて読みにくかったのですが、それもこういうものだと観念して、とにかく前に進めていくという形でした。ただ、法律の勉強は楽しかったですし、新しい知識がどんどん入っていくという感覚がありました。あとは、クレアールのカリキュラムのおかげで段階的に、順序を踏んで勉強できましたので、そこまで大きな挫折などはなかったと思います。

辛かった時はそれほどありませんが、勉強のモチベーションがあまり上がらないときは、合格者の方のインタビューや実務家の方たちの記事などを見て、学習意欲を上げるというか、かき立てるという形で勉強しました。

具体的な学習計画の立て方と実行方法

清水:次に、具体的な学習計画の立て方と実行方法についてお伺いします。クレアールのカリキュラムで学習を進めていく上で、具体的にどのように学習計画を立てて実行したか、学習計画を立てる際の注意点をお聞かせください。

辰馬:最初のインプット講義でいうと、クレアールさんからカレンダーというか学習予定日を書き込むことができる予定表を頂いたので、1週間でどれぐらいできるかということで、週当たりの視聴スケジュールを立てました。大体そのとおりに進められたので、週ごとに調整するような形です。2カ月ぐらいで全部聞き終われたらいいかなという逆算をして勉強をしていきました。

その次の段階の過去問の繰り返し学習では、過去問を1冊解くのにどれぐらい時間がかかるかを最初にストップウォッチで計って、1冊何時間かかるかを把握した上で、試験までに何周できるかということを計算しました。

清水:1問ごとに時間を計っていたのですか。

辰馬:ではなくて、単元ごとにです。最初に目次が付いていて、例えば民法なら総則や代理や時効など、その単元ごとにどれぐらい解くのに時間がかかるかということを、一応ラップタイムを最初に付けました。ボリュームが大きいところを勉強するときはこれぐらいの日数が要るとか、そういうことを目安にしながら。でも、1日で解ける問題数が80~100問ぐらい。これは直前期というか、仕事を辞めてからですが。大体それぐらいの体感がだんだん分かってくるようになりましたので、それならあと何周できるということを考えながら。最終的にはもう分かるようになった問題は解かずに飛ばして、もっと時間を少なくできました。一応そういうことは意識しながら、自分が全部やるのにどれくらいかかるか、あとどれぐらいしないといけないかということを把握しながら、勉強するようにしていました。

お仕事との両立

清水:では次に、お仕事との両立についてお伺いします。お仕事をしながら学習をする上で工夫したこと、心掛けていたことなどをお聞かせください。

辰馬:私の場合は、割と残業も少なくて出社も昼からでしたので、空いた時間を勉強に充てやすい環境でした。ですので、特に工夫ということはありません。大事なポイントはパソコン、Macのメモ帳に入れておいて、例えば根抵当権の元本確定事由などはメモ帳でもスマートフォンでも見られるようにしておいて、仕事の休憩時間などに見たりするということも少しやりました。

清水:スマートフォンなどを利用しながら、隙間時間を有効活用することを意識していたのですね。

辰馬:そうです。それを意識しました。やはり覚えることが多いので、できるだけ時間を確保して何回も繰り返せば、合格に近づくのではないかという思いがありました。

清水:例えば、他にお仕事をなされている方で、仕事が終わって疲れて、勉強する気が湧かないという方もいらっしゃると思いますが、その点はいかがでしたか。

辰馬:私は割と勉強を楽しくすることができました。特に私は、最初仕事をしながらの時はインプット講義でしたので、どんどん先を聞きたかったです。あとは、1週間ごとのスケジュールが決まっていたので、どんどん先取りというか、予定よりも早く進めたいというモチベーションもありました。そのような形で、自分が勉強することを習慣にするということも良いのではないかと思います。

清水:そういった意味でも、先ほどのように、スケジュールをしっかり組んでおくということも重要なのかもしれないですね。

辰馬:そうですね、それは思いました。

具体的な学習方法、学習に際して自分が工夫したところ

清水:分かりました。では、続いて、具体的な学習方法、学習に際して自分が工夫したところについてお伺いします。まず教材の利用方法ですが、司法書士試験は出題される科目が多く、クレアールではいろいろな復習教材をご用意しています。学習を進めていく上でどの時期にどのような教材を利用したか、実際に学習した教材、そしてご自身で作成なさったノートを見せていただきながら利用方法をお聞かせください。また、教材PDFデータの活用の有無や活用方法もお聞かせください。

