(22歳、男性)
【合格科目】財務諸表論(1)
【受講コース】簿財アドバンスレギュラーコース(初学者対象) Web通信
【職業】事務職
【1日の平均学習時間】学生時代 5時間 社会人になってから 2時間
【試験までの総学習時間】簿記論及び財務諸表論合わせて1200時間前後
※合格科目のカッコ内の数字は受験回数です。
はじめに
第75回税理士試験財務諸表論に合格しました。しかし同時受験した簿記論は落ちてしまいました。来年には簿記論に合格をしようと考えています。
私は税理士試験を受けようと決めたタイミングが遅かったため、大学4年生の途中から税理士試験の勉強を始め、社会人と大学生という立場をまたぎながら受験しました。
税理士試験の受験動機
大学で毎回異なった税理士の方を呼び、お話を聞く講義があり、何となくの興味を持っていました。興味を持ったのは大学1~2年のときでしたが、自分の自信のなさと予備校代の高額さからあきらめてしまいました。しかし、就活を終えてからは大学の単位も取り終わっていたため時間が余っており、何かに挑戦することが浮かびました。残りの大学生という時間は、何か大きなことにチャレンジできる最後の時間だと思い、以前挑戦しないことに決めた税理士試験にチャレンジすることにしました。
社会人になってからも勉強すると意気込んでいましたが、現実的ではないのかもしれないと思い、社会人1年目で2科目を取ろうと考えました。
クレアールを選んだ理由
税理士試験への挑戦を決めたといっても、予備校が高額であることには依然変わりないので、いくつか予備校を探しました。そこで比較的安価であり、簿記論及び財務諸表論の同時合格を目標とし、2科目のテキストが一体型である「簿財アドバンス」に出会いました。
前述した、金額的側面のほかにクレアールを選んだ理由が2つあります。
まず1つ目は、税理士試験について調べていたとき、簿記論と財務諸表論は範囲が大きく被っていると見たことがあったことです。社会人1年目で2科目を取ろうと考えていたことで、2科目が1つになっている簿財アドバンスコースが効率的なのではないかと思いました。
2つ目の理由として、不合格だった科目をもう1年勉強できるセーフティパックがあったことです。もう一度予備校に入りなおそうとすると、セーフティの何倍ものお金がかかるため、非常に魅力に感じました。実際に、今現在も今回不合格となってしまった簿記論の勉強も継続できており、助かっております。
内容だけでなく、クレアールを選んでよかったなと感じています。
講師について
河野上先生は講義の中でわかりやすいたとえや実務の話、消費税の知識に関連することを紹介してくださるため、聞いていていろいろなことに関心を持ちました。
社会人になってからは時間がなく、すべての範囲をまんべんなく勉強することが難しかった中で、この章は後回しでもよい等のアドバイスを講義内で伝えてくれました。そのためメリハリをつけて勉強ができた点は、非常に効率的であったと感じました。
その他合格までのエピソード
大学生の時は、あまり考えず問題を解いていましたが、社会人になってからは時間がなかったため応用答練・直前答練を解きました。ひたすらに試験慣れのために問題を解きました。
直前期は、社会人であったため時間がなく、今回落ちてしまった簿記論に集中していました。財務諸表論は通勤の電車で理論を読み隙間時間にやるくらいのものになっていました。しかし、財務諸表論の本試験問題を見たときに、メジャーな論点が多くもしかしたら行けるのでは、と感じたため財務諸表論を受験している間は本当に集中していました。
諦めていた科目の方が、可能性があるという状況になり、試験が終わった後に財務諸表論に絞っておけば、と後悔しました。
理論本を見るだけでなく、テキストにも仕訳と理論の説明があるため適宜参照しながら理解を深めることができたので、そこはクレアールの強みをうまく活用できたのではないかと考えます。
またクレアールのアプリで実際に単語または文章を入力することで、財務諸表論の勉強をしていました。思い出そうとすることでアウトプットが可能であり、記憶の定着にも役立ちました。隙間時間を活用することができ、社会人生活と勉強の両立に最適でした。
最後に
今年が初めての受験となりましたが、受験までが長く気を抜いてしまった期間があったように感じました。私は周囲に受験仲間がいなかったため、周囲の理解力など全くわからないままでした。受験仲間がいるだけで、協力や焦燥感を得られるため非常に有効なのではないでしょうか。
「財務諸表論は、今年は無理かな。」と思いながら受験に臨みましたが、合格率の高さからか結果的には合格することができました。直前に諦めていたとしても、毎年難易度に差がありますので本試験が簡単なこともあり得ます。安っぽい言葉にはなりますが「試験本番の最後まであきらめない」ということがいかに重要かを、再認識した試験となりました。成績は前日まで、どころか当日の試験本番まで伸びます。もし受験直前になったら思い出してほしいと思います。科目を絞ったとしても、合格可能性はゼロではないということを心にとめておいてほしいです。
税理士試験受験を検討中の方へ
1科目しか合格していないためあまり大きなことは言えませんが、私のようにいろいろな障壁により挑戦するという決断に踏み出せない方もいるかと思います。悩んでいるならば、やってみてはいかがでしょうか。少し気持ちが軽くなります。
