司法書士に向いている人ってどんな人?仕事内容から考える適性について

司法書士を目指す上で、難易度の高い国家試験は受験勉強が厳しく、つらいイメージを思い浮かべてしまうという方もいらっしゃるかもしれません。私たちにもっとも身近な法律家であるとも言われる司法書士ですが、職業上、向いている人・向いていない人にはどのような点が挙げられるのかなどをご紹介していきたいと思います。

司法書士の仕事内容について

国際化や多様化が進む社会をきっかけに「将来的に何か法律に関わる仕事や人のためになる仕事がしたい」と考え、専門職としての司法書士を目指している方も少なくないのではないでしょうか。司法書士は私たちの暮らしにもっとも身近な法律の専門家とも言われ、実際の仕事内容としても、土地や会社の登記、成年後見、相続や債務に関する業務、裁判に関する業務などのさまざまなことに携わっています。法務大臣からの認定を受けた司法書士の場合は、簡易裁判所における民事事件に関わる機会も多くなり、さまざまな手続きの代理業務などに関わることもめずらしくありません。また、今後は、外国人の雇用の増加、外国人の帰化、長期滞在許可を持つ外国人や永住権を持つ外国人の増加などにより、司法書士の業務内容も国際化が進み、徐々に業務内容にも変化が出てくるのではないかと言われています。

司法書士の仕事に向いている人の特徴① 前向きに物事に取り組める人

では、司法書士という資格をひとつの職業として考えた場合に、どんなタイプの人に向いていると言えるのでしょうか?司法書士試験という難易度の高い国家試験にどうしてもつらいイメージを抱いてしまう方もいるかもしれませんが、司法書士に向いているのは、「専門的な知識が必要な法律に関わる分野だからこそプロフェッショナルを目指したい」という前向きな思考やポジティブな姿勢を持ちつづけることができる方です。確かに、私たちの社会を支えている法律は、その時々の状況によって対応が少しずつ異なってくるという側面も持ちますので、簡単とは言えない分野ではありますが、1人1人が持つ権利を守りながら正しく機能する社会、平等な社会のためには、司法書士はなくてはならないものです。

司法書士の仕事に向いている人の特徴② 責任感があり正確に物事を進められる人

さらに、司法書士として基本となる要素として、責任感の強さと正確に物事を遂行する能力が挙げられます。不動産登記や商業・法人の登記、相続や遺言に関する業務など多岐に渡り、強い責任感と正確性を要求される業務が存在します。このような業務においては、当然ながら、業務上扱う書類はもちろん、個人や財産の情報などまでを適切に扱うことが求められます。そして、書類の提出期日や時間の厳守、総合的に計画性を持って行動する能力なども問われます。また、法務大臣の認定を受けている「認定司法書士」として活躍する場合は、「簡裁訴訟代理等関係業務」と呼ばれる訴額が140万円以下の民事事件などに関わる業務も発生しますので、責任感や正確性は、司法書士を目指す上でもっとも大切な能力と言えるかもしれません。

司法書士の仕事に向いている人の特徴③ コミュニケーション能力が高い人

法律の専門家という少し固いとも言えるイメージを持つ司法書士ですが、実は、日々の業務において大きな役割を担うのが、コミュニケーション能力でもあります。司法書士事務所内の同僚などと密なコミュニケーションを図り、効率よくミスの出ないように業務をこなすことも大切です。また、お客様と接することになる打ち合わせでの対応などのほか、法務局・裁判所・検察庁などの機関の各担当者と接する機会も多いため、その時々の状況に応じた対応、シチュエーションを考慮した適切なコミュニケーションの取り方、意志の疎通に対する配慮など、司法書士には高いコミュニケーション能力と視野の広さも必要となってきます。

司法書士の仕事に向いていない人の特徴

司法書士という仕事には、サービス業に近い性質を持った業務内容が多く存在します。そして、これは司法書士だけではなく、行政書士や弁護士などの士業という職業に共通する事項でもあります。司法書士も含め士業に必要とされるのは、一般的なサービス精神ではありません。司法書士の日々の業務に必要なのは、お客様とまっすぐに向き合い理解しようとする姿勢、お客様と一緒に問題を解決しようと試みる姿勢、状況を冷静に判断する力、信頼を大切にするという暖かい心持ちなど、サービス業に通じるさまざまなものがあげられます。そのため、「サービス業=つらい」などというイメージを持っている方や他者との関わりを持たずに机に向かって黙々と作業をしたいという方には向いていないかもしれません。

まとめ

難易度の高い司法書士試験を突破することを目先の試練ととらえているかもしれませんが、司法書士として活躍していくためには、法律への専門的な知識だけではなく、誰にでも備わっている人間らしさや優しさ、人と接することで自然と培われるコミュニケーション能力なども必要になります。司法書士試験合格を目指す際も、司法書士としてのキャリアづくりを検討する際も、1人の人間として成長していくことを心がけ、前向きに取り組んでいっていただければと思います。