辰馬:まず、初期の段階はインプット講義ということで、テキストに先生がおっしゃったことをメモしました。あとは、過去問も参照しながら進めていきました。特にノートを自分でもう一回作るということはしませんでした。それでも、次のインプットが終わった段階では、過去問をとにかく何回も解きました。ですので、一番使ったものは、過去問題集で何周もやりました。

あとは、だんだん慣れてくると、条文に戻りたくなったときに「択一六法」が役立ちました。やはり司法書士試験に出題されるところが条文と別に、下に書いていただいていますので、それを復習というか、ここではこれを覚えておかなければいけないということが分かりました。

あとは、少しややこしいところは択一六法に書き込みをして、似たような手続きの論点がある場合は、この条文はこうだけれども違うところではこうだとか、そういうことをリンクさせながらするようにしていました。

教材のPDFはそれほど使いませんでした。自宅で少し使っていましたが、外出先では自分で作成したメモを使いました。

清水:先ほどのお話にでてきたメモですね。

辰馬:そうです。参照しました。メモもよろしければ。まだ残っていると思います。このような形で、例えば会社法など。

清水:これは、ご自分でパソコンへ打ち込んだものですね。

辰馬:はい。パソコンで打ち込むとスマートフォンに同期されますので、自分で大事だと思ったところを外では見るようにしました。

清水:これは、会社法における各種の決議に関してまとめたものですね。

辰馬:そうです。類似の論点をまとめて、暇があれば見るようにしました。例えば、トイレ等いろいろなところで、折りに触れて参照するようにしました。

清水:このような、ご自身で作成されたメモがたくさんあるわけですね。

辰馬:そうです。これがたくさんありました。

清水:では、ある教材に情報を集約したりはしましたか。

辰馬:一応「択一六法」に全てを書いて、後日自分がそのページを開いたときに目に触れるようにはしていました。あとは、今お見せしたメモです。パソコンとスマートフォンにテキストで散らばっているような情報を集約して、いつでも見られるようにしていました。

過去問の学習方法

清水:では次に、過去問の学習方法についてお伺いします。司法書士試験の学習では、ご存じのとおり過去問の攻略が合否に直結します。過去問をどのように学習したかをお聞かせください。併せて、○×テスト(1,000問ノックWebテスト)の利用の有無や活用方法もお聞かせください。

辰馬:過去問が大事ということは先生方もおっしゃっていましたし、合格体験記等を読んでもとにかく過去問が大事と書かれています。自分でも見ていると、やはり過去問から似たようなものが繰り返し出題される傾向があると思いましたので、とにかく平成の年度で出題されたものは全部解けるようにしようと考えて、何度も繰り返し学習をしました。ですので、過去問題集に自分で○×の書き込みをしました。

あとはノートです。実際には問題を解くときに、自分でノートに、5肢あったら○か×かみたいなことを、自分で○、×、分からなかったら△と付けて、それを過去問題集に転記しました。自分が少しでも迷う肢がないように、苦手なものをつぶしていくという意識で、とにかく何度も過去問を繰り返しました。

○×テストは、最初の頃にはWebで解いていましたが、学習が進むにつれて、もう紙に自分で書き込んでいくやり方が合っていると感じました。ですので、直前期はあまり使わずに、自分で編み出した方法で解くようにしていました。

辰馬 健太さん(2019年司法書士試験合格)

記述式の学習方法

清水:次に、記述式の学習方法について伺います。初学者にとっては、記述式の学習に不安を持つ方もそれなりにいらっしゃいます。記述式の学習を進めていく上で注意したこと、工夫したことをお聞かせください。また、答案構成用紙をどのように使用したか、不動産登記、商業登記、それぞれお聞かせください。

辰馬:まずは、ひな形を完璧にするということです。特に、手が自動的に動くようになるぐらいまでひたすら繰り返しました。実はひな形についても、同じようにパソコンとスマートフォンで作りました。どうしても覚えられないものは外出先でも確認するようにして、自分で思い出しながらそらで書いてみたりして、まずはひな形を確実にするということを心掛けました。その上で、答練や模試などで覚えたことがきちんとすらすらと書けるか。あとは、記述式ハイパートレーニングや合格書式マニュアルとリンクした対応問題集も併せて、自分がきちんと理解できているか、覚えているかということをチェックするために使いました。

