日商簿記1級合格体験記【一発合格】T.Jさん

目次

日商簿記1級の取得を目指した理由

 私が簿記と出会ったのは、社会人1年目の時でした。文系の大学を卒業後、地元の会社に就職し、総合職として研修を受けていた私は、ゆくゆく営業系の仕事をするのかなという漠然とした気持ちで毎日を過ごしていました。そして、辞令発表の日、私はまさかの経理課に配属されることに。正直な所、事務系の仕事をしたかったので、嬉しい気持ちがあった半面、未経験の経理業務は自分に合っているか不安でした。しかし、その不安を払拭してくれたのが、「簿記」だったのです。「簿記」という言葉自体は聞いたことはあるけど、何をするのかは全く知らない。最初はそんな状態でした。大学で経済学を学んでいても、会計知識自体はまったくのゼロ。しかし、業務には必須のスキルとの事で、とりあえず頑張ってみる事にしました。日商簿記2級の取得を要求された私は、市販の3級と2級のテキストを書店ですぐさま購入し、会社指定のスクールと併用で勉強をしていきます。目覚めたのはその時でした。たった二つの場所(借方・貸方)で企業の取引の全てを表現できること、財務諸表という重要な書類の作成に直結していることにとても驚き、「簿記って、なんて面白いんだ!」と感激しました。その後も勉強と実務を重ねる中で、会計や経理の業務が企業と社会に対して持つ役割の大きさに魅力を感じ、これからは経理パーソンとして生きていきたいと思うようになりました。
 経理パーソンとしてこれからの時代を生き抜いていくためには、単純作業よりも、上流の業務、税務や財務、連結決算などの実務経験や、法律などの幅広い知識も十分に備えておく必要があると判断し、まずは簿記の資格の最高峰である日商簿記1級の取得を目指しました。

クレアールを選択した理由

 クレアールを知ったきっかけは、日商簿記1級の講座をどこのスクールで受講するかを決める際、Webサイトで情報収集をしているときに見たブロガーの記事でした。クレアールの簿記講座は、簿記に関する様々なブログでもおすすめの講座として出てくるだけでなく、SNSでも講師や講座のスタイルに評判があり、初めて受講する自分でも安心できるなと感じました。
 また、自分はあくまでも転職市場における市場価値向上の一環として日商簿記1級の取得を目指していたので、クレアールが提案する非常識合格法による最小範囲での勉強は、自分にとって非常に合理的且つ魅力的でした。他の講座と比較する中で、①簿記の講座に関する豊富な実績と知名度、②受講料や教材のコストパフォーマンス③通信制の授業、④検定試験に必要な範囲のみの学習、の四拍子が自分に最適だと感じ、資料請求をする前に、迷わず講座に申し込みました。

簿記1級の学習法

 まず、1級の勉強を開始するにあたり、入社1年目で合格した2級を再受験するため、3ヵ月間かけてじっくりと勉強し直しました。1級の試験が2級の理解を前提としたものであることは明白でしたし、1級の勉強を開始出来る判断基準の一つとして、「①2級の過去問5年分を②60分以内に③90点以上取る事が出来る実力が必要」とあったからです。試験当日では、級は違えど本番の雰囲気に慣れておくこともでき、改めて1級の取得に向けて気持ちを固める事が出来ました。2級の受験時点では、正直先程の判断基準のレベルまで達していませんでした。しかし、実力を上げてからだと転職の時期にも影響が生じる為、受験後直ぐに、1級の受講を始めました。
 商業簿記・会計学に関しては、とにかく本質・背景の理解を重視しました。何故このような仕訳になるのか、この仕訳はいずれどうなっていくのか、計算が実務や法律、会計基準のどの考え方とリンクしているのかなどを講師の方が丁寧に教えてくださるので、講義内容は全て理解出来、実力が付く楽しさを実感しながら学習を進める事が出来ました。また、計算過程で使用する下書きを最大限に活用することで、過去問や本試験を解く際に解答時間を大幅に短縮することが出来ました。
 工業簿記・原価計算では原価計算基準の基礎的な考え方を理解しつつ、問題にある前提条件の整理や計算手続に気を配りながら学習をしていきました。高校の頃、テストで4点を取ったこともある程計算は苦手だったので、計算の都度必ずその数字の持つ意味を理解した上で次に進みました。原価計算の終盤の論点になると、問題文の情報量がそれまでと比べてかなり多くなりますが、基本に立ち返って、根気強く情報の整理をすることで正解に近づくことが出来ると思います。
 商会・工原共通して大事だと思うのは、講師の方が何度も仰る通り、「基本を大事にする」ことです。本試験においてもそこまでひねくれた問題は出てきませんし、基本的な部分を大事にすることで、配点調整の際の加点を受けやすくなります。

