司法書士の「短期合格」は独学でも可能?その方法や合格への道筋とは

法律に関わる職業である司法書士になるためには、難関の司法書士試験に合格する必要があるため、合格までに長い年月を重ねるイメージがあります。確かに合格までに費やした期間の平均は3~4年という結果が出ていますが、それは異なる勉強法・勉強ペースの人を合算した平均です。では、司法書士の短期合格を可能にするには、どのような点を意識する必要があるのでしょうか。

司法書士試験の「短期合格」は条件次第で誰でも目指せる

司法書士試験の合格を目指す上で、数年単位での長期計画を立てる方が多いのは事実です。特に一般企業に就業中の方の場合は、日々の生活の中で十分な勉強時間の確保自体が難しかったり、本業が忙しいためになかなか試験対策が進まなかったり、という事情があります。一方で、勉強に専念できる環境にある方は、1日の勉強時間を大幅に増やす事で短期戦を目指すケースも多いでしょう。

当然、「会社員だから短期合格は無理」「学生なら合格に有利」というわけではありません。短期合格で重要なのはあくまで“勉強法”です。

独学でも司法書士試験の合格者が存在する理由

司法書士試験での合格者には、独学で勉強をした方、予備校を利用して勉強をした方、もともと司法書士に近い業界勤務で経験を積みながら勉強をした方、さまざまな背景を持つ方がいらっしゃいます。しかし、合格者の多くが何かしらの予備校講座を受講した方だと言われています。それでも毎年、独学合格者は存在します。

司法書士試験で独学の合格者が一定数いる背景

ひとくちに「独学の合格者」とは言っても、それぞれの合格者の環境や受験の経緯も人それぞれ。司法書士と身近な環境にある方(親族に司法書士がいる)、試験対策に専念できる環境にある方という場合もあります。

このように、「あえて独学で勉強をする」という選択をした合格者の背景としては、やはり、司法書士試験受験生の多様性(受験資格の制限なし)からきているのではないでしょうか。合格者の年齢もさまざまで、50代以上の合格者の方も多くいらっしゃいます。

また、司法書士という職業が持つ特性上、隣接法律専門職と称されるほかの資格との複数の資格取得を目的とされる方も少なくありません。例えば、すでに行政書士として活躍中の方などは資格を取得することで業務の幅が広がるため、忙しい合間を縫って合格を目指す方や司法書士試験を初めて勉強される方でも、早くからきちんと基礎をおさえて、応用力をつければ、独学での合格も可能です。自分にあった勉強方法を早期に知り、効率のよい勉強を心がけること、優良な問題集や参考書などのテキストも多く存在しますので、これらをしっかりと活用することが合格へのカギとなるかと思います。

司法書士に一発合格する人の特徴

では、実際に司法書士試験に一発合格した方には、どのような共通点や特徴が見られるのでしょうか。どうしても予備校利用者が中心となっていますので、この辺りから情報を整理してみましょう。

丸暗記で終わらない人

司法書士試験に限らず、一般的に、記憶力がよい方にありがちな試験勉強方法のひとつに、暗記があげられるかと思います。もちろん、ある程度の事柄を暗記するのは、法律の勉強にも有効ですし、真の理解度を深めるには、基本事項をきちんと覚えていなければいけません。しかし、難関とされる司法書士試験を一回で合格した方に共通しているのは、ただ基礎を暗記するに止まらず、しっかりと知識を生かすことのできる、応用力を身につけていることです。

自分に合った勉強法を模索できる人

予備校で学習している方は、テキストを使用した講義にて重要なポイントを押さえながら学習を進めていけますので、より効率的な学習が早期より身に付くと言われています。また、
過去問題集や答練と呼ばれる予想問題を使うことなどして、限定された視点だけではなく、いろいろな角度から勉強に取り組んでいるように見受けられます。しかし、一番の大きな特徴は、やはり自分の弱点や苦手としているポイントをしっかりと見極め、それを補う勉強方法が確立されていること。一発合格を目指すためには、効率のよい勉強だけではなく、「敵を知り己を知れば百戦殆うからず」の精神が大切になるのではないでしょうか。

一年で司法書士を目指すコツはある?

司法書士試験合格について、いつか合格できればいいなという漠然とした目標ではなく、「一年で合格する」または「3回目の試験までに合格」など期限を設け、きっちりと目標を定めている方が多くいらっしゃいます。

司法書士試験当日の日程を見てみても、午前中には、憲法・民法・刑法・商法(会社法)の4科目、そして、午後には、不動産登記法・商業登記法・供託法・司法書士法・民事訴訟法・民事執行法・民事保全法と、試験科目も多岐に渡ります。独学でこれだけの勉強すべてを網羅するためには、そして、限られた時間での司法書士試験合格を目指すためには、やはり、それなりの戦略が必要になります。

また、客観的に自分を見てくれる人がいない独学では、自分が苦手とする科目や問題、間違いや勘違いを起こしやすい点などについても、細かく自己分析しておくことが必要となりますし、各分野の要所をしっかりと見極めることも大切になります。
予備校を利用した場合は各科目間での学習の強弱はもちろん、重要ポイントの正確な把握、自分自身の問題解法の傾向や分析も行えるため、客観的に自分の立ち位置を図ることもできるため、常にポジティブな姿勢で、短期合格という目標に向かって、予備校のカリキュラムに真摯に取り組むことが合格へのカギとなるのではないでしょうか。

独学で司法書士の短期合格を目指すということは、綿密な戦略や自分に合ったテキストの選択など多くの条件がそろった上で学習に取り組めなければ、険しい道のりになるかもしれません。
しっかりと自分自身と向き合い、自分にとって最良な選択肢(独学か予備校利用)をとることが短期合格への一番の近道と言えるのではないでしょうか。