年が明けた位からは、実際の過去問でどれぐらいのレベルのものが出題されてどれぐらい解けないといけないのかということを見るために、市販の過去10年分の問題集なども使いました。実際に思ったより難しい年もあれば解けるという年もありましたが、そういったもので自分の知識をどんどんブラッシュアップしていくという形で、記述式については勉強しました。

答案構成用紙については、出題されている論点ごとに気を付けなければいけないことがあります。例えば不動産登記であれば、根抵当権が出てきたら確定期日をチェックしたり、それから敷地権であれば抵当権は付かない等。そういうことを、最初に問題を見たときに自分でメモをしておきます。

清水:答案構成用紙に注意点をメモしていたのですね。

辰馬:答案構成用紙の左上の辺りに、この出題が来たらこれに気を付けないといけないということを最初にチェックしておいて、実際に自分が解き終わった後で、そのチェックのところができているかを振り返ります。

あとは、答案構成用紙でいうと、商業登記で私が答練等でよくミスしていたことは、決議の日と効力発生日が違うときに間違えて日付を書いてしまったり、あとは登記すべき事項が書けていないということがありました。ですので、日付をきちんと答案用紙に書いたら○を付けたり。自分の答練や模試で間違えた経験から、どのようにしたらそのミスをなくせるかということを考えました。最終的にその答案構成用紙を見たら、自分の気を付けるべき点ができているかということが分かるような形で使っていました。

清水:役員関係の図などは書かれますか。

辰馬:そうですね。一応役員の図も書きました。やはり日付が大事ですので、横にチャートのような形を書きました。例えば、就任であれば○とか、重任であれば二重丸とか。

清水:自分なりに決めておいた記号ですね。

辰馬:はい。自分なりに決めておきました。権利義務であれば点線とか。そのようなものを考えながら、自分が一番分かりやすいようにしました。

清水:不動産登記でも、文章で注意点をメモしておくわけですよね。

辰馬:そうです。本当に語句程度です。例えば、「敷が賃なら抵なし(敷地権が賃借権なら抵当権がつかない)」とか、それぐらいです。

清水:そういうことですね。

辰馬:箇条書きのような形で。あとは、「税」と書いたら登録免許税の計算に注意といった感じにしておいて、もうそれで分かるように。

清水:不動産登記では、図や時系列などは書かれたりしますか。

辰馬:一応時系列も書きました。例えば、誰が登場人物で誰と誰がどうしたとか。それも、答練等を解きながら自分のやりやすいように、まず誰が当事者でどういうことが起こってということを書きます。日付も、ずれる日や効力発生日に影響を及ぼすようなものであれば、注意喚起というか矢印で書いたり、そういうことも気を付けながらやっていました。

清水:答練の中でいろいろ試行錯誤しながら、そのような方法になったわけですね。

辰馬:自分の間違いやすいところをつぶしていくような形でやりました。

学習を効率良く進めていく上で工夫したこと

清水:分かりました。では次に、学習を効率良く進めていく上で工夫したことについてお伺いします。学習を効率良く進めるために、1日、1週間をどのように過ごしていらっしゃったか、そしてクレアールの通信講座をどこでどのように学習したか、音声学習の利用の有無や復習講義の利用の有無および活用方法をお聞かせください。

辰馬:まず学習の初期の段階は、民法なら民法を早く終わらせて、次は不登法、会社法、商登法に行ってと、科目ごとにどんどん先へ進んでいくような形でやっていました。

中盤の過去問についても同じ科目ばかりをずっと、民法なら最初から最後まで。過去問を頭から終わりまで解いていきました。

ただ、直前期になってくると記述式もやらないといけませんし、民法ばかりをやっていると他のことを忘れたりもしますので、自分なりにスケジュールを決めました。例えば、朝起きて、勉強のエンジンをかけようというときはひな形を書くことを日課にしていました。あとは、試験の当日、本番の最初は午前の部の科目、そして午後の部の科目がありますので、午前中は午前の部の科目をやって、午後は午後の部の科目をやりました。

本当に直前期は、時間配分についても大体本番と同じようになるように。午前の部の科目では、憲法、刑法は直前期にはもうだいぶ固まっていましたので民法を中心にやりましたが、午後の部の科目でいうと、最初は民訴法をやりました。本試験では2時か3時ぐらいに記述式問題を解き始めますので、頭をそれに慣らしておかないといけないと思って、記述の練習はそれぐらいの時間にして、割と本番に近いような形を想定して勉強するように心掛けました。夜は、寝る前には、先ほど言ったメモを見たり暗記物をして、朝起きたときに、目が覚めて布団の中で少し昨夜見たところをもう一回言えるか。それを繰り返しやるようにしました。ですので、試験直前期は、大体1日の流れを決めてやっていたと思います。