受験を終えての感想

 受験を終えてみて、この一年間は非常に充実していたと思います。難関資格と呼ばれる試験に挑む際のメンタルの維持、戦略、勉強そのものへの理解、勉強できる喜びなどなど、・・・身についたものは数多く、これからのキャリア形成を考える上で役立つものばかりでした。個人的には他人に誇れるスキルが全くなかった状態から、専門性を持った人材になるための入り口に立てたことが一番の喜びだったのかもしれません。経理パーソンとして、今後を生き抜くためには、まだまだ経験すべき事が数多くありますが、今回の勉強で培った知識や忍耐力、合理性を追い求める姿勢は日々の業務でも役に立ってくれると信じています。改めて「勉強」そのものが楽しいと再認識出来ましたし、この資格に挑んでよかったと心の底から思っています。

今後の目標

 今後は、CIA(公認内部監査人)やUSCPA(米国公認会計士)の資格取得を目指して、英語・ITへと勉強の幅を広げていきたいと思っています。「会計・英語・IT」の3本柱を基本としながら、他のポータブルスキルも磨いて、より一層業務の経験を積んでいくつもりです。幸い自分はどれに対しても苦手意識が無いので、勉強しない手は無いと思っています。グローバル化、DX、ジョブ型雇用など社会の変化が激しくなる現在、これからの時代を柔軟に生きていくためにも常に勉強意欲を持ち、自分自身をメンテナンス、そしてアップデートしていけるようステップアップしていきたいと思います。

受験生へのアドバイス

 「テキストをまず1周する事。」これが何よりも大事だと思います。学習範囲の全体像や本試験レベルと自分との実力差が掴めていないのに「合格できるかな、今後の論点に付いていけるかな」と不安に思う時間自体が非常にもったいないですし、その時間を講義や問題集の時間に割いた方が自信に繋がります。競争相手は、税理士や公認会計士の卵達で、皆同じ様な壁に直面し乗り越えるため努力を常に続けています。終着点の再確認と細かなスケジュールの修正といったものも試験に合格するのに必要な実力と言えます。かくいう私も、過去問を最初に解いた時には、商会工原総じて15点も無い程の悲しすぎる結果でした。しかし「解けなくて当たり前、過去問もテキストのようなもの」というスタンスで、問題→不正解論点の復習→問題のサイクルを繰り返すことで徐々に点数も上がっていきました。
 勉強そのものへの理解に関しては、Youtubeで勉強に関する思考法やコツを扱っている動画を休憩時間に見ていました。有効な勉強法やメンタルのケアをまとめたものをデスク周りに貼り付けて、モチベーションを維持する、大学時代の先輩後輩と意見交換をするなど、いかに自分自身を追い込み危機感を持たせるか、自分の生活・勉強スタイルにとって合理的な手法を取り込んでいけるのかが大事なのではないかと思います。また、学習記録をアプリで付けて実績を可視化することは、改善やモチベーションのUPに必ずと言っていい程つながるのでかなりオススメです!
 私は自己投資の一環として、この資格の取得を目指しましたが、どんな動機であれ、この資格を取得できる人はかなりの努力家だと思います。この記事を見ている受験生の皆さんを私は応援しています!自分を最後まで信じ切って頑張りましょう!!

Twitter/とててん@20代経理マン @boki_keiriman

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