R.Mさん(26歳、男性)
【合格科目】財務諸表論(2)
【受講コース】2022・2023年合格目標講座 科目別合格・2年セーフティコース Web通信
【職業】非公表
【1日の平均学習時間】
【試験までの総学習時間】
※合格科目のカッコ内の数字は受験回数です。
受験のきっかけ
まず、私が税理士試験科目である財務諸表論を受験しようと思ったきっかけですが、私自身は会計業界とは全く無縁の業界で、営業職に就いておりました。営業会議ではよく今期の営業成績や営業利益がいくらだったかという話をしていたのですが、話の中で経常利益というワードが出てきて、これは何を表す数字なのだろう?と思ったことが会計の学問に興味を覚えたきっかけでした。そこでまずそういった初歩的な知識だけでも知っておこうと思い、日商簿記検定2級を腕試しも兼ねて受けてみることにしました。そうすると自分が思っていたより容易に取得することが出来たのでびっくりすると同時に、自分には会計のセンスがあるのではないかと感じたことで、次のステップに進んでみようと、税理士科目の財務諸表論を受ける決意をしました。
クレアールを選んだ理由
日商簿記2級は独学で取得できたものの、税理士の試験となると独学では不安がぬぐえなかったため、専門学校での受講をすることにしました。専門学校を選ぶ際ですが、選択肢はかなり多岐にわたりました。判断基準は、体験受講を受けて、講師の説明が一番分かりやすいと思えたところにしようと思っていました。その中で一番分かりやすくて面白い授業だと感じた河野上先生がいるクレアールにしよう、と決めました。さらにクレアールは受講料も他の専門学校と比べてかなり安価だったため、社会人3年目であった自分にとってかなり助かりました。
学習について
財務諸表論は簿記論と同時並行して勉強していくことが主流のようですが、私は12月からの勉強開始ということもあり、同時並行の勉強時間を確保できるかどうかがかなり不安だったため、財務諸表論一択にしました。この時、アドバイザーである知野さんからは強く簿記論との2科目同時進行を勧められておりましたが、我を押し通したことを少し後悔しています。何故なら、後述致しますが、勉強開始2年目から簿記論を勉強したときに、相乗効果がかなり感じられたからです。簿記論の計算をマスターすると、財務諸表論の試験問題における計算が本当に簡単に感じられ、圧倒的に解くスピードが上がったからです。
財務諸表論の受験は日商簿記2級からの結構なステップアップということもあり、これから講師のいっていることを本当に自分が理解していけるのだろうか、途中で嫌にならないだろうかという不安があったのですが、河野上先生の授業は初めて聞くようなことでも比喩などを交えて教えてくれたので面白くて分かりやすく、特に抵抗を感じることなく勉強を続けていくことが出来ました。理論の暗記ブックも仕事と両立する上で役立ちました。コンパクトなので仕事用のカバンに入れて、通勤時間の信号待ちや、会社での休憩時間によく読んでいました。そして家に帰り、講義ビデオによりすぐに勉強を始めることができたのは通信講座の良いところだと思いました。
迎えた受験本番ですが、一度目は不合格でした。受験勉強2年目に突入するとき、簿記論の勉強も並行して始めました。前述しましたが、簿記論をここで初めて並行して勉強したことで、相乗効果の凄まじさ、そして重要性を痛感させられました。簿記論の勉強に注力している最初の3カ月ほどの間、財務諸表論の勉強は理論暗記以外いっさいしていなかったのですが、財務諸表論の応用答練を予習なしで解きなおしてみたところ、前より早くに解き終わり、且つ、点数も各段にあがったのです。今になってみれば正直この時点で財務諸表論の令和5年度の合格はかなり濃厚なものとなっていたと思います。逆に言えばこのレベルに到達する以前に、自分はやるべきことをやり万全の状態で試験に臨んだ、と思っていたR4年度の試験を受けた時の自分がいかに甘い考えだったかを知りました。これを踏まえてこれから受験する人たちにお伝えしたいことは、応用答練、直前答練で結果を残すことができれば、試験は必ず合格するということです。
勉強生活一年目の自分は、直前答練の多くは人に見せることのできない点数で、ましてや応用答練であっても合格点に届かない始末でした。しかし、二年目に突入し、数カ月間簿記論の勉強と、財務諸表論の暗記を継続していただけで、応用答練はほぼ8割から9割、直前答練では6割から7割を取れるようになりました。要は計算能力が足りておらず、簿記論の勉強をしたことにより、合格レベルにまで鍛えることができた、ということでした。これによって確かな手ごたえとはこのことか、と知るようになり、本番まで自信をもって過ごし、無事合格をすることが出来ました。
最後に
最後に、2年前の私と同じく、会計科目1科目をまずは専念して取得しようと思っている、という方がいらっしゃいましたら、私は会計科目2科目同時並行の勉強を強くお勧め致します。