司法書士試験の合格点・合格基準点とは?目指すべき点数と時間配分のコツ

司法書士の資格試験は、受験科目が11科目あります。各教科それぞれ均等に出題されるのではなく、教科ごとに出題数の割合が違います。合格点を目指した司法書士試験の対策と傾向に迫ります。

司法書士の合格基準点とは

司法書士試験の難易度を上げているものの一つに合格基準点という制度があります。まず試験は、一日で行われるのですが、科目ごとに午前と午後に分かれます。午前中の科目は4科目で、マークシート形式です。

午前の科目は4か目、憲法、民法、刑法、商法で出題数も決まっています。午後の科目は7科目、民事訴訟法、民事執行法、民事保全法、不動産登記法、商業登記法、供託法、司法書士法でやはり出題数も決まっています。問題数は午前午後とも35問なのですが、回答時間が午前中はマークシートだけで2時間あるのに対して、午後はマークシート問題35問と記述式問題2問とあわせて3時間です。記述式問題の解答には2時間を要するという受験生がほとんどなので、マークシート問題は実質1時間程度で解く必要があります。午前と午後のマークシート、記述ともに合格点に達していなければ、いくら総合点がよくても不合格になってしまいますので、どの科目もバランスよく勉強しなければなりません。

2018年司法書士試験の合格点

合格点と基準点とは具体的にどれくらいなのかを、2018年を例にとって見てみましょう。2018年の司法書士の基準点は、午前のマークシートが35問中26問以上の正解が必要となっていました。大体全体の74パーセント以上にあたります。この正解数に達していなければ合格する事は出来ません。午後のマークシートは24問以上。同一時間内に解く記述は、70点中37点と半数以上の点が求められます。この基準点は年によって左右します。基準点が高い年もあれば低い年もありますが、低いといっても他の国家試験に比べると合格基準点は高いのも事実です。基準点をクリアしても、不合格になることがあります。それは、合格点というシステムがあるからです。受験者数に対して合格者の割合が決まっていますので、基準点をクリアする受験者が多い場合、合格点を設けて合格者の人数をコントロールしています。ちなみに午前と午後のマークシートが両方とも基準点に達しなければ、記述式試験を採点されることはありません。マークシートは1問3点として計算されます。そのため、2018年の合格基準点の合計点は(3点×26問)+(3点×24問)+37.0=187.0点となります。合格基準点をすべて突破した中から合計で212.5点以上のものが合格者となりました。2018年は212.5点が合格点となります。

※1 記述式は0.5点刻みで採点されます

過去数年間の司法書士試験の合格点の推移

司法書士の国家試験受験において、2018年から過去数年間に遡って合格点の推移を見てみると、午後のマークシートは基準点がほとんど変わらないと言うことが見えてきます。逆に午前のマークシートはその年によって基準点が変化しています。これは受験者数の増減や問題の難易度に影響されていると言えます。受験者数は年によって変化していますが、近年は減少傾向にあります。

従って合格者数も減少していますが、基準点をクリアする受験者数はさほど変わりはありません。そのため、合格点でふるいに掛けられる人数は全体の割合からすると高く見えてしまうので、年々難易度が上がっているようにも見えてしまうのです。

2016年 基準点合計 177.5点 合格点 200.5点
2017年 基準点合計 181.0点 合格点 207.0点
2018年 基準点合計 187.0点 合格点 212.5点

司法書士試験の各配点

司法書士試験における出題の科目と配点はどのようになっているのでしょうか。試験の形式はマークシートと筆記ですが、マークシート問題は午前と午後に分かれます。午前の部は、民法20問、商法(会社法)9問、憲法3問、刑法3問と各々出題されます。午前のマークシートは全部で35問ですが、この配点は1問3点の合計105点満点となっています。

午後のマークシートも同様の1問3点の35問で合計105点満点です。民事訴訟法5問、民事執行法1問、民事保全法1問、司法書士法1問、供託法3問、不動産登記法16問、商業登記法8問と各々出題されます。午後の記述問題は、不動産登記と商業登記より1問ずつ出題されます。満点は70点です。司法書士試験は択一式で210点満点、記述式は70点満点の合計280点満点となっています。よく、予備校では重要科目として民法、商法、不動産登記法、商業登記法の4科目としていますが、マークシート試験の合計70問中53問(75.7%)が4科目から出題され、さらに記述式試験でも不動産登記、商業登記と出題されることから、その重要性は分かるかと思います。しかし、合格基準点を突破した上でさらに合格点まで突破するとなればその他の科目も満遍なく学習する必要性も分かるかと思います。

まとめ

司法書士の国家試験受験において、出題される問題数が多い科目を中心に勉強するだけでは合格点に達しないことが分かりました。試験は年に1度だけです。後悔しないためには、バランスよく計画性を持って勉強に臨むことが重要です。1年を有効に使えるか否かはあなた次第です。独学で勉強して合格する可能性は残念ながら高いものではなく科目間のバランスを取る事も難しいでしょう。科目が多く勉強範囲が広いので、予備校や通信講座などでポイントを抑えつつ、過去の問題から出題傾向を掴みしっかりとした対策をたてることが合格への近道になってきます。