ITパスポート試験について

目次

ITパスポート試験とは

ITに関する基礎的な知識が証明できる、ビジネスパーソンは誰しもが持っておきたい資格。

IT化が急速に発達している現代社会において、必要なITの基礎的能力を有していることを国が証明する試験として2009年に誕生しました。開始以降、受験者は年々増加しており、すでに応募者総数は170万人を突破しています。

受験者は、10代から40代以上、高校生から社会人までと幅広く、社会人応募者の60%以上が非IT企業となっていることからも、IT企業勤務者やSE等のITの専門分野の職業の人に特化された技術的なことを問うような専門的な資格ではありません。

情報処理技術者試験の試験区分の中では最も難易度が低く、初級レベルに位置付けられています。ITの専門性の高い高度なスキルではなく、ITを利活用する上での基礎的な知識を求められます。

IT技術だけでなく、経営戦略、マーケティング、財務などの経営全般の知識も身につき、ITを正しく利活用できる「総合的なIT力」を養うことができます。

ITは、仕事だけでなく、日常生活まで幅広く浸透してきており、ITの知識を持っていなければ、世間からどんどん取り残されていってしまう時代となっています。
企業も、業種や職種問わず、IT力を求めており、基本的なIT力が備わっていなければ企業からは必要とされない時代となってきているとも言えます。

ITパスポート試験は、そんな世の中の変化に応じて、セキュリティやネットワーク等のIT知識だけでなく、経営戦略、会計、財務、マーケティング等の経営全般に関わる知識まで、ITの幅広い基礎知識を身に着け、ITの知識を正しく活用できるようになることを目的としている試験です。
このような試験のため、年齢、職種、業種問わず、すべての学生、社会人にとって必要な資格であると言えます。

今後のIT化の加速に伴い、今後ますます需要が高まり、応募者も増加し続ける資格になるといえるでしょう。

ITパスポートは様々な大学/企業/官公庁/自治体で活用されています!

大学

優遇措置を実施している大学

入試優遇:226校 単位認定:111校 

受験を推奨(受験料補助、合格者の表彰、報奨金等支給):118校

※2017-2018年調査結果

企業/官公庁/自治体

  • 新卒採用活動(エントリーシート)に活用(合格の有無やスコア確認、加点対象等)。
  • 採用面接時に合格を確認。
  • 全社員合格が必須。全社的に取得を推奨。合格者には補助金を支給。
  • 社内教育や社員研修に活用。

ITパスポート試験のポイント

(1)CBT試験方式で、全国47都道府県で受験可能

ITパスポート試験は、全国47都道府県にあるCBT試験会場で随時開催されています。

開催されている頻度や、会場数は都道府県によって異なりますが、毎週1回は開催されている都道府県がほとんどです。自分の都合や学習状況に合わせて受験日を決めることができる点がCBT試験の大きなメリットです。
試験会場は、各会場毎に申込可能人数が設定されており、申し込み先着順で席が埋まっていきますので、余裕を持っての予約をオススメします。

(2)コンピュータを利用して実施する試験方式。

CBT(Computer Based Testing)方式とは、コンピュータを使用して実施する受験方式のことで、ITパスポート試験は、国家試験として初めてCBT方式を導入しました。

CBT方式では、コンピュータの画面上に問題が表示され、表示された問題に対し、マウスやキーボードを使用して解答していきます。

また、試験終了後、自動的に採点されるため、その場で結果を確認することができます。
この方式を採用したことで、下記のようなメリットがあります。

(3)国家資格の中では高い合格率

ITパスポート試験は、情報処理技術者試験の試験区分の中では、最も低いレベル1(初級レベル)に位置付けられています。ITの専門性の高い高度なスキルではなく、ITを利用する上での基礎的な知識を求められているため、難易度は高くありません。

合格率は、平均50%前後であることからも、国家資格の中では取得しやすい資格でもあります。

詳しくは下記のリンク先をご確認下さい(別タブで外部サイトが開きます)。

ITパスポート試験概要

項目内容
受験資格制限なし
試験時間120分
出題数小問:100問(※)
出題形式四肢択一式
出題分野ストラテジ系(経営全般):35問程度 マネジメント系(IT管理):20問程度 テクノロジ系(IT技術):45問程度
合格基準総合評価点600点以上であり、かつ分野別評価点もそれぞれ300点以上であること
総合評価点 600点以上/1,000点(総合評価の満点)
【分野別評価点】
ストラテジ系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
マネジメント系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
テクノロジ系  300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
試験方式CBT(Computer Based Testing)方式
受験者は試験会場に行き、コンピュータに表示された試験問題に対して、マウスやキーボードを用いて解答します。 全ての都道府県で毎月実施されているので、受験者の都合に合わせて試験日時や会場を選択できます。
受験手数料7,500円(税込)
合格率社会人54.8%、学生39.2% 合計51.5%(令和5年4月~10月度)
採点方式IRT(Item Response Theory:項目応答理論)に基づいて解答結果から評価点を算出します。

(※)総合評価は92問、分野別評価はストラテジ系32問、マネジメント系18問、テクノロジ系42問で行います。残りの8問は今後出題する問題を評価するために使われます。

詳しくは下記のリンクをご確認ください(別タブで別サイトが開きます)。

出題範囲

ITパスポート試験というと、「テクノロジ関係の試験」という印象をお持ちの方が多いようですが、テクノロジ系以外の分野の方が多く出題されます。
ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系からバランスよく出題され、かつ各分野で30%以上正解することが合格基準となりますので、弱点分野を作らず、分野毎の確実な得点力が必要になります。

ストラテジ系

主に企業法務、経営戦略など経営全般に関する専門知識を学びます。学んだ知識は、日常の業務を分析・課題を把握したり、業務改善提案をする際や経営管理をする際に活かせます。

大分類中分類
第1章 企業と法務1. 企業活動
2. 法務
第2章 経営戦略3. 経営戦略マネジメント
4. 技術戦略マネジメント
5. ビジネスインダストリ
第3章 システム戦略6. システム戦略
7. システム企画

マネジメント系

システムの開発技術やプロジェクトのマネジメント方法等のITの管理について学びます。

大分類中分類
第4章 開発技術8. システム開発技術
9. ソフトウェア開発管理技術
第5章 プロジェクトマネジメント10. プロジェクトマネジメント
第6章  サービスマネジメント11. サービスマネジメント
12. システム監査

テクノロジ系

コンピュータやシステムの構成要素、インターネット等の基礎知識を学びます。PCの仕組みやセキュリティ、データベースまで幅広い知識を学ぶので、日常生活でも役立ちます。

大分類中分類
第7章 基礎理論13. 基礎理論
14. アルゴリズムとプログラミング
第8章 コンピュータシステム15. コンピュータ構成要素
16. システム構成要素
17. ソフトウェア
18. ハードウェア
第9章 技術要素19.
<2022年4月の試験から>
情報デザイン
<2022年3月の試験まで>
ヒューマンインタフェース

20.
<2022年4月の試験から>
情報メディア
<2022年3月の試験まで>
マルチメディア

21. データベース
22. ネットワーク
23. セキュリティ
  • 申込みの際、コース種別は「情報処理技術者試験」をご選択ください。
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