【2019年】司法書士の出願者数、受験者数、合格者数の推移について

資格試験に挑戦する際、出願者数や受験者数、合格者数の推移などといったデータは欠かせません。司法書士試験において受験対策を行う場合にも、このようなデータから最近の動向を捉えておくことが大切です。

2019年度の司法書士試験の出願数

法務省Webサイトからの情報によると、2019年度司法書士試験の出願者数は、16,811人でした。これは前年比-857人、減少率は-4.9%となります。2011年度より9年連続で減少となっています。ちなみに2010年度出願者数は33,166人で、そこから比較すると2019年には-16,355人減少、約半数まで減っていることとなります。これだという原因は断定できませんが、出願者数減少の背景には、新司法試験の試験変更に伴う司法試験受験生の動向やリーマンショックによる安定志向、資格取得するだけでは食べていけない等のネガティブな情報、新規受験者層に当たる若年層の減少等が考えられます。
次に出願から最終合格発表までの流れも確認しておきましょう。まず願書の配布時期ですが例年4月初旬となっています。願書提出は5月中旬頃の2週間弱の間となります。法務局や資格試験予備校で願書を入手することが可能です。そして7月の第1日曜日に筆記試験が行われ、8月初旬に基準点などの発表、9月末~10月初旬に筆記試験合格発表という流れになります。さらに10月中旬に口述試験、11月初旬に最終合格発表と続きます。

直近の司法書士試験の受験者数

直近の司法書士試験最終結果として2018年の情報を見てみると、出願者数・受験者数ともに前年を下回り、いずれも2010年をピークに減少し続けています。2019年度の出願者数は16,811名、受験者数は13,683名となっています。減少傾向にある背景のひとつとして、資格取得に関するネガティブな情報があると言われますが、実際のところはどうなのでしょうか。2019年4月1日現在での司法書士の登録者数は22,632名です。前年度の新規登録者は114名ということになります。例年合格者数が600~700人台に上ることを考えると登録者数が少ないと思うかもしれません。しかし仕事をしながら資格取得しているケースも多いこと、開業資金やリスクを配慮すると妥当な数字と言えるでしょう。すぐに独立開業して稼ぐのは現実的に難しいこと、しかしながらその資格の有用性は認められるものであり、スキルアップやスキルチェンジを考える方にとって価値のある資格だという認識であることは間違いないでしょう。

直近の司法書士試験の合格者数

司法書士試験はやはり人気のある資格のひとつであり、合格率が3%台という難関資格試験です。直近の試験である2019年の合格者数は601名でした。出願者数は16,811名なので、合格率は3.6%でした。ただ、受験者数は13,683名のため、受験者数から合格率を考えると4.3%になります。司法書士試験の合格者数だけに注目して見ていくと、合格者数が多かったのは2004~2012年までで、合格者数が800名を超えています。最も多かった2010年には、947名という数に上ります。直近の3年では合格者数は700名以下となっているため、合格しづらくなっていると思われるかもしれませんが、合格の割合を見ると決してそんなことはありません。合格者数が減っているのは受験者数自体が減っているためで、合格率はほぼ一定で、大体3~4%となっています。

司法書士試験における傾向

合格率は例年一定で、3~4%という認識で良いでしょう。ただ厳密に言うと、実はここ数年は上昇傾向にあるのです。直近の結果である2019年度の合格率は約3.6%、2018年度は3.5%、2017年度は約3.3%という推移になっています。2019年度における合格者の内訳としては、611人中、男性が466人、女性が135人となっています。平均年齢が40.08歳(初めて40代となりました)、最低年齢が20歳、最高年齢は72歳です。司法書士試験では、全ての問題において合格点に達していないといけないて「合格基準点」と言うものが存在します。そのため得意科目で点数を稼ぎ総合点が良くても合格とはならないので、全体的にバランよく学習していく必要があります。ちなみに2019年度の筆記試験の合格点は、満点280点中197.0点以上(過去最低基準、例年は割程度となっている)が基準となりました。

まとめ

司法書士間における競争という視点では合格者が減ることで競合が少なくなる、受験者という視点になれば合格率上昇は嬉しい傾向にあるともいえるでしょう。ただ、受験者数が減少の一途をたどるのでは業界自体の存在意義が危ぶまれることがあるかもしれません。これから司法書士となる方々の働き方や活躍が、司法書士という業界の未来に影響するといっても過言ではありません。司法書士の社会的意義とはどのようなものか、どういった場でさらに活躍していくべきか考えていくことが求められます。