“簿記”というと、比較的地味なイメージでとらえられがちですが、会社の経営状態を具体的な数字から把握できる簿記の知識は、経理マンにとどまらず、あらゆるビジネスマンにとって重要な基礎能力になります。 また、就職や転職を考えている方には、最強の武器となります。右記の表は、人事・採用担当者が未経験者でも採用しやすい資格ランキングで、毎年トップ5にランキングされます。
簿記検定は、間違いなくイチオシ資格です。

簿記とは何か、なぜ必要なのか?
簿記とは、企業の活動を測定し、帳簿に記録し、その帳簿記録から貸借対照表と損益計算書を作成することです。貸借対照表は企業が一定の時点でどれだけの財産を保有しているのかを表し、損益計算書は一定期間でどれだけ儲かったか損したかという経営成績を表します。これら貸借対照表と損益計算書等を合わせて財務諸表といいます。利益の良し悪しや財産の状態をつかむことが、企業の将来の経営方針を立てるためにも重要となることを考慮しても、簿記が企業にとって大きな役割を果たしていることは間違いありません。
就活する際の有力な武器に!
簿記の知識により会社の仕組みや活動を知ることができるので、会社の活動を理解しやすい、という点が挙げられます。会社がどのような仕組みで活動しているのかをひとつひとつ説明しなくても、既に理解している人材を重視するのは最もなことでしょう。
簿記の知識を得ることにより自社がどのような財政状態と経営成績かを理解できるので、会社の立場から行動することが可能となります。例えば、取引先を選定する際にその財政状況を把握することができるので、取引すべきか否かの判断に役立ちますし、取引先との商談でもコスト意識を持って対応することができます。
経理課や会計課に配属の場合には、パソコン知識とともに必須の知識となります。簿記の知識があることで柔軟な対応が可能となり、事務系のスペシャリストとして会社内部での評価につながります。
転職する際にも断然有利!
最近は転職をする方が多いようですが、会社を辞めてもなかなか再就職ができないようです。そんな再就職戦線において、資格を持っている方が断然有利であるといえます。なかでも80%以上の会社が求めている資格に簿記(簿記検定2級)が挙げられます。
独立開業に役立つ知識
最近女性のための起業家講座が流行っており、男女を問わず会社を起こそうとする方が多くなってきているようです。会社経営において経営者は「売上はいくらか」「費用はどの位かかっているのか」「無駄な費用はないか」「資金繰りは順調か」など、会社の状況を帳簿から判断し、今後会社はどうすべきなのか的確な判断を行わなければなりません。そのためには帳簿にどのようなことが記入され、財務諸表などがどのような意味を持っているのかを知っておく必要があります。そのために簿記は必要不可欠なもので、簿記の知識なしでは独立、いわゆる会社経営はおぼつかないといえます。