日商簿記1級合格体験記【一発合格】たろ@簿記1級合格☆→中小企業診断士勉強中さん

目次

はじめに

 私は、40代後半の会社員です。会社で触れていた経理・財務の知識を体系化したいと思い、簿記検定の勉強を行おうと考えました。まず、日商簿記3級〜2級まで取ることを目標としました。学習を進める中で、簿記の理解を深めることそのものが楽しくなってきたこと、また簿記のルールの背景を理解して仕事面での活用を視野に入れるため、日商簿記1級まで勉強することとしました。

勉強開始から各級の受験タイミング、及び合格までの勉強時間は以下の通りです。
2021年7月 勉強開始
2021年8月 日商簿記3級(CBT)合格(3級:約60時間)
2021年11月 日商簿記2級(第159回)合格(2級:約170時間)
2022年6月 日商簿記1級(第161回)合格(1級:約680時間)

クレアールを選択した理由

 3級〜2級の合格を目指すにあたり、仕事をしながらの学習であり、学習時間も限られていて、かつ時間的な制約が多いことから、独学や通学講座ではなく通信講座を受講することとしました。各社を比較し、以下の点を重視して、クレアールを選択しました。
・ より上位の資格(公認会計士、税理士等)講座も行っており、教材・カリキュラムのクオリティは高いと想定できたこと
・ 通信講座+紙教材にて勉強が進められること(私は勉強にあたり紙教材が必要。)
・ 費用が比較的安かったこと

上記の判断は正しく、教材・カリキュラムは問題なく、また「講義ノート」を中心に論点をまとめることで講座受講後の繰り返しの復習がうまく進められました。2級の試験が終わった時点で、1級の試験を受験することとしましたが、この成功体験からクレアールにて継続受講することとしました。

私の学習の進め方・工夫したポイント

 全般に、クレアールのカリキュラムに沿って、講義〜問題集〜復習・繰り返し〜答練という形で進めてきましたが、特に1級の勉強においては、進めていく中でもこれで知識が定着するのかな、試験で解けるようになるかな、と不安になることが何度もありました。これを読まれる方もそのように感じる場面があると思いますので、私の学習の進め方を各級ごとに具体的に紹介します。少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

<3級の学習>(3週間)

・ 2週間で講義、問題集を1巡。間違えた問題は復習も実施しました。
・ 最後の1週間は、「講義ノート」の読み返し2周、仕訳帳での勉強、直前答練3本+公開模試1本とその復習を実施しました。
・ 試験当日は「講義ノート」の読み返し1周。最後は2時間くらいで1周できるようになり、読み返ししながら覚えた部分を定着させて、試験に臨みました。

<2級の学習>(15週間)

 試験までの期間を3つに分けて、『一巡学習期(8週間)』、『復習期(4週間)』、『直前期(3週間)』くらいのイメージで進めていました。

『一巡学習期(8週間・80時間)』
・ 講義、問題集をまず1巡。商業簿記・工業簿記は並行で進めました。復習時間は取らず、まず講義・問題集を全て流しきることを優先しました。
『復習期(4週間・50時間)』
・ 苦手単元を確認して「講義ノート」復習→問題集の復習を1周、「講義ノート」の全体読み返し2周にて定着化を図りました。通信講座にて山田先生にメモやチェック内容を指示頂くのですが、復習時にこのメモを含めて読むことで理解が深まりました。
・ 同じタイミングで、クレアール答練、模擬問題をいくつか実施して、問題形式を理解するとともに、強化ポイントを明確にしました。
『直前期(3週間・40時間)』
・ 総合問題の演習として、商業簿記では個別決算(BS・PL)・連結・本支店・製造業会計等を、工業簿記でも部門別・個別・総合・標準・直接原価計算の問題を繰り返し復習しました。同時に、隙間時間で「講義ノート」の読み返し、仕訳練習アプリでの学習を進めました。
・ 週末などの時間が取れるタイミングで、クレアール答練、模擬問題を行って、知識の定着具合、及び初見問題への対応の確認を行いました。
・ 試験直前は、「講義ノート」の全体読み返しと間違えた総合問題の復習を行って、本試験に臨みました。

<1級の学習>(29週間)

 2級試験後すぐに開始しました。2級と同様に試験までの期間を3つに分けて、『一巡学習期(12週間)』、『復習期(10週間)』、『直前期(7週間)』くらいのイメージで進めました。