清水:音声学習は利用されましたか。

辰馬:MP3などですか。

清水:はい。

辰馬:私の場合は、通勤が自転車で10分ぐらいでした。おそらく通勤が長い方はいいと思いますが、私は聞きながらテキストにも書き込みがしたかったので、自宅で動画を見ながら勉強していました。

清水:復習講義は利用されたでしょうか。

辰馬:インプット初期はインプット講義をまず視聴して、次の日の朝一番に前の日に聞いたところの復習講義を視聴しました。要点だけをコンパクトにまとめていただいていましたので、講義で出てきた論点を少しでも記憶に定着させようと思いました。ですので、復習講義は全て視聴しました。

 

苦手科目、苦手分野の克服法

清水:次に、苦手科目、苦手分野の克服法についてお伺いします。学習を進めていくと、例えば民法の何々の分野が分かりにくくて辛かった、会社法のイメージがつかみにくかった、記述式の何々に戸惑いがあったなど、苦労したことがあったかと思います。このようないわゆる苦手となりそうな分野、あるいはご自身が苦手と感じた科目、分野をどのように克服したかをお聞かせください。

辰馬:最初に苦手と感じたところは不動産登記法です。過去問を解いていても、例えば登記事項証明書がずらりと出てくるような問題は苦手でした。

清水:登記簿問題ですか。

辰馬:はい。そういうものはどうしたらいいのかが最初は分かりませんでしたので、イメージもできず、そこで最初につまずいたと思いました。ただ、登記法についても、合格者の声や先生方の話をいろいろと聞いていて、最初はすごく難しくてある時点で一気に分かり始めて点数も安定するということを知っていましたので、最初はこういうものだろうと思いました。そうしたら私も、実際にある程度理解が進むとかえって間違うことがなくなるというか、ある時点を過ぎると急に分かるようになりました。それは心構えができていたので良かったと思います。

会社法は、役員の責任の分野がどうしても覚えづらかったです。前述の司法書士の友人からは、試験の時にそこまで手が届いていたら大体合格レベルだと言われていました。実際にその言葉が頭の片隅にありましたので、試験の直前でそういうところもきちんとチェックをしておきました。そうしたら、ぎりぎり間に合いました。試験当日はそこもきちんと勉強をしました。

ただ、それも最初はなかなかそれをやっても頭に入らないと思いますので、一通り全体の流れをつかんで、過去問も何周も解いて、最後に難しいところや分かりづらいところをピンポイントで集中的に勉強して、本番に臨むことができました。それが良かったと思います。

清水:あとは、合格体験記に書かれていたと思いますが、「苦手な分野は他の方も苦手だろう」とか、そういう分析ができておられたのではないかと思いました。

辰馬:そうですね。クレアールさんの過去問題集にはA、B、Cというランクが付いていたと思います。Cの問題はもう取れたらラッキーというぐらいです。あとは、推論、学説問題などは頭に入ってきにくかったのですが、そういうものも難易度を見ると大体Cが付いていました。ある程度何回も出題されるものはCの問題でも一応はやりましたが、どちらかというとAや、差をつけるとしたらBぐらいの難易度の問題だと思いましたので、そちらを重点的にやるようにしました。

直前期の学習方法

答練・模試について

清水:では次に、答練・模試についてお伺いしていきます。初学者にとっては、答練で思うように解けないこともあれば、得点が伸びないと答練の問題を解かなくなってしまう方もいらっしゃいます。答練を解くときの心構え、注意したこと、工夫したことや、返却された答案・個人成績表の利用方法や定期テスト・解法マスター講義の利用の有無や活用方法をお聞かせください。

辰馬:これも確か学習ナビ映像で、合格者は最初はあまりできなくても答案を提出しているという話を聞いていました。それが印象的でしたので、私もとにかく期限を守って、白紙はいけないにしろ、間違っていてもいいので何かしらは書いて、そこは恥ずかしいとも思わずに提出だけしました。後の復習をきちんとするということを大事にして、とにかく毎回提出をするようにしました。返却された答案を見て、自分は記述で逆転というか、点差をつけなければと思っていましたので、特に記述で書けていなかったところや間違えたところを自分なりに蓄積していって、先ほど言ったような答案構成用紙の使い方に反映させるようにしました。

