「簿記論3度目の正直。合格の秘訣はケアレスミス対策。」N.Eさん

N.Eさん(42歳、男性)

【合格科目】簿記論(3)
【受講コース】4年5科目セーフティコース
【職業】公務員
【1日の平均学習時間】平日2時間、土日祝4時間
【試験までの総学習時間】約2,000時間
※合格科目のカッコ内の数字は受験回数です。

目次

受験の動機とクレアールを選んだ理由

私が税理士試験に挑戦してみようと決心したのは38歳の時でした。公務員としてこのまま定年まで働いて何のスキルも身に付かないのも嫌だなと思うようになり、勉強を始めました。

 当時からお金に関する勉強を自分なりにやっていたのですが、お金に関するとあるYouTubeチャンネルの中でクレアールの簿記講座がオススメだと知り、せっかく挑戦するなら日商簿記にとどまらず税理士を目指してみようと一念発起して税理士講座を申し込みました。それまで簿記についてはまったく学習したことがなく、日商簿記3級レベルから学習をスタートしました。  クレアールの税理士講座は、受講料の設定が大手他校とは違いかなりリーズナブルで、挑戦するための心理的ハードルを下げてくれたように思います。しかし、受講料は安くても講義や教材は合格するために必要な基準をクリアできるレベルになっており、勉強時間があまり取れない私でも、3年目にして簿記論に合格することができました。

講義・講師について

講義については、合格ラインに到達するのに必要な部分をうまく抽出していると思います。しかし、自分は心配性だったため、実際はもう少し広い範囲を学習していました。例えば、連結会計は簿記1級のテキストを併用したり、理解が追い付かなかった論点はYouTubeで解説しているチャンネルをさらに見たりしていました。

しかし、クレアールの講義とテキストだけでもミスを減らすことに注力すれば合格レベルまで到達することは可能だと思います。特に1年という短期で簿財同時合格を目指している方は、他のものに手を出している時間はないと思うので、教材を絞って集中していくのが良いと思います。

 クレアールの通信講座はパソコンでもスマホでも視聴できます。なので、外出している時でも、ふと疑問に感じたことがあればすぐに見返すことができます。また、テキスト・問題集・答練すべてダウンロードできるので、これらも気になった点があればすぐにアクセス可能です。まとまった時間が取れない時でも、スキマ時間を使っていつでも勉強できるというのは大きな強みですね。

 講師の先生はとても誠実で、信頼感があります。長く講師をされていらっしゃるのだと思いますが、奢った部分がまったくなく、話がスッと入ってくる感じがしました。また、たまに簿財などのテーマと絡めて、現在の日本の制度の問題点について言及されることもあり、そういった視点は自分の考えを深めていく上でとても役立ちました。

私の学習方法

学習については、私はどうしても仕事と育児が優先になってしまうので、平日はせいぜい2時間、休みの日でも4時間取れれば良い方でした。ただし、直前期の6~7月は、家族の了解を得て、できる限りの時間を勉強に当てるようにしていました(直前期に勉強時間を多く取れたのは大きいと思います)。

 平日の勉強の時間帯としては出勤前に朝1時間、昼休みに30分くらい、夜寝る前に30分くらいでしょうか。日によっても違いはありますが、一つだけ言えることはまったく勉強しない日は一日もなかったということです。家族旅行に行った時でも、朝早く起きて勉強をしていました。

 私の場合、2年目にようやく一通りの学習を終えることができ本試験に挑んだのですが、成績は51点で不合格という結果でした。とても悔しかったので、3年目はどうしたらあと10点上乗せすることができるかという点に集中して取り組みました。

3年目はとにかく答練を解きまくりました。レベルも少しずつ上げていき、本試験レベルの問題にも早い段階から取り組みました。外販問題集にも積極的に取り組み、直前期には公開模試を受験しました。

 しかし、直前期になってふと簡単な総合問題を解いてみたところ、これが意外と点数が取れず、自分のケアレスミスの多さを痛感することがありました。それ以降は、難しい問題ではなく、とにかく簡単な問題をミスしないことにフォーカスした学習に切り替えました。  それまでも色々なところで、「簿記論は他の受験生が得点できる問題を絶対落とさないこと」という言葉は何度も聞いてきたつもりでした。しかし、実際自分がその言葉を体感として理解できるようになるには3年もかかってしまいました。これから受験される方々には、どうか私のような回り道はせず最短で合格していただきたいと思います。

受験勉強での注意点

初学の方については、まずは一度講義を聞き、個別計算問題集をスラスラ解けるまで回転すると良いと思います。時間が経つと細かい論点は忘れてしまうので、定期的に回転させてしっかり身に付けることが大切だと思います。

 基本的にはあまり多くの教材に手を出さず、同じ教材を回転させ、あとは答練を繰り返し解いて実践力を付けていくイメージです。答練では、とにかくケアレスミスを無くすことに注力すると良いと思います。よく言われることですが、難しい問題は他の受験生も解けないので、みんなが正解できる問題で失点しないことがとにかく大切だと思います。

 また、X(旧Twitter)やGoogle検索を利用した学習もとても有用で、私もよく利用していました。私には受験仲間がいなかったので、X(旧Twitter)で受験用アカウントを作成し、他の受験生の勉強方法を参考にしていました。しかし、油断するとついつい長時間スマホをいじってしまい勉強時間が少なくなってしまうこともよくあるので、そこは注意が必要です。

 直前期(だいたいGW明けくらいから)は、徐々に勉強時間を多くしていくようにすると、本試験に向けてモチベーションも上がっていくのでないかと思います。多くの方にとって、税理士試験は複数年かけて取り組む長丁場の試験なので、気力体力ともに本試験で一番良い状態に持っていけるように計画的に準備しておきたいですね。

合格までのエピソード

私の本試験での簿記論の成績は、1年目32点、2年目51点、3年目で合格でした。

3回目の試験が終わった時、「めちゃくちゃ難しかったけど全部出し切った!」と感じたことをよく覚えています。後日、解答速報で答え合わせをしてみたところボーダーをだいぶ下回っており、今年もダメだったかと落胆したのですが、もう一年簿記の勉強を頑張ろうという気持ちにどうしてもなれず、どうしようか迷っていました。11月末に合否の結果が郵送されてきた時、最初封筒を開けるのが怖くかったのですが、中身を見てみたら合格と書いてあったので目を疑いました。最後まであきらめずに、日々積み重ねることが大切なのだと改めて思い知らされました。

 これから初めて受験される方々、再挑戦される方々、様々いらっしゃるかと思いますが、あきらめずに勉強を続ければ必ず合格できるものと信じております。

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