『一巡学習期(12週間・220時間)』
・ 講義、問題集をまず1巡。商業簿記・工業簿記は並行で進めました。忘却曲線は理解しつつも復習していたら範囲の最後までいつまでも辿り着かないと感じたので、とにかく一巡は講義・問題集を全て流しきることを優先しました。当初、15週間(全体の半分くらい)で計画していましたが、早く一巡して復習できるようにした方が良いという思いもあり、計画より3週間早く一巡させました。
『復習期(10週間・220時間)』
・ 繰り返しの問題演習期間として、問題集を7週間で商業簿記3周、工業簿記2周を目標に進め、少し足が出ましたが、問題集レベルの仕訳問題・基礎問題はある程度できるようになりました。短期間で繰り返すように進めたことで知識がある程度定着したように感じました。
・ 同時に、解法マスター答練を毎週解き、一巡しましたが、どれも足切りレベル(40%以下)の点しか取れず、1級レベルの総合問題への対応に苦労していました。こちらは復習をしっかり行うこととしました。
『直前期(7週間・240時間)』
・ 総合問題への対応として、解法マスター答練の演習をGW、週末を使って2周実施し、うまく解けなかったものも解き方を理解するように努めました。少しずつ合格点(70%)をクリアする場合もあり、総合問題への慣れ、及び知識の定着が図れてきたと感じました。また、直前答練3回+公開模試1回はそれぞれ毎週週末に実施し、いずれも合格点には届いていませんでしたが、一定の知識定着を確認するとともに、本番で出題しても良いように、しっかり復習を行いました。実際、いくつか本番で出題がありました!→貸手のリースや海外子会社の処理は、直前答練等で扱われていて、助かりました!
ちなみに、過去問は3回分を1回ずつ実施したのみです。今回はクレアールの答練をしっかり理解して臨むと決めたこと、その結果として、過去問に回す時間が無かったためです。
・ 解法マスター答練、直前答練、公開模試で間違えた論点、特に自分の理解が不足していた論点については、試験直前の復習用の確認メモを作りました。A4の紙で商会・工原それぞれ1枚ずつ作って、実際に試験直前に最後の見直しを行えて、これは良かったです。
・ 商業簿記・会計学については、総合問題以外では「講義ノート」の読み返し(2周)、問題集の各章最終問題と一部の苦手問題の復習を行いました。また、理論対策として解法マスター答練の理論問題が企業会計原則等の文章穴埋めでしたので、その文章を日々読み込んでいました。ともに、総合問題を解く基礎の定着が図れたかなと考えています。
・ 工業簿記・原価計算については、総合問題以外では「講義ノート」の読み返し(3周)、問題集の総復習(全体の3割程度)を行いました。また、理論対策を意識して、原価計算基準の超訳の読み込み(他サイトのもの)を行いました。工業簿記・原価計算は、問題から何を求める問題なのかを把握することが大事だと考えて、解き方をざっくり頭に入れつつ、問題演習を増やしました。特に、直接原価計算、特殊原価調査の単元は、問われる内容のバリエーションが多いので、注意して整理しました。また、最後に行った原価計算基準の読み込みは、計算方法の復習にも役立ったので、直前のタイミングでの実施がオススメです。
・ 試験直前週は、理論対策の実施、解法マスター答練&直前答練&公開模試の解き直し&読み返し、「講義ノート」全体の読み返しを行って、範囲全体を一通り確認して、本試験に臨みました。

終わりに

 約1年間の勉強を振り返った結果、私が大事だと思うポイントは以下の3点に集約されます。

・全体を早く掴むこと・理解が追いつかなくても先に進むこと
特に1級は範囲が広く、まず全体を掴まないとどの部分が得意か・不得手かの見極めも取れず、対策が取れないこととなります。進めていく中で、理解が追いつかないことによる不安も出ますが、できるだけ早く一巡させるのが良いと考えています。

・学習を継続すること
知識の定着、勉強習慣という意味で、毎日の継続が大事だったと改めて感じています。今回、各級の勉強について間を空けずに進めたので、積み上げた知識を定着させながら進めることが出来たと考えています。

・使っている教材を信じて繰り返すこと
「講義ノート」の繰り返しの読み返し、問題集・答練の繰り返しの実施・復習により、初見問題への対応もできる状態が作れました。計算問題などは解き方も色々あるため、これと決めた解き方をしっかり理解し、試験で実践できるようにするために、使っている教材・問題集を繰り返すことが良いと考えています。

この3点を実践するために、クレアールの簿記講座はオススメです。
通信講座でペースを自分で作ることができ、毎日の継続も実施しやすいです。「講義ノート」「答練」を中心に情報が纏まっており、繰り返しの学習も非常にし易く、かつその内容で試験合格が可能です!

これを読まれた皆さんにとって何らかの参考になれば、うれしいです。
皆さんの日商簿記3級〜1級の合格を祈念いたします。頑張ってください!!

◆たろ@簿記1級合格☆→中小企業診断士勉強中(@taro_boki)さん / Twitter

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