あとは、解法マスター講義は、答練の時期はとにかく過去問の学習に時間を回したかったので、解答冊子を見る程度にしておきました。その上で、特に択一であれば過去問へまた戻ったり、過去問のどこを重点的に勉強するかの方針を定めるために、答練の問題を使ったという感じです。

清水:答練を受けて個人成績表が戻ってきたときに、先ほど順位はあまり気になされないということでしたよね。正答率は気になされましたか。

辰馬:個人成績表を気にしないといっても、やはり気にはなります(笑)。最初のうちは多分下から数えたほうが早いぐらいでした。そういうときは気にせず、答案を提出していくうちに点数が上がってきて、上から数えたほうが早いぐらいになってきたときは、自分のやり方は間違っていないという自信にするようにしました。あとは、正答率も参考にして、自分ができていなかったのに周りができていたということは「絶対に本試験であってはならない」ことですので、そこのところを重点的に復習しました。ですので、個人成績表も過去問のどこをやるかの参考にしたという感じです。

午後の部の問題の解き方

清水:次に、午後の部の問題の解き方についてお伺いします。午後の部は択一式問題35問と記述式問題2問を解かなければならないので、必然的に時間との勝負という要素があります。午後の部の択一式問題をどのように解いたのか、時間配分はどのように考えていたのか、そして今年の本試験ではどのような時間配分で問題を解いたのかをお聞かせください。

辰馬:午後は時間との勝負ということを司法書士の友人からも聞いていて、実際に自分でも模試や答練でそれを感じました。自分の方針としては、択一は基準点をとにかく少しでも上回って、記述で勝負と考えていました。実際には、割と皆さんは択一を60~70分ぐらいで解くという方が多いと思いますが、私はそれよりもさらに短く、択一は50分で解いて、記述を不動産登記1時間、商業登記1時間ぐらい。あとの10分ぐらいというか余った時間で見直し。そのように考えていました。最初の模試などを受けたときに、それでやると択一が結構ぼろぼろというか。

清水:時間をかけない分、点数が悪かったわけですね。

辰馬:はい。時間をかけずに失敗しました。その場合記述の点数は割と良かったのですが、択一の点数が悪かったのです。それで解説冊子を見てみると、これはきちんと読んでいたら解けていたと。最初は割と肢の組み合わせで選ぶようなことをしていたので、これだと少し確実性がないと思いました。そこでまた方針を変えて、最初に肢の組み合わせで選択肢を全部読まずに解いて、最後まで肢を読まなかった問題には印を付けておいて、記述が全部解き終わった段階で印を付けておいたところに戻って、もう一度全部の肢を検討して、それで最終的に正解と思うものを決めるように方針を転換しました。

ですので、実際には択一を50分で解いて、記述は不動産登記1時間、商業登記それぞれ1時間は私の場合かかりませんでしたので、最終的には30分ぐらい見直しの時間が取れました。その30分で最初にチェックしておいた問題をもう一度じっくりと、全部の肢を検討して正解を決めました。それがうまくはまったと思います。

清水:問題を解く順番は、最初から順番に解いていきましたか。

辰馬:基本的に、択一は全て最初の第1問から始めて35問までの順番で解いていました。記述に関しては、私は商業登記の方が解きやすいというか、不動産登記は年によってすごく時間を取られてしまうときがありましたが、商業登記は割と安定して50分ぐらいで解けていました。ですので、まず商業登記の記述を解いて、最後に不動産登記の記述を。択一の問題、商業登記記述、不動産登記記述という順番で解くようにしていました。

清水:選択肢は「ア」から順番に見ていきますか。

辰馬:そうですね。そこは「ア」から順番に読んでいきました。特に午後は、自分が確信して○か×かが分かったら、あとはその下の選択肢を見て、それに当てはまる肢だけを拾って読むような感じにしていました。

清水:今年の午後の部の本試験の択一では、非常に問題文が長い問題もあったと思います。そういうところも、一応飛ばしたりはせずに。

辰馬:そうですね。ほとんどの問題は飛ばしたりせずに読みました。ただ、1問引っ掛かってしまったものが、文の最初だけを読んで大体正解が出たと思って解いたら、最後にどんでん返しがあって落とした問題もありました。そこはもう仕方がないと割り切りました。それより時間との勝負でしたので、できるだけみんなが取りそうなところはきちんと取って、あとは記述で点数を稼ぐという作戦で臨みました。

モチベーションの維持について

清水:分かりました。では次に、モチベーションの維持について伺います。司法書士試験だけでなく、一般的にも難関資格、1年を超える学習期間が必要な資格試験の学習を継続していくことは、心身共にきつい点が多々あります。学習を進めていく中で、もし挫折しそうになったことがあればどう乗り越えたか、あるいはこのような工夫や気分転換を図ったということがあればお聞かせください。

辰馬:私の場合は、試験を受けるということを周りの方や家族に宣言して、その方たちもサポートをしてくれていましたので、心が折れるということもあまりなく、その人たちに応えたいというモチベーションでやりました。最後の方は、記述を書き過ぎて、ひな形もずっと書いて練習していましたので、右手が痛くなって腱鞘炎のような感じになりました。前述の友人も、勉強を続けていたら味覚がなくなって味が分からなくなったと。それぐらいきつい試験だということは聞いていましたので、私も右手が痛くなったときも、これでようやく勉強時間としてはこれぐらいできたことが良かったのかな、悪いことがあっても常に前向きにということを考えて、なるべく良い面を見つけ出すようにしました。

学習ナビ動画について

清水:次に、学習ナビ動画についてです。クレアールでは、学習の時期ごとにさまざまな学習ナビ動画をご用意しています。例えば、学習スケジュールの立て方、教材類の上手な使い方、科目別攻略法、答練の復習方法、過去問の学習方法などです。受講に当たってご利用された動画や役に立った点などをお聞かせください。

辰馬:私は学習ナビ動画等は全部見ました。学習の方針を立てるときに大変参考になりました。インプットの講義動画等も、いったん見出したら見終わるまで、全ての単元をやるまではいいのですが、終わった後に次に何をやったらいいのかということがよく分からなくて迷ったときもありました。そういう節目でこういった動画を見せていただいて参考にして、また次の方針を立てるという形で、大変役に立ちました。

学習をする上で工夫したこと、心掛けていたこと

清水:では、学習をする上で工夫したこと、心掛けていたことなどをお聞かせください。

辰馬:一番は、先生方や合格された方の意見をうまく取り入れて、いったん自分が決めたらというか、自分に合った方法だと思ったら、あとは迷わずにそれをひたすら続けていくということ。それが一番良かったと思います。クレアールのカリキュラムで合格できると私もいろいろ見て思いましたので、あとはあまり他に手を出さず、これで本当に足りるのかと悩まずに、悩む暇があればとにかく目の前にあるものを完璧に進めていこうという意識でやりました。

これから学習する人、現在学習を始めている方へのアドバイス

一発合格の秘訣

清水:では、これから学習する人、現在学習を始めている方へのアドバイスをお願いしたいと思います。まず、一発合格の秘訣は何でしょうか。

辰馬:私の場合は、「2年や3年でとは思わずに1年で合格しよう、一発合格をする」と決めました。そこから逆算をして、1年で合格するためには何が必要かということを考えて、自分なりの方法を、試行錯誤しながらですができたことが良かったと思っています。

清水:まず絶対に一発で受かるという強い気持ちと、そこに向かうためにしっかりとした学習計画を立てることと、自分なりの学習方法を早く見つけるということでしょうか。

辰馬:そうですね。それを信じて継続するということが大事かと思います。

これからの抱負

清水:分かりました。では、これからの抱負をお聞かせください。

辰馬:せっかく試験に合格できたので、みんなから信頼されるような、できるだけ専門性を持って、難しい依頼内容でも辰馬先生に任せたら大丈夫と言っていただけるような、そういう司法書士になりたいと考えています。

最後に

清水:では最後に、来年司法書士試験合格を目指す方へのメッセージ、伝えたいことをお聞かせください。

辰馬:私自身も勉強して、とても大変な難しい試験だという実感はあります。でも、きちんと勉強して努力をすれば報われる試験だと思います。ただ、やり方は本当に人それぞれだと思うので、いろいろと情報を集めて、自分なりに考えて、いったん決めたらその方法を疑わずに信じてやればきっといい結果が出るのではないかと思いますので、頑張ってくださいと言いたいです。

清水:分かりました。今日はありがとうございました。

辰馬:ありがとうございました。